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第1章 異世界との遭遇
第33話 だめな勇者たち
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「どこまで行ったかな?」
30階から上っていく。
「探すのが面倒だな」
真一もぼやく。
「階を越えて探査できないのかね」
「また、強力な探査を使うのか? 頭に響くからやめてくれ」
「いい加減、30階より下だったんじゃないか?」
そうぼやきながらも移動して、24階。
階段を上がると、すぐ上で嬌声が聞こえる。
小声で、「モンスター相手か勇者くん。どっちだ?」俺が聞くと、「そんなもの、勇者くん達がサボっているに決まっている。この階、24階だろ。1週間でたった4階だぞ」そんな、真一にしては常識的な意見が返ってくる。
おれたちが顔を出しても、気がつかないようで行為は続く。
やがて動きが止まる。
「もう良いのか?」
「うわぁ」
「きゃあぁ」
「わざわざ、シールドまで張って、行為に没頭とは、能力の無駄遣いだな」
「松田さんに窪田さん。だまって見ているなんて人が悪いですよ」
「こんな、往来でしている方が悪い。それに、1週間でほとんど進んでいないのはどういうことだ」
そう聞くと、目が泳ぐ二人。
「向こうでちょっと話が変わってな、おまえ達の親が来ているから一度帰るぞ」
「えっ、そうなんですか?」
「ああ警察と、お国の意向だ」
二人を連れて30階まで下り、最下層へ飛ぶ。
もう一つの石板から、日本側へ。
川から上がってくると、美咲が待っていた。
「お疲れ」
「ああ。土門さん達から連絡はあったか?」
「無いよ。まだ倒れているんじゃない?」
「ひ弱だな。俺たちでも数時間で復活したのに」
「あなたが数時間なら、数日は入院じゃないの?」
「そうか? まあいい。一度こいつらをバンガローへ放り込もう」
周りをキョロキョロ見ている勇者くん達を、家に連れて帰る。
車に乗せ、宿泊場所へ連れて行く。
「うわー山が近い」とかギャアギャア言っている。
お町の子は、これだから。
あらかじめ連絡したから、家族は出てきていて「祐哉ぁー」とか「凪沙ぁー」の声とともに、数人が走ってくる。
「あー。落ち着いたら、警察へ行きます。そうしないと捜査本部が解散できないらしいので」
「ああぁ。松田さんと窪田さん。なんとお礼を言って良いのか、ありがとうございます」
そう言って、頭を下げられる。
「なあ、病院の手配ができているとか、言っていなかったか?」
「あれ、そういえば検疫が先とか言っていたな。段取りを組んだ人間が先に入院をしたからな」
少し考え、道順で病院経由その後、警察署と決めた。
「じゃあ、1時間後に来ますので」
そう言い残して一度家に帰る。
「車に全員乗れんな。どうする?」
「レンタカーでマイクロ借りるか?」
「あれって、大型免許は必要ないのか?」
「11人までは、いらなかった気がするぞ」
スマホををスリスリして調べる。
「改正があって11人未満だな。8t限定なしならいけるが、限定ありは11人以上はだめだ」
「歩ける距離だが」
「警察に車を出してもらうか?」
そう言っていると、親父が来た。
「どうした?」
「人数が増えたから、車をどうしようかと思って」
「そんな物、署が出すだろ。なんなら大きいのもあるはずだ。窓に網が溶接してあるが」
真一と二人。あれかと思い当たる。
「どれ。連絡してやる」
そう言って、あっさり話が決まる。
1時間後。連絡が来て、俺と真一。美咲も病院へ来いと言われた。
「俺たちも検査だってさ」
「ああそうだよな。でも、針が多分刺さらんぞ」
「おれもだな。ライオンみたいな奴で針が尻尾に付いた奴。あいつが泣いていたもんな」
「ああ居たな。そんな奴」
そんな無駄話をしていると、横で美咲の目が大きくなっていた。
「そんな怖いのが居るの?」
「ああでも、弱かったよな」
「そうだよな。謝っていたけど。姑息に爪で攻撃してくるし性格が悪かった」
すぐに、病院に着くと、待ち構えていた防護服の集団に拉致される。
心配していた針も、意識次第で通るようだ。
防御に意識を振ると、体の周りに膜が展開されるな。
ふむ。これはおもしろい。
CTの時に展開すると俺の形に真っ白になり、何も写らなかったらしく放射線の技師さんがパニックを起こしていた。
どうやら、X線も通さないようだ。
「松田さん。すみませんがMRIへ移動してください」
あら? MRIは磁気だよな。試そう。
「なぜだぁー」
そんな声が聞こえる。
やっぱり、何も通さないようだ。
「すいません。もう一度お願いします」
「ええっ? あっいけた」
無事終わったようだ。
「いやあ、これでだめならどうしようかと思いました」
そう言って、なぜかDICOMデータの入ったCDをくれようとする。
「これ、私がもらうものですか?」
「あっいや。すいません」
どうも、パニックを起こしたようだ。
その後、医師の診断もあり、問題は無かった様だが、勇者くん側で騒動が起きる。
「杉山さん。おめでたですね」
感染の危険がなかったせいか、気が抜けすっとぼけた、お医者さんが暴露する。
一同に緊張が走る。
「凪沙。相手は誰だ」
杉山父が、興奮気味に問いかける。
「すみません。僕です」
勇者くんが一歩出て、頭を下げる。
さすが勇者。幸い、家族は集合中。話は早いだろう。
30階から上っていく。
「探すのが面倒だな」
真一もぼやく。
「階を越えて探査できないのかね」
「また、強力な探査を使うのか? 頭に響くからやめてくれ」
「いい加減、30階より下だったんじゃないか?」
そうぼやきながらも移動して、24階。
階段を上がると、すぐ上で嬌声が聞こえる。
小声で、「モンスター相手か勇者くん。どっちだ?」俺が聞くと、「そんなもの、勇者くん達がサボっているに決まっている。この階、24階だろ。1週間でたった4階だぞ」そんな、真一にしては常識的な意見が返ってくる。
おれたちが顔を出しても、気がつかないようで行為は続く。
やがて動きが止まる。
「もう良いのか?」
「うわぁ」
「きゃあぁ」
「わざわざ、シールドまで張って、行為に没頭とは、能力の無駄遣いだな」
「松田さんに窪田さん。だまって見ているなんて人が悪いですよ」
「こんな、往来でしている方が悪い。それに、1週間でほとんど進んでいないのはどういうことだ」
そう聞くと、目が泳ぐ二人。
「向こうでちょっと話が変わってな、おまえ達の親が来ているから一度帰るぞ」
「えっ、そうなんですか?」
「ああ警察と、お国の意向だ」
二人を連れて30階まで下り、最下層へ飛ぶ。
もう一つの石板から、日本側へ。
川から上がってくると、美咲が待っていた。
「お疲れ」
「ああ。土門さん達から連絡はあったか?」
「無いよ。まだ倒れているんじゃない?」
「ひ弱だな。俺たちでも数時間で復活したのに」
「あなたが数時間なら、数日は入院じゃないの?」
「そうか? まあいい。一度こいつらをバンガローへ放り込もう」
周りをキョロキョロ見ている勇者くん達を、家に連れて帰る。
車に乗せ、宿泊場所へ連れて行く。
「うわー山が近い」とかギャアギャア言っている。
お町の子は、これだから。
あらかじめ連絡したから、家族は出てきていて「祐哉ぁー」とか「凪沙ぁー」の声とともに、数人が走ってくる。
「あー。落ち着いたら、警察へ行きます。そうしないと捜査本部が解散できないらしいので」
「ああぁ。松田さんと窪田さん。なんとお礼を言って良いのか、ありがとうございます」
そう言って、頭を下げられる。
「なあ、病院の手配ができているとか、言っていなかったか?」
「あれ、そういえば検疫が先とか言っていたな。段取りを組んだ人間が先に入院をしたからな」
少し考え、道順で病院経由その後、警察署と決めた。
「じゃあ、1時間後に来ますので」
そう言い残して一度家に帰る。
「車に全員乗れんな。どうする?」
「レンタカーでマイクロ借りるか?」
「あれって、大型免許は必要ないのか?」
「11人までは、いらなかった気がするぞ」
スマホををスリスリして調べる。
「改正があって11人未満だな。8t限定なしならいけるが、限定ありは11人以上はだめだ」
「歩ける距離だが」
「警察に車を出してもらうか?」
そう言っていると、親父が来た。
「どうした?」
「人数が増えたから、車をどうしようかと思って」
「そんな物、署が出すだろ。なんなら大きいのもあるはずだ。窓に網が溶接してあるが」
真一と二人。あれかと思い当たる。
「どれ。連絡してやる」
そう言って、あっさり話が決まる。
1時間後。連絡が来て、俺と真一。美咲も病院へ来いと言われた。
「俺たちも検査だってさ」
「ああそうだよな。でも、針が多分刺さらんぞ」
「おれもだな。ライオンみたいな奴で針が尻尾に付いた奴。あいつが泣いていたもんな」
「ああ居たな。そんな奴」
そんな無駄話をしていると、横で美咲の目が大きくなっていた。
「そんな怖いのが居るの?」
「ああでも、弱かったよな」
「そうだよな。謝っていたけど。姑息に爪で攻撃してくるし性格が悪かった」
すぐに、病院に着くと、待ち構えていた防護服の集団に拉致される。
心配していた針も、意識次第で通るようだ。
防御に意識を振ると、体の周りに膜が展開されるな。
ふむ。これはおもしろい。
CTの時に展開すると俺の形に真っ白になり、何も写らなかったらしく放射線の技師さんがパニックを起こしていた。
どうやら、X線も通さないようだ。
「松田さん。すみませんがMRIへ移動してください」
あら? MRIは磁気だよな。試そう。
「なぜだぁー」
そんな声が聞こえる。
やっぱり、何も通さないようだ。
「すいません。もう一度お願いします」
「ええっ? あっいけた」
無事終わったようだ。
「いやあ、これでだめならどうしようかと思いました」
そう言って、なぜかDICOMデータの入ったCDをくれようとする。
「これ、私がもらうものですか?」
「あっいや。すいません」
どうも、パニックを起こしたようだ。
その後、医師の診断もあり、問題は無かった様だが、勇者くん側で騒動が起きる。
「杉山さん。おめでたですね」
感染の危険がなかったせいか、気が抜けすっとぼけた、お医者さんが暴露する。
一同に緊張が走る。
「凪沙。相手は誰だ」
杉山父が、興奮気味に問いかける。
「すみません。僕です」
勇者くんが一歩出て、頭を下げる。
さすが勇者。幸い、家族は集合中。話は早いだろう。
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