召喚されたリビングメイルは女騎士のものでした

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一年生

サリア対ルース戦の開始です!

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「それではサリアさん対ルース君の試合を開始します!」

フレアとリーナの闘いの翌日、サリアとルースの二人の試合が始まろうとしている。

「ルースとガチでやるのは久しぶりだね」

「あのときは負けちゃったから、今回はリベンジさせてもらうよ」

「そうはさせない」

二人が闘ったのは、入学してすぐだったか。
まだサリアが哀しみに囚われていたときのことだ。
お互いに召喚獣の扱いに慣れておらず、地力でサリアが勝利した。
だが、今となってはお互いに召喚獣の扱いには慣れている。

今回の勝負はどちらが勝つかは分からないが、召喚獣のランク的にはサリアが圧倒的に有利だ。
それに対してルースがどういう闘いをするのか楽しみだ。

しかしサリアさんは分かりますが、ルース君まで無手というのはどういうことなんでしょうか?

ファーナの疑問は当然だろう。
サリアは召喚獣であるロゼルと合体すれば爪が武器となり、毛皮は防具となる。

だが、ルースは違う。
今までは軽装ではあっても鎧や剣を持っていたのだが……

「試合開始!」

俺の疑問が解決することなく試合が始まった。

「いくよ、お兄ちゃん」

「おいでリフィル!」

氷狼のロゼルとグリフィンが召喚される。

「合体」

するとすぐにサリアはロゼルとの合体を果たした。
制服の袖やスカートからのぞく素肌は白い体毛に覆われ、頭には耳が腰からは尻尾が生えている。
そして手には氷の爪がギラリと輝き、以前よりも一体感を増しているように思えた。

「やはりあの姿は可愛いな……」

「はい……耳も尻尾ももふもふしたいです……」

もう一度あの素晴らしい感覚を味わいたいものです……

俺の隣に座る女子たちと心の中にいる女子が、ほのぼのとした様子でサリアを見ている。

さて、ルースはどうするのか。

「武装変化」

その言葉でリフィルはルースの身体を包み込み、召喚獣としての身体は消えていった。
しかし、制服姿だった姿は純白の翼を模した軽装の鎧となり、手には双剣が握られている。

あれは……

「あ、あれは……私のスキルと同じではないか!」

そう、フレアが使用しているスキルと同系のものだ。

「すごいですよね?ルース君はフレアさんのスキルを見て真似したと言っていました」

どうやらリーナは知っていたらしい。

「真似ってそんなに簡単にできないだろう?」

「それが理屈が分かれば再現は可能だと言って、私にも教えてくれたんです。ラキシスさんとの人馬一体はルース君の教えから編み出したものなんです」

それが二人のやっていた特訓というわけか。

「しかし、どういう理屈でそんなことができるようになったんだ?」

「召喚獣は魔力の塊だと言っていました。それを生物のように形作っているのは召喚獣自身ですが、お願いすることで召喚主の望むものへと変化してくれるそうです。カイさんは纏い、フレアさんはそれを武器や防具へと変化させ、サリアちゃんは自身と融合し、私は吸収することでパワーアップしたということです」

「まあ確かに召喚獣を構成しているのは魔力だけど、よくそんな考え方ができたな。フレアは理屈を知ってスキルを使っていたのか?」

「いや、なんとなくというか、武器や防具が欲しいなと思っていただけだ。話を聞く限り、その願いをフェザーが叶えてくれたというのが正しいのだろう」

「ということはルースは覚えさせたというわけか。召喚獣に自分の望むスキルを」

しかし、そんなことが可能なのだろうか?
ファーナ、服が透けるスキルを覚えてくれない?

もう少しまともなことを言ってもらってもいいですか?
そもそもそのようなことできませんし。

俺のお願いはあっさりと断られてしまった。
難しいものだな。

「まるでフレアみたいだね」

「うん、参考にさせてもらったよ」

少し目を離していた間に、二人の距離がどんどんと近づいていく。

「んっ」

先手を切ったのはサリアだった。

サリアの武器の素早さで一気に自身の間合いへとルースを取り込む。
そして、氷の爪で引き裂くような攻撃を繰り出した。

ギィィィン!

ルースは双剣を交差させ、サリアの爪を受け止める。

「じゃあこっち」

即座に反応したサリアは空いている左手を使い、ルースの腹部へ横薙ぎの一撃を潜り込ませる。
サリアの氷の爪がルースの軽装の鎧を斬り裂く、と思われた。

「爪が、通らない……」

「残念だったね、サリア」

ルースの純白の鎧はサリアの爪をしっかりと受け止めている。
その事実は、サリアの冷静な表情に動揺を与えるのには十分だった。
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