召喚されたリビングメイルは女騎士のものでした

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一年生

アリシア戦の作戦会議です!

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両親を青藍亭に預けた俺は安堵の息を吐きつつ、ホテルへと帰還した。
その後、自室へと戻った俺とルースは作戦会議をすることにした。
一応、ルナ先生たちとも話し合ってはいるのだけどやはり実際に闘ったルースが一番アリシアのことをわかっていると思ったから。

「うーん……やっぱり接近戦で挑むのが一番じゃないかな?」

「やっぱりそう思う?」

「多分遠距離での撃ち合いだと僕と同じみたいな試合展開になるんじゃない?」

ルースの試合。
アリシアは見事な操魔技術で遠距離からの攻撃を繰り出して、ルースは接近戦を挑むしかなくなった。

「武装変化をもっと早く使えなかったのか?」

「それは無理だよ。僕はそれほど魔力量が多くないからね。持続できる時間は限られているんだ」

「なるほど」

魔力切れでアリシアに挑んでも勝ち目はまずない。
召喚獣を武装変化させるのは消費量が大きいらしく、扱いは難しいようだ。

「カイくらいだよ?ファーナさんをどれだけ召喚していても魔力切れ起こさないのって」

「まあファーナは低レベル召喚獣だからな」

誰が低レベル召喚獣ですか!

ファーナのことに決まってるだろ?

くっ……私もエインヘリャルのような高ランクな召喚獣になれていれば……

そうなってたらファーナと出会わなかった可能性もある。
俺はファーナがリビングメイルとして生まれ変わってくれて良かったよ。

マスター……私もリビングメイルで良かったと思います!

チョロ姫。

なんですかその非常に腹ただしい単語は。

いや、気にしなくていい。

「そんなこと言って、ファーナさんに感謝しているだろうに」

そうなのですか!?

「まあな。ファーナのおかげで強くなれたってことはそう思う。それだけだけどな」

「カイは素直じゃないなぁ。もっと褒めてあげればいいのに」

そうです!そうです!私をもっと褒めてください!

「ダメだ。すぐに調子にのるからな」

「あはは、カイってば厳しいね」

本当ですよ!ルース君の方がどれだけマスターになって欲しかったことか!かっこいいし可愛いし!

あっ!言ってはならんことを言ったな!?
俺だってそこそこイケてるだろ!

ぷっ。鏡見たらどうですか?

このやろう!手出せないからって調子に乗りやがって!

野郎じゃありません!女の子ですぅ!

はっ!いい歳したオバサンが女の子だって!?

ゴスッ!

その禁句を言った瞬間、部分召喚されたファーナの腕が俺の頭を叩いた。

「いったぁぁぁぁぁぁ!?」

「カイってば、またファーナさんを怒らせたんでしょ?」

そうですそうです!

「なぜ俺の味方をせずにファーナの味方をするんだ!?」

「まあ仕方ないよね?カイはデリカシーが不足しているから」

うんうん。
ルース君はわかっていますね。

「くっ……確かに自分でも足りないと思っている部分を的確に……」

「早く謝っておきなよ?アリシアさんはただで済む相手じゃないんだから。もしかしたら大怪我するかもしれないよ?」

「心配するな。ファーナは闘いで手を抜くような騎士じゃないさ」

マスター……もちろんです!
全力をもってお相手いたしましょう!

「ふふっ、やっぱり信頼関係はバッチリみたいだね。僕も精いっぱい応援するから……」

ルースは少し悲しげな表情を見せる。
やっぱり勝ち上がって俺と闘いたかったのだろう。

「勝ってよね!」

「ああ、もちろんだ!」

「それじゃまたアリシアさん対策の話に戻るけど、カイはファーナさんの鎧の中に隠れて接近戦を挑むという形でいいと思う」

「ああ、いつものスタイルだな」

「ただ、アリシアさんがどう動くはわからないんだよね?遠距離から攻めてくるか近距離で攻めてくるか、それとも間をとって中距離で攻めてくる可能性だってある」

「どうも万能タイプって感じだもんな」

「どうやって対応するつもり?」

「まあ遠距離なら俺も魔法でぶつけ合う。コントロールには自信があるからな。量も質も負けてはいない」

「うん。僕もそう思うよ」

「となるとやっぱり武器でやり合うことになるはず。そうなればファーナの技量の方が上だと思う」

マスターの身体ですので全力は出せませんが、そんじゃそこらの女の子には負けません!
ですが、リンクスタイルで私と入れ替わるのは無しですか?

あれはなぁ……あんまり使いたくないんだ……

なぜですか?

ファーナの身体、つまり女の子の身体って男の子のシンボルがなくなるだろ?その感覚にこうヒュンってするんだよね。

私はあんなものなくてもいいと思いますけどね?邪魔でしょう?ブランブランして。

なんてこと言うのかなぁ!?大事だよ!大事!あの安心感がわからないかなぁ!

わかりませんよ!私にはないものなのですから!

だぁぁぁ!もう禁止!リンクスタイルは使いません!

やだやだやだ!私の身体で闘いたいぃぃぃ!

わがままはダメ!

ふぇぇぇん!

「あはは、カイってばコロコロ表情変わってるよ。ファーナさんと言い合いでもしてるのかな?」

「ん?わかるか?」

「そりゃわかるよ。楽しそうにしてるもん」

ルースはそう言ってにっこりと笑った。
そんなルースに聞いてみようと思う。

「……ここがなくなったら、どう思う?」

俺はルースの股間を指差して、聞いた。
するとルースは顔を真っ赤にして、

「ば、ばかっ!」

枕を投げつけてきた。

ボフッ!

なんだかわからんが、すごい申し訳ない気分となった。

自業自得です。
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