136 / 167
第4章 少しずつ変わって行く世界
第32話 対話と得た物 その2
しおりを挟む
体感1時間ほどで落ち着いた。
フレイヤは横で寝ている。
孔雀様は…… 寝ていた。
おい。
やれやれと思いながら、起き上がり座り直す。
体の状態を探りながら、慎重に確認する。
うーん。魔力とも魔素とも違う力が体中をめぐっているな。
だがなじむ。
こいつは神気か。
記憶も、すべてではないが、思い出した。
九州の時の声は、虚空蔵菩薩様だったような気がするな。
ああ。ここは天界で、橋の向こうは、上位の方の住まいだな。
足を踏み入れても、叱られるだけだと思うが、今は生身を纏っているから肉体がはじけるかな?
などと考えていると、
「やっと終わったか」
間抜けな声がかかる。
「思い出したか?」
「ええ。自分が何者かくらいは」
「そうか。それはよかった。実はな、いま現世にかぶさるように存在している地獄や 神々の世界がバランスが崩れて来ていてな。そこにおられるセクメト様の世界などは千年の昔から繋がっておったようだが、まあそう遠くないうちに現世ともつながるところだった。それを、竜神の一族がなぁ。思い付きで現世を自分たちが奪おうと思ったようだな」
「ところが、魔素が無くて行っても体がもたないから、ダンジョンを作って魔素をばらまいたと」
俺が答えると、孔雀様が頷く。
「この前、たぶん虚空蔵菩薩様だと思うんですが、ほかの神々と話は付いているとおっしゃっていましたけれど」
「ああ。どこの神も世界が不安定なのは分かっているからな、一度世界を一つに戻し新たに再構築しようとしている」
「一つは良いですけれど、地上の人々は今。魔素を受けて馴染んできているんですが、そこに天界から来た方々の神気を受けると消滅しませんか?」
「そこはたぶん大丈夫じゃないか? 生身があるし。お前も今大丈夫だろう?」
「さっき死にかかりましたけど」
「そのくらいの物だ。修行と思えばたいしたことではない」
優しいから忘れているが、さすが明王。なんでも修行で片を付ける。
「まあそう言うことで、そう遠くないうちに天の方々も器を見つければ降りていく」
「はい? 降りる。現世へ。天の方々が?」
「うん。そう言ったが。私も降りるぞ」
「全員?」
「当然」
「思い出したのですが、魔素って現世で言う所の地獄の力ですよね」
「そうだな。餓鬼どもや鬼も魔素から生まれ出ずるものだ」
「そこに寝ている、猫……じゃないな。セクメトなど魔石を好んで食べていますがいいんですかね」
「現世で居た者が、力を欲してそっちに流れる。よくある話じゃないか。そこから、修行をして神気を得ればきちっと置き換わる。さぼれば逆もありだ。結局は相反する力ではあるが同じもの、あとはその者の気持ち次第。神気会得と維持には修業が必須だからな。ああ、上位の方々は自身の内部から勝手に湧くらしいから、そこに至るまでが修行だな。体調が戻ったなら帰れよ。生身でここへは本来来てはならん」
「これ見よがしに、現世にポートがあって入ってきたのですが?」
「お前だからこれたのだろう。関係がなくば他の神々ですら、迷いさ迷うはずだ」
そう言えば、くるくるしていたな。
「じゃあ帰ります。また現世にでも来たら連絡ください。他の明王の方にも、会いたくはないですが、よろしくお伝えください」
そう言って、孔雀様に頭を下げる。
ぴよぴよと寝ているセクメトをまた抱っこして、現世へと転移をする。
「行ったか。奴の記憶さえ戻っていれば、もうすぐ起こる世界どうしの干渉の時でも人々を導けるだろう。ある日突然、天が裂け、地がめくれ、海が沸騰するくらいはあるかもしれんが、まあ大丈夫だろう。宇宙空間でも空間の干渉だから避けられんしな。俺にはわからんが、菩薩さまがこれで大丈夫とサムズアップするのだから、いけるのだろう。まあ厄災(やくさい)を乗り越えるのも修行だ。がんばれ~」
下に降りてきたらセクメトは、にゃんこフレイヤになったため、手からすり抜けて落としてしまった。すぐ拾ったから地面には届いてはいないけどな。
服を収納してフレイヤは首にかける。
「帰るか」
そう言って、家へと転移した。
なつみと霞が一緒のベッドで話し合い、一司が天へと向かっていたころ。
壮二はなぜか神音と、神音の部屋のベッドの上で向かい合って正座をしていた。
数時間前。
食事の用意ができているから壮二。神音ちゃんを呼んで来い。
「はーい」
部屋の前へ到着して、ドアをノックする。
そう言えば、遮音結界が掛かっているんだった。
そう思いだして、ドアを開く。
すると、天井から桃がぶら下がっていた。
思わず、上を見上げる壮二。
この部屋は、壁から天井を経由して、ボルダリングのホールドが設置されている。
足が、ホールドをがっちりとキープしていた。
「神音ちゃん。ご飯の用意ができたってさ。こっちに来るときには服は着ておいてね」
そう言って、ドアの閉まる音がする。
そう、幼少期からの癖で、部屋に戻ると神音は服を着ない。
状態を理解した神音は、力がゆるみ床のマットへと落下する。
そんなことがあり、ちょっとした部屋の改造と、おしゃべりをしてこんな時間となった。
「あのね、見られたのは婚約者だしいいの。でもはっきり言っていないから……
壮二くん。これから婚約者としてお願いします」
「うん。はい」
あっさりと返事が返って来た。
「付き合っている人とか、いなかったの?」
「えっいないよ。去年まで学校では、いじめられていたし。この家に来て、学校を転校して生活が変わったけれど、まだ2年生だし」
「仲のよさそうな人もいるじゃない。あの川瀬さんとか、食事中も隣であーんとかしていたじゃない」
「なつみさんはどちらかというと、お姉さんという感じかな。芳雄兄ちゃんと同じ年で、うちの社員の一翔さんと付き合っていたんだけど別れたらしくて。家に住みだしたの。その後かな、やっぱり寂しいのか僕に良くしてくれるの」
さらっと説明する壮二。本当に、特別な感情は無さそう。
「そうなんだ。でも、その後お風呂にも行っていたじゃない」
ああ。と思い出す。
「さっきも言ったけど、去年まで家が貧乏で……お風呂にはお湯を最低限入れてみんなで入るとお湯が増えて浸かれるから、一緒に入るのが普通になっていて。今でも真魚姉ちゃんとか美月さんとか玲己さんとか一緒に入るよ」
「女の人ばかりじゃない。なら私も入る」
「良いんじゃない。ただ、美月さんにおっぱいとか揉まれるかも」
「なにそれ」
「一司兄ちゃんの婚約者。最近…… あっ、さっきダイニングの方でフェンと一緒にお酒飲んでいた人。最近なんだか元気がなくて、お酒ばっかり飲んでるの。みんな気にしているんだけどね」
「そうなんだ。じゃあまあ婚約者として、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします。だけど、どうすればいいの?」
「さあ? とりあえず一緒に寝る?」
「じゃあ明日にでも、一司兄ちゃんに頼んで、大きめのベッドにしてもらおう。これ一人用だし僕のも一人用だから狭いかも」
「ああそうかもね。お母さんたちのお布団。そういえばもっと広かったわ」
「それと、部屋の中でも服は着ておいてよ」
「えーそれじゃあ、落ち着かないよ。なんだかやっぱり、気持ちが悪いというか……」
「そうなんだ。じゃあ、まあいいか」
そう言って横になると、チュッとキスをしてきた。
「えへへ、お休みのキス」
「ああ、お休み」
「……明日告白する」
どこかで、念のような決意が漏れていた。
フレイヤは横で寝ている。
孔雀様は…… 寝ていた。
おい。
やれやれと思いながら、起き上がり座り直す。
体の状態を探りながら、慎重に確認する。
うーん。魔力とも魔素とも違う力が体中をめぐっているな。
だがなじむ。
こいつは神気か。
記憶も、すべてではないが、思い出した。
九州の時の声は、虚空蔵菩薩様だったような気がするな。
ああ。ここは天界で、橋の向こうは、上位の方の住まいだな。
足を踏み入れても、叱られるだけだと思うが、今は生身を纏っているから肉体がはじけるかな?
などと考えていると、
「やっと終わったか」
間抜けな声がかかる。
「思い出したか?」
「ええ。自分が何者かくらいは」
「そうか。それはよかった。実はな、いま現世にかぶさるように存在している地獄や 神々の世界がバランスが崩れて来ていてな。そこにおられるセクメト様の世界などは千年の昔から繋がっておったようだが、まあそう遠くないうちに現世ともつながるところだった。それを、竜神の一族がなぁ。思い付きで現世を自分たちが奪おうと思ったようだな」
「ところが、魔素が無くて行っても体がもたないから、ダンジョンを作って魔素をばらまいたと」
俺が答えると、孔雀様が頷く。
「この前、たぶん虚空蔵菩薩様だと思うんですが、ほかの神々と話は付いているとおっしゃっていましたけれど」
「ああ。どこの神も世界が不安定なのは分かっているからな、一度世界を一つに戻し新たに再構築しようとしている」
「一つは良いですけれど、地上の人々は今。魔素を受けて馴染んできているんですが、そこに天界から来た方々の神気を受けると消滅しませんか?」
「そこはたぶん大丈夫じゃないか? 生身があるし。お前も今大丈夫だろう?」
「さっき死にかかりましたけど」
「そのくらいの物だ。修行と思えばたいしたことではない」
優しいから忘れているが、さすが明王。なんでも修行で片を付ける。
「まあそう言うことで、そう遠くないうちに天の方々も器を見つければ降りていく」
「はい? 降りる。現世へ。天の方々が?」
「うん。そう言ったが。私も降りるぞ」
「全員?」
「当然」
「思い出したのですが、魔素って現世で言う所の地獄の力ですよね」
「そうだな。餓鬼どもや鬼も魔素から生まれ出ずるものだ」
「そこに寝ている、猫……じゃないな。セクメトなど魔石を好んで食べていますがいいんですかね」
「現世で居た者が、力を欲してそっちに流れる。よくある話じゃないか。そこから、修行をして神気を得ればきちっと置き換わる。さぼれば逆もありだ。結局は相反する力ではあるが同じもの、あとはその者の気持ち次第。神気会得と維持には修業が必須だからな。ああ、上位の方々は自身の内部から勝手に湧くらしいから、そこに至るまでが修行だな。体調が戻ったなら帰れよ。生身でここへは本来来てはならん」
「これ見よがしに、現世にポートがあって入ってきたのですが?」
「お前だからこれたのだろう。関係がなくば他の神々ですら、迷いさ迷うはずだ」
そう言えば、くるくるしていたな。
「じゃあ帰ります。また現世にでも来たら連絡ください。他の明王の方にも、会いたくはないですが、よろしくお伝えください」
そう言って、孔雀様に頭を下げる。
ぴよぴよと寝ているセクメトをまた抱っこして、現世へと転移をする。
「行ったか。奴の記憶さえ戻っていれば、もうすぐ起こる世界どうしの干渉の時でも人々を導けるだろう。ある日突然、天が裂け、地がめくれ、海が沸騰するくらいはあるかもしれんが、まあ大丈夫だろう。宇宙空間でも空間の干渉だから避けられんしな。俺にはわからんが、菩薩さまがこれで大丈夫とサムズアップするのだから、いけるのだろう。まあ厄災(やくさい)を乗り越えるのも修行だ。がんばれ~」
下に降りてきたらセクメトは、にゃんこフレイヤになったため、手からすり抜けて落としてしまった。すぐ拾ったから地面には届いてはいないけどな。
服を収納してフレイヤは首にかける。
「帰るか」
そう言って、家へと転移した。
なつみと霞が一緒のベッドで話し合い、一司が天へと向かっていたころ。
壮二はなぜか神音と、神音の部屋のベッドの上で向かい合って正座をしていた。
数時間前。
食事の用意ができているから壮二。神音ちゃんを呼んで来い。
「はーい」
部屋の前へ到着して、ドアをノックする。
そう言えば、遮音結界が掛かっているんだった。
そう思いだして、ドアを開く。
すると、天井から桃がぶら下がっていた。
思わず、上を見上げる壮二。
この部屋は、壁から天井を経由して、ボルダリングのホールドが設置されている。
足が、ホールドをがっちりとキープしていた。
「神音ちゃん。ご飯の用意ができたってさ。こっちに来るときには服は着ておいてね」
そう言って、ドアの閉まる音がする。
そう、幼少期からの癖で、部屋に戻ると神音は服を着ない。
状態を理解した神音は、力がゆるみ床のマットへと落下する。
そんなことがあり、ちょっとした部屋の改造と、おしゃべりをしてこんな時間となった。
「あのね、見られたのは婚約者だしいいの。でもはっきり言っていないから……
壮二くん。これから婚約者としてお願いします」
「うん。はい」
あっさりと返事が返って来た。
「付き合っている人とか、いなかったの?」
「えっいないよ。去年まで学校では、いじめられていたし。この家に来て、学校を転校して生活が変わったけれど、まだ2年生だし」
「仲のよさそうな人もいるじゃない。あの川瀬さんとか、食事中も隣であーんとかしていたじゃない」
「なつみさんはどちらかというと、お姉さんという感じかな。芳雄兄ちゃんと同じ年で、うちの社員の一翔さんと付き合っていたんだけど別れたらしくて。家に住みだしたの。その後かな、やっぱり寂しいのか僕に良くしてくれるの」
さらっと説明する壮二。本当に、特別な感情は無さそう。
「そうなんだ。でも、その後お風呂にも行っていたじゃない」
ああ。と思い出す。
「さっきも言ったけど、去年まで家が貧乏で……お風呂にはお湯を最低限入れてみんなで入るとお湯が増えて浸かれるから、一緒に入るのが普通になっていて。今でも真魚姉ちゃんとか美月さんとか玲己さんとか一緒に入るよ」
「女の人ばかりじゃない。なら私も入る」
「良いんじゃない。ただ、美月さんにおっぱいとか揉まれるかも」
「なにそれ」
「一司兄ちゃんの婚約者。最近…… あっ、さっきダイニングの方でフェンと一緒にお酒飲んでいた人。最近なんだか元気がなくて、お酒ばっかり飲んでるの。みんな気にしているんだけどね」
「そうなんだ。じゃあまあ婚約者として、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします。だけど、どうすればいいの?」
「さあ? とりあえず一緒に寝る?」
「じゃあ明日にでも、一司兄ちゃんに頼んで、大きめのベッドにしてもらおう。これ一人用だし僕のも一人用だから狭いかも」
「ああそうかもね。お母さんたちのお布団。そういえばもっと広かったわ」
「それと、部屋の中でも服は着ておいてよ」
「えーそれじゃあ、落ち着かないよ。なんだかやっぱり、気持ちが悪いというか……」
「そうなんだ。じゃあ、まあいいか」
そう言って横になると、チュッとキスをしてきた。
「えへへ、お休みのキス」
「ああ、お休み」
「……明日告白する」
どこかで、念のような決意が漏れていた。
30
あなたにおすすめの小説
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる