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第3章 アミサム王国 動乱
第119話 要望
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翌日。帰ってきたので、領主の館へ顔を出す。
執務室の、ドアをノックして開ける。
あれ居ない。
「どこだ」
耳を澄ませ、周辺の音を聞く。
どこかで聞こえる。ザワザワとした人々の声。
「こっちは、会議室か」
移動して、ノックと同時にドアを開ける。
ドアの前にいた兵は、何故か俺が近付くと離れていった。
まあ俺の顔を知っているからだろうが、おびえたような感じで逃げたな。
「帰ってきたぞ。クスティ。今日は何の悪巧みだ」
中に入ると、今朝から見ないと思ったら、ビルギッタ、マリアーナ、クトゥルフ。
アミサムの王族三人、それに魔王イブリース。魔王国宰相ガッコウ。
そして、アルテリウム。第1王女アウラ・アレクシス・ヘルムル。宰相クリストフ・ホルムグレーン。爺や(隠居した筆頭執事)ダニエル・ローゼズ。
クリストフェル・ヘーグリンド司教。
「あっ。もう来た」
俺の顔を見ると、クスティが嫌そうな顔をする。
だが次の瞬間、ガタガタと震えだし、テーブルの上に突っ伏する。
無論、マリアーナ達は昨日。そのみそぎは済んでいるため。ニヤニヤと笑っている。
マリアーナは、遺跡でガクガクしつつ。泣きながら真一にすがりつき、やがて慣れた。その後。
「こうやって触れているだけで、なんだか凄い背徳感がある」
そんな、謎の言葉を言っていた。
ビルギッタとクトゥルフも、俺たちを見て、最初はひれ伏し泣いていた。
こっちも、何とか力をおさえ、慣れると何とか生活は出来るようになったが、出会い頭だと驚くようだ。
無論個人の能力や、感受性がかなり影響するようだが、今みたいにおもしろがって力を少し解放すると、全員が入れ伏す。どこかの、ご老公が持っている印籠のようだ。美咲がそれに気がつき。悪い顔をしていたからな。
まあそれはいい、一通りガクガクした後。
俺も混ざって、話が始まる。
「まあ要約すれば、王になってくれ」
そんなことを、しらっと言ったのは魔王イブリース。
「それは困ります。松田様はうちを治めていただきます。是非に神聖不可侵の統治者として、いらしてください」
この発言は、第1王女アウラ。
前に見たときより、痩せ細り。目もくぼんで見た目が怖い。何があったんだろう?
「とまあ。各国このように仰っています」
当然即答する。
「めんどそうだから。いやだ」
そう言うと、クスティが驚く。
「いや先日。任せると仰ったので、前向きな検討として、話をしています。今更拒否権はありません」
なんだか、そう言い放つ。クスティの目が怖い。
「なっ」
「先日。任せたと言いましたよね」
出発前の会話を思い出す。
「言った気がする」
「では、どうせ転移で飛び回るのですから、距離は関係ないでしょう」
助けてステラ~。頼ってみる。
〈ステラ。離れたところを空間的に繋ぐ、門のような物は創れないか?〉
〈んっ。あっ。はい、できます。お持ちします〉
それからも、アルテリウムと魔王が、やいのやいの言っている。
すると、外が騒がしくなり、外に船が降りてきたようだ。
その後歓声があがる。
〈マスター到着しましたが、周りを囲まれています。滅して良いですか?〉
〈ちょっと待て、そっちへ行く。殺すな〉
俺は外を覗き、転移しようとするが、船の出口に見たことのない美女が立っていた。
銀髪の、色白美人さん。
見た感じは、美咲より少し高く165cmほど。
胸もその分大きい90D辺りだろうか?
そして群がる兵士達。
問題はその美人。服を着ていない。
側に転移して、声をかける。
「あんた誰だ?」
「ステラです」
「なっ。まあどうでも良い服を着ろ。いったん中へ入れ」
そう言って押し込む。
俺が現れ、少し力を解放したから、皆ひれ伏している。
向き合い、服を渡しながら聞く。
「おまえなあ。この体はどうした?」
「ずっと籠もっているのも飽きたので、作りました。人工の脳で少し改造をいたしましたが、生物。生体部分に影響はありません。ただ基本は合成品ですので、卵子の製造は出来ません。他の部分は、先ほども試していましたが、人間で言う快楽も享受出来ます」
「さっきの通信中に聞こえた吐息はそれか」
「はい。あっそれで、物はそれです。設定により、メインとサブが設定できます。サブユニットからは設定変更が出来なくなるのと、メイン側から接続を切ることが出来ます」
壁に立てかけられ、ドアが並んでいる。
「それは良い。量産を出来るのか?」
「ええ。命令をするだけで始まります。スイッチはこれです」
そう言って、自分の胸を持ち上げる。
「冗談だろ?」
真顔で、返事をしてくる。
「今回は冗談ですが、付けようと思えば付けられます」
「するな」
表情がなく、真顔なのが怖い。
「早く服を着ろ」
「このボディ。堪能なさいましたか?」
「ああ堪能したから、早く」
「その様子。気にならなかったのですね。壊して次のボディを」
そう言って、ステラはナイフを取り出す。
手首の軍標準装備ブレスレットか。
「ちょっと待て。軽々(けいけい)に壊すな。突き刺すな。心臓に悪い」
「では、皆にするように抱きしめから口づけ。そして頭をなでるところまでお願いいたします。出来ればその時に。『かわいいよステラ』と、言葉を発してください」
そう言われたが、皆にするように? なんだそりゃ。そう思い固まっていると。
「マスター、御早く」
そう言って、せかされる。
黙って、従ってみる。
抱きしめられ、圧力を皮膚が感じ、さらにマスターの温度が伝わってくる。
人間の皮膚表面、なかなか良いセンサー。そして聞こえる、マスターの声。
うーん。これは、初めての感覚だが。一部から0データが並べられ、フラットになる。消失しそうなフラット感。これは生体脳と、電子脳との干渉なのか、データとして表せないのか、検証は必要。
「なるほど。これは良い。これからはステラも、美咲様のように、お相手をお願いします。駄目ならば、マスターが気に入るまで、ボディは作り替えしますので。……いくらでも」
そう言って彼女は笑ったのか、無表情で口角のみがつり上がる。下から見上げる目が怖え。
執務室の、ドアをノックして開ける。
あれ居ない。
「どこだ」
耳を澄ませ、周辺の音を聞く。
どこかで聞こえる。ザワザワとした人々の声。
「こっちは、会議室か」
移動して、ノックと同時にドアを開ける。
ドアの前にいた兵は、何故か俺が近付くと離れていった。
まあ俺の顔を知っているからだろうが、おびえたような感じで逃げたな。
「帰ってきたぞ。クスティ。今日は何の悪巧みだ」
中に入ると、今朝から見ないと思ったら、ビルギッタ、マリアーナ、クトゥルフ。
アミサムの王族三人、それに魔王イブリース。魔王国宰相ガッコウ。
そして、アルテリウム。第1王女アウラ・アレクシス・ヘルムル。宰相クリストフ・ホルムグレーン。爺や(隠居した筆頭執事)ダニエル・ローゼズ。
クリストフェル・ヘーグリンド司教。
「あっ。もう来た」
俺の顔を見ると、クスティが嫌そうな顔をする。
だが次の瞬間、ガタガタと震えだし、テーブルの上に突っ伏する。
無論、マリアーナ達は昨日。そのみそぎは済んでいるため。ニヤニヤと笑っている。
マリアーナは、遺跡でガクガクしつつ。泣きながら真一にすがりつき、やがて慣れた。その後。
「こうやって触れているだけで、なんだか凄い背徳感がある」
そんな、謎の言葉を言っていた。
ビルギッタとクトゥルフも、俺たちを見て、最初はひれ伏し泣いていた。
こっちも、何とか力をおさえ、慣れると何とか生活は出来るようになったが、出会い頭だと驚くようだ。
無論個人の能力や、感受性がかなり影響するようだが、今みたいにおもしろがって力を少し解放すると、全員が入れ伏す。どこかの、ご老公が持っている印籠のようだ。美咲がそれに気がつき。悪い顔をしていたからな。
まあそれはいい、一通りガクガクした後。
俺も混ざって、話が始まる。
「まあ要約すれば、王になってくれ」
そんなことを、しらっと言ったのは魔王イブリース。
「それは困ります。松田様はうちを治めていただきます。是非に神聖不可侵の統治者として、いらしてください」
この発言は、第1王女アウラ。
前に見たときより、痩せ細り。目もくぼんで見た目が怖い。何があったんだろう?
「とまあ。各国このように仰っています」
当然即答する。
「めんどそうだから。いやだ」
そう言うと、クスティが驚く。
「いや先日。任せると仰ったので、前向きな検討として、話をしています。今更拒否権はありません」
なんだか、そう言い放つ。クスティの目が怖い。
「なっ」
「先日。任せたと言いましたよね」
出発前の会話を思い出す。
「言った気がする」
「では、どうせ転移で飛び回るのですから、距離は関係ないでしょう」
助けてステラ~。頼ってみる。
〈ステラ。離れたところを空間的に繋ぐ、門のような物は創れないか?〉
〈んっ。あっ。はい、できます。お持ちします〉
それからも、アルテリウムと魔王が、やいのやいの言っている。
すると、外が騒がしくなり、外に船が降りてきたようだ。
その後歓声があがる。
〈マスター到着しましたが、周りを囲まれています。滅して良いですか?〉
〈ちょっと待て、そっちへ行く。殺すな〉
俺は外を覗き、転移しようとするが、船の出口に見たことのない美女が立っていた。
銀髪の、色白美人さん。
見た感じは、美咲より少し高く165cmほど。
胸もその分大きい90D辺りだろうか?
そして群がる兵士達。
問題はその美人。服を着ていない。
側に転移して、声をかける。
「あんた誰だ?」
「ステラです」
「なっ。まあどうでも良い服を着ろ。いったん中へ入れ」
そう言って押し込む。
俺が現れ、少し力を解放したから、皆ひれ伏している。
向き合い、服を渡しながら聞く。
「おまえなあ。この体はどうした?」
「ずっと籠もっているのも飽きたので、作りました。人工の脳で少し改造をいたしましたが、生物。生体部分に影響はありません。ただ基本は合成品ですので、卵子の製造は出来ません。他の部分は、先ほども試していましたが、人間で言う快楽も享受出来ます」
「さっきの通信中に聞こえた吐息はそれか」
「はい。あっそれで、物はそれです。設定により、メインとサブが設定できます。サブユニットからは設定変更が出来なくなるのと、メイン側から接続を切ることが出来ます」
壁に立てかけられ、ドアが並んでいる。
「それは良い。量産を出来るのか?」
「ええ。命令をするだけで始まります。スイッチはこれです」
そう言って、自分の胸を持ち上げる。
「冗談だろ?」
真顔で、返事をしてくる。
「今回は冗談ですが、付けようと思えば付けられます」
「するな」
表情がなく、真顔なのが怖い。
「早く服を着ろ」
「このボディ。堪能なさいましたか?」
「ああ堪能したから、早く」
「その様子。気にならなかったのですね。壊して次のボディを」
そう言って、ステラはナイフを取り出す。
手首の軍標準装備ブレスレットか。
「ちょっと待て。軽々(けいけい)に壊すな。突き刺すな。心臓に悪い」
「では、皆にするように抱きしめから口づけ。そして頭をなでるところまでお願いいたします。出来ればその時に。『かわいいよステラ』と、言葉を発してください」
そう言われたが、皆にするように? なんだそりゃ。そう思い固まっていると。
「マスター、御早く」
そう言って、せかされる。
黙って、従ってみる。
抱きしめられ、圧力を皮膚が感じ、さらにマスターの温度が伝わってくる。
人間の皮膚表面、なかなか良いセンサー。そして聞こえる、マスターの声。
うーん。これは、初めての感覚だが。一部から0データが並べられ、フラットになる。消失しそうなフラット感。これは生体脳と、電子脳との干渉なのか、データとして表せないのか、検証は必要。
「なるほど。これは良い。これからはステラも、美咲様のように、お相手をお願いします。駄目ならば、マスターが気に入るまで、ボディは作り替えしますので。……いくらでも」
そう言って彼女は笑ったのか、無表情で口角のみがつり上がる。下から見上げる目が怖え。
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