人類最強は農家だ。異世界へ行って嫁さんを見つけよう。

久遠 れんり

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第2章 異世界開拓

第57話 飛行機そして帰宅

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「おはよう」
 そう言って起きると、結局両隣にアニタと美咲が寝ている。

 あーまあ良いが、起きて二人を抱き合わせてベッドを出る。
 お互いに、相手を見つけたのか、抱きつき、顔がにへっとなって、抱き合っている。

 俺は着替えて、男3人の様子を見に行く。
「ヤルマリ。おはよう。体調はどうだ?」
〔松田様。おはようございます。昨日の、妙な頭痛も治まり問題ありません〕
「そうか、それなら良かった。と言うことは、他の二人も多分大丈夫なんだろうな」
〔おそらくですが。問題ありませんでしょう〕
 そう言って、珍しくニット笑う。

「今日は、飛行機。空を飛ぶ道具を見て、別の物だが乗って帰るぞ」
 そう言うと、目を見開く。
〔空を飛ぶのですか?〕
「ああ。帰りに乗るのは大きいから、飛んでいる感じはあまりしないが、景色は見られる」
〔それは楽しみでございます。初めてですな〕

 ヤルマリと御茶を飲んでいると、ゾクゾクとみんなが起きてくる。
 その後、美咲の物だろう。目覚ましの音が鳴っている。

 少しして、美咲とアニタが、赤い顔をして起きてきた。

「みんな起きたな。朝食をとりに行こう」

 そう言って出ようとしたら、外に植村さんが居て、
「朝食ですか?」
「ああそのつもりだが」
 そう答えると、
「警備の関係上。ルームサービスの方がうれしいのですが」
 そう言われて、部屋へ向かってみんなに聞く。

〔それはそうでございますね。では、そのルームサービスをお願いしましょう〕
 そういうこととなった。


 まあ気楽でいいけどね。

 チェックアウトとかはお任せで、バスに乗り移動する。

 ずっと立ち並ぶビル群。
〔ここにはどのくらいの人が、居るのでしょうか?〕
「たしか、1400万くらいに、ちょっとたりない程度だな。えーと、いや。今は1400万を超えているな」

 そう言うと、男3人は驚いている。
〔そんなに。王家の国民より多いのではないか?〕
〔はっきりはしておりませんが、我が王家全体で、20数万人だったと思います。ただ先般の魔王との戦いで、国だけで1万近くの国民が消えましたが〕

 反射的に、聞いてしまった。
「そんなに少ないのか?」
〔ええ。食料も乏しいですし。赤子も、育たず〕

「土地の改良と、流通は優先事項だな。医療については、聖魔法術師も居るし大丈夫じゃないのか?」
〔それが、子供が生まれてすぐ、亡くなることが多くて〕
「それは、感染症とかかな? 詳しくはないが、子供を取り上げる者たちが手を消毒していないから病気になるのじゃないか?」

〔さあ? 農村部では勝手に生まれていますので〕
「その辺りは、きっちりしろよ」
 おもわず、クスティを睨む。
〔はい。対処します〕
 そう言ってうなだれる。

 
 俺たちが、そんな話をしている頃。
 すっかり忘れられていた、ダンジョン攻略中の自衛隊。
 彼らは、30階程度まで進んでいた。
 歩みが遅いのは、最近頻発する、ダンジョン内での地震のせいもある。

「また揺れているな。崩落に注意しろ」

 このおかしな現象は、アミサム側でも発生していて、
「ダンジョンが浅くなっている?」
「ああ。俺らが攻略していたダンジョンだが、この前まで60階を越えてまだ続いていたんだ。それが、昨日潜ったときに60階に飛べなくて。50階までだったんだよ。それで、仕方なくボスを倒したら、ダンジョンが消えちまった。俺たち。ボスを倒したら、外に放り出されてしまった」

「伝説の、攻略後に出る。クリスタルは?」
「これだ。ただ、ひびが入って、伝説の様に力を貰うこともなかった」
「ううむ。何が起こっているんだ?」


〔おおおお。すごい音ですなぁ〕
「ああ戦闘機を見るのは初めてだが、あの尖った奴がF-2で、Aタイプが単座。Bタイプが複座らしい。音の速さ。それを越え、約2倍で飛べるってさ」
〔音の2倍?〕
「ああ音は、空気中だと約340m/秒進む。それの倍だな。こんな所では出さないだろうが、行きすぎてから音が聞こえると言うことだ」
〔すごいものですな〕
 話し相手は、クスティ。
 アーロ・パッカ男爵は最初。腰を抜かしたが、今はすごい勢いで、写真?を撮っている。動画モードも教えたので、今は動画だろう。

「あの奥にあるのは、ヘリコプター。配備リストを見るとUH-60Jだってさ。あれは遅いが、空中で止まれるし後ろにも進める。そのまま垂直離陸もできる。これから先は、減らすようだが」

〔減らす?〕
「ああ。他の機体が、代わりになる。やはり遅いというのが致命的なんだろう。ここにはないが、CV-22『オスプレイ』とか他のものがあるしな」

〔炎が直接、出ていますが大丈夫なのでしょうか?〕
「あああれは、ジェットエンジンだからな。燃焼用のユニットは、特殊で大丈夫なように造ってある。内部は、2千度を超えるみたいだからな」
〔2千度ですか〕
「ああ。普通の鉄なら溶ける。鉄は千5百度ちょっとで溶けるからな。基本材質はチタンらしい」

 そんなことを言いながら、見学し。
 成田から、直行便で帰り始めた。
 搭乗ゲートから、乗る機体を見ながらボーディング・ブリッジを渡っていく。
 窓側を、アーロ・パッカ男爵とクスティが占拠。
 俺の隣は、美咲が死守した。

 やがて時間が来て、離陸が始まると。
 皆が、窓の外を凝視し、そこから後。ジェットコースタのような上昇と、大気の関係か、断続的なダンダンという揺れが出る。

 まあそこから後は、昨日移動した新幹線の線路はあの辺りとか説明して、上空からの景色を見るくらい。まあ1時間20分くらいだしね。
 雲が少なく、よく見えたし満足だろう。

 帰り着いてから、雲が塊ではなく霧のようだったと、アーロ・パッカ男爵が喜んでいた。証拠も撮ったので、高慢ちきな奴をへこませることができると喜んでいた。

 まあ、ふつう地獄はここからだ、バスや汽車を使えば、家に着くまで、とんでもない時間がかかる。
 だが今回は、俺たち用のバスが来ていた。
 手配してくれたらしい。
 やはり家では、頭痛が出ないようだ。
 襖や障子だから、はっきりはしないが。
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