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129話 ※
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外ではサファルも求めなくなっていたのでこうして抱き合うのはかなり久しぶりかもしれない。カジャックは何度もサファルにキスを繰り返しながら思った。
いつの間にか夏も過ぎようとしている日没前は、丁度ブルーモーメントの時間帯で辺りはほんのり薄暗い。そこへ灯されたろうそくがちらちらと蠢き、サファルの表情や肌を淫靡なものへと映し出す。カジャックのよりも色の濃い肌は決して浅黒くない、ひたすら健康美といった言葉の似合う色で明るいサファルにぴったりだと思っているが、今はただひたすら扇情的に見える。唇以外にその肌へも、カジャックは何度も唇をつけ、這わせた。その度にサファルから漏れ聞こえる小さなため息のような声がカジャックを心地よく高揚させてくる。
そのままあらゆる場所へ口づけを続けていると、背中の傷跡に触れた。未だに残っている、少し柔らかく突起したその縦に伸びた薄桃色の箇所は、カジャックを毎回後悔の念と劣情という相反した感情に煽り立ててくる。そこへ一旦指を這わせてから、唇をつけた。するとサファルが背中を少し弓なりに反らせてきた。
「そこ、駄目です……」
「駄目?」
「だって」
「ここ、敏感だもんな」
舌で傷跡をなぞると、サファルは背中を反らせたまま小さく震わせてくる。その様子が愛しくて、カジャックは背後からぎゅっとサファルを抱きしめた。
指を胸元へやると既に先が痛々しいほどに尖っている。強くしたら剥がれてしまいそうで、カジャックはそっと指の腹で先を撫でた。
「は、ぁ……っ」
サファルの顔がシーツに埋められる。首筋が露になったのでそこに今度は唇をつけた。
片方の手を背後から下へやると、そこはもう先を濡らし、少し揺れていた。
「……可愛いな」
「ん、……あんたは、綺麗だよ……」
「お前の今の様子が綺麗だ」
「あんたが欲しくて堪らなくて浅ましく勃ててるのに?」
「浅ましい? 扇情的で堪らない」
しばらくゆるゆるとそこを扱いてから、カジャックはいつものオイルでたっぷり後ろの穴を濡らしていく。初めは周りをとんとんと刺激させるように触れ、そこからゆっくりと指を中へ入れていった。久しぶりなせいで固く閉ざされていた愛しいそこは次第に柔らかく、カジャックを受け入れてくれるためのいじらしい箇所となっていく。
「浅ま、しいよ……だってもう、欲しくて欲しくて堪らなくて俺、どうにかなりそう。カジャック、好き……早く……」
「久しぶりだし、まだ解さないと」
「大丈夫、俺もう、カジャック好き過ぎて……あ、っんぅ、痛くても気持ちいいって……思う域に達してる」
それを聞いて自分がサファルの性癖をどんどんよくない方向へ変えてしまってないだろうかと、カジャックは少し心配になった。一人でするとこを見せてくれたり何かを漏らしたりと、正直とても可愛くはあるが普段のサファルと少し違うそういった部分が自分のせいだったらどうしようとつい思う。
「……俺のせいで変な方向へ行ったり……」
「変とか言わないで、さすがに恥ずかしいから」
「……痛い時は痛いと言ってくれ」
「言いますよ、ちゃんと。でもね、ほんと、カジャックに……ん……、されることは何でも好き……気持ち、いい」
全肯定されて戸惑いつつもやはり嬉しい。カジャックはまたサファルの首筋や傷跡を含めた背中に何度もキスをした。胸先を弄りながら後ろを解していると、次第にサファルの呼吸が荒くなっていく。
「カジャック、もう、ん、来ちゃう、んだけ……」
「いって……」
「中、に……、っあ、無理っ、あ、あぁあ、あっ」
声を小さく震わせながら中に欲しいと言いかけたサファルが、びくびくと体を震わせた。ぺニスの先から白い液が飛び出す。それがまた愛しくて可愛いとカジャックは思う。
「前に触れなくてもサファルはすぐいっちゃうな」
「それ、喜ぶとこです? 悲しむとこ?」
「俺は嬉しいよ」
「……ならまぁ、いいです」
渋々といった風のサファルをカジャックはまたぎゅっと抱きしめた。
「……入れて、いいか」
「むしろ待ってた」
渋々だった顔がカジャックに向けられ、すぐに嬉しそうに綻ぶ。カジャックも笑みを浮かべながら、サファルの片足を持ち上げた。背後から少し前へ覆い被さるようにして、持ち上げた足の間からゆっくりと中へ入る。一番太い部分を入れきると、後は吸い込む勢いでカジャックのものを飲み込んできた。
「あ、あっ」
「痛く、ない、か?」
「んぅ、気持ち、いい……、っん、好き、カジャック大好き……」
ゆっくりと馴染ませるつもりだった。だが気づけば深く深く貪っていた。サファルの掠れた切なげな声は抑制どころか奮起させられた。留まることなど出来そうにもなくて、せめて喉が潰れないよう、本当は聞きたかったが何度もキスをして声を抑えさせる。
だがその分酸欠になったのか、サファルは苦しげに酸素を求め喘ぎながら中を切ないほどに締め付けてきた。
「っ、は……。サファル……」
「カジャック……は、ぁ、は……好き、ん……、愛してる、大、好き」
本当に何て可愛いのだろう。
喘ぎながらも必死になって気持ちを伝えてくるサファルに、胸が疼くほどカジャックは愛しく思った。かつて愛しいという気持ちが分からなかった自分が最早理解出来ない。
「俺もだよ……サファル、愛してる……」
初めて口にしたかもしれない。だが心からそう思った。
耳元で囁くように告げたとたん、サファルが大きく体を震わせ、思い切り達してきた。
いつの間にか夏も過ぎようとしている日没前は、丁度ブルーモーメントの時間帯で辺りはほんのり薄暗い。そこへ灯されたろうそくがちらちらと蠢き、サファルの表情や肌を淫靡なものへと映し出す。カジャックのよりも色の濃い肌は決して浅黒くない、ひたすら健康美といった言葉の似合う色で明るいサファルにぴったりだと思っているが、今はただひたすら扇情的に見える。唇以外にその肌へも、カジャックは何度も唇をつけ、這わせた。その度にサファルから漏れ聞こえる小さなため息のような声がカジャックを心地よく高揚させてくる。
そのままあらゆる場所へ口づけを続けていると、背中の傷跡に触れた。未だに残っている、少し柔らかく突起したその縦に伸びた薄桃色の箇所は、カジャックを毎回後悔の念と劣情という相反した感情に煽り立ててくる。そこへ一旦指を這わせてから、唇をつけた。するとサファルが背中を少し弓なりに反らせてきた。
「そこ、駄目です……」
「駄目?」
「だって」
「ここ、敏感だもんな」
舌で傷跡をなぞると、サファルは背中を反らせたまま小さく震わせてくる。その様子が愛しくて、カジャックは背後からぎゅっとサファルを抱きしめた。
指を胸元へやると既に先が痛々しいほどに尖っている。強くしたら剥がれてしまいそうで、カジャックはそっと指の腹で先を撫でた。
「は、ぁ……っ」
サファルの顔がシーツに埋められる。首筋が露になったのでそこに今度は唇をつけた。
片方の手を背後から下へやると、そこはもう先を濡らし、少し揺れていた。
「……可愛いな」
「ん、……あんたは、綺麗だよ……」
「お前の今の様子が綺麗だ」
「あんたが欲しくて堪らなくて浅ましく勃ててるのに?」
「浅ましい? 扇情的で堪らない」
しばらくゆるゆるとそこを扱いてから、カジャックはいつものオイルでたっぷり後ろの穴を濡らしていく。初めは周りをとんとんと刺激させるように触れ、そこからゆっくりと指を中へ入れていった。久しぶりなせいで固く閉ざされていた愛しいそこは次第に柔らかく、カジャックを受け入れてくれるためのいじらしい箇所となっていく。
「浅ま、しいよ……だってもう、欲しくて欲しくて堪らなくて俺、どうにかなりそう。カジャック、好き……早く……」
「久しぶりだし、まだ解さないと」
「大丈夫、俺もう、カジャック好き過ぎて……あ、っんぅ、痛くても気持ちいいって……思う域に達してる」
それを聞いて自分がサファルの性癖をどんどんよくない方向へ変えてしまってないだろうかと、カジャックは少し心配になった。一人でするとこを見せてくれたり何かを漏らしたりと、正直とても可愛くはあるが普段のサファルと少し違うそういった部分が自分のせいだったらどうしようとつい思う。
「……俺のせいで変な方向へ行ったり……」
「変とか言わないで、さすがに恥ずかしいから」
「……痛い時は痛いと言ってくれ」
「言いますよ、ちゃんと。でもね、ほんと、カジャックに……ん……、されることは何でも好き……気持ち、いい」
全肯定されて戸惑いつつもやはり嬉しい。カジャックはまたサファルの首筋や傷跡を含めた背中に何度もキスをした。胸先を弄りながら後ろを解していると、次第にサファルの呼吸が荒くなっていく。
「カジャック、もう、ん、来ちゃう、んだけ……」
「いって……」
「中、に……、っあ、無理っ、あ、あぁあ、あっ」
声を小さく震わせながら中に欲しいと言いかけたサファルが、びくびくと体を震わせた。ぺニスの先から白い液が飛び出す。それがまた愛しくて可愛いとカジャックは思う。
「前に触れなくてもサファルはすぐいっちゃうな」
「それ、喜ぶとこです? 悲しむとこ?」
「俺は嬉しいよ」
「……ならまぁ、いいです」
渋々といった風のサファルをカジャックはまたぎゅっと抱きしめた。
「……入れて、いいか」
「むしろ待ってた」
渋々だった顔がカジャックに向けられ、すぐに嬉しそうに綻ぶ。カジャックも笑みを浮かべながら、サファルの片足を持ち上げた。背後から少し前へ覆い被さるようにして、持ち上げた足の間からゆっくりと中へ入る。一番太い部分を入れきると、後は吸い込む勢いでカジャックのものを飲み込んできた。
「あ、あっ」
「痛く、ない、か?」
「んぅ、気持ち、いい……、っん、好き、カジャック大好き……」
ゆっくりと馴染ませるつもりだった。だが気づけば深く深く貪っていた。サファルの掠れた切なげな声は抑制どころか奮起させられた。留まることなど出来そうにもなくて、せめて喉が潰れないよう、本当は聞きたかったが何度もキスをして声を抑えさせる。
だがその分酸欠になったのか、サファルは苦しげに酸素を求め喘ぎながら中を切ないほどに締め付けてきた。
「っ、は……。サファル……」
「カジャック……は、ぁ、は……好き、ん……、愛してる、大、好き」
本当に何て可愛いのだろう。
喘ぎながらも必死になって気持ちを伝えてくるサファルに、胸が疼くほどカジャックは愛しく思った。かつて愛しいという気持ちが分からなかった自分が最早理解出来ない。
「俺もだよ……サファル、愛してる……」
初めて口にしたかもしれない。だが心からそう思った。
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