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第3章 アミサム王国 動乱
第83話 すりあわせ?
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「それで。そちらは、我々に何を望む」
王の言ったことを、通訳する。
「我が国といたしましては、埋もれている資源。こちらでは、金、銀、鉄、銅、錫。程度が採掘されていますよね」
王に聞いてみる。
王は宰相に聞く。
そして、宰相は出て行く。
しばし中断。
「えー。他に黄銅や鉛。石英やターコイズ。ガーネット、オパール、黒曜石、テクタイト、ダイヤモンド。それに大理石や石灰石が取れるそうです。後、貴重な物として、水銀。これは病気の治療に非常に重要ですな」
「あー水銀は毒だ。治療に使うな」
「「「はっ?」」」
「あぶって、蒸気を怪我に当てれば、傷の状態が良くなると」
「滅菌はできるが、猛毒だ。まだ、酒の方が良い」
「えーと何の話ですか?」
植村さんが割り込んでくる。
「こいつら、治療に水銀使っているから、使うなと説明していた」
「それはそうですね」
「通訳面倒。リストを見せろ」
「レアメタルに、ボーキサイトや、なんやかや。使っていなければ調査か。かなり適当だな」
王、いや、宰相に聞く。
「燃える黒い石とか見たことあるか? 同じく。くさい水で燃えるもの」
「ちょっとお待ちを」
また出て行く。
「あるそうです」
「使っているか?」
「その地域では、使っているようです」
「どのくらい?」
「あまり。体に悪いと話があって、使っていないようです」
「よし。貰った」
「だそうだ。石油も石炭もありそうだ」
「じゃあそれも」
「為替のレートを決めないとなあ」
「そうですね」
「まあと言うことで、使っていないものは調査させて貰う」
「ちょっと待て、価値があるなら。それなりに価格を調整して」
「ほう。どのくらいの価値で、何に使う? 説明してくれ」
「いやそれは。宰相」
「それは、さすがに分かりかねます。先ほど言われたレアメタルも何物か不明ですし」
それを聞いて、ぐぬぬ状態。
「まあ調査次第だってさ。なあ。植村さん」
「そうですね。調査と採掘するにしても、状態により採算が取れるか不明ですし」
「簡単に掘れなきゃ価値がないってさ」
そう言うと、アミサム側は何も言えなくなる。
「踏査するのは良いな?」
「分かった。しかし価値があればきちんと教えろ」
「良いだろう。植村さん。良いってさ」
「ありがとうございます。では書面を。こちらにサインをお願いします」
調印書と、ペンがやってくる。
「この書類にサイン。名前を書いてくれ。それは万年筆。替えのカートリッジもくれるらしい。使ってくれ」
「万年筆?」
「ああ中にインクが入っていて。植村さん。適当な紙頂戴」
紙を受け取り、適当に書く。
「「「おおっ」」」
「これは、凄い。これをくれる。いや頂けるのか」
「良いって。書けなくなったら、このキャップをネジネジ外して、付け変えれば良い」
「素晴らしい。よく見れば、この紙の薄さになめらかさ」
王様が、じっとり眺めている。
「二枚とも同じ文言だろ。二枚共にサイン」
「ああ分かった」
凄くぷるぷるしながら書き込み。
指輪で印を押した。
「それって王印か?」
「そうだ。国の取り決めなら。これが必要」
「植村さん。文字通り調印が必要らしい。あるのか?」
「公印は、すでに入っています」
そう言われて、書類を見る。
「ああ大臣名と、印が入っていた」
「本当は来るはずだったのですが、いやがって。まあ書面は有効ですので」
「分かった。日本側の調印とサインはこれだそうだ」
サイン部分を教える。
「一部はそちらで、控えてください」
もう一枚を、こちらに貰う。
「よし話は終わった。食え」
食べ慣れない物が大半なので、こわごわ手を出していたが、こちらの物と違い、すべてに味が付いている。
それに、口に含んだ瞬間。腐敗臭がするような物も無いしな。
ただトラップ。見た目が同じで味が違うもの。
これは、脳がパニックを起こしたようだ。
だが同じような材料で、全然味が違う料理になっていることで興味がわいたらしく。卵豆腐と、茶碗蒸し。それにプリンを交互に食べ比べていた。
こちらでは絶対見ない、天ぷらや唐揚げは、最初手を付けられなかったが、誰かが、手を出した後。奪い合いになった。
王は、終始。
「うむむ。これは。うむむ」
と謎の、この言葉を繰り返していた。
王妃ヘレナ・ミルヴァ・アミサムと第1王女ビルギッタはデザートの奪い合い。
途中で、美咲に言われて、ストックしていたショートケーキを出すと、さらに戦闘は激化。食事が落ち着いた頃合いで、アイスを出したが、無理矢理詰め込んでいた。
この世界コルセットはないので、ドレスのはち切れ具合が、見て分かる様になっていた。
後でコーヒーやお茶。紅茶を出したときに、マリアーナがぼそっと言った。
「お母様と姉上は落ちたわ」
そう一言。
まあ、完全に日本側から見れば、どれだけ飢えていたんだという位。アミサム側はひたすら食べていた。
その後、王城の調理場で、阿鼻叫喚が続くことになったらしい。
「ちがーう。これもちがーう」
そんな声が、連日聞こえたらしい。
王の言ったことを、通訳する。
「我が国といたしましては、埋もれている資源。こちらでは、金、銀、鉄、銅、錫。程度が採掘されていますよね」
王に聞いてみる。
王は宰相に聞く。
そして、宰相は出て行く。
しばし中断。
「えー。他に黄銅や鉛。石英やターコイズ。ガーネット、オパール、黒曜石、テクタイト、ダイヤモンド。それに大理石や石灰石が取れるそうです。後、貴重な物として、水銀。これは病気の治療に非常に重要ですな」
「あー水銀は毒だ。治療に使うな」
「「「はっ?」」」
「あぶって、蒸気を怪我に当てれば、傷の状態が良くなると」
「滅菌はできるが、猛毒だ。まだ、酒の方が良い」
「えーと何の話ですか?」
植村さんが割り込んでくる。
「こいつら、治療に水銀使っているから、使うなと説明していた」
「それはそうですね」
「通訳面倒。リストを見せろ」
「レアメタルに、ボーキサイトや、なんやかや。使っていなければ調査か。かなり適当だな」
王、いや、宰相に聞く。
「燃える黒い石とか見たことあるか? 同じく。くさい水で燃えるもの」
「ちょっとお待ちを」
また出て行く。
「あるそうです」
「使っているか?」
「その地域では、使っているようです」
「どのくらい?」
「あまり。体に悪いと話があって、使っていないようです」
「よし。貰った」
「だそうだ。石油も石炭もありそうだ」
「じゃあそれも」
「為替のレートを決めないとなあ」
「そうですね」
「まあと言うことで、使っていないものは調査させて貰う」
「ちょっと待て、価値があるなら。それなりに価格を調整して」
「ほう。どのくらいの価値で、何に使う? 説明してくれ」
「いやそれは。宰相」
「それは、さすがに分かりかねます。先ほど言われたレアメタルも何物か不明ですし」
それを聞いて、ぐぬぬ状態。
「まあ調査次第だってさ。なあ。植村さん」
「そうですね。調査と採掘するにしても、状態により採算が取れるか不明ですし」
「簡単に掘れなきゃ価値がないってさ」
そう言うと、アミサム側は何も言えなくなる。
「踏査するのは良いな?」
「分かった。しかし価値があればきちんと教えろ」
「良いだろう。植村さん。良いってさ」
「ありがとうございます。では書面を。こちらにサインをお願いします」
調印書と、ペンがやってくる。
「この書類にサイン。名前を書いてくれ。それは万年筆。替えのカートリッジもくれるらしい。使ってくれ」
「万年筆?」
「ああ中にインクが入っていて。植村さん。適当な紙頂戴」
紙を受け取り、適当に書く。
「「「おおっ」」」
「これは、凄い。これをくれる。いや頂けるのか」
「良いって。書けなくなったら、このキャップをネジネジ外して、付け変えれば良い」
「素晴らしい。よく見れば、この紙の薄さになめらかさ」
王様が、じっとり眺めている。
「二枚とも同じ文言だろ。二枚共にサイン」
「ああ分かった」
凄くぷるぷるしながら書き込み。
指輪で印を押した。
「それって王印か?」
「そうだ。国の取り決めなら。これが必要」
「植村さん。文字通り調印が必要らしい。あるのか?」
「公印は、すでに入っています」
そう言われて、書類を見る。
「ああ大臣名と、印が入っていた」
「本当は来るはずだったのですが、いやがって。まあ書面は有効ですので」
「分かった。日本側の調印とサインはこれだそうだ」
サイン部分を教える。
「一部はそちらで、控えてください」
もう一枚を、こちらに貰う。
「よし話は終わった。食え」
食べ慣れない物が大半なので、こわごわ手を出していたが、こちらの物と違い、すべてに味が付いている。
それに、口に含んだ瞬間。腐敗臭がするような物も無いしな。
ただトラップ。見た目が同じで味が違うもの。
これは、脳がパニックを起こしたようだ。
だが同じような材料で、全然味が違う料理になっていることで興味がわいたらしく。卵豆腐と、茶碗蒸し。それにプリンを交互に食べ比べていた。
こちらでは絶対見ない、天ぷらや唐揚げは、最初手を付けられなかったが、誰かが、手を出した後。奪い合いになった。
王は、終始。
「うむむ。これは。うむむ」
と謎の、この言葉を繰り返していた。
王妃ヘレナ・ミルヴァ・アミサムと第1王女ビルギッタはデザートの奪い合い。
途中で、美咲に言われて、ストックしていたショートケーキを出すと、さらに戦闘は激化。食事が落ち着いた頃合いで、アイスを出したが、無理矢理詰め込んでいた。
この世界コルセットはないので、ドレスのはち切れ具合が、見て分かる様になっていた。
後でコーヒーやお茶。紅茶を出したときに、マリアーナがぼそっと言った。
「お母様と姉上は落ちたわ」
そう一言。
まあ、完全に日本側から見れば、どれだけ飢えていたんだという位。アミサム側はひたすら食べていた。
その後、王城の調理場で、阿鼻叫喚が続くことになったらしい。
「ちがーう。これもちがーう」
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