凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造

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閑話休題

アーロンは斯くして勇者一行に選ばれた

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 次話から魔王討伐編の予定ですが、今回は閑話休題でご容赦下さい。
 前話でアーロンの回想シーンを割愛したので、今回はそのお話です。
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 勇者ユリが、修行の旅に出る直前の話だ。当時の勇者一行には勇者で剣士のユリ、魔導士ローラ、治癒士で召喚士でもある鑑定スキル持ち聖職者のフリールの三人しか決まっておらず、タンク役となる人物を探していた。

 国防大臣のミッシェルから、そのタンク候補リストを貰い、ユリは三人で、候補者を査定するために各地を回っていた。
 
 彼らはアーロンの実家、ローラン辺境伯が領主を務める街の端に位置する山裾野の古びた屋敷を訪れた。
 その時は、ローラは面白い魔法があると聞きつけて出かけていて、勇者ユリと召喚士フリールの二人で訪問した。
 
 アーロンの家系は、代々王族親衛隊のナイトを務めていて、貴族ではないが、フランクという姓を名乗ることを許されてきた名家だった。
 だが、アーロンの父は、王族親衛隊になることができず、祖父が第二王子親衛隊を引退したことで、フランク姓を名乗る資格を失った。
 だから父親は、何としても、二人の息子を王族親衛隊に入れようと、領主に貢ぎ物等までして、必死だった。その甲斐あり、ローラン辺境伯から、長男ケイロスを推挙してもらえることになり、その推薦状により、タンク候補に、二十五歳になった長男ケイロスも名を連ねていたのだ。

「ケイロス・フランクさんのお宅は、こちらでよろしいでしょうか」
「ケイロスは、私の息子ですが、どのような御用でしょうか」
 ユリは、勇者一行として、同行してもらえる仲間を探しにきたと説明し、中に入れてもらい、応接間で待たされることになった。

 しばらくすると、家族四人が応接間に現れた。

「私は、勇者ユリ。この人が私と一緒に旅をしているフリール、もう一人魔女のローラがいるのですが、今日は急用で来ていません。奥様から既に聞き及んでいると思いますが、勇者一行として、一緒に魔王討伐してくれるタンク役になれる人材を探しに来ました」
「愚息なんかを、勇者様御一行の一員に選んでもらえたなんて、嬉しい限りです。さあ、おかけになって」
「ありがとうございます。ですが、勘違いなさらないでください。まだ、決定ではありません。候補者は五十人いて、その候補に挙がっている者をリスト順に回っているだけです。選抜されたか否かは、後日、国防大臣から書簡にて通知します。今日は、その候補者と私が対戦し、その実力を計らせていただきます。ケイロス・フランクは、どなたですか」
「私です。ですが、フランクの名は既に失い、ただのケイロスですが」
 直ぐに、フリールが何か耳打ちしていた。鑑定結果を教えているらしい。
「弟さんかしら、あなたの名前は何というの」
「アーロンです」
「丁度いいです。ケイロスとアローン、二人と順番に対戦させて頂きます」

 そんな訳で、庭に出て、ユリはまずはケイロスから対戦した。
 試験時間は五分間で、ユリから一本を取るか、時間切れ引き分けとなれば、とりあえず合格となる。
 当時のユリは熟練度Cのただの剣士だったが、それでも超一流の剣士だ。その俊敏性を生かした鋭い剣技に、格闘技も繰り出し、トリッキーで鋭い攻撃をケイロスに浴びせ続けた。
 だが、ケイロスは隙をついた攻撃でも盾を素早く動かして防ぎ、一歩も後退せず、反撃の剣を振り下ろす。
 結果は、五分間にわたり互角の戦いを繰り広げ、決着がつかぬままま、引き分けになった。
「あなた強いわね。ローラン卿が、推挙する理由もわかった。ありがとう。では次、アーロン」
 アーロンはお辞儀して、剣と盾を持って構えた。
「ちょっと、あなた、なんで斧を使わないの。斧無双のスキルが無駄になるでしょう」
「斧無双?」
「自分のスキルも、理解してないのね。まあいいわ。そのまま、掛かってきなさい」

 アーロンも、同様にちゃんと盾で防いでいたが、反撃に出した剣を弾き飛ばされてしまう。
 攻撃手段を無くしても、ユリは無情で待ったなし。その後は防戦一方で、それでも防ぎ続ける奮闘をするも、残り一分の時、ユリの剣によるフェイントに釣られて盾を動かし、できた隙にユリの蹴りを入れられ、吹き飛ばされた。
 そして、無防備で倒れているアーロンに剣を振り下ろして寸止めして、勝負がついた。
 ユリは、負けて倒れたままのアーロンに、手を差し出し、起こしてあげる。

「よく、修練しているいい手ね。でも、あなたにはナイトは向いていない。斧戦士になりなさい。先ずは、木こりとして、森の木を伐採し、それで薪を作るを繰り返すこと。すべての候補者を回り終えたら、最後にもう一度、斧を持ったあなたと再戦しにきてあげるから」
 そう言い残して、二人は「次がありますので」と急いで、次の候補者のもとへ出かけて行った。

 その夜の夕食の席は、アーロン以外は、笑顔に満ち溢れていた。
「父さん、勇者一行に選ばれたら、王族親衛隊の件、どうしよう」
 アーロンの兄ケイロスは、自分が選ばれると確信して、父に尋ねた。
「勇者様にお願いして、年齢制限の例外としてもらえばいい。勇者様が一言いえば、五年後であっても、領主様は推挙して下さるはずだ。それに、勇者一行ともなれば、王族親衛隊としての実績がなくとも、フランクの名を再び掲げられるかもしれないしな」
 王族親衛隊には、入隊の際の年齢制限がある。二十歳以上、三十歳未満でなければ入隊できないのだ。ケイロスは二十五歳だから、四年後までに、魔王討伐が終われば、その年齢制限に引っかからないが、五年後以上かかると、王族親衛隊に推挙してもらえなくなるのだ。
「ケイロスが、勇者一行の仲間入りか。本当に、お前は親孝行者だな。勇者一行として、魔王討伐したとなると、鼻が高い。わっはっは」
「あなた。まだ通知を受け取ったわけではないんだから」
「勇者と互角に渡り合ったんだ。合格間違いないさ。わっはっは」
 アーロンだけは仲間外れだったが、それは仕方ないと彼は考えていた。

 兄と一緒に王族親衛隊になると誓い、互角の実力になったと思っていたが、この日、勇者に負け、兄に及ばないと思い知らされた事もあるが、彼は臆病者だった過去があり、そもそもの基本能力から違うのだ。

 八年前、ケイロス十七歳、アーロン十五歳の時、祖父が足に怪我を負い第二王子親衛隊を引退することになった。その引退式に見に、家族で王都に行った。
 その時、ついでに兄弟二人の基礎能力測定を行ったのだが、素質が段違いだった。
 兄の能力が、Sランクに近いAランクで、アーロンがごく普通のBランクだったのだ。兄の何倍も努力しても、追いつけない理由は才能の差だった。

 その引退式の帰り、折角だからと、祖父を含めた家族五人で、観光に出かけたのだが、そこでアーロンは初めて死闘を体験し、自分は臆病者だと、思い知らされることになった。
 その旅先で、突然、狼の一団が襲ってきた。祖父に恨みを持つ男が、狼を使役する野盗団を雇って、祖父及びフランク家一族の殺害にきたのだ。
 それでも、こちらは剣術士の強者が四人。片足が動かなくても、祖父は元王族親衛隊で強いし、父は王族親衛隊になれなかったが、それでも強い。二人の息子も、子供であっても別格の強さだ。
 母を庇いながらの戦いで、かなり不利だが、それでも最初は、こちらが優勢だった。時折飛んでくる野盗の弓矢も叩き落とし、狼を次々と殺して、狼の群れを半数位にまで減らしていった。
 だが、父が足に矢を受け、助けに入った祖父の首に狼が噛みついて、アーロンの顔に血飛沫が飛んだ。
 それから、アーロンはおかしくなった。
 祖父が目の前で殺されたショックと恐怖で、アーロンは固まり動けなくなってしまった。父と兄がアーロンを必死にかばい、しっかりしろと激をとばすが、恐怖で動けない。
「お前はもういい。母君を守っていろ」 兄がそう言って、父と兄の二人で奮闘しはじめたが、野盗もここぞと攻めてきて、父も足を怪我して動きが鈍っていて、どうにもならない。
 母も恐怖でアーロンの背に隠れて、震えていたが、アーロンも恐怖でかたまり、目の前で、二人がどんどんケガしていくのを、何もできずに、見ていることしかできなかった。
 それでも、二人は必死に踏ん張って持ちこたえ、騒ぎを聞いた警備兵の救援が駆けつけてきた。
 助かった。安心した隙をついて、野盗の一人が、アーロンに切りかかってきた。
 退散する前に、殺せる奴だけでも、殺しておこうと考えたらしい。
 アーロンは、恐怖から尻もちを着いて、致命傷は免れたが、顔面に深い傷を負う事になった。
 母は、慌てて、アーロンを庇い、母も背中を切られ、大怪我することになったが、迫りくる警備兵を見て、止めをさせずに、野盗は逃げて行った。
 でも、母に大怪我を負わせる大失態をしてしまった事実はかわらない。
 今は、その怖がりな性格も克服したとは思っているが、実際に強敵を前した際、ちゃんと自分の仕事を熟せるかは分からない。
 アーロンも家族の一員として、父を喜ばせたいと常々考えていはいたが、窮地に追い込まれた時、再び、手足がすくんで、何もできない木偶の棒になってしまっては、勇者に迷惑かけるだけになる。
 だから、アーロンは、勇者一行の一員になりたくても、兄こそがふさわしいと考えていた。

 それでも、アーロンは強い男になりたかった。翌日から、勇者ユリに言われたように、森に入り、斧を振り続けた。斧は片手剣より遥かに重く、斧を自在に振るのは、極めて難しい。剣なら、剣筋を切り返して変更したりできるが、斧は軌道を変えられず、慣性で振り下ろす感じなる。使う筋肉も腰の入れ方も、全てが今までと異なる。
 勇者からナイトの才能はないと断言され、斧戦士を目指すことに決めたが、こんな木を切り倒す練習なんかで、強くなれるとは思えない。
 そもそも、重いので、斧を盾代わりする防御術も、要領が分からない。斧戦士なんて、周囲におらず、誰もその方法を指導してくれない。
 最初の頃は、我流でイメージトレーニングして、防御の練習もしたが、勇者から斧戦士ではなく、木こりになれと言われたことを思い出し、途中からは斧操術の訓練は止めて、木を切り倒しては、それを細かく分断して、薪にするをくりかえした。
 最初は一日係りの薪づくりだったが、一日に三本も倒木して、それを分断して、細かい薪にする作業を熟せるようになっていった。
 そんな時、再び勇者ユリが現れた。斧トレーニングを始め、二か月程が経った頃、アーロンの伐採現場にたった一人で現れたのだ。
 
「ちゃんと木こりとして毎日、木を伐り続けたみたいね。では対戦しましょうか」
「でも、ただ木を切り倒して、薪を作っていただけなので、斧での防御術が全くできてなくって」
「そんなのは分かってる。でも、今なら、斧を手の様に自在に使えるようになっている筈よ。どこまで、斧を使いこなせるようになっているのか、それを見たいだけだから」
 そんな訳で、対戦したが、はやり斧では盾の様に自在に防御することはできない。それても致命傷にならないように剣筋をずらすことはでき、身体中に傷を作りながらも、防戦した。だがこれでは攻撃ができない。攻撃しようとして斧を振り上げた隙に、蹴りを食らって吹き飛ばされ、またもや、寸止めで一本取られた。
 そして再びユリが手を差し出してアーロンを起こす。

「かなり頑張ったみたいね。また肉刺が沢山できている。でも、勉強不足。斧無双があると教えてあげたのに、なんで習得しなかったの?」
「気にはなってたんですが、どうやってスキル発動するのか分からないうえ、どう調べればいいかもわからなくって」
「ごめん、斧戦士は近くに居なかったんだよね。私も斧は重くて苦手だけど、一応勉強はしたから、教えてあげる。このスキルは、攻防一体の技で、攻撃してきた敵に、衝撃波を飛ばして、吹き飛ばすことができるの。だから、発動するタイミングがとても重要になるんだけど、それはおちおち、対戦の中で身に付けてくとして、先ずは衝撃波を飛ばせるようになりましょう」
 そういって、ユリは、懇切丁寧に、斧無双の発動方法を伝授した。と言っても、襲撃波が広がるイメージをいだきながら、地面に向け最上段から振り下ろすだけという簡単なものだ。
 一回目は、ただ地面を叩いただけだったが、二回目は少し衝撃波が広がり、四回目には明らかに波が大きく広がっていく、今の斧無双を発動できるようになった。
「呑み込みもいいわね。それと、戦士は肩等で体当たりして、敵の体勢を崩し距離を稼いでから、攻撃するの。そうでないと、さっきみたいに、攻撃の隙を突かれるだけでしょう。そのイメトレと体当たりの練習もしておきなさい。それと、あなたには、超硬化という戦士向きのレアスキルもある。防御力を百パーセントアップするという凄いスキルで、発動方法は私も知らないけど、精神集中して、身体が固くなるイメージをもてれば、勝手に発動できるみたいだから、精神集中の練習もしておくように」
「それって、僕も勇者一行に入れる可能性があるということですか?」
「期待させておいて、酷いとは思うけど、それはまだ言えない。でも、タンク役候補にあなたも追加はしておいたから、選ばれる可能性もあると思って、修練をおこたらないように。合否は、大臣からの通知を見てね」
 ユリは、そんな意味深な事を言って、帰って行った。

 そして、一週間後のシュミット大臣からの通知を見て、家族全員が驚いた。合格すると確信していたケイロスが落選で、絶対に選ばれないと思っていたアーロンが最終選考に残ったからだ。
 最初はアーロンを含む全員が言葉をうしなったが、一分もしないで、父が「おめでとう」とアーロンをたたえた。
「ケイロスが王族親衛隊となり、アーロンが勇者一行となれば、フランク家の復興は間違いない。必ず最終選考を勝ち抜いてくれ」
 父親は、ケイロスの王族親衛隊推挙でかなりの費用を必要とすることから、お金の余裕がなく、アーロンを王都に行かせる交通費も出せない状態だったが、必死に借金のお願いに回り、王都までの旅費を工面し送り出した。


 アーロンは、王宮を訪れ、勇者ユリとの面会を果たすとすぐ、彼女に食って掛かった。
「なんで兄ではなく、俺を選んだんですか。兄はすっかり落ち込んでいました。一体なぜですか」
「お兄さんは、確かに強かった。でも私と引き分けた候補は八人もいて、私から一本取った人は三人いた。だから、あなたのお兄さんは問題外の不合格。私から一本取った三人の中で、最も若く、将来強くなると思った若き聖騎士ミロを、お仲間に決めようと考えた。でも、どうしても、あなたの可能性に掛けて見たくなった。今は戦士としては、箸棒だけど、きちんと斧戦士の先生について、修行すれば、飛んでもなく強くなる可能性がある。だから、三か月間、きっちり特訓してもらうことにしました」
「兄を選ばなかった理由は納得しました。でも俺は能力Bの凡人だ。勇者一行に相応しい男になれるとは思えない」
「あなたの手に触れた時、凄く努力を積んでいる男の手だと分かりました。事実、あなたは斧を振るった事すらない素人だったのに、僅か二か月で、あれほどまでに強くなっていた。とんでもない成長速度よ。だから、それに賭けてみたいと思った。それに、フリールの話だとあなたは『幸運』という女神の加護をもっているんだって。魔王討伐では、幸運は必ず、必要になるでしょう。まあ、ミロは天才で努力も惜しまない子がたら、あなたがどんなに努力しても彼には及ばないかもしれないけどね。でも、三か月後にそのミロと互角に渡り合えれば、あなたを仲間に選ぶつもりだから、頑張ってみなさい」

 最終選考に残ったといっても、聖騎士ミロは王宮には呼ばれておらず、単にアーロン一人が、体術、斧捌き、斧戦術を教わり、特訓を受けただけだった。だが、アーロンは、死ぬ気で頑張った。昼間の特訓以外に、食事が喉を通らない程の走り込みや筋力アップを自主的に行い、朝、晩も復習練習、精神修練をつづけ、三か月後には、精鋭斧戦士の先生と互角に渡り合えるほどに強くなった。
 
 そして、三か月後、対戦相手のミロが王宮に呼ばれてやってきた。若いとは聞いていたが、若干十五歳の童顔の子供だった。聖騎士だけあって、とても礼儀正しく、好感の持てる青年だ。
 最終試験は、その天才聖騎士ミロと、十分間の模擬戦をして、一本先取した方が勝ちの真剣勝負だ。

「アーロンはまだ斧戦士になって半年なの。だから、引き分けなら、アーロンを仲間にするから」
 試合の審判を務めるユリは、ミロにも、互角ならアーロンを採用すると明言した。
「そんなこといって、勇者が選んだ人なんだからものすごく強いんですよね。油断せず全力で戦いますから」
 ミロは、謙虚にそう言って、握手を求めて来た。
「お互いに全力を出しましょう」アーロンはこの青年になら負けても悔いなしと、胸を借りる気で、全力で挑むことにした。

 模擬戦会場には、沢山の見物人が居て、医療スタップも待機していてる。だが、致命傷を食らえば、命を落とすこともある危険な真剣勝負だ。
 開始と同時に、ミロが剣技を繰り出すが、アーロンは素早く交わし、逆に体当たりしてミロを吹き飛ばす。その後も、前半はアーロン優勢で進む。ミロの鋭い剣を交したり、受け流したりして、怪我を負わない。そして時々体当たりして軽量のミロの体勢を崩して、反撃して押し込んでいく。斧無双も決まり、ミロにかなりのダメージを与えるほどの優勢だった。
 だが、ミロは天才だ。アーロンの攻撃パターンを完全に読んで、体当たりはバックステップして受け流して態勢を保ち、斧無双もジャンプして交わし始める。後半は逆にジャブの様な軽く鋭い剣技で、アーロンを切り刻み、隙を見て強烈な一撃を放つ。あっという間に形勢逆転して、アーロンを追い詰めて、押し返していく。
 結果は、時間切れ引き分け。アーロンは血まみれのボロボロで、体力はほとんど残っていなかったが、凌ぎ切ったのだ。あと数分時間があれば、ミロの勝ちだったが、約束通り、アーロンが勇者一行のタンク役に決まった。
 ミロも素直に仕留めきれない未熟さを反省し、アーロンに勇者一行のタンク役の座を譲った。
 勿論、ミロの様な逸材には、直ぐに声がかかる。王族親衛隊は、二十歳にならないと、入隊できないきまりだったが、その場で国王親衛隊からスカウトを受け、例外として入隊することになった。

 こうして、努力と根性の二十四歳のアーロンが仲間になり、ちゃんと恐怖も克服できていて、仲間を守る頼れるタンクになったのだった。

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