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第2章 異世界開拓
第38話 スラムは、人材の宝庫
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この町にも冒険者組合はある。
アルテリウム王国と共同で作ったもの。
だが、先の魔王との戦闘で上位者が消滅し、家族も路頭に迷った。
当然、社会的な救済制度などあまりなく、弱者は切り捨てられる。
そうした悪循環で、城郭周辺のバラックは増え、一応領主であるクスティも気にはしていた。城郭周辺は攻撃を受けた際、荷物や兵の移動のため、基本的に空き地がもうけられている。
そこへ、家がなくなった人たちが集まりだしたが、数が一気に増えたため衛兵達も手が出せなくなった。
今現在、町の復旧が先で、明確な政策は立てられない現状。
「なあ、クスティ。工場を建てよう。それとな、冒険者組合を噛ませても良いが、人材派遣をもっと充実させろ」
「工場とは? 何でしょうか」
「布をこの前持ってきてだろう。あれを、平均的な人たちのサイズで服を作ってしまう。そうすれば、採寸などの手数が省けて安く作れる」
「ほうそれは。双方で益になりますが、一部の人間のみ得られる恩恵ですね」
「いやまあ、小さい人、中くらい、大きい人。それくらい種類を作れば、その間は適当に着るだろ」
「なるほど。それで、人材派遣とは?」
「ああ元々、大雑把なものは冒険者組合が斡旋仲介をしていたが、ドブ掃除もあればモンスター退治もある。女子供は入りにくかっただろ。仕事の種類別に振り分けて登録をして、受注と斡旋をすれば、もっと効率的に運用ができるはず。当然慣れない仕事でへましたときは責任を取るが、それに対し保険料的なマージンをもらう」
「ふむそれは。一度冒険者組合と話をしても」
「いいよ。あそこも人手不足で、困っているようだし」
話をしながらの治療が終わり、領主は体の動きを確認する。
手足は生えたが、無くなっていたときが長かったため、他の部分に無理がかかっていたようだ。
「松田様。ありがとうございます」
「やめてくれ、そっちがクスティ呼びさせておいて、俺が松田様じゃおかしいだろう。広大でいいよ」
「そうでございますか。では、そのようにいたしましょう」
そう言って、笑顔になる。
「では、先ほどのお話。早速冒険者組合に申し伝えて参りましょう」
横で聞いていた執事ヤルマリが早速動き始める。
ヤルマリには、広大と呼んでくて言ったら、きっぱり嫌でございますと断られた。
普段からそう呼んでいると、何かの時につい出てしまうから、だめだと言う事だ。
主君によっては、それだけで、斬首を言い出す奴もいるとの事。
怖い世界だ。
工場用地は、住民が通え、なおかつ壁の中が良いが場所がない。
場所を選定して、住民の移動か、拡張工事が必要かもしれないと言われた。
先が長いな。
まあすぐに、俺が手を出し、一気に壁は拡張する事になるが、それはもうちょっとだけ先の話。
美咲も言っていたが、店のために電気が欲しくなり、水道橋の建設と上水道。
ついでに下水設備と手を出してしまった。
つい先日やらないかと、クスティに言ったばかりなのに。
クスティが部下と計画を練る前に、俺が着工するという変な流れが加速していく。
下水浄化用に、スライムでもいないか聞いてみたが、そんな便利なものはいないと返された。仕方ない、地球の浄化システムを使用しよう。
構造は、地下に作るため、大きな『嫌気ろ床接触ばっ気方式』浄化槽を目指してみた。
ひょっとすると、異世界だし嫌気性の優秀なバクテリアでも湧くかもしれない。
当然『合併処理浄化槽』だ。
俺が地下に浄化用地下空洞を造ったのは、魔王が開けた大穴から町を挟んで反対側。
現在、魔王の大穴は池になっていて、その脇に頼まれて石碑を建てた。
数万人が亡くなった所だしな。
魔法で、表面を高質化して、あっという間にでかいプールが都合9個。3系統で並列に利用できる。今はまだ住民1万もいないし問題ないだろう。
途中の経路も硬化させて、表面はほぼガラスのようになっている。流れはほんのわずかな勾配を持たせてある。
要所要所に崩落とモンスターの侵入防止に格子を入れ、そこには上へ向けてマンホールを作ってる。格子を入れれば、必然的に物が引っかかるしな。
雨水を入れなければ良いのだが別に造るのも面倒だし、浄化槽にもある程度水が来ないとバクテリアが死んでしまう。
さて浄水施設。
山までトンネルを造り、川から分岐させる。
必要量以上の水量は、勝手にオーバーフローして川へ戻る。
入り口で、大きなゴミを回収するフィルターと言う名の格子を入れて、それを目のサイズを細かくしながら5段ほど。
定期的に、経路を切り替え、逆流させる事でゴミ取りが行える。
沈殿プールを3つほど通った後、魔石を使った火魔法エリアで一度煮沸する。
ここで発生した蒸気は、発電タービンへ繋がっていて、モーターを回している。
元々は重力加速で、水によりタービンを回そうと思ったが、煮沸すれば滅菌と兼用で温水も給湯できる。なんて画期的。と、自画自賛してそっちに決めた。
人はこれを、無計画とか行き当たりばったりと評するようだ。
さて、そんな事をして遊んでいる間に、執事ヤルマリが力を発揮して、冒険者組合が人材派遣仲介協会と名前を変えてオープンした。
アルテリウム王国と共同で作ったもの。
だが、先の魔王との戦闘で上位者が消滅し、家族も路頭に迷った。
当然、社会的な救済制度などあまりなく、弱者は切り捨てられる。
そうした悪循環で、城郭周辺のバラックは増え、一応領主であるクスティも気にはしていた。城郭周辺は攻撃を受けた際、荷物や兵の移動のため、基本的に空き地がもうけられている。
そこへ、家がなくなった人たちが集まりだしたが、数が一気に増えたため衛兵達も手が出せなくなった。
今現在、町の復旧が先で、明確な政策は立てられない現状。
「なあ、クスティ。工場を建てよう。それとな、冒険者組合を噛ませても良いが、人材派遣をもっと充実させろ」
「工場とは? 何でしょうか」
「布をこの前持ってきてだろう。あれを、平均的な人たちのサイズで服を作ってしまう。そうすれば、採寸などの手数が省けて安く作れる」
「ほうそれは。双方で益になりますが、一部の人間のみ得られる恩恵ですね」
「いやまあ、小さい人、中くらい、大きい人。それくらい種類を作れば、その間は適当に着るだろ」
「なるほど。それで、人材派遣とは?」
「ああ元々、大雑把なものは冒険者組合が斡旋仲介をしていたが、ドブ掃除もあればモンスター退治もある。女子供は入りにくかっただろ。仕事の種類別に振り分けて登録をして、受注と斡旋をすれば、もっと効率的に運用ができるはず。当然慣れない仕事でへましたときは責任を取るが、それに対し保険料的なマージンをもらう」
「ふむそれは。一度冒険者組合と話をしても」
「いいよ。あそこも人手不足で、困っているようだし」
話をしながらの治療が終わり、領主は体の動きを確認する。
手足は生えたが、無くなっていたときが長かったため、他の部分に無理がかかっていたようだ。
「松田様。ありがとうございます」
「やめてくれ、そっちがクスティ呼びさせておいて、俺が松田様じゃおかしいだろう。広大でいいよ」
「そうでございますか。では、そのようにいたしましょう」
そう言って、笑顔になる。
「では、先ほどのお話。早速冒険者組合に申し伝えて参りましょう」
横で聞いていた執事ヤルマリが早速動き始める。
ヤルマリには、広大と呼んでくて言ったら、きっぱり嫌でございますと断られた。
普段からそう呼んでいると、何かの時につい出てしまうから、だめだと言う事だ。
主君によっては、それだけで、斬首を言い出す奴もいるとの事。
怖い世界だ。
工場用地は、住民が通え、なおかつ壁の中が良いが場所がない。
場所を選定して、住民の移動か、拡張工事が必要かもしれないと言われた。
先が長いな。
まあすぐに、俺が手を出し、一気に壁は拡張する事になるが、それはもうちょっとだけ先の話。
美咲も言っていたが、店のために電気が欲しくなり、水道橋の建設と上水道。
ついでに下水設備と手を出してしまった。
つい先日やらないかと、クスティに言ったばかりなのに。
クスティが部下と計画を練る前に、俺が着工するという変な流れが加速していく。
下水浄化用に、スライムでもいないか聞いてみたが、そんな便利なものはいないと返された。仕方ない、地球の浄化システムを使用しよう。
構造は、地下に作るため、大きな『嫌気ろ床接触ばっ気方式』浄化槽を目指してみた。
ひょっとすると、異世界だし嫌気性の優秀なバクテリアでも湧くかもしれない。
当然『合併処理浄化槽』だ。
俺が地下に浄化用地下空洞を造ったのは、魔王が開けた大穴から町を挟んで反対側。
現在、魔王の大穴は池になっていて、その脇に頼まれて石碑を建てた。
数万人が亡くなった所だしな。
魔法で、表面を高質化して、あっという間にでかいプールが都合9個。3系統で並列に利用できる。今はまだ住民1万もいないし問題ないだろう。
途中の経路も硬化させて、表面はほぼガラスのようになっている。流れはほんのわずかな勾配を持たせてある。
要所要所に崩落とモンスターの侵入防止に格子を入れ、そこには上へ向けてマンホールを作ってる。格子を入れれば、必然的に物が引っかかるしな。
雨水を入れなければ良いのだが別に造るのも面倒だし、浄化槽にもある程度水が来ないとバクテリアが死んでしまう。
さて浄水施設。
山までトンネルを造り、川から分岐させる。
必要量以上の水量は、勝手にオーバーフローして川へ戻る。
入り口で、大きなゴミを回収するフィルターと言う名の格子を入れて、それを目のサイズを細かくしながら5段ほど。
定期的に、経路を切り替え、逆流させる事でゴミ取りが行える。
沈殿プールを3つほど通った後、魔石を使った火魔法エリアで一度煮沸する。
ここで発生した蒸気は、発電タービンへ繋がっていて、モーターを回している。
元々は重力加速で、水によりタービンを回そうと思ったが、煮沸すれば滅菌と兼用で温水も給湯できる。なんて画期的。と、自画自賛してそっちに決めた。
人はこれを、無計画とか行き当たりばったりと評するようだ。
さて、そんな事をして遊んでいる間に、執事ヤルマリが力を発揮して、冒険者組合が人材派遣仲介協会と名前を変えてオープンした。
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