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第2部-ファフニール王国・成長編-
040_祝福
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帰ってすぐ、まっすぐにオズウェルの部屋へと向かったリリア。ノックすると、返事も待たずに扉を開いた。
オズウェルは予想外の姿に驚いた表情を見せながら、まだ少し息を切らしたリリアをソファへと向かい入れる。
「あれ、レオ?」
予想外の姿を見つけてきょとんとした表情になり、させた当人はのうのうとケーキを食べて寛いでいる。ちらりとリリアに視線を向けたレオファルドは、何事もなかった表情。
「早かったな、リリア」
「来るなら教えてくれれば良かったのに」
「お前の帰ってくる場所はここなんだから、待ってれば会えるだろ」
憮然とした口調のリリアにも、レオファルドはどこ吹く風。二人に手招きされ、渋々定位置である二人の間に腰かける。
「それで? 急いで帰ってきたようだったが、オズウェルに用があったんだろ?」
「そうだった。ちょうどいいからレオも聞いて」
言葉からも隠しきれない喜びが滲む。
「前にラーズの種を貰ったでしょ? みんなにも手伝ってもらってたとおもうけど、育ててて」
「ああ。お前が育ててみたい!っていうからな」
「うん! それでね、今日蕾ができていたの!」
未だ誰も発芽さえできたことがないとされているラーズが、蕾をつけている。オズウェルもレオファルドも、顔を見合わせて驚いた表情。
「素晴らしい」
「お前、頑張ったな」
「うん! やっと、ここまできたの!」
ここまでの努力を認められ、リリアはテンション高く頷く。乱暴にレオファルドに頭を撫でられるのも、喜びがダイレクトに伝わってきて、今日だけは逃げずに受け止めた。
「偉いぞ。お前」
「喜んでくれた?」
「もちろん。もうそこまでは育てられるんだろ?」
「多分できるよ」
「これで高い輸入に頼らなくて済む。おまえのおかげだ」
「リリア嬢の新しい力ですね。力添えできて何よりです」
「二人ともありがとう!」
ここ最近見ていなかった無邪気な笑顔ということもあり、レオファルドもオズウェルもより嬉しそうである。
「んじゃ、俺の用件も済ませるとするか」
「そういえば、何の用事だったの?」
言葉より見たほうが早い、とポケットから取り出した箱はリリアに手渡され、おそるおそるリボンを解いた。出てきたのはピアスが二つ。
「祝いだ。お前とオズウェルにな」
「あれ、私言ってないのに」
「俺が二人のことを知らないはずがないだろ。お前たちならきっと上手くやっていける」
オズウェルの反応からして、オズウェルが報告したのだろうと想像がつく。突然の祝福に気持ちがついていけず、リリアは戸惑っていた。
「……ありがとう、レオ」
「なんだよ、もっと素直に喜べよ」
その言葉に吹っ切れたのだろう。リリアは大きく頷いた。
「レオ、ありがとう!」
「レオファルド、ありがとう」
オズウェルからも感謝の言葉。レオファルドはそれに満足そうに頷いた。そして、名残惜しそうに立ち上がった。
「用事も済んだことだし、良い知らせも聞いたことだし帰るとするか」
「夕食は食べていかないのですか?」
「まだ仕事が残ってる。抜け出してきたからな」
今頃探しているだろうと悪戯っぽく笑う。その言葉にオズウェルは呆れた表情になり、リリアも苦笑い。
「また来てね、レオ」
「お前もな」
別れを惜しむ間もなく馬車に乗って帰るレオファルドを姿が見えなくなるまで、オズウェルとリリア、二人並んで見送った。
「僕たちは夕食にしましょうか」
「うん!」
「その後は一緒に本でも」
「もちろん!」
差し出された手に応え、手をつなぐ。二人の影は夕日の中、長く長く伸びていた。
オズウェルは予想外の姿に驚いた表情を見せながら、まだ少し息を切らしたリリアをソファへと向かい入れる。
「あれ、レオ?」
予想外の姿を見つけてきょとんとした表情になり、させた当人はのうのうとケーキを食べて寛いでいる。ちらりとリリアに視線を向けたレオファルドは、何事もなかった表情。
「早かったな、リリア」
「来るなら教えてくれれば良かったのに」
「お前の帰ってくる場所はここなんだから、待ってれば会えるだろ」
憮然とした口調のリリアにも、レオファルドはどこ吹く風。二人に手招きされ、渋々定位置である二人の間に腰かける。
「それで? 急いで帰ってきたようだったが、オズウェルに用があったんだろ?」
「そうだった。ちょうどいいからレオも聞いて」
言葉からも隠しきれない喜びが滲む。
「前にラーズの種を貰ったでしょ? みんなにも手伝ってもらってたとおもうけど、育ててて」
「ああ。お前が育ててみたい!っていうからな」
「うん! それでね、今日蕾ができていたの!」
未だ誰も発芽さえできたことがないとされているラーズが、蕾をつけている。オズウェルもレオファルドも、顔を見合わせて驚いた表情。
「素晴らしい」
「お前、頑張ったな」
「うん! やっと、ここまできたの!」
ここまでの努力を認められ、リリアはテンション高く頷く。乱暴にレオファルドに頭を撫でられるのも、喜びがダイレクトに伝わってきて、今日だけは逃げずに受け止めた。
「偉いぞ。お前」
「喜んでくれた?」
「もちろん。もうそこまでは育てられるんだろ?」
「多分できるよ」
「これで高い輸入に頼らなくて済む。おまえのおかげだ」
「リリア嬢の新しい力ですね。力添えできて何よりです」
「二人ともありがとう!」
ここ最近見ていなかった無邪気な笑顔ということもあり、レオファルドもオズウェルもより嬉しそうである。
「んじゃ、俺の用件も済ませるとするか」
「そういえば、何の用事だったの?」
言葉より見たほうが早い、とポケットから取り出した箱はリリアに手渡され、おそるおそるリボンを解いた。出てきたのはピアスが二つ。
「祝いだ。お前とオズウェルにな」
「あれ、私言ってないのに」
「俺が二人のことを知らないはずがないだろ。お前たちならきっと上手くやっていける」
オズウェルの反応からして、オズウェルが報告したのだろうと想像がつく。突然の祝福に気持ちがついていけず、リリアは戸惑っていた。
「……ありがとう、レオ」
「なんだよ、もっと素直に喜べよ」
その言葉に吹っ切れたのだろう。リリアは大きく頷いた。
「レオ、ありがとう!」
「レオファルド、ありがとう」
オズウェルからも感謝の言葉。レオファルドはそれに満足そうに頷いた。そして、名残惜しそうに立ち上がった。
「用事も済んだことだし、良い知らせも聞いたことだし帰るとするか」
「夕食は食べていかないのですか?」
「まだ仕事が残ってる。抜け出してきたからな」
今頃探しているだろうと悪戯っぽく笑う。その言葉にオズウェルは呆れた表情になり、リリアも苦笑い。
「また来てね、レオ」
「お前もな」
別れを惜しむ間もなく馬車に乗って帰るレオファルドを姿が見えなくなるまで、オズウェルとリリア、二人並んで見送った。
「僕たちは夕食にしましょうか」
「うん!」
「その後は一緒に本でも」
「もちろん!」
差し出された手に応え、手をつなぐ。二人の影は夕日の中、長く長く伸びていた。
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末永くお幸せに!
結構お待たせしてしまったのに、読んでいただいてとても感謝です。
きっとリリアちゃんたちも喜んでいると思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
二人とも、気持ちを伝えられて良かったです。
特に、オズウェルはレオファルドとは違う方面でリリアを支えてきたことが報われて、ほっとしています。
祝福ありがとうございました!
あわわわ。まさかカミーユがそんなお言葉をいただけるなんて!
欲求は人間らしさでもありますからね。
仲直り、してくれるといいですね。
コメントから狸田さんらしい心優しさが垣間見えて、私はとても心苦しくなりますが……。
もう彼女たちは出てこないのですが、どこかで、そういう話も書ければいいなと思います。