人類最強は農家だ。異世界へ行って嫁さんを見つけよう。

久遠 れんり

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第3章 アミサム王国 動乱

第120話 レグナムヒエムス神聖連合共和国

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 門は収納して、ステラを連れて上に上がる。
 会議室に入ると、皆がこちらを向く。
「その女性は?」
 クスティが聞いてくる。

「俺のサポートだ。それでだ、よく分からないが。王や統治者といって何が出来るとは分からないが、本当に俺で良いのか?」
 そう聞くと、すかさずアウラが答える。
「良いのです。あなた様がいて、ここプローペと同じように。トイレとお風呂。そしてアイスクリームを頂ければ」
「はっ?」

「アルテリウムを、ここと同じように発展を」
「ああ分かった。魔王もそれでいいのか?」
 すると魔王は首を横に振る。

「民が広大の強さを知ってしまった。ただ王として、いるだけでみんな安心する。よろしく頼む。私もおまえが王なら安心できる」

 そう言われて考える。
「おい。ビルギッタ、マリアーナ、クトゥルフ。アミサムは本当に真一を王にするのか?」
 すかさず、マリアーナが答える。
「当然。もう決定事項だ。誰がなんと言っても、我が伴侶として王になって貰う」

「よし分かった。それなら後は、真一と話をしよう。さて、不本意だが、話しは受けよう。ゲートも創ったしこれで行き来が出来る。あとは、俺の知識でどれだけのことが出来るか分からないが、今よりましな暮らしは出来るように頑張ろう」
「「「おおう。よかった」」」

 この後すぐに、魔王国と、アルテリウムは連合共和国として統合をした。
 前王たちの死について、反発は出たが詳細を聞き取り自爆であることが分かった。その詳細を説明し布告すると一応は納得したようだ。
 その後も、色々言おうとする奴らは居たが、何故か俺が姿を現し説明すると、一気に沈静化をした。
 まあその後は、そんなことを言う暇はなく、狂気のような変化が国を襲ったためそんなことを言っていられなくなった。


 美咲に相談すること無く決めたため、文句の一つでも来るかと思ったが、言った瞬間。
「えっ。じゃあ私。お姫様」
 そう言ったまま、妄想に入ったので放っておいた。
 ステラの事も、AIだと理解し表情が気持ち悪いと教育をし始めた。

 意外と苦労をするかと思ったが、両国とも日本の技術で国を作り直し。先ずは住を整え、食は農地を整備。アルテリウム側は、がっちり貴族制だったので、それを解体して、農奴や労働奴隷を解放。貴族家には、人を雇うならいいが、自身で管理できないものは放棄をさせる。
 これも、俺が直接出向けば何故か、涙を流しながら賛同をしてくれた。

 それでだ、真一の奴は、面倒だからと言って、自分たち。つまり王の上にアルテリウムと同じく俺を据えやがった。わずか、一年のうちに、三国とも連合共和国となり、名前を、古代王国レグナムヒエムスから取りレグナムヒエムス神聖連合共和国。無論これを言い出したのはステラだ。いつも俺の横にいて口を出してくる。
 真一が、ステラがナンバー2不要論を言い出したら、逃げ出すから言ってくれと釘を刺してくる。どこの参謀だよ。

 魔王領の住人幾人かを、遺跡を復活させて、ステラが研究。因子の同定と本人の希望により治療もしたようだが、その数は多くなく。ステラもまあ多様性で認めたようだ。

 三年もすると、
 その発展は、地球を凌駕する。
 まあ過去の、技術があるから、ステラは俺にとって青い猫型ロボットのような存在になった。

「良し。それでは、汝らの婚姻を認める。ぶちゅっとやれ」
 俺が宣言する。
「おまえなぁ」
 真一は文句を言いながら、マリアーナとカリーネにキスをする。

 そう。やっと事態が落ち着いたため、真一の結婚式。
 真一の両親なども呼んでいる。
 少し改造はしたが、アミサムの王城で式を開催。
 この様子は、各国の王都に流されている。

 一応この世界の神に祈り、儀式に乗っ取るが、何故か俺と美咲にも新郎新婦が宣誓する決まりが教会によって作られた。

「広大。おまえはまだしないのか」
 真一の式を見ながら、親父がぼそっと言ってくる。
「皆に祭り上げられて、忙しいからな。美咲が30歳になるまでにはすると言っているから、何とかするよ。ただなあ。日本から、その時には総理とかを出すって言っているからなあ」

 そう。日本とは、正式に軍事同盟を結んだ。

 現代世界で、最強の軍事力を持っているのは、数年前まで中世の世界だったこの国。

 今は、日本とも国交がある。
 ステラが頑張り、ゲートを繋いだ。
 前に、船を向こうで運用した時、繋がらなかったのが悔しくて、研究をしていたようだ。
 それに、ステラの体自体も、通信が出来ないと素体の性格が出るらしくとっても危険だと、本人は言っている。
 見たいので、一度通信を切って貰ったが、俺的にはかわいかった。だがすぐに元に戻った。甘えんぼなんだと言うのは理解した。

 さてと、親父に言ったのがフラグとなったのか、1年後。結局式を挙げた。
 いまは、中継の要となったプローペ。

 その奥に、俺たちの城? がある。
 日本庭園の中に、石造りと木造の城を作ったがどこから見ても神社かお寺か、そう言った怪しい建物。
 まあ神殿ぽい。これは、俺たちが悪乗りした結果だからまあいい。

 自然豊かな、その会場で式を挙げた。
 美咲のご両親とは、失踪解決時に会った以来だが、美咲が今や俺と共に複数の国を治めていることに驚く。
 さらに出席者に、ビビっていた。

 そして、その式の後。
 何故か俺は、新婚旅行がてら、ダンジョンに潜る。

 そう200階のドアを開ける。

 俺の後ろには、美咲と真一。ステラ。

「随分、時間が掛かったな」
 その男が、ささやくように言う。
 座った椅子から立ち上がり、こちらに正対(せいたい)する。

 一見老人ぽいが、歳は不明だな。
「私は、この世界の創造主デミウルゴス。この世界を創造し自由に進化のままさせたが、今だ上位に進化をしていない。ちょっとおもしろいことをしたくなり、有り余った魔力を使い、違う世界と繋いでみたが、おまえ達あれを飲んだのか」
「ああ飲んだ。おかげで随分助かったよ」

「ふむ。そこの変わった娘。おまえも飲むがいい」
 ステラの手元に、瓶が一本浮かぶ。
「そいつらと、一緒に居たいのなら、飲まなければ先に人生を終えることになる。ぐっといけ」
「毒性があるのじゃないのか?」
 俺がそう言うと、おかしそうに笑う。
「あれは嘘だ。あれで、尻込みするようでは先に進めん」

 そんなことを言う前に、ステラは、ぐっと空け。絶賛もだえている。
 こいつの場合、死んだらまた創れば良いとか、きっと思っているんだろう。

 マットを敷いて、寝かせる。

「さて、今だこの世界は不完全で、完璧なものとはほど遠い。おまえ達の力を使い世界を導き。正しき完璧な世界へと創り上げてくれ。私の望みはそれだけだ」
「まあ努力はするが、この世界と地球の関係は?」
「まあ表と裏かな。おまえ達の言う地球側。その不完全さを見て、完璧な世界を求めて創ってみた。結果はまた不完全だが。では頼んだ」
 そう言って、ふっと消えていく。

 そして、ふっと現れる。
 でかい。きっとエンシェントなドラゴン。

 だが、襲ってこようとした瞬間。
 賢いらしく。ガクガクと震えだし、跪く。
〈あなた様方は?〉
 頭の中に、声が響く。

「ダンジョンの踏破者?」
〈私を殺すので?〉
「倒すと、このダンジョン消えるのか?」
〈えー多分〉
「じゃあ置いておこう。倒さなくても出られるのか?」
〈はい。大丈夫でございます〉
「それなら良い。また来るよ」
〈はい。お待ちしています〉

 このドラゴン、これからしばらく飲み友達となる。
 色々物知りで助かった。


 この後、真一は、しばらく悩んだ後。マリアーナに『イデアの種』を飲ませた。
 随分、カリーネの事を考えたようだが、そう選択をしたようだ。
「幾人も付き合うと、これから先。辛い決断をしなくちゃならない。今は楽しいけどな」
 そんなことを、珍しく飲んでいたときに涙を流しながら言っていた。
 少し大人になったようだ。
 きっとステラが何とかするだろう。

「他の連中には、墓に入るまで秘密だ」
 そう言っていたが、俺たち死ねるのか?
 横にいた、美咲とステラもそれを思ったのだろう。

「マスター。私たち死にませんよね。一応培養の準備は出来ておりますが」
「ちょっと待て、おまえだけでは無く俺たちのもか」
「無論です。不本意ですが、美咲の分もあります」
「ちょっとあんたねえ、どれだけあなたの教育に力を貸したと思っているの」
「それはそれ。あなたよりも私の方が、役に立つし。夜の方もマスターは満足してくれます」
「あれは、ずるでしょう。なんで中があんなにぐにょぐにょ動くのよ」
「努力の結果です。必要な筋肉を鍛えました」

 そう。美咲は、ステラに論理的に言い負かされて許した。
 純粋な、人間じゃ無いとの変な納得もあったようだが、そこからステラの快進撃が始まり。立場が少し逆転をしているようだ。無論俺は、差など付けないが。

 まあ人生これから、いく年続くのかは分からないが、デミウルゴスの言った不完全さの無い世界を創っていこう。


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 補足を挟んで、意外と長くなってしまいました。
 大体、100話くらいで終わる予定でしたが。

 グノーシス主義の話を読んで、話の基本を作っています。
 本来この世も人間も完全に近いか完全な存在であるはずである。世界と人間の不完全さは悪があるのが不完全の証明とか言う話。あげくデミウルゴスの創造が不完全とか言って。
 まあ、世界は現在も創造の最中である。らしいですから地球も完全に向かって進化をするのでしょう。

 色々試行錯誤の結果、整合性も怪しい話となりましたが、お読みくださり、ありがとうございました。
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