人類最強は農家だ。異世界へ行って嫁さんを見つけよう。

久遠 れんり

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第1章 異世界との遭遇

第18話 経緯万端

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 勇者たちを連れて、一度帰ってみる事にした。

 こいつら、驚くほど一般人だ。
 町から出るだけで、疲れたらしい。

 まあ、それは良いんだが、勇者君のおかげで少し落ち込んでいる。

 勇者君。
「すみません松田さんと、窪田さんについてお聞きしたいのですが」

 メイドさんA。
「はい、なんでしょう? ああ、あの方たちは旦那様の命の恩人ですごい方ですよね。来られた時に持ってこられる、ドーナッツとか、その前のケーキと言われる菓子など絶品でございました」

「そうですか。お二人、結婚相手としてはどうでしょう?」
「結婚相手として、でございますか? そうですね、窪田さまは何となく、そう何と言いますか、人当たりはよろしいのですが、信用が、女人を見るとすぐついて行きそうな感じがして。松田さまは、大変すばらしいのですが、逆にこちらが気を使わないといけない気がして。いいえ、お二方とも素晴らしい方ですのよ。でも、お年を聞くとうちのお爺様とほぼ同じお年ですし」
「そうですか。ありがとうございました」

 メイドさんB。
「はい、なんでしょうか?」

「松田様と、窪田様ですか。二人とも素晴らしいのですが、お年が。それと、何となく人間離れしていて。この前など、Aさんが月のものが来ていたのを、すれ違った時に匂いで分かったとか。それで、その時に使う便利なものを頂いたのですが、いえ、それはありがたいことですし、大変良いものでございました。ですが、ちょっとねぇ」


「えー他の方も、そんな感じです。松田さん駄目ですよ。匂いで分かったとか言っちゃあ」
「あー引くわね」
 勇者の女の子も、いやそうな顔をしている。

「お前たちも、レベルアップすればわかるよ」
「それはそうですけど、そんな事は言わずに、便利なものがあるから使ってみてくれだけで良いんですよ。それでも大概ですけど」
 髪の短い方、酒井さんだったよな。

「悪かったな。独身が長いからデリカシーが無くてな」
「松田さん、モテそうなんですけどね」
 杉山さんが、フォローしてくれる。

「えっおれは?」
「窪田さんは、物言いが軽すぎです。でも喋ると必死さがその…… 中学生とか高校生レベル?」
「そうそう。がっついている感じがする」
 おおう。酒井さん容赦ないな。

「もう38歳なんだけどなぁ」
「そこはもう、経験積んでもらうしか。もてる人って、なんか余裕があるよね」
「ああ、隣のA課長とか?」
「そうそう、娘さんがこの前結婚したって言っていた。あれ? 課長って50前だよね」
「うん。奥さんとは大学の時からの付き合いで、すぐ結婚したって聞いたことがある」
「やっぱりもてる人は、ほっとかないか」

「二人は、付き合っている人居るの?」
「今は別に」
「私は、なぜか続かないの。どうしてかなあ」
「ああ、そんな感じだよね」
 つい、口をついて言葉が出た。当然にらまれる。
「窪田さん。そんな所で肯定されると、私傷つくんですけど」
「ああごめん。俺素直だからさ」

 そんな事を言っていると、勇者君。坂本くんが爆弾を落とす。
「杉山さん。今フリーなら、付き合ってください」
「ふえっ。どうしたの? 急に」
「いえ。この所ずっと一緒に居て、杉山さんの事が気になって。駄目ですか?」
「でっでも、わたし3つも年上だし」
「僕はそんなの気にしません」
 勇者君は、びしっと言い切る。

「あっ。うん。はい」
「やったあ」

 俺たち全員、目が点だ。

 まあそんな事を言いながら、全員を連れて転移する。

「ここが、そのダンジョン?」
「そうだよ。ダンジョンは初めてか」
「向こうでは、立ち入り禁止だし、こっちでもまだ入ったことはありません」
「私もない、です」
「へえ。ダンジョンて、見た目は普通の洞窟なんですね」

「ああ。みんな、そこの石板に一度手をついて認証してくれ。10階?ごと、いや最初は9階で、その後10階ごとだな。そこに同じように石板があって転移できる」
「へー便利ですね」
 そう言って、勇者君がペタッと手を置くと、ぼわっと石板が光る。

「じゃあ、皆行こうか?」
「なあ、広大。ひょっとしてこいつら、一緒には飛べないんじゃないのか?」
「あっ。ゲームのチームみたいな感じで、出来ないのか? ちょっと、手をついて行先が頭に浮かぶか、やって見てくれ。真一も一緒に手をついて」
「おれは、見える」
「行先ありません」

「まじか。一から攻略するのか。逆に奥からなら行けたのにな。仕方が無い行くか」

 そう言って、順に攻略することになった。



「さて、古老たちよ。余が問う。どうして人間たちの所へ侵略を進める。その理由はなんだ?」
「過去我々は、大地すべてを統べて居りました。ところが人間たちが力を持ち、この大陸に追いやられた歴史があります」
 そう言って、古老が古い地図を持ちだす。

「この地図は古き時代より伝えられたもの。地図があると言う事は、われらが治めていたと言う事。それに相違ありません」
「そうなのか? 余には理解できんぞ?」
「なっ、何をおっしゃいます。この世界にもう一度我らの繁栄を取り戻すのです」
「うーん。ちょっと調べて来る。一方的な思い込みで動いてもなぁ」
「魔王様ぁ。どちらへ」
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