それについては冤罪ですが、私は確かに悪女です

基本二度寝

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「ドレスを裂かせていただきます」

言い終わらないうちに、リベローラは風魔法を発動させた。

ふわりとエブリシアのドレスのスカートが膨れ上がると、花吹雪のように切り刻まれたドレスの布片が宙を舞う。

エブリシアの甲高い悲鳴が上がった。

ドレスだけでなく、コルセットも下穿きも全て布片にされた。
あられもない姿で、壇上に立たされている。

「な、な、なんということをっ!」

クリスフォードはエブリシアの肢体を隠そうと、護衛騎士が纏う外套を奪い、彼女の身体に巻きつけた。

「き、貴様っ!リベローラっ!」

「次は、お茶…でしたね」

リベローラの侍女が、彼女の後ろから用意したカップをタイミング良く差し出した。

「うーん。良い香り。味は、…ほっ、温まりますね。美味しい…
では、こちらをどうぞ、と」

エブリシアは身体に外套を巻きつけ押さえるのに必死で、庇う間もなく、直接熱湯を顔に浴びた。

先ほどとは違い、野太い悲鳴が会場を裂く。

「の゙ぉぉ゙お゙お゙っ゙!ぁ゙づい゙!あ゙づい゙よ゙ぉ゙お゙お゙お゙っ゙!」

「私、舌が火傷するほど熱いお茶が好きなのです」

「…リベ、ローラ」

にこにこと笑顔で熱湯を浴びせる婚約者に、クリスフォードはようやく異常を感じた。
エブリシアの顔は熱湯で真っ赤に染まり、若干の爛れも見える。
痛い痛いとぼろぼろ涙を零すエブリシアは、腫れた顔に触れようとして強い痛みを感じ、無意味に喘ぐしか出来なくなっていた。

「さて、最後は大階段からの落下ですね。この壇上から落としても高さがありませんから…」

「止めろ…。リベローラ。自分が今、何をしているか、わかっているのか」

クリスフォードの言葉にリベローラは首を傾げた。
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