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第1章 異世界との遭遇
第20話 勇者。逝ってこいやぁ。
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微妙な空気が流れる。
そんな中、そっと箱をしまい込み、小部屋を出る。
「ちょっとぉ、今の空気何? どうして何も言わず、みんな出て行くのよ」
「いや別に? あっ、勇者君達。お手て繋いで良いねえ」
そう言うと、ぱっと手が離れる。
「別にいいのに」
初々しい。
俺たちの八つ当たりは、モンスターに向かう。
「松田さんと、窪田さん本当に、人間ですか?」
「なりたいなら、さっきの種を飲めばいい。半々で死ぬがな」
「なんでそんなに機嫌が悪いんですか?」
「自分の胸に手をあてて、考えろ」
「ドキドキ言ってます」
「そりゃ、付き合い始めた彼女と、お手て繋いでダンジョンピクニックだ。楽しかろう」
「あーはい」
そう言って、赤い顔をしてにやける勇者君。
「けっ。だから、二人して照れるんじゃねえよ」
そんなこと言っていると、後ろから声が聞こえる。
「私、そんなにだめですか?」
普段活発で、へらへらしている彼女が、珍しく思い詰めている。
フォロー……。
いや考えろ。
ここで、甘やかせば、きっと彼女の為にもならない。
「その場で……」
「大丈夫だよ。俺なんかからしたら、全然問題ないよ。美咲ちゅわーん」
真一のおばか。お前はル〇ンかぁ。なんだよちゅわーんって。
「そうですよね。ちょっと位口が滑ったって、私かわいいですしぃ」
「そうだよそうだよ、と言うことで俺と付き合わない?」
「えっ?」
「いやだから、」
「えっ? やです。真一さんて、その時の思い付きで、適当なことを言っている感じがするし」
お前が言うなぁ。と思ったのは俺だけじゃないはずと思ったら、勇者君と杉山さんは、こっちのことなど、気にもしていない。
まあ付き合い始めたばかりの時って、超ハイテンションになるからな。
人間3年もすれば、ホルモンの関係上落ち着くんだけどな。
あれは、ドーパミンだったか。
結婚を前提に考えるなら、体も含めた異性の友人が一番だって言っていたな。
考え方、趣味。なんでもいいけど、共有できるのが良いらしい。
それが合わなけりゃ、どっちかが我慢することになる。
よく言われるけど、一緒に居て楽しいとか、気を使わなくていいとかそう言うのが良いんだよな。杉山さんいい感じだったのに。
畜生勇者め、オークに掘られてしまえ。
それにしても、酒井さんのバージン宣言は本当だろうか、領主の館から門へ到着するまで、もてる自慢を散々していたのに。
付き合いだして、其処に行くまでに振られるのか? 確率的に、こいつの顔なら体目当ての奴が幾人か混ざっているとして、そこ(ホテル)へ行くまでにあきらめるって、何をしたんだ?
飯食いに行って、すし屋で回ってないと、騒ぐとか?
店へ入った瞬間、別が良いとか騒ぐ?
そもそも、デートで飯屋って、何処へ行くんだ?
あんまり高そうな店だと、失敗するイメージしかないぞ。
むかし、張り切ってデートで、高そうなイタ飯屋へ行ったら、カトラリーの順番を間違えて、コーヒースプーンでアイス食ったことがあるな。
フォークもナイフも外から中へと使っていくのは、知っていたけれど、どっちも似たようなスプーンでちょっと形が違うだけじゃないか。あとで嫌みっぽく一緒に行った女から指摘されたし。食う前に言えよ。
大体。どこでもいいっていう奴ほど、後で文句言うんだよな。
でも、あそこが良いとかっていうやつは、奢って終わりだし。
ああ畜生。
目の前に来た、ホブさん。八つ当たりで爆散。
今来る奴の、死因はすべて八つ当たりだ。
あれ?死因ではないな、死因は爆散だ。爆散は機能不全になるのか? どんどん思考が怪しくなってくる。
「ねえ、窪田さん。松田さん、なんだか怖いんだけど、どうしたのかしら?」
「目が逝っているから、何か考え込んでいるんだろ。ほっときゃ治る。下手に近寄るな。ゴブリンみたいになるぞ」
「うわー。温厚そうな松田さんの、意外な一面見た。いいかも。叱られてみたい」
うわ、美咲ちゃんが、変なことつぶやいてる。
どういう属性なんだ、この子?
といことで、やって来ました。
爺さん達の、食糧庫10階。
扉を、開く。
中に居るのは、変わらずオーク君と兵隊ゴブリン5匹。
うち2匹は、ホブ君。
「おら逝って来いやあ。ゆうしゃあぁ」
お手て繋いでいる2人から、引きはがして坂本君を扉の中へ蹴りこむ。
「修行だ。オークに掘られろ」
「ちょ。いきなりなんですか? 松田さーん。うわきた。モンスターが来ました」
「きゃあ。坂本君。松田さんどうして?」
「なんとなく。それに勇者たるもの、ダンジョンで歩いてばかりだとダメだろ。きっと帰っても、仕事は首だろうし、二人して無職と考えれば、こっちで勇者をするのも手じゃないか? そうだろ」
後ろで悲鳴が聞こえるが、無視して説得する。
『二人して無職』のキーワードが効いたのか、杉山さんは悩み始める。
「ねえ、そろそろ助けないと、本当に坂本君掘られちゃうよ」
酒井さんに言われて、振り返ると、ズボンが脱がされかかっている。
なんでだ? 普通見た目で、男だと判断するだろ。
「それにしても、あいつは、爺より弱いのか?」
寸前で、オークの首が落ちる。
周りのホブは、真一が遊んでいる。
「一匹連れて来てくれ」
「了解」
ごん!
「これで良いか?」
「ああ。さて勇者君。特訓のお時間だ」
「いやです。生きているんですよ」
「馬鹿野郎。こいつら死ねば消える。この前ニュースで、偉い学者さんが生物とは言えないと言っていた。だけどこいつらは、襲ってくるんだ。そんなことで、いざと言う時に彼女を守れるのか?」
「うっやります」
とどめを刺すなら、事後に野蛮だなの一言だが……。
あんまりやって、杉山さんに嫌われるのも嫌だな。
そんな中、そっと箱をしまい込み、小部屋を出る。
「ちょっとぉ、今の空気何? どうして何も言わず、みんな出て行くのよ」
「いや別に? あっ、勇者君達。お手て繋いで良いねえ」
そう言うと、ぱっと手が離れる。
「別にいいのに」
初々しい。
俺たちの八つ当たりは、モンスターに向かう。
「松田さんと、窪田さん本当に、人間ですか?」
「なりたいなら、さっきの種を飲めばいい。半々で死ぬがな」
「なんでそんなに機嫌が悪いんですか?」
「自分の胸に手をあてて、考えろ」
「ドキドキ言ってます」
「そりゃ、付き合い始めた彼女と、お手て繋いでダンジョンピクニックだ。楽しかろう」
「あーはい」
そう言って、赤い顔をしてにやける勇者君。
「けっ。だから、二人して照れるんじゃねえよ」
そんなこと言っていると、後ろから声が聞こえる。
「私、そんなにだめですか?」
普段活発で、へらへらしている彼女が、珍しく思い詰めている。
フォロー……。
いや考えろ。
ここで、甘やかせば、きっと彼女の為にもならない。
「その場で……」
「大丈夫だよ。俺なんかからしたら、全然問題ないよ。美咲ちゅわーん」
真一のおばか。お前はル〇ンかぁ。なんだよちゅわーんって。
「そうですよね。ちょっと位口が滑ったって、私かわいいですしぃ」
「そうだよそうだよ、と言うことで俺と付き合わない?」
「えっ?」
「いやだから、」
「えっ? やです。真一さんて、その時の思い付きで、適当なことを言っている感じがするし」
お前が言うなぁ。と思ったのは俺だけじゃないはずと思ったら、勇者君と杉山さんは、こっちのことなど、気にもしていない。
まあ付き合い始めたばかりの時って、超ハイテンションになるからな。
人間3年もすれば、ホルモンの関係上落ち着くんだけどな。
あれは、ドーパミンだったか。
結婚を前提に考えるなら、体も含めた異性の友人が一番だって言っていたな。
考え方、趣味。なんでもいいけど、共有できるのが良いらしい。
それが合わなけりゃ、どっちかが我慢することになる。
よく言われるけど、一緒に居て楽しいとか、気を使わなくていいとかそう言うのが良いんだよな。杉山さんいい感じだったのに。
畜生勇者め、オークに掘られてしまえ。
それにしても、酒井さんのバージン宣言は本当だろうか、領主の館から門へ到着するまで、もてる自慢を散々していたのに。
付き合いだして、其処に行くまでに振られるのか? 確率的に、こいつの顔なら体目当ての奴が幾人か混ざっているとして、そこ(ホテル)へ行くまでにあきらめるって、何をしたんだ?
飯食いに行って、すし屋で回ってないと、騒ぐとか?
店へ入った瞬間、別が良いとか騒ぐ?
そもそも、デートで飯屋って、何処へ行くんだ?
あんまり高そうな店だと、失敗するイメージしかないぞ。
むかし、張り切ってデートで、高そうなイタ飯屋へ行ったら、カトラリーの順番を間違えて、コーヒースプーンでアイス食ったことがあるな。
フォークもナイフも外から中へと使っていくのは、知っていたけれど、どっちも似たようなスプーンでちょっと形が違うだけじゃないか。あとで嫌みっぽく一緒に行った女から指摘されたし。食う前に言えよ。
大体。どこでもいいっていう奴ほど、後で文句言うんだよな。
でも、あそこが良いとかっていうやつは、奢って終わりだし。
ああ畜生。
目の前に来た、ホブさん。八つ当たりで爆散。
今来る奴の、死因はすべて八つ当たりだ。
あれ?死因ではないな、死因は爆散だ。爆散は機能不全になるのか? どんどん思考が怪しくなってくる。
「ねえ、窪田さん。松田さん、なんだか怖いんだけど、どうしたのかしら?」
「目が逝っているから、何か考え込んでいるんだろ。ほっときゃ治る。下手に近寄るな。ゴブリンみたいになるぞ」
「うわー。温厚そうな松田さんの、意外な一面見た。いいかも。叱られてみたい」
うわ、美咲ちゃんが、変なことつぶやいてる。
どういう属性なんだ、この子?
といことで、やって来ました。
爺さん達の、食糧庫10階。
扉を、開く。
中に居るのは、変わらずオーク君と兵隊ゴブリン5匹。
うち2匹は、ホブ君。
「おら逝って来いやあ。ゆうしゃあぁ」
お手て繋いでいる2人から、引きはがして坂本君を扉の中へ蹴りこむ。
「修行だ。オークに掘られろ」
「ちょ。いきなりなんですか? 松田さーん。うわきた。モンスターが来ました」
「きゃあ。坂本君。松田さんどうして?」
「なんとなく。それに勇者たるもの、ダンジョンで歩いてばかりだとダメだろ。きっと帰っても、仕事は首だろうし、二人して無職と考えれば、こっちで勇者をするのも手じゃないか? そうだろ」
後ろで悲鳴が聞こえるが、無視して説得する。
『二人して無職』のキーワードが効いたのか、杉山さんは悩み始める。
「ねえ、そろそろ助けないと、本当に坂本君掘られちゃうよ」
酒井さんに言われて、振り返ると、ズボンが脱がされかかっている。
なんでだ? 普通見た目で、男だと判断するだろ。
「それにしても、あいつは、爺より弱いのか?」
寸前で、オークの首が落ちる。
周りのホブは、真一が遊んでいる。
「一匹連れて来てくれ」
「了解」
ごん!
「これで良いか?」
「ああ。さて勇者君。特訓のお時間だ」
「いやです。生きているんですよ」
「馬鹿野郎。こいつら死ねば消える。この前ニュースで、偉い学者さんが生物とは言えないと言っていた。だけどこいつらは、襲ってくるんだ。そんなことで、いざと言う時に彼女を守れるのか?」
「うっやります」
とどめを刺すなら、事後に野蛮だなの一言だが……。
あんまりやって、杉山さんに嫌われるのも嫌だな。
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