オメガバースの世界に転生!?アルファに生まれ変わってパパになります

みたらしのだんご

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 やはり肉体的に密着すると心もお互いに近づくような気がして、俺たちは止まらなくなってしまった。
 お互いを貪るかのように愛し合う。ろくに言葉も交わしたことないのに、すんなり心が通じ合う関係性だったかのようにオーブは俺を受け入れてくれた。
 気付いたら二人で横になっていた。
 オーブも起きたようで俺のことを見つめていた。

「オーブ、こんなんでもこれから俺と過ごしてくれるよな。」
「うん、ミツ、ありがとう。」

 またオーブのことを抱きしめる。温かさが体に染みた。オーブの甘い匂いにとろけるようだった。

 さて、なんだかいろいろやってしまった気がしたし、食事の時間になっても来ない俺らを心配してやってきた神父様が呆れた顔をしていたが、そんなこともどうでもよかった。オーブと一緒にいるだけでボーっと思考がふわふわしていってしまう。

「二人ともちゃんと話は聞いていましたか?」

 え、なにか話してたっけ、神父様がなにか伝えていたようだが、俺はオーブの方ばかりに意識がいってしまうし、それはオーブも同じようだった。

「えっと…?確か家がどうたらこうたらって話でしたっけ?」
「そうですね、この世界にも慣れたことですしこのあたりの家を借りるならいくつか紹介できますよ、と話しましたよ」

 うーん、まあいいんじゃないか。

「…あの、僕も一緒に行きたい…。」
「ああ、一緒に住もう…って、え、一緒に住みたいのか?」

 いやちょっと待った、神父様はそれぞれに紹介してくれるのではないのか?いやもはや離れられないぐらいのものになっているような気がするが。
 神父様は困惑と諦めの色が表れている。

「あのですね、私は教会内では静かに過ごしてほしいので紹介したのですが、まあいいでしょう、そうなるともう少し広いところを考えなければですね。」

 もしかして会ってたいして経っていないのにあそこまでしてしまったのに対してお咎めということだったのだろうか。

「まあいいでしょう、仕事など見つかり次第準備を進めていきましょうね、いくらかは手伝いますからね。」

 そうか、この世界にも慣れたけれど、ついに独り立ちか、と思うとやる気が湧いてきた。それにかわいいオーブも付いてくるようだが。

 そうしてしばらくは引越し準備をしていた。村の住人になる手続きやら家の下見やらいろいろだった。
 村の中を歩き回っていたら、久しぶりにジョンさんに会った。転生してきたときに助けてくれて村まで案内してくれたおじさんだ。

「おお、ミツじゃないかあ。久しぶりだなあ。元気にやっとるかあ?」
「おかげさまで、今は仕事を探しているところです。」
「ついに教会から独り立ちかあ、よかったなあ。んで仕事だって?」
「はい、これからなにか長く働けるところはないかなあと。」
「ああ、それならわしの知り合いのところの大工がな、いま人が足りないって言ってたぞ。今なら店にいるんじゃないかあ。」

 ちょうどいいところにジョンさんが来てくれるのは転生したときと同じようで嬉しい。

「ぜひ教えてください!」

 とんとん拍子で進んでいく。これなら生活費も稼げるだろうか。

「ミツ、こっちだからついてきな。」
「わかりました。そういえばどれぐらい稼げるかって聞いていいんですかね。」
「この村ならそこまでお金の心配をしなくても暮らせるがなあ、どうした、なにか高級品が欲しくなったのかあ?」
「いえ、大人二人でも食べていけるかなあと。」
「ミツ、もう嫁さんでも出来たのかい、さすが色男だなあ。」
「そうなんですよ、教会で一緒に暮らしてるオーブと暮らそうかと。」
「え、あー、なるほどなあ。うんうん、幸せになるんだぞお。」

 なんだこの親戚のおじさん感。というかさすがオメガバース、アルファが全然いないとはいえ男どうしで添い遂げるに対してもベースの思考で順応できているのか。いや、前の世界が変なだけだったのか…?わからないや。

 ジョンさんは顔が広いし信頼もあるようだった。俺は無事に仕事の当てができたため教会に帰った。そういえば礼拝堂っていつでも開いているんだっけ。お祈りの時間ではないが行ってみたくなった。
 さて、席について、と。

「これで一安心ですわ。」

 突然の声、えっと、もしかして転生するときにお世話になった、

「神様、ずいぶんといきなりですね。」
「そうですわね、でも無事オーブともくっついたしミツと話したくなったのですわ。」
「自由ですねえ。
「神様、ですから。私も安心ですわ。この世界に転生させたのも間違いなかったようでよかったわ。」

 まあはじめはよくわからなかったけども。

「これからの生活は不安ですが多分どうにかしてみせます。」
「あら、自信はないわけではないのね、でもこれぐらいが丁度いいわ。もっと家族も増えることでしょうし。では、ごきげんようですわ。」
「え、ちょなに言ったか教えてください、ってもういないのか。」

 なんなんだあの神様、また意味深なことを言っていたような。
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