人類最強は農家だ。異世界へ行って嫁さんを見つけよう。

久遠 れんり

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第1章 異世界との遭遇

第22話 野郎ども冒険だあ

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「よし買い出しは済んだ。もう金がないぞ俺。また金を売らなきゃ。鉄工所に勤めててよかったよ」
「だけど、質屋の井上さん。大ぴらにするなよって釘を刺されたじゃないか」
「あれは、回収を俺がやってると勘違いしてるんだよ。きっと。古物回収は許可証が居るからな」

「じゃあまた、50gのバーを作るか?」
「あれなあ、魔法で作れそうだぞ。何かの本で錬金術と言うのがあってな、錬成すればいい」

 前回は、硫酸銅を持ちだそうと思って見つかり、叱られたので、バーナーでひたすら炙った。
 結構面倒なんだよ。水銀は使いたくないし。
 純度あげるのにも、灰吹き法と言うのを、動画配信で見つけて試した。

「ただなあ、いざ錬金術となると、書いてあるものが途端に怪しくなるんだよ」
「じゃあどうする?」
「神様の種を信じる。自己流だ。純度よ高くなれと念じる」
「おうそうか。がんばれ。俺は監督してあげよう」
 そう言って、プシュッと音がする。

 そうして前回温度を上げ過ぎて壊れた七輪には、網が乗せられその上に鶏モモのぶつ切りが乗せられ塩と胡椒が振りかけられる。

「おい。いいなあ俺にもくれよ」
「どっちを?」
「生肉は要らん。焼けてからでいい。ビールだ。俺のは、買ったばかりで冷えてない」
「分かったよほれ」
 そう言って、真一は缶を投げてくる。

「投げるなよ」
 そっと地面に置く。
 落ち着くのを待たないと、開けられん。

「さあてと、取り出しますは、アミサム金貨。ぬん」
 そう言って、丸めて団子にする。
 人間プレス機。

 おにぎりの要領で、金貨を団子にする。

「それで、と。女神様お願いです。僕が欲しいのは金だけなんです」
 手の平を空に向けて、その上に金属団子を置く。
 すると、なんと言うことでしょう。解け始め、たれ始める。
 下に置いた、型へと流し込む。
 型は砂で作った。専用の樹脂と、硬化剤入りで目が細かくなっている。

「どうかな?」
 手のひらには、銀色の物と銅かな?が残る。
「それ、熱くは無いのか?」
 真一が手のひらを見て、いやそうな顔をする。
「ああ熱で溶けている感じじゃないな。熱くもないぞ」
「不思議だな」
「ただまあ、こっちは今のところゴミだ。まとめといて、ある程度溜まれば精製しよう」

「比較すると、半分くらいは混ざりものか。この前の表だとK12? K1が4.17%くらいだったよな」
「今何グラムだ?」

 秤を出してきて計る。
「4.2gくらい。これの方が純度が高いからな。この前井上さん損させたかな」
「まあいいやで買い取ったのは向こうだろ、今回からは価格が下がるかもな」
「ああ。あり得るな。まあいい。明日売って来よう。理由は何にしようかな。小判は小判のままで売った方が値段が高いしな」
「蔵の中にあったとか?」
「家に倉なんぞない」

「畑に埋まっていた?」
「それなら、金貨のままでよかったが、妙に新しいからなぁ」
「PCのパーツ?」
「それこそ、大量にいるんじゃないか」

 そんなことを言って、悩んだが、翌日。

「擬装用のダンジョン。どこへ、造る?」
「うちの山で良いんじゃないか? 去年台風の時に、谷側の法面が崩落して、ちょうどいい崖ができた。直そうと思っていたが、ついでだ」

 山を少し上り、隣との境になっている沢を登っていく。
「この杭が、境界標だからこっち。山側が…… うーん。野郎ども冒険だあ」
「おおっ。びっくりした。なんだよ大声出して」
「あれが、うちのダンジョンだ」
「もう作ったのか。さすが、広大。仕事が早いな」
「そうだろう。しかしまあ。こういうのって藪蛇と言うんだろ」
「いや今回は、良いんじゃないか?」
「周りを探査して見るか…… 氾濫と言うか、出て来てないな」

 入ってみる。
「入り口。何か膜感があるな」
 そう言うと、奥で、目が光る。
「モンスターめっけ。第一モンスターだな」
「ああっ? 違うぞ真一。鍋の具だ。イノシシだよ」

 そんな、のんきなことを言っていると、魔法が降ってくる。
「どわーこいつ魔法を使う。モンスターだったか?」
「いやこいつ、モンスター倒して、レベルアップしたんじゃねえか?」
 素早く近寄り、眉間をぶん殴る。

「ぷぎぃー」
「うりゃ、せい」
 頭を振っている、イノシシの鼻先を蹴り上げる。
「フゴ」
 脇に回り左前脚の裏側。つまり心臓を蹴り上げる。
「秘儀ハートブレイクキック」
「フゴォ」
 と言って、倒れる。

「強敵だったぞ」
「秘儀ハートブレイクって」
「そっちの経験は大量にある。今、俺の技となって昇華されたんだ。文句あるのか?」
「いやない」
 そう言って、盛大に笑いやがる。
 横たわっているイノシシは、1m50cmを越えている。

「よし収納して、先へ行ってみよう」

 どんどん奥へ行ってみる。
 ここには、寄木の小部屋は無かった。
 だが、宝箱のおいてある部屋はあった。

「まーたコインが手に入ったが、このコイン見たことないな」
「全部持っていこう」

 そしてひょいひょいと進み、オーガとトロール。
 筋肉タッグを倒す。
「ここら辺りで良いか。もうあきた。帰ろうぜ」
「そうするか」
 ボス部屋前の石板に触れ、入口へと飛ぶ。

「どうする? 奥まで行ってつながっているか確認するか?」
「そうだな。プローペだけじゃ寂しいしな。と言うことはだ、別のダミーを作らなければいけないと言うことだ」
「ああそうだな。俺の山にも行ってみるか」
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