人類最強は農家だ。異世界へ行って嫁さんを見つけよう。

久遠 れんり

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第2章 異世界開拓

第59話 問題解決。手始め

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 王が倒れた頃、俺たちも動き出す。

 旧冒険者組合。
 現人材派遣仲介協会に話を通し、手分けをして周辺ダンジョンを潰すことにした。
 と言っても、今現在前に主として活動していた野郎ども。
 強者だった男は、魔王戦で文字通り蒸発してしまったので、あぶれているのはガキどもとお姉さん達。

 まず100人ほど集めて、教育から始める。
「えー仕事をしたいと集まった方々。これから行う仕事。目的は簡単ですが、募集要項に書いてあった通り、ダンジョンの破壊です」
 そんなことを言っても、決意は固いらしく。ビシッと直立で聞いている。
 集まったお姉さん達すごいな。本当に15歳になったか不明な子供達も、真面目に聞いている。
 ただ、視線が少し怖いけれど。なんだろう? 獲物を狙う感じ? 目的が俺たちのような気がする。


 人材人材派遣仲介協会から、話があった。
 普段私たちは、朝、協会へ赴き、箒の絵が描いてあるところから、依頼の紙を適当に選んでカウンターに持って行く。
 カウンターで仕事内容について説明を受け、仕事に行く。
 みんな、字が読めないから、適当。
 この所、そんな生活をしていた。

 ところが昨日、
「100人ほど人を集めます。依頼は、領主様からで、ダンジョン攻略。素人大歓迎だそうです。いつものように衣食住保証。教育係並びに監督者はあの松田様達です」
 そんな発表があった。

 当然その場にいた者たちは、一気に受付を済ませる。
 前回の、裁縫工場の時には、後れを取った人たちが、今残っている。

 前回の募集で、通った人たちは、住むところや食事。
 毎日、貴族のようにお風呂まで入れる。
 町中で会ったときに教えてくれた。
 そして松田様は、正妻がそばにいるため難しいが、窪田様は行ける。
 そんな噂が立っている。

「窪田さまは、お付き合いすると、知的で優しくて、珍しい食べ物とか食べられるし、この町の男など、比べものにならない」
 そんな話が、お店で働く某女の子から聞いたと噂されている。
 松田様達は、なぜだか立場が領主様よりも上。
 正体は不明だけど、お手つきになれば、一生安泰よ。
 そんな噂。

 少し前なら、信じなかったけれど、たまに店の前で行われる、『焼き肉パーティー』と呼ばれる。突発的に始まる催し物。
 それに参加できた人たちは、この世の物とは思えない食べ物だったと、賞賛していた。後、謎の食べ物。アイスクリーム? 冷たくて、口の中で溶けるらしい。

 今回は、ダンジョン攻略。
 攻略が何かは分からないけれど、皆我先にと登録をした。

 そして、今。
 ダンジョンの? 破壊? えっ?
 皆、固まっている。いえ、話を聞いているのは一部だけで、松田様と窪田様を見つめている人ばかり。

 でも攻略って、破壊することなの? 破壊って、壊すということだよね。
 そんなこと、できるの?

「皆、お試しと、教育がてらダンジョンへ行く」
 松田様が言った瞬間に、ふわっとした感じがして、景色が変わった。

「えーそこにあるのが、ダンジョンです」
 さすがに周りの皆も、目が覚めたのか、騒めきが広がる。

「今回。我々もですが、町に残っていた冒険者二人。ペヌエルとイェクンも様子を見て教育に回って貰うと思います。二人ともダンジョンへ入ったことはあるか?」
「はい何度か。荷物持ちですが、先輩達について入りましたあ」
「何か注意点はあるか?」
「はひ。あわてるな。そして、味方の攻撃。その射線上に入らないことでした」
「よし分かった。聞いての通り気を付けましょう」

 美咲と真一を呼ぶ。
「どうする? 素人ばかり」
「どうせ、奥に行けば武器は効かない。殴らせようぜ」
「攻略の時に、一緒にいてもレベルアップするんだよな」
「うん。すると思う」

「じゃあ、一度10階くらいまで行って、1階へ戻ってから実践させてみるか?」
「でもよう。殴らせようとは言ったけれど、思い出したら、最初俺たちでもビビったし、棍棒くらい持たせるか?」
「そうだな。そうしよう。彼らだけで10階までを2往復くらいさせて、次に進むか」
「最初は、時間がかかりそうだな」
「それは仕方がない。慣れればスピードも上がるだろう。強くなれば、こいつらを教官にして、次を募集すれば、後は楽になるはずだ」
「そうだな」

「よし。それでは、まずはダンジョン初探査だ。軽く10階まで行く。ついて来てくれ」
 そう言って、ぞろぞろと、皆で入っていく。


 俺たちは、ペヌエルとイェクン。
 お互いに父さん達が、冒険者をしていて、15歳になったから付いて行き始めた。
 無骨だが、優しかったチームの皆。
 魔王戦で手柄を立て、偉くなると言って、出て行ったまま帰ってこなかった。
 すぐに、町の周りを魔王達に囲まれていると連絡が来て、3週間くらい。

 門が破られ、モンスターのような魔王軍が入ってきた。
 奴らはモンスターなのか、モンスター使いがいるのか、命令したのだろう。
 町中を、本物のモンスターが徘徊するようになっていた。
 だが、なぜか3日もすれば、奴らは引いていった。

 そして今回。さっき、ダンジョンに入ったことがあるのかと聞かれ、ハイと答えたがたが、実は短い期間。数回のみ。
 だけど、俺たちが思っていたダンジョン攻略と、目の前の攻略は全く違う物だった。
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