人類最強は農家だ。異世界へ行って嫁さんを見つけよう。

久遠 れんり

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第3章 アミサム王国 動乱

第96話 遺跡発見

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「ざっと読んで、内容はなんとなく分かった。ナノマシンは魔素。つまり魔法の元を散布する施設が、エリアごと造られているようだ。この本は、エリア8と言われる範囲の管理用マニュアルらしい。何処でこれを見つけた?」
 そう言いながら、欲しそうにしている真一に、マニュアルを渡す。

「昔この辺りに、侵攻してきたとき。兵が川で見つけたようだ。字は読めなかったが、紙が特殊だったため。魔王様に献上されたらしい」
「なら探すのは、川の上流。どこかに崩落があるのだろう。行ってみるか。勇者くん達は待ってろ、見つけたら呼んでやる」
「さすがに、川歩きはまずいかもね」
 美咲が言うと、さすがに凪沙ちゃんも無理は言わない。

「待っているから、見つけたら呼んでね」
 がしっと、美咲と握手をしている。

「街道から、川沿いに遡上してみよう」
 全員を連れて、川淵まで飛ぶ。

「おぬし、今の魔法は?」
「うん? 転移だ。多分な。やったら、できた。便利だぞ」
 長さん仰天。

「結構大きい川だから、この橋だけだと、すぐ流されそうね」
「王都に行くとき。少し補強はしたけど、川幅をここまで埋め立て。狭めていたのか。ついでだ、直すか」

 一旦。川幅一杯まで、土を浚渫し収納する。
 土手部分を補強して、石化。
 10mごとに、石の柱を立て、その上に石板と思ったが。ペきっと行きそうだったので、三角柱を下に並べた。本当は円柱の方が、強度がある様だが、据わりが悪かった。

 無論石板のつなぎは、1cm位の隙間を空けてある。ズレないように柱は両側を立ち上げる。

「まあこれで良いだろ」
 振り返ると、身内以外は大口を開けていた。
 身内は、テーブルを出して、お茶をしていたが。

「さあ行こう」
 そういって、歩き始める。

「のう。ダニエラ。あの方は一体何者なんじゃ?」
「よく分からないけれど強い」
「それはそうじゃ。最初に来たとき。命はないものとして身構えた」
「でもね。奥さん? に逆らえないみたいだよ」
「ふうむ。変わっておるのう」

 こそこそと話が聞こえる。
 また、美咲が落ち込みそうだ。

 村長のじいさんが、倒れそうだったので、途中で休憩を入れる。

 随分上流に来たところで、川に削られ妙な洞穴ができていた。
「ここかな?」
「川の流れで、岩が当たって壊れた感じだなぁ」
 真一がそう言いながら、中をのぞき込み。叫び始める。

「おい広大。壊れているが、UFOがある」
「UFO?」
 覗きこむ。
 確かに、のっぺりとした乗り物がある。
 足が、樹脂っぽいが、無限軌道(むげんきどう)だ。
「あれは。戦車じゃないか? 足が無限軌道だぞ」
「あら。本当だな」
 そう言いながら、光の玉が飛んでいく。
 明るくしてみると他にも数台並んでいる。無論。岩や水が入っており、使い物にはなりそうもない。

「正面奥にドアがある」
「と言うことは、この上に入り口があるのか?」
「あっても古いものなら、土砂の堆積があるかもな。さっきと同じ要領で、橋を架ける。ドアを開けようぜ。その方が早い」

 そう言って、中にある岩とかを使い。橋を架けていく。

「よし。良いだろう」
 奥へ入り、ドアを見るが。ノブがない。
 認証用のパネルっぽいものがあるけどな。
「どうする?」
「無論。力業」
 真一がドアを殴る。

 ギョンという変な音がして、少し隙間が開いた。
「すんげー堅いぞ」
 手を振って、泣きそうな顔になっている。
「今のおまえで、そんなに堅いのか。とんでもないな」
 押してみるが、びくともしない。

「開閉にウォームギヤでも使っているのか? これはあれだな。切るか」
 適当に、亜空間収納にあった刀を取り出す。

「ふん」
 スカッと刺さる。縦横を切り裂き。通れる広さを確保する。
「やっぱり、この辺りの刀。やばいな」
 やばそうなので、さっさと収納する。

 中に入ると、右手に向けて、廊下が続き。途中に円柱状のものが見える。

「あれは、エレベーターか」
「それっぽいな。だけど、電気が来ていないな」
「電気かどうかも分からんがな」
 真一と顔を見合わせるが、パネルも何もない。
 質感は、ガラスっぽい。

「クリスタルだったり、エネルギーキューブだったら持ってないぞ」
「奇遇だな。俺もだ。どこかの農家に入って、床下とか壺の中を探すか?」
「そんなところにあるのは、コインかゴールドだろ。もっとこう、神殿とかな。おっ此処にドアがあった」
 溝があり、それがレバーになっていた。レバーを引くと、静かに扉が開く。

 中にあるのは、らせん階段。
「アナログだと、安心するな」
 一歩踏み出そうとすると、真一が変なところに気がつく。
「この階段。フラップ式になってる。上がると、滑り台になってコントにならないか?」

「まあ上がってみるよ。コントになったら、その時だ」
 足を乗せるが、しっかりしている。

 慎重に昇って行く。
 幸い、パタンと倒れることはなく。上階に到着できた。
 階段自体は、まだ上がある。

 ドアを開いたら、連動するトラップで、階段の踏み板がパタンとなったらどうしようと思ったが、来ているのが真一だったため。躊躇無くドアを開いた。

 残念だが、トラップは働かなかったようだ。

「のう。ダニエラ」
 手を振ると、むにゅっとした感覚がある。ダニエラじゃろう。
「なんでしょう? 長。胸から手を放してください」
「すまない。あの方達。この真っ暗なところで、どうして普通に行動ができるのじゃ」
「さあ?」
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