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第4章 少しずつ変わって行く世界
第33話 1つの結末とこれから
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翌朝7時。
壮二が食事の為に部屋から出てくる少し前。
突然入れば壮二が着替え中かもと、馬鹿な期待をしながらドアをノックする。
返事がない?
「おおーい。おはよう。壮二君」
やはり返事がない。トイレかな?
そして、自分の部屋に戻るかと、振り返る。
すると隣のドアが開き、お約束の様に壮二が顔を出し、奥には裸の神音の姿。
「あれ、おはようございます。僕に用事ですか?」
「あっ。うん」
頭の中ではさっきの様子が繰り返される。
一瞬でいろいろ考えて、襲うことに決めた。
「部屋に入れて」
「はい」
壮二は、特に気にもせずに部屋に案内する。
「どうしたんですか?」
と聞いてみる。
「神音ちゃんと、したの?」
「はい? 何をですか」
「エッチよ」
「いや、していないです。僕たちまだ中学生だし」
「私もそう思っていたのに、だから遠慮していたのに。いきなり婚約者なんて。もう良い。既成事実作る。壮二君好きなの。エッチしよう。神音ちゃんより先に」
「ちょっと待ってください。僕のこと好きだったんですか。本当に? お姉さんとしか思っていなくて」
「好きなの。だから」
ぐいぐいと、ベッドの方へと壮二を押していく。
さすがに、社員組。力が強い。
「いや学校もあるし、一度それなら、きちっと話をして」
そんなことを、ぎゃあぎゃ言っていると、後ろでドアが開く。
「ご飯に行こう」
そう、神音参上。
「何これ?」
「なつみちゃんが僕のことを好きだったと言って、エッチしようって」
「やっぱり」
神音が二人の間に素早く分け入る。
頭がたまたま、なつみのあご先にヒットする。
力が抜けて、すとんと座り込むなつみ。
頭は普通なのに、体が動かない。
「えーと、なつみさん。事情は分かっています。ただ、壮二君に確認して、なつみさんがお姉さんポジションなのも確認しました。なので昨夜、壮二君と婚約者としてお付き合いいただく事を承知してもらいました」
話を聞いて、少し落ち着くなつみ。
「そう昨夜なのね。でも。言葉には出さなくても、色々スキンシップとかしていたのに、お風呂も一緒に入ったのに」
「その時は、美月さんとかも居ましたよね」
思い返される色々。この家。皆がおかしい。
「わかった。お姉ちゃんポジションでいい」
なつみがそう言うと、すかさず神音が言葉を紡ぐ。
「過度なスキンシップは、遠慮してくださいね。お姉さま」
その言葉で、がっくりと肩を落とすなつみ。
壮二が着替えておわり、リビングへ向かうと雰囲気が違う。
普通なのは、一司だけ。
「遅かったな早く食え。学校に遅れるぞ」
一司はいつもの感じだが、空気感が違う。
まるで、今改装中の家にあったトイレのような空間。
大木の育つ森の奥のような静謐な空気。
みんなが、椅子へと座り、黙々と食事をとる。
やがて食事が終われば、ごちそうさまをして、静かに部屋を出ていく。
昨日とは、明らかに違う。
でも傷ついたなつみの心は、急速に落ち着きを取り戻し、一司を見つめる。
みんなが学校へと、出て行ったあと。
〈みゃ。一司。神気を抑えてくれにゃいか。いい加減体がつらい〉
〈修行をしろ。魔石に頼らず、自分も神気で作りなおせ〉
〈むちゃな。フェンなど尻尾を巻いて近づいてこれなくなっているし〉
〈あいつも元々神獣だろう。気合で何とかしろ。二人とも神気を注入をしてやろうか?〉
〈一司のエッチ〉
〈あん?〉
フレイヤは、逃げ出した。一司は回りこめなかった。
そう言えば、エッチすりゃ肉体改造ができるんだったか。
玲己で試してみるか? 美月はどこかに籠っているし。
そのうちテレビから這い出して来るんじゃないか?
「しかし、下手に改造をすると、みんなが降りてくる器にされるのがおちだな」
そう言って、一司は壮大なフラグを建てたことに気が付かなかった。
そうしていると、携帯の謎アプリからの着信音が鳴る。
「はい。神崎です」
〔ああ、ジェンセンだ〕
〔大統領何でしょうか? 結晶は週一で良いんでしょう?〕
〔そっちは良いんだが、協会の方の依頼でね。オーストラリアと、ニュージーランドに行ってくれないか? モンスターもだが、動物も力を得て軍と対立しているらしい〕
〔ちょっと待ってください。えーと、時差が4時間? なら連絡してもらえれば今日行きますよ〕
〔では現地の協会担当者へ連絡をしておこう。その後、時間と座標をそちらへ送る〕
〔お待ちしています〕
そう言って、通話を切る。
ちょっとその前に、自分の力を制御しないとまずいようだな。
座禅を組み呼吸を整える。
神気を意識して体の丹田へ一度収束して、その後体を巡らせるようにぐるぐると回していく。
それが終われば、解放と収束を繰り返す。
集中していた一司は、周りに影響が出ていることを考慮していなかった。
今いるのは、マンション側のリビング。
「大変です。今朝から原因不明の微動が、関東西部を中心に頻発しています」
「パターンは? モデル比較をしろ。西部なら富士山の影響も考えられる。火山性の波形モデルも出せ」
一時間ほど神気の調整と循環を終えた頃に、大統領からメッセージが入って来ていた。
『そっちで、12時。現地で04PM座標は-36.991065, 174.9……』
昼から、一仕事行こうか。
気合を入れて、コーヒーを飲む。
「収まりました。モデルは?」
「どれも合いません。どちらかと言えば、きれいな正弦波になっています」
「何なんだ一体?」
「今後続くようなら警報も出さなきゃならんが、原因不明は困るな」
壮二が食事の為に部屋から出てくる少し前。
突然入れば壮二が着替え中かもと、馬鹿な期待をしながらドアをノックする。
返事がない?
「おおーい。おはよう。壮二君」
やはり返事がない。トイレかな?
そして、自分の部屋に戻るかと、振り返る。
すると隣のドアが開き、お約束の様に壮二が顔を出し、奥には裸の神音の姿。
「あれ、おはようございます。僕に用事ですか?」
「あっ。うん」
頭の中ではさっきの様子が繰り返される。
一瞬でいろいろ考えて、襲うことに決めた。
「部屋に入れて」
「はい」
壮二は、特に気にもせずに部屋に案内する。
「どうしたんですか?」
と聞いてみる。
「神音ちゃんと、したの?」
「はい? 何をですか」
「エッチよ」
「いや、していないです。僕たちまだ中学生だし」
「私もそう思っていたのに、だから遠慮していたのに。いきなり婚約者なんて。もう良い。既成事実作る。壮二君好きなの。エッチしよう。神音ちゃんより先に」
「ちょっと待ってください。僕のこと好きだったんですか。本当に? お姉さんとしか思っていなくて」
「好きなの。だから」
ぐいぐいと、ベッドの方へと壮二を押していく。
さすがに、社員組。力が強い。
「いや学校もあるし、一度それなら、きちっと話をして」
そんなことを、ぎゃあぎゃ言っていると、後ろでドアが開く。
「ご飯に行こう」
そう、神音参上。
「何これ?」
「なつみちゃんが僕のことを好きだったと言って、エッチしようって」
「やっぱり」
神音が二人の間に素早く分け入る。
頭がたまたま、なつみのあご先にヒットする。
力が抜けて、すとんと座り込むなつみ。
頭は普通なのに、体が動かない。
「えーと、なつみさん。事情は分かっています。ただ、壮二君に確認して、なつみさんがお姉さんポジションなのも確認しました。なので昨夜、壮二君と婚約者としてお付き合いいただく事を承知してもらいました」
話を聞いて、少し落ち着くなつみ。
「そう昨夜なのね。でも。言葉には出さなくても、色々スキンシップとかしていたのに、お風呂も一緒に入ったのに」
「その時は、美月さんとかも居ましたよね」
思い返される色々。この家。皆がおかしい。
「わかった。お姉ちゃんポジションでいい」
なつみがそう言うと、すかさず神音が言葉を紡ぐ。
「過度なスキンシップは、遠慮してくださいね。お姉さま」
その言葉で、がっくりと肩を落とすなつみ。
壮二が着替えておわり、リビングへ向かうと雰囲気が違う。
普通なのは、一司だけ。
「遅かったな早く食え。学校に遅れるぞ」
一司はいつもの感じだが、空気感が違う。
まるで、今改装中の家にあったトイレのような空間。
大木の育つ森の奥のような静謐な空気。
みんなが、椅子へと座り、黙々と食事をとる。
やがて食事が終われば、ごちそうさまをして、静かに部屋を出ていく。
昨日とは、明らかに違う。
でも傷ついたなつみの心は、急速に落ち着きを取り戻し、一司を見つめる。
みんなが学校へと、出て行ったあと。
〈みゃ。一司。神気を抑えてくれにゃいか。いい加減体がつらい〉
〈修行をしろ。魔石に頼らず、自分も神気で作りなおせ〉
〈むちゃな。フェンなど尻尾を巻いて近づいてこれなくなっているし〉
〈あいつも元々神獣だろう。気合で何とかしろ。二人とも神気を注入をしてやろうか?〉
〈一司のエッチ〉
〈あん?〉
フレイヤは、逃げ出した。一司は回りこめなかった。
そう言えば、エッチすりゃ肉体改造ができるんだったか。
玲己で試してみるか? 美月はどこかに籠っているし。
そのうちテレビから這い出して来るんじゃないか?
「しかし、下手に改造をすると、みんなが降りてくる器にされるのがおちだな」
そう言って、一司は壮大なフラグを建てたことに気が付かなかった。
そうしていると、携帯の謎アプリからの着信音が鳴る。
「はい。神崎です」
〔ああ、ジェンセンだ〕
〔大統領何でしょうか? 結晶は週一で良いんでしょう?〕
〔そっちは良いんだが、協会の方の依頼でね。オーストラリアと、ニュージーランドに行ってくれないか? モンスターもだが、動物も力を得て軍と対立しているらしい〕
〔ちょっと待ってください。えーと、時差が4時間? なら連絡してもらえれば今日行きますよ〕
〔では現地の協会担当者へ連絡をしておこう。その後、時間と座標をそちらへ送る〕
〔お待ちしています〕
そう言って、通話を切る。
ちょっとその前に、自分の力を制御しないとまずいようだな。
座禅を組み呼吸を整える。
神気を意識して体の丹田へ一度収束して、その後体を巡らせるようにぐるぐると回していく。
それが終われば、解放と収束を繰り返す。
集中していた一司は、周りに影響が出ていることを考慮していなかった。
今いるのは、マンション側のリビング。
「大変です。今朝から原因不明の微動が、関東西部を中心に頻発しています」
「パターンは? モデル比較をしろ。西部なら富士山の影響も考えられる。火山性の波形モデルも出せ」
一時間ほど神気の調整と循環を終えた頃に、大統領からメッセージが入って来ていた。
『そっちで、12時。現地で04PM座標は-36.991065, 174.9……』
昼から、一仕事行こうか。
気合を入れて、コーヒーを飲む。
「収まりました。モデルは?」
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