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第1章 異世界との遭遇
第9話 出来ることを、してみる
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順に、生存者を集めていく。
真一が、なぜかお姉さんたちばかり集めているが、抱えてくるときの持ち方が変だぞ。
なんでみんなを、抱っこしているんだ。
集めたところで、浄化と治療を行い。
一気に栄養補給できるゼリーを、口へ流し込んでいく。
「誰か、事情を知っている奴はいるか?」
俺が問いかけると、一人の男が手を上げる。
「俺はこのアルミラの村で今代表をしている、キュトラだ。助けてくれてありがとう」
「いえいえ、どういたしまして。ダンジョンに籠っている爺たちに頼まれて、様子を見に来たんだが、どうなっているんだ? なんとなくは、理解できてはいるが」
「長老や、子供たちは元気ですか?」
「ああ、ずいぶんとたかられた。今度食費を払えよ」
「あっ、それは何とかしたいのですが、このありさまで申し訳ありません」
あら? しゅんとなっちゃった。
「それで?」
「ほんの1週間くらい前でしょうか。奴らが襲ってきて、応戦したのですが、矢の材料も尽きて。門にかけていた閂を折られてしまったんです。後は見ての通りで、日々男は食われ、女は遊ばれて」
そう言って泣きそうな顔になる。
「もともと、この村に残った人数は少なかったのですが、人数が減ったのを見ると、よそから、人を連れてきはじめたんです」
「ああそれは見た。俺らも確認したが、周辺の村には人っ子一人いなかった。それでどうする? ここに残るか、ダンジョンへ行くか?」
そう聞くと、残った奴らでわしゃわしゃと相談をし始めた。
「お待たせしてすみません。この村へ埋葬できるものは埋葬して、無事そうな村へ移動します。生き残ったのがこの人数ですから、各村でというのは無理がありますので」
「良し分かった、手伝うから埋めるぞ」
そう言うと、彼らは驚く。
「埋めるのですか? 並べて拝んでおけば、死者は地に帰りますが」
まじめな顔で、キュトラ君はそう言い始めた。
「あーそう言う時代か。鳥葬とかそのたぐいだな。獣に食い荒らされたり、病気の原因にもなる。悪いが埋める。それで十分地に帰る」
そう言って、周辺を囲む壁を一気に収納をする。
村の掘立小屋も分解してまとめる。
少し小高い所に、魔法で四角く穴を掘り、板に乗せて順に遺体を下ろしていく。
それが終わった後に、生き残りにスコップを与えて、土を入れて穴を埋め戻してもらう。
「おい。珍しそうにスコップを見てるんじゃない。手を動かせ」
「ですがこれ? 見たこともない」
「欲しけりゃ角スコと剣スコを1本ずつ残してやるから、自分たちで何とかしろ」
ああ。なんだかんだと出費がかさむ。
魔法で、ついでに石板をつくり、立てていく。イメージは薄い墓石だな。
外国のように寝かせた方が良いか?
「なあ、墓標とプレートどっちがいいかな?」
「簡単なのはプレートだな」
「じゃあそうするか」
ということで、プレート型を基本に決めた。
この地で、標準の埋葬方法となるだろう。
埋葬が終わり、使えそうなものはまとめて預かり、行くところに決めた村へと移動する。
そこで再び、飯を食わせて号泣されて、農業用の鍬。股鍬。レーキや一輪車を出す。ああ岩起こしからか。ショーレンとつるはしも出してやる。
一個一個は数千円でも、まとまると辛いんだぞ。
ええい。石のみと金槌も出してやる。
破玄(ハゲン)と呼ばれている大型の金槌も出してやる。
この名前は、地元だけの呼び名かもしれない。
鋸にノミ。金槌。
今度ホームセンターで、ボックスセットを買って来よう。
いまだに、この世界にどんな金があるか知らないが、金貨1枚くらいでぼったくりしてやる。
おれは、調べたんだ。
1/10ozメープルリーフ金貨がおよそ3.11g。
そして、今。金の買取は9000円もする。
ちなみに、この3.11gのメープルリーフ金貨だと2万6千円を超える。
うん? あれ? そんなにぼったくっていないな。
ここの金貨の純度は不明だが、絶対そんなに純度が高いわけがない。
もし、1/10ozメープルリーフ金貨の大きさ、16mmで厚さ1.22mmより少しくらい大きくても値が付かない気がしてきた。
金の純度を上げる? 電気分解か? 帰って調べよう。
困ったな。飲みながら考えた、濡れ手に粟作戦がとん挫するぞ。
そんなことを考えながら、村の景色を一望して、おもむろに近くの小川から用水路を伸ばしてきて、畑の中を通していく。
岩や木を避けて、ふにゃふにゃ、ぐにゃぐにゃしていた畑を、真っすぐに切り直す。
荷車の幅をきめて、それが通る道をつくり、荷車用レールで道から外れないようにして、区画整備を行う。
そして、仕上げは、窒素やリンそしてカリウムを錬成して、土魔法で土の中へ混ぜ込む。
その間に真一が、言われるとおりに、家を壊しては建て直しを繰り返している。
ただまあ、すごく立派な日本の平屋だな。
もともとあったのは、掘っ立て小屋に木の板を張って、隙間に泥を塗った感じの壁だったのに。
束石に排水を付けた溝を刻み、其処に柱を立てる。
完全なる、柱による構造ではなく、床下や天井にパネルを取り付け強度を上げる。
むろん壁も構造物として、柱の間に組み込む。
いくつか構造躯体として壁を作りこみ、間仕切りをする。
湿気対策として床も上げたので、慣れるまでは生活がしにくいかもしれないが、慣れてもらおう。
「よおし。これで良いな。食料は、パンがなければピザを食え。石窯は各家に作ってある。酵母は腐らせるな。ぬるま湯と蜂蜜、小麦粉を混ぜたものを足して、冷暗所だ」
村人は満面の笑みで頷く。
「やっぱり町も助けるか」
「そうだな。あの村の状態を見ると、放ってはおけんな」
「じゃあ行くか?」
真一が、なぜかお姉さんたちばかり集めているが、抱えてくるときの持ち方が変だぞ。
なんでみんなを、抱っこしているんだ。
集めたところで、浄化と治療を行い。
一気に栄養補給できるゼリーを、口へ流し込んでいく。
「誰か、事情を知っている奴はいるか?」
俺が問いかけると、一人の男が手を上げる。
「俺はこのアルミラの村で今代表をしている、キュトラだ。助けてくれてありがとう」
「いえいえ、どういたしまして。ダンジョンに籠っている爺たちに頼まれて、様子を見に来たんだが、どうなっているんだ? なんとなくは、理解できてはいるが」
「長老や、子供たちは元気ですか?」
「ああ、ずいぶんとたかられた。今度食費を払えよ」
「あっ、それは何とかしたいのですが、このありさまで申し訳ありません」
あら? しゅんとなっちゃった。
「それで?」
「ほんの1週間くらい前でしょうか。奴らが襲ってきて、応戦したのですが、矢の材料も尽きて。門にかけていた閂を折られてしまったんです。後は見ての通りで、日々男は食われ、女は遊ばれて」
そう言って泣きそうな顔になる。
「もともと、この村に残った人数は少なかったのですが、人数が減ったのを見ると、よそから、人を連れてきはじめたんです」
「ああそれは見た。俺らも確認したが、周辺の村には人っ子一人いなかった。それでどうする? ここに残るか、ダンジョンへ行くか?」
そう聞くと、残った奴らでわしゃわしゃと相談をし始めた。
「お待たせしてすみません。この村へ埋葬できるものは埋葬して、無事そうな村へ移動します。生き残ったのがこの人数ですから、各村でというのは無理がありますので」
「良し分かった、手伝うから埋めるぞ」
そう言うと、彼らは驚く。
「埋めるのですか? 並べて拝んでおけば、死者は地に帰りますが」
まじめな顔で、キュトラ君はそう言い始めた。
「あーそう言う時代か。鳥葬とかそのたぐいだな。獣に食い荒らされたり、病気の原因にもなる。悪いが埋める。それで十分地に帰る」
そう言って、周辺を囲む壁を一気に収納をする。
村の掘立小屋も分解してまとめる。
少し小高い所に、魔法で四角く穴を掘り、板に乗せて順に遺体を下ろしていく。
それが終わった後に、生き残りにスコップを与えて、土を入れて穴を埋め戻してもらう。
「おい。珍しそうにスコップを見てるんじゃない。手を動かせ」
「ですがこれ? 見たこともない」
「欲しけりゃ角スコと剣スコを1本ずつ残してやるから、自分たちで何とかしろ」
ああ。なんだかんだと出費がかさむ。
魔法で、ついでに石板をつくり、立てていく。イメージは薄い墓石だな。
外国のように寝かせた方が良いか?
「なあ、墓標とプレートどっちがいいかな?」
「簡単なのはプレートだな」
「じゃあそうするか」
ということで、プレート型を基本に決めた。
この地で、標準の埋葬方法となるだろう。
埋葬が終わり、使えそうなものはまとめて預かり、行くところに決めた村へと移動する。
そこで再び、飯を食わせて号泣されて、農業用の鍬。股鍬。レーキや一輪車を出す。ああ岩起こしからか。ショーレンとつるはしも出してやる。
一個一個は数千円でも、まとまると辛いんだぞ。
ええい。石のみと金槌も出してやる。
破玄(ハゲン)と呼ばれている大型の金槌も出してやる。
この名前は、地元だけの呼び名かもしれない。
鋸にノミ。金槌。
今度ホームセンターで、ボックスセットを買って来よう。
いまだに、この世界にどんな金があるか知らないが、金貨1枚くらいでぼったくりしてやる。
おれは、調べたんだ。
1/10ozメープルリーフ金貨がおよそ3.11g。
そして、今。金の買取は9000円もする。
ちなみに、この3.11gのメープルリーフ金貨だと2万6千円を超える。
うん? あれ? そんなにぼったくっていないな。
ここの金貨の純度は不明だが、絶対そんなに純度が高いわけがない。
もし、1/10ozメープルリーフ金貨の大きさ、16mmで厚さ1.22mmより少しくらい大きくても値が付かない気がしてきた。
金の純度を上げる? 電気分解か? 帰って調べよう。
困ったな。飲みながら考えた、濡れ手に粟作戦がとん挫するぞ。
そんなことを考えながら、村の景色を一望して、おもむろに近くの小川から用水路を伸ばしてきて、畑の中を通していく。
岩や木を避けて、ふにゃふにゃ、ぐにゃぐにゃしていた畑を、真っすぐに切り直す。
荷車の幅をきめて、それが通る道をつくり、荷車用レールで道から外れないようにして、区画整備を行う。
そして、仕上げは、窒素やリンそしてカリウムを錬成して、土魔法で土の中へ混ぜ込む。
その間に真一が、言われるとおりに、家を壊しては建て直しを繰り返している。
ただまあ、すごく立派な日本の平屋だな。
もともとあったのは、掘っ立て小屋に木の板を張って、隙間に泥を塗った感じの壁だったのに。
束石に排水を付けた溝を刻み、其処に柱を立てる。
完全なる、柱による構造ではなく、床下や天井にパネルを取り付け強度を上げる。
むろん壁も構造物として、柱の間に組み込む。
いくつか構造躯体として壁を作りこみ、間仕切りをする。
湿気対策として床も上げたので、慣れるまでは生活がしにくいかもしれないが、慣れてもらおう。
「よおし。これで良いな。食料は、パンがなければピザを食え。石窯は各家に作ってある。酵母は腐らせるな。ぬるま湯と蜂蜜、小麦粉を混ぜたものを足して、冷暗所だ」
村人は満面の笑みで頷く。
「やっぱり町も助けるか」
「そうだな。あの村の状態を見ると、放ってはおけんな」
「じゃあ行くか?」
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