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第2章 異世界開拓
第58話 異変と報告
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「なかなか楽しかったよ」
プローペへ帰ってきて、落ち着いた。
「我が王国とは、ずいぶん文明に差がある事はよく分かった。ここでは、王都でさえ田舎だな」
そう言いながら、クスティはご満悦。
アーロ・パッカ男爵は、写真を眺めながら、お茶を飲んでいる。
そして気がついたことがあると、質問がやってくる。
「この道路の横にある、紐はなんだい?」
「電信柱の、上側は電気の線で、下側は、電話。鞄が四角いタイプは、光ファイバーだな」
鞄というのは、ケーブル同士の接続や分岐の部分で、電話などは黒い物で、上部がかまぼこ状に丸い。
正式名称は、クロージャー または 端子函(たんしかん)と呼ばれるらしいが、知り合いの電話工事のおっさんが鞄と呼んでいた。
中は、線が半田付けされ、接続されている。
つなぎ間違えると、電話が混線して他人に電話がかかる。
「電柱だけではなく、地下に埋められている物もあるぞ」
「そういえば、道路に丸い蓋があったね」
「あれは下水だったり、共同溝だったり色々あるからな。穴があいていなければ共同溝だな」
「なるほど。下水溝というのは、君が勝手にこの町に造ったものがあると、クスティが言っていたね」
「ああ人が増えると、環境が悪化する。し尿の対策はきっちりしないと、病気の元だ」
「そうなんだ」
そう言って、王都への報告書を書いている。
「あの車と呼ばれる物は良いな。広大も持っていたがどのくらいする物なんだ?」
「金額か?」
そう聞くと、なぜかクスティまでこっちへ来た。
「家のは10年以上前の車だからな。100万円以下で買えると思うが。えーとパンが銅貨1枚だから、単純に銅貨1万枚で良いのか? 銀貨100枚? と言うことは小金貨1枚? えらく安い感じがするな」
「ふむそんな物なのか?」
「いや、今のは中古の話。今は軽自動車。一番小さな枠の車でも、新車だと200万円くらいする。近所の奴が、介護用に昇降する電動の椅子が付いた車を買ったら、240万円くらいしたと言っていた」
「ほうそれでも、そんな物か」
「まあそうだが、為替が取り決められていないから、金の重量で取引だし実際買うならもっと高いぞ。きっと」
「ううむ。欲しいな」
「それに買っても、燃料やオイル。その他消耗品。問題は山積みだけどな。買うなら電気の方が敷居が低いかな」
電気自動車で、ここなら俺の家で、充電できる。
ポータブルの発電機を持っておけば、出先でも充電できるのか。
一台買ってみようかな?
「別件だが、最近近隣のダンジョン。階層が浅くなっていると報告が来ている。何か思いつくことはないかい?」
「そりゃあれだろ。魔力濃度が濃くなったときに、日本と繋がったのだから、魔力が薄くなってきたから、元に戻ってきたのじゃないのか?」
「もとより、浅くなったようだ」
「そりゃー。ちょっと待てよ。この辺りのダンジョンすべてが、日本側に繋がっているとしたら、向こうへ魔力が流れているのか? 東京であった頭痛とかが、高知では起こらないと言っていたよな。だとするとまずくないか?」
「そうか。東京であったことが、こちらで起こり始めると言うことか」
「そうだな」
向こうに繋がるダンジョンが無くなると困るが、このままだとこちらの魔力がなくなってしまう。
生物的に、魔力ありきで進化したのだとすれば、やばいよな。
「俺が使っているダンジョン。一本だけ残して、他は潰すか?」
「それは。できるのか?」
「できなくても、やらないとまずい気がする。住民に、おまえ達が東京でなった症状。頭痛とか倦怠感が出ていないか。早急に調査した方が良い」
俺がそう言うと、ヤルマリが部屋を出て行く。
「そもそも、魔力って何だ?」
「さあ? 昔から普通にあるから気にしたことはないが。調べてみよう」
「私も、王都へ帰ったら調べてみよう」
2人とも、やばいのは理解したようだ。
その頃魔人属領では、症状が進み。モンスターが持っている魔石が小さくなり体が小さくなっていた。
その原因は、爆弾を造るため周囲で乱獲されたモンスター。
魔石のみが厳重に保管され、急激に魔素が減った事に原因がある。
それには、思い至っていない。
保存された、倉庫では。濃密な魔素のため。その後ダンジョンが発生するが、今はまだ平穏。
2週間をかけアーロ・パッカ男爵が報告を、外務卿ダニエル・パウモラ伯爵に提出。それを目にした外務卿はひっくり返る。
報告書と写真。
武器関連は見学ができなかったが、高知へ帰った後。HPから、俺が転載してまとめた。それには、ちょっとしたお茶目だが、某所に立っている、機動戦士まで入っている。
そのまま、宰相の元へ資料は届けられ、すぐに王へと渡る。
そして、その中に書かれた一文。
『我らが行った勇者召喚で、召喚された勇者は、元々この国の住人であり。国民が誘拐されたと問題になっていた。関係がこじれた場合。当王国において不利益になることがあるだろう。かの国の戦闘能力は、魔王の比にあらず』
そして、添付されたアルバム。
超巨大な吊り橋。
超巨大な建物。
報告に残る大蛇よりも、大きい乗り物。
飛行機。眼下に写る雲。
伝承にあるような、超巨大なゴーレム。
それらには、比較のため。他人だが人が写っている。
そして、『勇者達はある方の力添えにより、すでに無事、国へ帰り、この国のことについて報告済み。後日かの国の者と、勇者が訪問に来られる予定がある。王国として、対応を考慮いただきたい』
王は、静かに倒れる。
プローペへ帰ってきて、落ち着いた。
「我が王国とは、ずいぶん文明に差がある事はよく分かった。ここでは、王都でさえ田舎だな」
そう言いながら、クスティはご満悦。
アーロ・パッカ男爵は、写真を眺めながら、お茶を飲んでいる。
そして気がついたことがあると、質問がやってくる。
「この道路の横にある、紐はなんだい?」
「電信柱の、上側は電気の線で、下側は、電話。鞄が四角いタイプは、光ファイバーだな」
鞄というのは、ケーブル同士の接続や分岐の部分で、電話などは黒い物で、上部がかまぼこ状に丸い。
正式名称は、クロージャー または 端子函(たんしかん)と呼ばれるらしいが、知り合いの電話工事のおっさんが鞄と呼んでいた。
中は、線が半田付けされ、接続されている。
つなぎ間違えると、電話が混線して他人に電話がかかる。
「電柱だけではなく、地下に埋められている物もあるぞ」
「そういえば、道路に丸い蓋があったね」
「あれは下水だったり、共同溝だったり色々あるからな。穴があいていなければ共同溝だな」
「なるほど。下水溝というのは、君が勝手にこの町に造ったものがあると、クスティが言っていたね」
「ああ人が増えると、環境が悪化する。し尿の対策はきっちりしないと、病気の元だ」
「そうなんだ」
そう言って、王都への報告書を書いている。
「あの車と呼ばれる物は良いな。広大も持っていたがどのくらいする物なんだ?」
「金額か?」
そう聞くと、なぜかクスティまでこっちへ来た。
「家のは10年以上前の車だからな。100万円以下で買えると思うが。えーとパンが銅貨1枚だから、単純に銅貨1万枚で良いのか? 銀貨100枚? と言うことは小金貨1枚? えらく安い感じがするな」
「ふむそんな物なのか?」
「いや、今のは中古の話。今は軽自動車。一番小さな枠の車でも、新車だと200万円くらいする。近所の奴が、介護用に昇降する電動の椅子が付いた車を買ったら、240万円くらいしたと言っていた」
「ほうそれでも、そんな物か」
「まあそうだが、為替が取り決められていないから、金の重量で取引だし実際買うならもっと高いぞ。きっと」
「ううむ。欲しいな」
「それに買っても、燃料やオイル。その他消耗品。問題は山積みだけどな。買うなら電気の方が敷居が低いかな」
電気自動車で、ここなら俺の家で、充電できる。
ポータブルの発電機を持っておけば、出先でも充電できるのか。
一台買ってみようかな?
「別件だが、最近近隣のダンジョン。階層が浅くなっていると報告が来ている。何か思いつくことはないかい?」
「そりゃあれだろ。魔力濃度が濃くなったときに、日本と繋がったのだから、魔力が薄くなってきたから、元に戻ってきたのじゃないのか?」
「もとより、浅くなったようだ」
「そりゃー。ちょっと待てよ。この辺りのダンジョンすべてが、日本側に繋がっているとしたら、向こうへ魔力が流れているのか? 東京であった頭痛とかが、高知では起こらないと言っていたよな。だとするとまずくないか?」
「そうか。東京であったことが、こちらで起こり始めると言うことか」
「そうだな」
向こうに繋がるダンジョンが無くなると困るが、このままだとこちらの魔力がなくなってしまう。
生物的に、魔力ありきで進化したのだとすれば、やばいよな。
「俺が使っているダンジョン。一本だけ残して、他は潰すか?」
「それは。できるのか?」
「できなくても、やらないとまずい気がする。住民に、おまえ達が東京でなった症状。頭痛とか倦怠感が出ていないか。早急に調査した方が良い」
俺がそう言うと、ヤルマリが部屋を出て行く。
「そもそも、魔力って何だ?」
「さあ? 昔から普通にあるから気にしたことはないが。調べてみよう」
「私も、王都へ帰ったら調べてみよう」
2人とも、やばいのは理解したようだ。
その頃魔人属領では、症状が進み。モンスターが持っている魔石が小さくなり体が小さくなっていた。
その原因は、爆弾を造るため周囲で乱獲されたモンスター。
魔石のみが厳重に保管され、急激に魔素が減った事に原因がある。
それには、思い至っていない。
保存された、倉庫では。濃密な魔素のため。その後ダンジョンが発生するが、今はまだ平穏。
2週間をかけアーロ・パッカ男爵が報告を、外務卿ダニエル・パウモラ伯爵に提出。それを目にした外務卿はひっくり返る。
報告書と写真。
武器関連は見学ができなかったが、高知へ帰った後。HPから、俺が転載してまとめた。それには、ちょっとしたお茶目だが、某所に立っている、機動戦士まで入っている。
そのまま、宰相の元へ資料は届けられ、すぐに王へと渡る。
そして、その中に書かれた一文。
『我らが行った勇者召喚で、召喚された勇者は、元々この国の住人であり。国民が誘拐されたと問題になっていた。関係がこじれた場合。当王国において不利益になることがあるだろう。かの国の戦闘能力は、魔王の比にあらず』
そして、添付されたアルバム。
超巨大な吊り橋。
超巨大な建物。
報告に残る大蛇よりも、大きい乗り物。
飛行機。眼下に写る雲。
伝承にあるような、超巨大なゴーレム。
それらには、比較のため。他人だが人が写っている。
そして、『勇者達はある方の力添えにより、すでに無事、国へ帰り、この国のことについて報告済み。後日かの国の者と、勇者が訪問に来られる予定がある。王国として、対応を考慮いただきたい』
王は、静かに倒れる。
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