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第4章 少しずつ変わって行く世界
第14話 大統領からの相談と世界の事情
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〔忙しい所悪いね。カナダでの報告と、ビデオを見させてもらったよ。とても強く、スマートな殲滅だったね〕
〔それはまあ、ありがとうございます〕
そこで大統領は、違和感に気が付く。しかし、ちょっと放置をする。
〔今度、世界的な組織として、世界ダンジョン&モンスター対策協会を発足させようと考えていてね。それについて、すこし相談というかお願いがあるのだよ〕
〔そうなんですか? それで、相談とは何ですか?〕
〔その前に、君いつから英語が喋れるようになったんだい?〕
〔英語? いや大統領が、日本語をしゃべっていますよね?〕
〔あーまあ、君のことだから、深く考えまい〕
そこから俺は、大統領の言い訳を聞くこととなった。
〔今回発足する、世界ダンジョン&モンスター対策協会なのだが、思ったより、各国が金を出せないようでね。そのことで、我々も頭を悩ませている。君たちに依頼するとして、今回のカナダとうちでの報酬は、1千万ドルと各個人に100万ドルずつで1千800万ドル約2千万ドルの契約料となったが、それよりもかなり少なくなりそうでね〕
〔そうなんですか? うちの場合、人数も少ないですから、困ってはいませんけどね〕
〔そう言ってくれれば、嬉しいのだが。経費としては1千万ドル。協会費を入れても50万~100万ドルプラス位だ。これは安いのだよ。とってもね〕
〔そうなのですか? じゃあ、もっと増やしてくれて、かまいませんよ〕
茶化してみるが、反応は良くない。
〔こちらも、これからのことを考えると、増やしたいのだが、実は世界中の国々は一般の国民が思っているよりも、疲弊しているのだよ〕
そう言って、大統領はぽつりぽつりと状態を語り始める。
電話なので、表情は分からない。
〔知っての通り、去年の秋に突然ダンジョンができた。その後、小物だが、ちょこちょこ氾濫して周辺をうろつく。そうするとだ、対応をしなければならん。それが馬鹿にできない金額となるのだよ。もともとが、想定外の経費だ。人件費と弾薬。死人が出れば、見舞金と遺族年金色々と掛かる。それは何処の国でも同じだろうが、日本はなぜ余裕があるのかわからん〕
大統領に言われて思い当たり、深く考えず曝露する。
〔それはあれだな。私がやりました。日本中の野良ダンジョンを、つぶして回って疲れました〕
〔…… 自分の所だけ。ずるいな、日本〕
〔なら、もう少しで、ダメージを食らうかな?〕
〔どうしたのですか?〕
〔4月から、モンスターの氾濫が非常に多くなってね。みんなが、出歩くのを控え。車の販売額も大幅減となったはずだ。それに今は、少々モンスターにぶつかっても平気な大型の車が人気だ。まあそれでも、オークとか、オーガが出てくれば話にはならんが、ゴブリンなら轢いてもアメリカ車なら大丈夫だ〕
〔そりゃ、軽量コンパクトな車はつらいでしょうね〕
〔……あの総理め、青くなれ。ふっふっふ〕
〔あーそれで、話を戻しますけれど、1千万ドルというのは安いのですか?〕
〔うん? ああ、安いよ。激安と言っていい。君の近くの国が、ばかすかとミサイルを撃っているだろう。あれ一つで1千万ドル~1千500万ドル、ICBMなら3千万ドルはするだろう〕
〔そんなに? どこから金を得ているんだ?〕
〔ああ。戦闘機なら、オプションにもよるが、1機当たり1億ドル近い。君があの飛竜? ワイバーンだったか? あれが居たダンジョンを、つぶしてくれて、非常にありがたい〕
〔1億ドルですか? よし、値上げしましょう。ノーモーア値切り。フェアトレードを要望します〕
〔いや、さっきも言った通り。先進国でも、つらいのだよ。せっかくGDPの上がって来た途上国に、滅べと言うような金額は付けられない〕
〔そこは、大国が金を援助すれば〕
〔どこかの国の様に、それをネタに傀儡か植民地の様に扱うのかい?〕
〔ああ、いそうだな。そんな国。じゃあまあ、値上げするなら、反対はしませんという状況で納得しましょう〕
〔君が納得してくれるなら、ありがたい〕
〔それで大統領、困っているあなたに商売のお話です。今どこにいます?〕
〔ホワイトハウスの執務室だ〕
〔じゃあ行きます〕
そう言って、電話が切れたとたん。
大統領の目の前に、黒い渦ができた。
そこから現れた一司は、おもむろに手を突き出して、握っていたものを大統領に見せる。
握られていたのは、白いガラス状物質。
〔これは何だね? ガラスのようだが?〕
〔聖魔法の結晶体です〕
〔聖魔法? 〕
〔基本は、病気やケガを治す魔法です〕
〔それの結晶体?〕
〔そうです。それが、モンスター退治に効きます。さっき言った車にコートすれば、もしかするとモンスター除けに使えるかもしれません。ただこの結晶を作るのに、バカみたいな魔素が必要で、ゴーレムとかでは作れません。完全手作業です〕
〔すると、弾やプロテクターにコートしてもらえば、無敵になれるという事かね〕
〔実験した感じでは、あいつ等逃げていましたから効くと思います〕
〔しかし、量産できないというのは、なぜかね?〕
〔さっき言った通り、魔素を馬鹿みたいに使います。そのせいで、家の工場ゴレームが動作不能になるんです。まあこの結晶、少しお渡ししますので、テストをしてみてください〕
〔そうなのか? 分かった。テストをして報告するようにしよう〕
それを聞くと一司は、聖魔法のブロック。
よく映画やドラマで見る金のインゴット1kgサイズのブロックを、机に置く。
またゲートを開いて、帰っていった。
目の前にある白く光るブロックを、ぼーっと眺めながら大統領は考える。
〔聖魔法の結晶体ねえ。教会にはぜった知られてはならんな。しかしこれは完全に神の御業ではないのか? 彼は一体〕
〔それはまあ、ありがとうございます〕
そこで大統領は、違和感に気が付く。しかし、ちょっと放置をする。
〔今度、世界的な組織として、世界ダンジョン&モンスター対策協会を発足させようと考えていてね。それについて、すこし相談というかお願いがあるのだよ〕
〔そうなんですか? それで、相談とは何ですか?〕
〔その前に、君いつから英語が喋れるようになったんだい?〕
〔英語? いや大統領が、日本語をしゃべっていますよね?〕
〔あーまあ、君のことだから、深く考えまい〕
そこから俺は、大統領の言い訳を聞くこととなった。
〔今回発足する、世界ダンジョン&モンスター対策協会なのだが、思ったより、各国が金を出せないようでね。そのことで、我々も頭を悩ませている。君たちに依頼するとして、今回のカナダとうちでの報酬は、1千万ドルと各個人に100万ドルずつで1千800万ドル約2千万ドルの契約料となったが、それよりもかなり少なくなりそうでね〕
〔そうなんですか? うちの場合、人数も少ないですから、困ってはいませんけどね〕
〔そう言ってくれれば、嬉しいのだが。経費としては1千万ドル。協会費を入れても50万~100万ドルプラス位だ。これは安いのだよ。とってもね〕
〔そうなのですか? じゃあ、もっと増やしてくれて、かまいませんよ〕
茶化してみるが、反応は良くない。
〔こちらも、これからのことを考えると、増やしたいのだが、実は世界中の国々は一般の国民が思っているよりも、疲弊しているのだよ〕
そう言って、大統領はぽつりぽつりと状態を語り始める。
電話なので、表情は分からない。
〔知っての通り、去年の秋に突然ダンジョンができた。その後、小物だが、ちょこちょこ氾濫して周辺をうろつく。そうするとだ、対応をしなければならん。それが馬鹿にできない金額となるのだよ。もともとが、想定外の経費だ。人件費と弾薬。死人が出れば、見舞金と遺族年金色々と掛かる。それは何処の国でも同じだろうが、日本はなぜ余裕があるのかわからん〕
大統領に言われて思い当たり、深く考えず曝露する。
〔それはあれだな。私がやりました。日本中の野良ダンジョンを、つぶして回って疲れました〕
〔…… 自分の所だけ。ずるいな、日本〕
〔なら、もう少しで、ダメージを食らうかな?〕
〔どうしたのですか?〕
〔4月から、モンスターの氾濫が非常に多くなってね。みんなが、出歩くのを控え。車の販売額も大幅減となったはずだ。それに今は、少々モンスターにぶつかっても平気な大型の車が人気だ。まあそれでも、オークとか、オーガが出てくれば話にはならんが、ゴブリンなら轢いてもアメリカ車なら大丈夫だ〕
〔そりゃ、軽量コンパクトな車はつらいでしょうね〕
〔……あの総理め、青くなれ。ふっふっふ〕
〔あーそれで、話を戻しますけれど、1千万ドルというのは安いのですか?〕
〔うん? ああ、安いよ。激安と言っていい。君の近くの国が、ばかすかとミサイルを撃っているだろう。あれ一つで1千万ドル~1千500万ドル、ICBMなら3千万ドルはするだろう〕
〔そんなに? どこから金を得ているんだ?〕
〔ああ。戦闘機なら、オプションにもよるが、1機当たり1億ドル近い。君があの飛竜? ワイバーンだったか? あれが居たダンジョンを、つぶしてくれて、非常にありがたい〕
〔1億ドルですか? よし、値上げしましょう。ノーモーア値切り。フェアトレードを要望します〕
〔いや、さっきも言った通り。先進国でも、つらいのだよ。せっかくGDPの上がって来た途上国に、滅べと言うような金額は付けられない〕
〔そこは、大国が金を援助すれば〕
〔どこかの国の様に、それをネタに傀儡か植民地の様に扱うのかい?〕
〔ああ、いそうだな。そんな国。じゃあまあ、値上げするなら、反対はしませんという状況で納得しましょう〕
〔君が納得してくれるなら、ありがたい〕
〔それで大統領、困っているあなたに商売のお話です。今どこにいます?〕
〔ホワイトハウスの執務室だ〕
〔じゃあ行きます〕
そう言って、電話が切れたとたん。
大統領の目の前に、黒い渦ができた。
そこから現れた一司は、おもむろに手を突き出して、握っていたものを大統領に見せる。
握られていたのは、白いガラス状物質。
〔これは何だね? ガラスのようだが?〕
〔聖魔法の結晶体です〕
〔聖魔法? 〕
〔基本は、病気やケガを治す魔法です〕
〔それの結晶体?〕
〔そうです。それが、モンスター退治に効きます。さっき言った車にコートすれば、もしかするとモンスター除けに使えるかもしれません。ただこの結晶を作るのに、バカみたいな魔素が必要で、ゴーレムとかでは作れません。完全手作業です〕
〔すると、弾やプロテクターにコートしてもらえば、無敵になれるという事かね〕
〔実験した感じでは、あいつ等逃げていましたから効くと思います〕
〔しかし、量産できないというのは、なぜかね?〕
〔さっき言った通り、魔素を馬鹿みたいに使います。そのせいで、家の工場ゴレームが動作不能になるんです。まあこの結晶、少しお渡ししますので、テストをしてみてください〕
〔そうなのか? 分かった。テストをして報告するようにしよう〕
それを聞くと一司は、聖魔法のブロック。
よく映画やドラマで見る金のインゴット1kgサイズのブロックを、机に置く。
またゲートを開いて、帰っていった。
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