人類最強は農家だ。異世界へ行って嫁さんを見つけよう。

久遠 れんり

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第2章 異世界開拓

第39話 やっぱり無計画

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 工場も造ってしまえ。
 ふと思いつく。

 電気はできた。
 当初(3日前)の計画とは全く違う。
 安全と経費節約のためそうなった。無論いいわけだ。

 タービンは見よう見まねで、魔法の力をごり押しして造った。
 そこに、適当に計算して、誘導の3相が取り出せる発電機を作ってつないでみる。
 うん。危険だ。
 それに、ここから送電? 電線はどうする? 導線の抵抗や表皮効果でかなり電圧は落ちるし、埋設して家の脇に変圧器? 冗談じゃ無い。

 水は送れた。
 お湯も、送ってくる間にずいぶんぬるくなった。
 そのため、町の脇に再沸騰施設を造った。

 さてそうなれば、超効率的発電機を造らねば。
 ジャンクの工事用可搬形ディーゼル発電機からエンジンと燃料タンクを外し、ケースの中に魔石型給湯器を作製。
 その蒸気を使って、小型にしたタービンを回して、発電モーターを回す。
 効率的なのか、非効率なのか訳が分からない。

 たまたま、この発電機。周波数50/60Hzに電圧100/200V。単相と三層も出力がある。出力44KVA。100Vで190Aとれる。

 さて変電と、高圧のボイラーどっちが危険か? 壁で囲って不幸な出来事の時には圧は上に抜こう。

  家の玄関先に家庭用分電盤を取り付け各店舗にも取り付ける。
 地中埋設管にVVFの2.0mm3心を突っ込み、地下60cm程度で埋めていく。

 一時的に壁を壊し分電盤へ接続。
 そこから、天井裏経由で各部屋に引っ張りコンセントをつけていく。
 当然エアコンとかは、個別コンセント。100Vと200Vで悩んだが100Vにした。

 ただ、店の一つ。料理屋は、掘り出し物の冷蔵庫や冷凍庫があるかもしれないと思って、三相200Vで工事をして、専用コンセントをつけたが、後で美咲に、魔石で造れば安上がりと言われて、そっちを造る事になった。

 業務用の冷蔵庫も冷凍庫も高いし、熱が出るし、冷媒が飛んだら修理が面倒なのでやめた。
 ピンホールの場所探しって、大変なんだよな。

 型によって冷媒も違うし、マニホールドゲージも径が微妙に違うし、2種混合だと追加で対応できないし面倒。

「じゃあ、エアコンも魔石タイプが良いんじゃないか? ひょっとして天井照明もか?」
「そうだけど、トイレは必要」
「ああ。洗えるやつな」

 塩ビ排水管を工事して、必要な排水を作っていく。
 本幹に向けて勾配は何%だったっけ? メモを取り出す。
 150人未満だと、管径100mm以上で勾配が2/100以上か。
 レーザー 水平器で見ながら、炭を差していく。

 家を建てる前に、やっとけば良かった。

 それが終われば、上水だ。
 給湯と2本。

 外壁に専用のケースをつけ、その中に配管する。
 これなら割れたときに、探して穴を掘りまわらなくて良い。
 見た目は柱に見える物を自作した。
 基本13mm管だから、2×4の横木程度。

 台所や手洗い風呂場。

 店の方にも、2階を倉庫兼従業員の家にしたので、各部屋にユニット程度の風呂、トイレ、キッチンを設置した。

 そんなこんなを済ませて、例の浄化施設の上に地盤強化するついでに、工場を建て、設備を作る。

 周りを壁で囲い、空中遊歩道で城郭へつなげる。
 当然弓よけの壁と天井付き。

 柱を造れないので、通路の床自体が、テンションのかかったワイヤーになっている。ねじれ防止の骨を組み込む。

「これで良し。一応、工場内に50名限定だが、生活ができる宿舎と食堂。共同だが浴場も造った。トイレは各部屋にある。どうだ?」

「どうだと、おっしゃっても。すでにできていますよね」
「そうだな」
「一般人を、城郭にあげるのはちょっと」
「早く言ってくれよ。じゃあ上は緊急用で、メインは地下道にしよう。じゃあ造るよ」
 そう言って、通路から飛び降りる。

「飛んじゃいましたね」
「ああ。あの方の行動力を、軽く見過ぎたようです。皆にこの件終了したと通知してくれ。午後からの会議はなしだ」
「御意に」
 執事ヤルマリは今日も走る。

「大体こんな物だよな」
「ああ良いんじゃないか?」
「後は本気で、メニューかな?」

「おまえの嫁さんが、安くておいしいものを作るって、張り切っていたぞ」
「嫁さん? ああ美咲か。あいつ思ったより、お馬鹿じゃなかったな」
「最近、失言もなくなってきたしな」

「あれか? 責任が出ると覚悟が変わるとか?」
「そうかもな。おれも、シーラと考えよ」
「シーラ? おまえ、カリーネはどうするんだよ?」
「どうするって、お友達だよ」

「刺されるぞ?」
「残念。意識を外さなければ刺せないし、それにな。この世界、じつはな。女の子が複数人を許容している」
「あーあれか、実力者の特権とか言う奴か。子供の死亡率が高いから、複数作れと」

「まあ、それもあるんだろうが、この前も大量に男が死んだだろう。だから一夫一婦だと大量に女が余る」
「そういえば、そうか。連合軍1万2千消滅したんだよな」
「それにカウントされていない冒険者。多数だってよ」

「数に入っていない?」
「ああ。手柄をあげて、立身出世をもくろんだ奴らが、多数いたんだってよ。数千単位で」
「馬鹿だな。そんなので死んだら…… ああ。それであのスラム化か」
「そうだ。あの焼き肉の後。炊き出しと配給に行ったが、小さな子もいて大変そうだったよ。思わず、ドロップ肉を撒き散らかしてきたが、数日分だよな」

「その時に、シーラちゃんに手を出したのか?」
「当然だろう。我が事のように、親身になっているかわいい子だぜ。よしよし、しなきゃだめだろう」

「あの子って、まだ高校生くらいじゃないか?」
「この世界に、そんな物はない。15で成人だし」
「おまえなあ」
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