36 / 120
第2章 異世界開拓
第36話 商店始動
しおりを挟む
商品を仕込んだので、真一と二人。向こう側へ行く。
店に行くとエーリッキと他に、女の子が二人店番をしていた。
そしてなぜか、店の前にテーブルと椅子。
「どうしたんだこれ?」
「松田様。それに窪田様も。いえ、らーめんとか言うものを食べたことも見たこともない。当然作ったこともないということで、店先で一つを小分けして試食させたのですが、ご覧の通り注文が来ちゃいまして。値付けをして提供するようになってしまって」
店先の、テーブル3台は満席。
ここには、昼飯などという概念はなく、この時間に何かを食べている光景は珍しい。
「ほう。儲けになっているみたいだな。これはしかし、どうしようか」
「店を分けるか?」
真一がすかさず言ってくる。
狙いは、店番の女の子じゃないよな? さっきから目線が、お尻から動かないが。
「店構えは本格的にだけど、メニューは海の家になるな。まあ良いか」
「やろうぜ、カレーもレトルトが有ったよな」
「ある。まあ、キルペライネン。領主に聞いてみるか」
領主の館へ行ったついでに、持ってきた生地も見せる。
「おお。これは素晴らしい。実に緻密で素晴らしい織りだ」
「生地によって、特性が違う。まずは薄い生地」
テーブルに並べる。
説明を読みながら、紹介する。
「これらの薄生地はドレスとかに良いらしい。これが、オーガンジー」
薄手で、光沢がある。透けた感じで張りがある。
よく小物なんかを作っている奴だな。
「こっちは、シフォン。薄く柔らかい」
これも、コサージュとかで見る奴だな。
透け感が少ない。
「これはジョーゼット。シボ(しわ加工)がある」
「ほほう。どれも素晴らしい。つや手触り。ほうほう」
執事さんの目が、キラキラになっている。
「これは、メイド長を呼んできましょう」
そう言って、出て行く。
「それでこっちが、少し厚手。まあ普通の生地だな。ブロードやギンガム、シーチングと書いてある。えーとブロードは、Yシャツに使われている生地。ギンガムもカーテンとかチェックのシャツなどはこれのようだ。シーチングは通気性がよく布団とか枕カバーに使われる。要するに、この3種類が普通の生地だな」
バサバサと、柄や織りの違うものを積み上げる。
少しすると、メイドさん達がきゃいきゃい言いながら、全員入ってきた。
すかさず、真一が後ろへ回る。
うん? カリーネに何かささやいている。
いつの間に、仲良くなっていたんだ?
彼女は少し顔を赤くして、頷いている。
脅している感じもないな。
まあいい。
「それで、あまりに分厚いから多くは持ってきていないが、デニムやキルティング、キャンバス(帆布)を持ってきた。これらは丈夫だから便利なんだが、縫うのに一苦労すると思う。特にキャンバスは船の帆や鞄に使われる」
そう言うと、執事さんが飛びつく。
「船の帆はあるのか?」
「ええ有ります。なかなか良い生地がなくて、普通は麻の生地を幾枚か合わせて作るか、動物の皮を合わせています」
「そしたら同じだな。麻や 木綿を使っているようだ。こっちのキルティングは、間に綿を挟んである。デニムは綿。つまりこいつは青や黒の生地だが、この前まで着ていた服の生地だな」
「それでだ、これらを売ろうと思うのだが、すでに司教の弟エーリッキがこの前持ち込んだもので店を始めてしまってね。それが結構人気のようだから、横の土地を使えないか?」
「ええ。問題ありません。松田様が店をするとおっしゃったときに、両隣はと言うか、あの区画は押さえております」
「そうなのか?」
「ええ。倉庫や、宿泊何でも使えますので」
片側には、何か建物があったが、反対は更地だよな。
「あそこ勝手に建物を建てて良いのか」
「よろしゅうございます」
そう言って簡単な、図を見せてくれる。
今の店。横幅が基本となり、3つ分だな。
今の店、幅が2間いやもっとあるな、俺の1尋が180cm位だから3間。1.81メートル×3。5.43mだな。多分もっといい加減だろうが。
「改築も良いのか?」
「よろしいですよ。奥の道までが、ひとまとめの土地でございますので。ご自由にお使いください」
「ほう。それは良い」
「ただ、商用ですので、年間売り上げの5割か、金貨1枚の多い方を年1度、税金としてお納めいただきます」
「5割? 暴利だな」
「まあ、城郭ですので土地は有効活用いたしませんと。それに壁等の修繕も必要ですし」
「ああ。まあ分かった。それと、ソーイングセットはプレゼントする」
メイドさん5人へ、セットを渡す。
だがくるくると回して首をひねっている。開こうとしてファスナーで悩んでいるのか?
「こう、持ち手を持って横へ動かせば開くから」
すると、みんなが不思議そうに開け閉めする。
「この仕組みは素晴らしいですね」
メイド長のアニタがジャカジャカと、閉じて開いてを繰り返している。
「金属をカシメてあるだけだから変に引っ張ると壊れる。滑りが悪いときにはロウを塗ってくれ」
値付けは、此処の一般的な生地が、1平方メートル銀貨10枚程度と言うことなのでデニム生地はそれの、1.5倍として決めた。
ドレスに使える、薄生地はプライスレス。相手を見て決める。
店に行くとエーリッキと他に、女の子が二人店番をしていた。
そしてなぜか、店の前にテーブルと椅子。
「どうしたんだこれ?」
「松田様。それに窪田様も。いえ、らーめんとか言うものを食べたことも見たこともない。当然作ったこともないということで、店先で一つを小分けして試食させたのですが、ご覧の通り注文が来ちゃいまして。値付けをして提供するようになってしまって」
店先の、テーブル3台は満席。
ここには、昼飯などという概念はなく、この時間に何かを食べている光景は珍しい。
「ほう。儲けになっているみたいだな。これはしかし、どうしようか」
「店を分けるか?」
真一がすかさず言ってくる。
狙いは、店番の女の子じゃないよな? さっきから目線が、お尻から動かないが。
「店構えは本格的にだけど、メニューは海の家になるな。まあ良いか」
「やろうぜ、カレーもレトルトが有ったよな」
「ある。まあ、キルペライネン。領主に聞いてみるか」
領主の館へ行ったついでに、持ってきた生地も見せる。
「おお。これは素晴らしい。実に緻密で素晴らしい織りだ」
「生地によって、特性が違う。まずは薄い生地」
テーブルに並べる。
説明を読みながら、紹介する。
「これらの薄生地はドレスとかに良いらしい。これが、オーガンジー」
薄手で、光沢がある。透けた感じで張りがある。
よく小物なんかを作っている奴だな。
「こっちは、シフォン。薄く柔らかい」
これも、コサージュとかで見る奴だな。
透け感が少ない。
「これはジョーゼット。シボ(しわ加工)がある」
「ほほう。どれも素晴らしい。つや手触り。ほうほう」
執事さんの目が、キラキラになっている。
「これは、メイド長を呼んできましょう」
そう言って、出て行く。
「それでこっちが、少し厚手。まあ普通の生地だな。ブロードやギンガム、シーチングと書いてある。えーとブロードは、Yシャツに使われている生地。ギンガムもカーテンとかチェックのシャツなどはこれのようだ。シーチングは通気性がよく布団とか枕カバーに使われる。要するに、この3種類が普通の生地だな」
バサバサと、柄や織りの違うものを積み上げる。
少しすると、メイドさん達がきゃいきゃい言いながら、全員入ってきた。
すかさず、真一が後ろへ回る。
うん? カリーネに何かささやいている。
いつの間に、仲良くなっていたんだ?
彼女は少し顔を赤くして、頷いている。
脅している感じもないな。
まあいい。
「それで、あまりに分厚いから多くは持ってきていないが、デニムやキルティング、キャンバス(帆布)を持ってきた。これらは丈夫だから便利なんだが、縫うのに一苦労すると思う。特にキャンバスは船の帆や鞄に使われる」
そう言うと、執事さんが飛びつく。
「船の帆はあるのか?」
「ええ有ります。なかなか良い生地がなくて、普通は麻の生地を幾枚か合わせて作るか、動物の皮を合わせています」
「そしたら同じだな。麻や 木綿を使っているようだ。こっちのキルティングは、間に綿を挟んである。デニムは綿。つまりこいつは青や黒の生地だが、この前まで着ていた服の生地だな」
「それでだ、これらを売ろうと思うのだが、すでに司教の弟エーリッキがこの前持ち込んだもので店を始めてしまってね。それが結構人気のようだから、横の土地を使えないか?」
「ええ。問題ありません。松田様が店をするとおっしゃったときに、両隣はと言うか、あの区画は押さえております」
「そうなのか?」
「ええ。倉庫や、宿泊何でも使えますので」
片側には、何か建物があったが、反対は更地だよな。
「あそこ勝手に建物を建てて良いのか」
「よろしゅうございます」
そう言って簡単な、図を見せてくれる。
今の店。横幅が基本となり、3つ分だな。
今の店、幅が2間いやもっとあるな、俺の1尋が180cm位だから3間。1.81メートル×3。5.43mだな。多分もっといい加減だろうが。
「改築も良いのか?」
「よろしいですよ。奥の道までが、ひとまとめの土地でございますので。ご自由にお使いください」
「ほう。それは良い」
「ただ、商用ですので、年間売り上げの5割か、金貨1枚の多い方を年1度、税金としてお納めいただきます」
「5割? 暴利だな」
「まあ、城郭ですので土地は有効活用いたしませんと。それに壁等の修繕も必要ですし」
「ああ。まあ分かった。それと、ソーイングセットはプレゼントする」
メイドさん5人へ、セットを渡す。
だがくるくると回して首をひねっている。開こうとしてファスナーで悩んでいるのか?
「こう、持ち手を持って横へ動かせば開くから」
すると、みんなが不思議そうに開け閉めする。
「この仕組みは素晴らしいですね」
メイド長のアニタがジャカジャカと、閉じて開いてを繰り返している。
「金属をカシメてあるだけだから変に引っ張ると壊れる。滑りが悪いときにはロウを塗ってくれ」
値付けは、此処の一般的な生地が、1平方メートル銀貨10枚程度と言うことなのでデニム生地はそれの、1.5倍として決めた。
ドレスに使える、薄生地はプライスレス。相手を見て決める。
9
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
勇者召喚の余り物ですが、メイド型アンドロイド軍団で冒険者始めます
水江タカシ
ファンタジー
28歳独身、一般事務の会社員である俺は、勇者召喚に巻き込まれて異世界へと転移した。
勇者、聖女、剣聖――
華やかな肩書きを持つ者たちがもてはやされる中、俺に与えられたのは聞いたこともないスキルだった。
【戦術構築サポートAI】
【アンドロイド工廠】
【兵器保管庫】
【兵站生成モジュール】
【拠点構築システム】
【個体強化カスタマイズ】
王は落胆し、貴族は嘲笑い、俺は“役立たず”として王都から追放される。
だが――
この世界には存在しないはずの“機械兵器”を、俺は召喚できた。
最初に召喚したのは、クールな軍人タイプのメイド型戦闘アンドロイド。
識別番号で呼ばれる彼女に、俺は名前を与えた。
「今日からお前はレイナだ」
これは、勇者ではない男が、
メイド型アンドロイド軍団と共に冒険者として成り上がっていく物語。
屋敷を手に入れ、土地を拠点化し、戦力を増強しながら、
趣味全開で異世界を生きていく。
魔王とはいずれ戦うことになるだろう。
だが今は――
まずは冒険者登録からだ。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。
音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、
幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。
魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。
そして再び出会う幼馴染。
彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。
もういい。
密かにやってた支援も打ち切る。
俺以外にも魔道具職人はいるさ。
落ちぶれて行く追放したパーティ。
俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる