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一年生
ハンデ戦ですか!?
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「さて三年生の部で注目の選手と言えばクリス選手ですが、今回特別ルールが適用されるようですね?」
「はい、あまりにも実力が違いすぎるということで、クリス選手は使える召喚獣を一体だけという制限が課せられるようですね」
はぁ!?二対四でやるってことか!?
一年生や二年生相手じゃないんだろ!?
「ど、どうなってるんですか!?そんなルールでやるなんてひどくないですか!?」
俺はアナウンスを聞いた後、ルナ先生から事情を聞くことにした。
「提案だったのでもちろん断ることもできたのですが……クリスさんが了承してしまったようです。いいよ!との一言で……」
クリス先輩のことだ、いかにも言いそうではある。
「どこからの提案だったのでしょう?やっぱりアルグランド学園ですか?」
「いえ、中央闘技場評議会からのものです」
その組織は授業で習ったことがある。
召喚師戦に関しての全てを取り扱う組織だ。
俺たちが通うルードリア学園もその一部である。
「そんな組織が何故クリス先輩に過酷な制限を?」
「売れないからです。いや厳密には違いますね、売れすぎるんです、クリスさんの応援券が。そのため勝負の場として成立しないのです」
「なるほど……そういうことですか」
はい?どういうわけですか?
俺は納得できたのだが、ファーナは意味が分からないようだ。
いいか?評議会の収益は応援券の売り上げにかかっている。
例えば二人の選手が闘うとしよう。
その二人には実力差がなく、どちらが勝利するか分からない。
すると応援券の購入は大体半々くらいになるだろう?
はい、そうですね。
そして販売が締め切られた後、その試合での応援券の売上総額から二割を評議会が取るんだ。
それはズルくないですか?
まあ運営するのにも資金が必要だし、仕方ないさ。
残りの八割を当たった人に分配するんだ。
購入した金額に上乗せしてな。
ふむふむ。
ただ、あまりにも人気が偏った場合、当たってもほぼ増えないこともある。
一回戦の俺たちの試合のようにな。
俺が勝ったから俺の応援券を買った人はかなり増えただろうけど、もしダクドが勝っていたら儲けは小さなものだ。
ただ、どちらにしても評議会にはしっかりと売り上げの二割分が入っている。
そうなりますね。
だが、クリス先輩の場合は人気が偏り過ぎになり、しかもちゃんと勝つわけだから当選者だらけになる。
その結果応援券が当たっても当選額が元よりも減ってしまうわけだ。
評議会が二割分抜いているからな。
その減った分を返せばいいのでは?
……あのなぁ、購入した応援券が当たったのに減って返ってきたら意味がないじゃないか。
食堂に行って前払いで注文したとする。
その後、材料がなかったので返金します。ただ全額ではなく一部です。なんて言われたら怒るだろう?
即刻その食堂を叩き潰しますね。
……そうなると困るから、勝負未成立として全額返金という形になるんだ。
そうなると評議会には一切の利益はない。
なるほど分かりました!
クリスさんに人気が集中しないように、戦力を下げさせたんですね!
そうすることでクリスさんの対戦相手の応援券を購入する人が増えるという訳です!
大正解。
ふふん!そうでしょうとも!
わぁぁぁぁぁぁぁ!!!
うわっ!?!びっくりしたぁ!
ファーナへの説明が終わったとき、ちょうどクリス先輩がリングへと向かっているところだった。
あまりの大歓声に身体がビクッとしてしまう。
大丈夫なんですか?クリス先輩。
俺の心配をよそに当の本人は観客席に笑顔で手を振っている。
「三年生の部、第一回戦は当グランプリが開催されてから初めてのハンデ戦となります!しかしそれでもクリス選手の応援券を購入した人が多数いるようですが、ヴィオラさんはどう思いますか!?」
「実力、容姿、明るい性格とどれもがファンにって魅力的ですからね。納得の結果でしょう。一方で純粋に勝負である判断した方は、対戦相手であるラインドル君の応援券を購入したようです」
「アルグランド学園三年生次席のラインドル選手ですね。さすがのクリス選手もかなり苦しいと思われますが、勝敗はどうなるとお考えでしょうか!?」
「普通ならばラインドル選手が圧倒的有利でしょう。ですが、クリス選手は普通の相手ではありません。五分五分か、六対四でクリス選手が有利と考えます」
「召喚獣一体だとしてもクリス選手が有利であると!?」
「ええ、それだけの実力を持っています」
うぅ……ヴィオラさんはああ言ってるけど心配だなぁ……
おや?マスターはクリスさんの力を疑っているのですか?
そうじゃないけど、相手は同じ三年生なのにハンデ付きだぜ?
心配するのが普通だろ?
マスター、先ほど教わったお返しに私も教えて差し上げます。
な、なにをだ?
ファーナの自信満々な態度に、俺はとてつもない何かを感じてしまう。
闘いの結果は、闘ってみないと分からないんですよ?
そんなことを言い終えたファーナは、ふんす!と鼻息を荒げる。
もし目の前にいるのならばしたり顔をしていることだろう。
……一周回って深いな。
なぜ一周回る必要が?
最近気づいたことがある。
うちのお姫様は結構あほな子なのでは?
まあそんなファーナのおかげで緊張は解けたので、感謝するとしよう。
さぁいよいよ一回戦のクライマックスだ。
マスター!なぜ一周回る必要があるのですか!?
ええい!静かにしてなさい!
もうすぐクリス先輩の試合が始まるでしょ!
「はい、あまりにも実力が違いすぎるということで、クリス選手は使える召喚獣を一体だけという制限が課せられるようですね」
はぁ!?二対四でやるってことか!?
一年生や二年生相手じゃないんだろ!?
「ど、どうなってるんですか!?そんなルールでやるなんてひどくないですか!?」
俺はアナウンスを聞いた後、ルナ先生から事情を聞くことにした。
「提案だったのでもちろん断ることもできたのですが……クリスさんが了承してしまったようです。いいよ!との一言で……」
クリス先輩のことだ、いかにも言いそうではある。
「どこからの提案だったのでしょう?やっぱりアルグランド学園ですか?」
「いえ、中央闘技場評議会からのものです」
その組織は授業で習ったことがある。
召喚師戦に関しての全てを取り扱う組織だ。
俺たちが通うルードリア学園もその一部である。
「そんな組織が何故クリス先輩に過酷な制限を?」
「売れないからです。いや厳密には違いますね、売れすぎるんです、クリスさんの応援券が。そのため勝負の場として成立しないのです」
「なるほど……そういうことですか」
はい?どういうわけですか?
俺は納得できたのだが、ファーナは意味が分からないようだ。
いいか?評議会の収益は応援券の売り上げにかかっている。
例えば二人の選手が闘うとしよう。
その二人には実力差がなく、どちらが勝利するか分からない。
すると応援券の購入は大体半々くらいになるだろう?
はい、そうですね。
そして販売が締め切られた後、その試合での応援券の売上総額から二割を評議会が取るんだ。
それはズルくないですか?
まあ運営するのにも資金が必要だし、仕方ないさ。
残りの八割を当たった人に分配するんだ。
購入した金額に上乗せしてな。
ふむふむ。
ただ、あまりにも人気が偏った場合、当たってもほぼ増えないこともある。
一回戦の俺たちの試合のようにな。
俺が勝ったから俺の応援券を買った人はかなり増えただろうけど、もしダクドが勝っていたら儲けは小さなものだ。
ただ、どちらにしても評議会にはしっかりと売り上げの二割分が入っている。
そうなりますね。
だが、クリス先輩の場合は人気が偏り過ぎになり、しかもちゃんと勝つわけだから当選者だらけになる。
その結果応援券が当たっても当選額が元よりも減ってしまうわけだ。
評議会が二割分抜いているからな。
その減った分を返せばいいのでは?
……あのなぁ、購入した応援券が当たったのに減って返ってきたら意味がないじゃないか。
食堂に行って前払いで注文したとする。
その後、材料がなかったので返金します。ただ全額ではなく一部です。なんて言われたら怒るだろう?
即刻その食堂を叩き潰しますね。
……そうなると困るから、勝負未成立として全額返金という形になるんだ。
そうなると評議会には一切の利益はない。
なるほど分かりました!
クリスさんに人気が集中しないように、戦力を下げさせたんですね!
そうすることでクリスさんの対戦相手の応援券を購入する人が増えるという訳です!
大正解。
ふふん!そうでしょうとも!
わぁぁぁぁぁぁぁ!!!
うわっ!?!びっくりしたぁ!
ファーナへの説明が終わったとき、ちょうどクリス先輩がリングへと向かっているところだった。
あまりの大歓声に身体がビクッとしてしまう。
大丈夫なんですか?クリス先輩。
俺の心配をよそに当の本人は観客席に笑顔で手を振っている。
「三年生の部、第一回戦は当グランプリが開催されてから初めてのハンデ戦となります!しかしそれでもクリス選手の応援券を購入した人が多数いるようですが、ヴィオラさんはどう思いますか!?」
「実力、容姿、明るい性格とどれもがファンにって魅力的ですからね。納得の結果でしょう。一方で純粋に勝負である判断した方は、対戦相手であるラインドル君の応援券を購入したようです」
「アルグランド学園三年生次席のラインドル選手ですね。さすがのクリス選手もかなり苦しいと思われますが、勝敗はどうなるとお考えでしょうか!?」
「普通ならばラインドル選手が圧倒的有利でしょう。ですが、クリス選手は普通の相手ではありません。五分五分か、六対四でクリス選手が有利と考えます」
「召喚獣一体だとしてもクリス選手が有利であると!?」
「ええ、それだけの実力を持っています」
うぅ……ヴィオラさんはああ言ってるけど心配だなぁ……
おや?マスターはクリスさんの力を疑っているのですか?
そうじゃないけど、相手は同じ三年生なのにハンデ付きだぜ?
心配するのが普通だろ?
マスター、先ほど教わったお返しに私も教えて差し上げます。
な、なにをだ?
ファーナの自信満々な態度に、俺はとてつもない何かを感じてしまう。
闘いの結果は、闘ってみないと分からないんですよ?
そんなことを言い終えたファーナは、ふんす!と鼻息を荒げる。
もし目の前にいるのならばしたり顔をしていることだろう。
……一周回って深いな。
なぜ一周回る必要が?
最近気づいたことがある。
うちのお姫様は結構あほな子なのでは?
まあそんなファーナのおかげで緊張は解けたので、感謝するとしよう。
さぁいよいよ一回戦のクライマックスだ。
マスター!なぜ一周回る必要があるのですか!?
ええい!静かにしてなさい!
もうすぐクリス先輩の試合が始まるでしょ!
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