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第2章 異世界開拓
第45話 交流会の約束
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「ほうそれでは、そちらが国として、交流を持ちたいとの事ですかね」
「要約すると、そのようだ」
「ちょうど良かった。私もそちらの国に興味があって、一度伺ってみたいと考えていたところ」
クスティの考えを、土門さんに伝える。
「持ち帰って検討する。だと」
そう伝えると、クスティはうれしそうに頷く。
俺は飽きていた。
両側から聞こえる日本語。
それをオウム返しのようにしゃべるだけ。
思わず、全然違うことを言って、引っかき回したい欲望が、ムクムクと湧いてくる。
救いは、なぜか美咲が横にいて、百面相をしているのがおもしろい。
クスティがちょいちょい、今後の予定とか聞いてくるのがうっとうしい。
そのせいで、美咲は百面相をしているのだが。
「ついでに思ったが、馬車による事故が多いなら専用通路の敷設と、保険を作れ。儲けになるぞ」
「保険ですか?」
「ああ。金持ちは良いんだよ。貧乏人で事故とか怪我になったとき、まとまった金が出る物。この世界なら、免責として病気と戦争を入れておけ」
「ううむ。物になりますか?」
「たぶんな。分母が大きくなれば安くできるし、領の政策として実行すれば多少受けも良いのじゃ無いか? しらんけど」
横で、美咲がうけてくれた。
土門さんが、「なら今度、保険の資料を用意しよう」と言い出す。
話は通じていないだろうが、クスティが
「王への親書を送るにも、貴国の情報が少ないですね」
とぼやく。
まあそうだろうな。
地図と、面積、人口。
GDPを聞いたって、理解できないだろう。
持ってきた外交用資料は、あくまで地球用だ。
「クスティがいくときに、中央の文官貴族が、一緒に行けばいいんだよ。それで資料をつけて親書を出せ」
まあまあ、そんなことで第1回の異世界交流は終了した。
こちらの本を、数冊持って帰り、勇者くんが夜なべで日本語に起こすらしい。
そっと一冊、目に付いた本を混ぜる。
『貴族の心得。子作りの手ほどき。優秀な子を作る為に』
そんな楽しそうな本が、堂々と書棚に刺さっていた。
続編は、『幼少期の教育』と続いている。
『魔法の基本』も、おもしろそうだ。
「おい。クスティこれ借りて良いか?」
「広大には、必要ないと思うが。まあ、貸すのは問題ない。大事に扱ってくれ」
「ほいほい」
そうして、領主の館を後にした。
「それ、おもしろいの?」
プローペの家で、寝転がり『魔法の基本』を読んでいた。
「ああまあ。嘘ばかりというわけでは無いし、わざとじゃ無いんだろうが、理科っぽい空想。解釈がすべて想像だな」
「そうなの?」
「火は、精霊による奇跡といたずらにより、魔力を用いて起こる。そのため、燃えている物に器をかぶせると火は消える。これによって証明ができる。だってさ」
「酸素が、魔力かしら」
「水に関しては、地中に閉ざされた場所で、泣き暮らす精霊が流すもの。天から降る雨は、雲と言われて見える状態までたまった魔力が、地の底で嘆く精霊の影響を受けて水と変化し落ちてくる」
「あー精霊の嘆きが雨? なんとなくロマンチックね」
「で、おまえは何をしているんだ?」
「えへっ。こっち側ってテレビもネットも無いじゃ無い。いにしえの生活に習って、旦那様は子作りなどを所望しないかなって」
「暇つぶしに子作りか。えらく退廃的だな」
「っん。でっもっ。むかしはそうだったんでしょ。子だくさん」
「そうかもな」
ノックもせず真一が入ってくる。
「なあ広大。だいもんさんがさあっ。あっ。いや。すまんごゆっくり」
「見られた。見られたあぁ」
「だいじょうぶだよ。おまえ背中だし。お尻は布団かぶってるし」
「いや、していることは、見られたし」
「大丈夫。なんなら真一がしているときに踏み込むか?」
「ええっ。いやいい」
「さっきの、間はなんだ?」
「興味は有るけど。知り合いはパス」
「そうか」
「あーだめだ。こんな時間から盛ってた」
「そうか。彼ももう歳だし、早めに作らないと育てるのは結構大変だしな」
「そんなに?」
「ああ赤ん坊は、3時間おきにおなかがすいたと泣くし、おむつ交換やら大変だぞ。親には感謝しろ」
「へーへ」
「でだ、私たちが登録されて、こられるようになっただろう。車の持ち込みは君達の能力に依存するが、やはり拠点が欲しい」
「なんだ? 今日見て、やっぱり植民地化でもする気か」
「いいや。我が国はそんなことはしない。共存共栄。ODAさ。交換は資源だよ。領主と国の役人。貴族か。彼たちに物質社会の恩恵を体験してもらう。文字通り夢の国を見せる」
「あーまあ。目は回すと思うよ」
その領主。
「ヤルマリ。思ったより早く夢が叶いそうだよ」
「そうですな。ですが、あのだいもんとか申す者達。広大。あっいや、松田様とかと違い。素直では、なさそうでございます」
「うんまあ。国の者と言っていたからね。さて、誰に親書を送り一緒に行くか。早く決めないと、手紙を送り、ここに来るだけで何週間もかかる。広大たちの国は、星の裏にいても一瞬で手紙が着くようだよ。魔法を使わずと言っていたが、十分魔法だよね」
「そうでございますね」
「要約すると、そのようだ」
「ちょうど良かった。私もそちらの国に興味があって、一度伺ってみたいと考えていたところ」
クスティの考えを、土門さんに伝える。
「持ち帰って検討する。だと」
そう伝えると、クスティはうれしそうに頷く。
俺は飽きていた。
両側から聞こえる日本語。
それをオウム返しのようにしゃべるだけ。
思わず、全然違うことを言って、引っかき回したい欲望が、ムクムクと湧いてくる。
救いは、なぜか美咲が横にいて、百面相をしているのがおもしろい。
クスティがちょいちょい、今後の予定とか聞いてくるのがうっとうしい。
そのせいで、美咲は百面相をしているのだが。
「ついでに思ったが、馬車による事故が多いなら専用通路の敷設と、保険を作れ。儲けになるぞ」
「保険ですか?」
「ああ。金持ちは良いんだよ。貧乏人で事故とか怪我になったとき、まとまった金が出る物。この世界なら、免責として病気と戦争を入れておけ」
「ううむ。物になりますか?」
「たぶんな。分母が大きくなれば安くできるし、領の政策として実行すれば多少受けも良いのじゃ無いか? しらんけど」
横で、美咲がうけてくれた。
土門さんが、「なら今度、保険の資料を用意しよう」と言い出す。
話は通じていないだろうが、クスティが
「王への親書を送るにも、貴国の情報が少ないですね」
とぼやく。
まあそうだろうな。
地図と、面積、人口。
GDPを聞いたって、理解できないだろう。
持ってきた外交用資料は、あくまで地球用だ。
「クスティがいくときに、中央の文官貴族が、一緒に行けばいいんだよ。それで資料をつけて親書を出せ」
まあまあ、そんなことで第1回の異世界交流は終了した。
こちらの本を、数冊持って帰り、勇者くんが夜なべで日本語に起こすらしい。
そっと一冊、目に付いた本を混ぜる。
『貴族の心得。子作りの手ほどき。優秀な子を作る為に』
そんな楽しそうな本が、堂々と書棚に刺さっていた。
続編は、『幼少期の教育』と続いている。
『魔法の基本』も、おもしろそうだ。
「おい。クスティこれ借りて良いか?」
「広大には、必要ないと思うが。まあ、貸すのは問題ない。大事に扱ってくれ」
「ほいほい」
そうして、領主の館を後にした。
「それ、おもしろいの?」
プローペの家で、寝転がり『魔法の基本』を読んでいた。
「ああまあ。嘘ばかりというわけでは無いし、わざとじゃ無いんだろうが、理科っぽい空想。解釈がすべて想像だな」
「そうなの?」
「火は、精霊による奇跡といたずらにより、魔力を用いて起こる。そのため、燃えている物に器をかぶせると火は消える。これによって証明ができる。だってさ」
「酸素が、魔力かしら」
「水に関しては、地中に閉ざされた場所で、泣き暮らす精霊が流すもの。天から降る雨は、雲と言われて見える状態までたまった魔力が、地の底で嘆く精霊の影響を受けて水と変化し落ちてくる」
「あー精霊の嘆きが雨? なんとなくロマンチックね」
「で、おまえは何をしているんだ?」
「えへっ。こっち側ってテレビもネットも無いじゃ無い。いにしえの生活に習って、旦那様は子作りなどを所望しないかなって」
「暇つぶしに子作りか。えらく退廃的だな」
「っん。でっもっ。むかしはそうだったんでしょ。子だくさん」
「そうかもな」
ノックもせず真一が入ってくる。
「なあ広大。だいもんさんがさあっ。あっ。いや。すまんごゆっくり」
「見られた。見られたあぁ」
「だいじょうぶだよ。おまえ背中だし。お尻は布団かぶってるし」
「いや、していることは、見られたし」
「大丈夫。なんなら真一がしているときに踏み込むか?」
「ええっ。いやいい」
「さっきの、間はなんだ?」
「興味は有るけど。知り合いはパス」
「そうか」
「あーだめだ。こんな時間から盛ってた」
「そうか。彼ももう歳だし、早めに作らないと育てるのは結構大変だしな」
「そんなに?」
「ああ赤ん坊は、3時間おきにおなかがすいたと泣くし、おむつ交換やら大変だぞ。親には感謝しろ」
「へーへ」
「でだ、私たちが登録されて、こられるようになっただろう。車の持ち込みは君達の能力に依存するが、やはり拠点が欲しい」
「なんだ? 今日見て、やっぱり植民地化でもする気か」
「いいや。我が国はそんなことはしない。共存共栄。ODAさ。交換は資源だよ。領主と国の役人。貴族か。彼たちに物質社会の恩恵を体験してもらう。文字通り夢の国を見せる」
「あーまあ。目は回すと思うよ」
その領主。
「ヤルマリ。思ったより早く夢が叶いそうだよ」
「そうですな。ですが、あのだいもんとか申す者達。広大。あっいや、松田様とかと違い。素直では、なさそうでございます」
「うんまあ。国の者と言っていたからね。さて、誰に親書を送り一緒に行くか。早く決めないと、手紙を送り、ここに来るだけで何週間もかかる。広大たちの国は、星の裏にいても一瞬で手紙が着くようだよ。魔法を使わずと言っていたが、十分魔法だよね」
「そうでございますね」
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