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第1章 異世界との遭遇
第34話 3人目の神
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「家の娘も含めて、事情は理解しているが、この先のことを考えないとね」
「そうよねえ。子供もできたことだし」
杉山ご両親の言葉。
「はい。元の会社へ連絡など、なにか考えてみます」
そう答える、勇者くん。
「子供の結婚が決まると、親としては一つ仕事が終わったような気がするよな」
これを言ったのは、家の親父。まだ俺は、結婚していませんが。
「さあ皆さん、移動しますよ」
やっぱり待ち構えるのは、窓に網が張られたバス。
それに乗り込み、やってきたのは警察署。会議室へ入り事情聴取。
親達は、捜索願の取り下げやらなんやら。
会議室は、まるで事件現場。
「先日言っていた、石碑の件確認が取れました。これで物資輸送や無駄な戦闘をしなくてすみます。非常に有益な情報でした。それと、これは返しておきます。検査結果はどう調べても水だそうです」
そう言って、イデアの種が返ってきたが、開封済みか。どうするかな?
「それって、あれだよね」
俺の横から、美咲が顔を出してくる。
「そうだが、開封されたからな。賞味期限が気になる」
そういうのが早いか、美咲が一気に中身をあおる。
「おい」
「うえっ、さすが神様の種おいしくない」
そんなことを言った瞬間。
美咲は白目になり、ガクガクと痙攣を始める。
皮膚の下で、何かがうごめき。体中がうねる。
「アガアガ」
と謎のうめきをあげる。
「美咲」
すぐ脇にいたご両親も、娘の様子を見て引きつる。
目の前では、竹内さんが救急車を呼んでいる。
会議室が、事件現場になってしまった。
やがて救急隊が来たとき、
「飲んだ毒物は何ですか?」
と問われ、
「水」
と答える、竹内さん。
隊員は、はい? 状態だったが、美咲をタンカに乗せようとしたところで、白目と痙攣がピタッと治まる。
すると、
「身構えたけど、別にたいしたことないのね。でも、魔法は理解した。こんなチートな物でドーピングをしていたのね」
そう言って、美咲は不敵に微笑む。
フッと瓶が消える。
収納したのか。
「あれ? みんなどうしたの」
やっと緊迫状態の周りに気がつき、きょとんとする美咲。
「あれって、あのとき一緒に飲んだから、分からなかっただけで、今の状態だったんだな」
真一が、ぼそっと言ってくる。
「ああ、やばかったな」
「「美咲」」
そう言ってご両親が抱きつく。
「どっ、どうしたの」
お母さんは、受け入れたが、お父さんは左手一本で制された。
「どうも、こうも。死ぬかと思ったわよ」
お母さん、完全に涙目だ。
「へっ。神様の種を飲んだだけでしょ。おいしくなかったけど」
完全に理解ができず、きょとんとしている。美咲。
救急隊員さんは、オロオロしていたが、指示を受けたのか心拍数や血圧をチェックしている。
電話口の医者は、アナフィラキシーを疑ったようだが、目視でも唇や皮膚などにも炎症は見られない。
「一応、連れてこいということですので、救急ではありませんが搬送します」
そう言って、美咲は連れて行かれた。
「あー君たちの時も、あんな感じに?」
竹内さんに聞かれるが、
「二人一緒に飲んだので、たいしたことないな、で終わりました」
そう答えるしかない。
「そうか。しかし、あれを見ると……怖いな。だけど彼女はなぜ突然飲んだのだろう」
その本人も悩んでいた。
あれー、なんで飲んじゃったんだろう?
瓶を見た瞬間、これは私の物。飲まなきゃいけない。そんな気がしたのよね。
「大丈夫ですか? 問題はありませんか?」
さっきの状態を見ていたので、救急隊員は一応警戒している。
やがて、病院へ着き医者に渡す。
「症状。でなくてよかったな」
「ああ。最初見たとき、一時期よくいた狐憑きとか、悪魔付きを思い出しちゃったよ」
「おまえも? あれはそうだよな。塩をまいておこうか?」
「そうだな。医者に言わせると、ヒステリーの一種らしいけど、絶対しばらく夢に出るんだよな」
そんな会話が、されていた。
「あーん。してください。炎症はなし。うん。異常はありませんね。ストレスかな?」
電子カルテに、特記事項として追加されていく。
すぐに診察は終わり、警察署へ帰る事となる。
だが歩いただけで、自身の体に起こった変化。それに気がついた美咲は、試したくなる。
道路を走る車を、追い抜いて疾走。
「これでも、まだ楽勝」
思わず笑いが出てしまう。
「この力すごいわ。これが、広大さん達の世界。普通の人なら天下を取れると思えるわね。その辺りが、イデアの種としての判断基準なのかしら?」
つい、声を上げて、笑ってしまう。
その後。田舎だが、都市伝説が生まれた。
「聞いたか? 笑い女だろ。笑い声を上げながら、車より速く走るらしいぞ」
「それも、白昼堂々出るらしい」
通称、笑い女事件。
そんな伝説を残し、警察署の会議室に戻る。
「美咲」
「大丈夫だって」
明るく答える娘を見て、安心する両親。
「何で突然飲んだんだ?」
俺は思わず、聞いてみた。
「よく分からないの。見た瞬間、飲まなきゃと思って」
「心配させるなよ」
俺がそういった瞬間、美咲は破顔する。
腕にしがみつき、唇を寄せると、
「心配してくれるんだ。うれしい」
そう言ってくる。
本人は、俺にささやいたつもりのようだが、結構な声が会議室に響く。
必然として、周りの視線が集まる。
お父さん、その拳は何ですか? くっついてきたのは、あなたの娘の方ですが。
「そうよねえ。子供もできたことだし」
杉山ご両親の言葉。
「はい。元の会社へ連絡など、なにか考えてみます」
そう答える、勇者くん。
「子供の結婚が決まると、親としては一つ仕事が終わったような気がするよな」
これを言ったのは、家の親父。まだ俺は、結婚していませんが。
「さあ皆さん、移動しますよ」
やっぱり待ち構えるのは、窓に網が張られたバス。
それに乗り込み、やってきたのは警察署。会議室へ入り事情聴取。
親達は、捜索願の取り下げやらなんやら。
会議室は、まるで事件現場。
「先日言っていた、石碑の件確認が取れました。これで物資輸送や無駄な戦闘をしなくてすみます。非常に有益な情報でした。それと、これは返しておきます。検査結果はどう調べても水だそうです」
そう言って、イデアの種が返ってきたが、開封済みか。どうするかな?
「それって、あれだよね」
俺の横から、美咲が顔を出してくる。
「そうだが、開封されたからな。賞味期限が気になる」
そういうのが早いか、美咲が一気に中身をあおる。
「おい」
「うえっ、さすが神様の種おいしくない」
そんなことを言った瞬間。
美咲は白目になり、ガクガクと痙攣を始める。
皮膚の下で、何かがうごめき。体中がうねる。
「アガアガ」
と謎のうめきをあげる。
「美咲」
すぐ脇にいたご両親も、娘の様子を見て引きつる。
目の前では、竹内さんが救急車を呼んでいる。
会議室が、事件現場になってしまった。
やがて救急隊が来たとき、
「飲んだ毒物は何ですか?」
と問われ、
「水」
と答える、竹内さん。
隊員は、はい? 状態だったが、美咲をタンカに乗せようとしたところで、白目と痙攣がピタッと治まる。
すると、
「身構えたけど、別にたいしたことないのね。でも、魔法は理解した。こんなチートな物でドーピングをしていたのね」
そう言って、美咲は不敵に微笑む。
フッと瓶が消える。
収納したのか。
「あれ? みんなどうしたの」
やっと緊迫状態の周りに気がつき、きょとんとする美咲。
「あれって、あのとき一緒に飲んだから、分からなかっただけで、今の状態だったんだな」
真一が、ぼそっと言ってくる。
「ああ、やばかったな」
「「美咲」」
そう言ってご両親が抱きつく。
「どっ、どうしたの」
お母さんは、受け入れたが、お父さんは左手一本で制された。
「どうも、こうも。死ぬかと思ったわよ」
お母さん、完全に涙目だ。
「へっ。神様の種を飲んだだけでしょ。おいしくなかったけど」
完全に理解ができず、きょとんとしている。美咲。
救急隊員さんは、オロオロしていたが、指示を受けたのか心拍数や血圧をチェックしている。
電話口の医者は、アナフィラキシーを疑ったようだが、目視でも唇や皮膚などにも炎症は見られない。
「一応、連れてこいということですので、救急ではありませんが搬送します」
そう言って、美咲は連れて行かれた。
「あー君たちの時も、あんな感じに?」
竹内さんに聞かれるが、
「二人一緒に飲んだので、たいしたことないな、で終わりました」
そう答えるしかない。
「そうか。しかし、あれを見ると……怖いな。だけど彼女はなぜ突然飲んだのだろう」
その本人も悩んでいた。
あれー、なんで飲んじゃったんだろう?
瓶を見た瞬間、これは私の物。飲まなきゃいけない。そんな気がしたのよね。
「大丈夫ですか? 問題はありませんか?」
さっきの状態を見ていたので、救急隊員は一応警戒している。
やがて、病院へ着き医者に渡す。
「症状。でなくてよかったな」
「ああ。最初見たとき、一時期よくいた狐憑きとか、悪魔付きを思い出しちゃったよ」
「おまえも? あれはそうだよな。塩をまいておこうか?」
「そうだな。医者に言わせると、ヒステリーの一種らしいけど、絶対しばらく夢に出るんだよな」
そんな会話が、されていた。
「あーん。してください。炎症はなし。うん。異常はありませんね。ストレスかな?」
電子カルテに、特記事項として追加されていく。
すぐに診察は終わり、警察署へ帰る事となる。
だが歩いただけで、自身の体に起こった変化。それに気がついた美咲は、試したくなる。
道路を走る車を、追い抜いて疾走。
「これでも、まだ楽勝」
思わず笑いが出てしまう。
「この力すごいわ。これが、広大さん達の世界。普通の人なら天下を取れると思えるわね。その辺りが、イデアの種としての判断基準なのかしら?」
つい、声を上げて、笑ってしまう。
その後。田舎だが、都市伝説が生まれた。
「聞いたか? 笑い女だろ。笑い声を上げながら、車より速く走るらしいぞ」
「それも、白昼堂々出るらしい」
通称、笑い女事件。
そんな伝説を残し、警察署の会議室に戻る。
「美咲」
「大丈夫だって」
明るく答える娘を見て、安心する両親。
「何で突然飲んだんだ?」
俺は思わず、聞いてみた。
「よく分からないの。見た瞬間、飲まなきゃと思って」
「心配させるなよ」
俺がそういった瞬間、美咲は破顔する。
腕にしがみつき、唇を寄せると、
「心配してくれるんだ。うれしい」
そう言ってくる。
本人は、俺にささやいたつもりのようだが、結構な声が会議室に響く。
必然として、周りの視線が集まる。
お父さん、その拳は何ですか? くっついてきたのは、あなたの娘の方ですが。
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