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一年生
最終戦の結果は!?
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「それでは……参る!」
俺がファーナから離れ、距離を置いたと同時に、美しい装飾がなされた剣と盾を前にしたエインヘリャルがファーナへと突進した。
「来なさい」
光の剣を手に取ると、圧倒的な体格差がありながらも、真正面から受け止めようとしている。
「ふんっ!」
突進の勢いとともに振り下ろされた右の剛剣が、凄まじい破壊力だということは間違いないだろう。
それをファーナは両手で持った剣で受け止めた。
ギィィィィィィン!
激しい金属音が鳴り響く。
「ほう?我が剣を受け止めるか」
「あいにくですが、力だけの剣は散々受けてきましたので。もしや、これで本気ですか?」
「……いい度胸だ!」
エインヘリャルの剣を持つ右手にさらに力が入る。
「すぐに力勝負に持ち込もうとするのですから、単純ですね」
だが、ファーナが剣を斜めに引くと、剣に込められた力は受け流されてしまい、石畳へと突き刺さった。
「こ、小癪な真似を!」
「勝利するための技術です。さあ今度は女とバカにした私の剣を味わってみなさい」
ファーナは剣を構え直し、防御から反撃に転じる。
「そんな細い剣では我が盾、鎧を傷つけることなど出来ぬわ!」
「へぇ……?それでは私の剣を受け止めてくれるのでしょうか?」
「おお!いくらでも受け止めてくれる!」
「なんとも男らしい言葉。二言はありませんよね?」
「騎士として二言など無いわ!」
マスター、お力をお借りしますね。
それはいいけど、相手の防御を敗れそうなのか?
ご心配なく、それよりも集中してくださいね?
ごっそりと持って行きますから。
へ……?
キュゥゥゥン!
俺とファーナには魂を繋ぐ糸のようなものがあり、そこから維持コストやスキルの発動に必要な魔力が流れていくのだが、
ぬぉぉぉ!?ごっそりと魔力をもってかれるぅぅぅ!?
危うく意識までも持っていかれそうになった……
だが、その代償はすぐに発揮されたようだ。
「光剣強化・双」
ファーナの剣が一回り大きくなり、
「光剣強化・巴」
更に剣の長さが伸び、
「光剣強化・菱」
最初の片手剣ほどの大きさだった光は大きく成長し、斬馬刀のように巨大なものになった。
今のファーナの剣と比べると、エインヘリャルの剣はとても小さく感じてしまう。
「ちょっと待てぇぇぇ!?」
そして剣を向けられたエインヘリャルは、あまりの大きさに慌てているように見える。
「おほほほ。女のか弱い剣を受け止めてください♪騎士に二言は無いのでしょう?」
「貴様!謀ったなぁぁぁ!?」
「問答無用!せいやぁぁぁぁぁぁ!」
空高くから振り下ろされた巨大な光の剣がエインヘリャルに襲い掛かった。
「ぬぉぉぉぉぉぉぉ!」
相手も真正面から盾で受け止める。
ギシギシと鎧がきしみ、床が沈んでいく中でも耐えた。
「し、しぶといですね!さっさと虫けらのように潰れてしまいなさい!」
「ま、負けて、いられるかぁぁぁ!」
どうしよう。
相手の騎士を応援したくなってきた……
パキィィィン!
そんな想いとは裏腹に、今までファーナの巨大な剣を受け止めていた盾が崩壊すると、
「ぐへぇぇぇ!」
あっけなく地面に埋め込まれてしまった。
「ふっ……正義は勝つのです……」
俺が言うのもなんだが、完全に悪役だったような気がする……
「どうやら僕たちの負けのようだ……」
レオン先輩がフラフラと歩きながら、こちらへ向かってくる。
「防御スキルの発動で限界まで魔力を使ってしまったよ……君の騎士は強いね」
「それはこっちも同じですけど、ええ……最高の騎士です」
マスター、もう照れるじゃありませんか……
ファーナはそう言うと恥ずかしそうにしながら俺の中へと帰っていった。
「勝者!カイ君!」
その言葉とともに、二年生との交流試合は幕を閉じる。
俺とレオン先輩は健闘を称えながら、闘技場を降りた。
すると、
「大丈夫か!?」
「ああ、だけど負けてしまったよ」
セツカ先輩が心配そうに駆け寄ってくる。
「気にするな。さっきの礼でもあるし、手を貸そう」
「あはは、今度はお世話になるよ」
セツカ先輩の差し出した手を、レオン先輩が掴もうとしたが、
ほよん。
途中で力尽きてしまい、頭をセツカ先輩の胸へと預けることになった。
「すまない……だけど、柔らかいな……」
「も、もう……バカ……」
そして、ぎゅっとレオンの野郎の頭を優しく抱きしめた。
ギリギリギリギリ!
先ほど芽生えかけた友情は一瞬でかみ砕く。
お、俺もあんなことをしてみたい!
「カイ!」
「カイさん!」
「カイ……」
おお!これはチャンスなのか!?
フレアたちが足早に近付いて、
「ジロジロと見るでない!」
「デリカシーが足りませんよ!」
「邪魔しちゃダメ……」
フレアが俺の首を、リーナとサリアが腕を取り、引きずるように俺の身体をベンチへと連行していく。
試合には勝ったというのに、この敗北感は何だというのだ……
納得いかん……
ズルズルと引きずられる中、圧倒的敗北感で魔力の尽きた俺は、ゆっくりと意識を失っていった。
俺がファーナから離れ、距離を置いたと同時に、美しい装飾がなされた剣と盾を前にしたエインヘリャルがファーナへと突進した。
「来なさい」
光の剣を手に取ると、圧倒的な体格差がありながらも、真正面から受け止めようとしている。
「ふんっ!」
突進の勢いとともに振り下ろされた右の剛剣が、凄まじい破壊力だということは間違いないだろう。
それをファーナは両手で持った剣で受け止めた。
ギィィィィィィン!
激しい金属音が鳴り響く。
「ほう?我が剣を受け止めるか」
「あいにくですが、力だけの剣は散々受けてきましたので。もしや、これで本気ですか?」
「……いい度胸だ!」
エインヘリャルの剣を持つ右手にさらに力が入る。
「すぐに力勝負に持ち込もうとするのですから、単純ですね」
だが、ファーナが剣を斜めに引くと、剣に込められた力は受け流されてしまい、石畳へと突き刺さった。
「こ、小癪な真似を!」
「勝利するための技術です。さあ今度は女とバカにした私の剣を味わってみなさい」
ファーナは剣を構え直し、防御から反撃に転じる。
「そんな細い剣では我が盾、鎧を傷つけることなど出来ぬわ!」
「へぇ……?それでは私の剣を受け止めてくれるのでしょうか?」
「おお!いくらでも受け止めてくれる!」
「なんとも男らしい言葉。二言はありませんよね?」
「騎士として二言など無いわ!」
マスター、お力をお借りしますね。
それはいいけど、相手の防御を敗れそうなのか?
ご心配なく、それよりも集中してくださいね?
ごっそりと持って行きますから。
へ……?
キュゥゥゥン!
俺とファーナには魂を繋ぐ糸のようなものがあり、そこから維持コストやスキルの発動に必要な魔力が流れていくのだが、
ぬぉぉぉ!?ごっそりと魔力をもってかれるぅぅぅ!?
危うく意識までも持っていかれそうになった……
だが、その代償はすぐに発揮されたようだ。
「光剣強化・双」
ファーナの剣が一回り大きくなり、
「光剣強化・巴」
更に剣の長さが伸び、
「光剣強化・菱」
最初の片手剣ほどの大きさだった光は大きく成長し、斬馬刀のように巨大なものになった。
今のファーナの剣と比べると、エインヘリャルの剣はとても小さく感じてしまう。
「ちょっと待てぇぇぇ!?」
そして剣を向けられたエインヘリャルは、あまりの大きさに慌てているように見える。
「おほほほ。女のか弱い剣を受け止めてください♪騎士に二言は無いのでしょう?」
「貴様!謀ったなぁぁぁ!?」
「問答無用!せいやぁぁぁぁぁぁ!」
空高くから振り下ろされた巨大な光の剣がエインヘリャルに襲い掛かった。
「ぬぉぉぉぉぉぉぉ!」
相手も真正面から盾で受け止める。
ギシギシと鎧がきしみ、床が沈んでいく中でも耐えた。
「し、しぶといですね!さっさと虫けらのように潰れてしまいなさい!」
「ま、負けて、いられるかぁぁぁ!」
どうしよう。
相手の騎士を応援したくなってきた……
パキィィィン!
そんな想いとは裏腹に、今までファーナの巨大な剣を受け止めていた盾が崩壊すると、
「ぐへぇぇぇ!」
あっけなく地面に埋め込まれてしまった。
「ふっ……正義は勝つのです……」
俺が言うのもなんだが、完全に悪役だったような気がする……
「どうやら僕たちの負けのようだ……」
レオン先輩がフラフラと歩きながら、こちらへ向かってくる。
「防御スキルの発動で限界まで魔力を使ってしまったよ……君の騎士は強いね」
「それはこっちも同じですけど、ええ……最高の騎士です」
マスター、もう照れるじゃありませんか……
ファーナはそう言うと恥ずかしそうにしながら俺の中へと帰っていった。
「勝者!カイ君!」
その言葉とともに、二年生との交流試合は幕を閉じる。
俺とレオン先輩は健闘を称えながら、闘技場を降りた。
すると、
「大丈夫か!?」
「ああ、だけど負けてしまったよ」
セツカ先輩が心配そうに駆け寄ってくる。
「気にするな。さっきの礼でもあるし、手を貸そう」
「あはは、今度はお世話になるよ」
セツカ先輩の差し出した手を、レオン先輩が掴もうとしたが、
ほよん。
途中で力尽きてしまい、頭をセツカ先輩の胸へと預けることになった。
「すまない……だけど、柔らかいな……」
「も、もう……バカ……」
そして、ぎゅっとレオンの野郎の頭を優しく抱きしめた。
ギリギリギリギリ!
先ほど芽生えかけた友情は一瞬でかみ砕く。
お、俺もあんなことをしてみたい!
「カイ!」
「カイさん!」
「カイ……」
おお!これはチャンスなのか!?
フレアたちが足早に近付いて、
「ジロジロと見るでない!」
「デリカシーが足りませんよ!」
「邪魔しちゃダメ……」
フレアが俺の首を、リーナとサリアが腕を取り、引きずるように俺の身体をベンチへと連行していく。
試合には勝ったというのに、この敗北感は何だというのだ……
納得いかん……
ズルズルと引きずられる中、圧倒的敗北感で魔力の尽きた俺は、ゆっくりと意識を失っていった。
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