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3、家族
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「ただいま戻りました」
ダイニングルームに行けば、俊嗣と史乃が朝食を終えてコーヒーを飲んでいるところだった。樹生の姿はないので部屋に戻ったか出かけたかしたのだろう。
「松阪さんには後日お礼を申し上げないといけないですね」
史乃の言葉になんと答えるべきか思案し、結局黙り込んだままになってしまう。
「それより酔いのほうが大丈夫なのか?」
俊嗣の問いには「はい」と返事をした。
「ならいいが、気をつけなさい。学生でもあるまいし、酔って動けなくなるなんてみっともないから」
「すみません」
昨夜はなにもなかったのか? ――きっと聞きたいはずだ。が、それはあまりにも危険な質問だし、なにもないという返事以外はないのだから二人もわざわざ問う気はないようだ。坂戸淳也という婚約者がいる身で他の男と間違いが起こったなど許されない。
(ならどうして、お母さまは許したの?)
聞きたいのはこちらのほうだった。
「先ほど、松阪さんから電話がありました」
「え?」
「大変申し訳なかったと。無事に帰しましたので、ご安心くださいとのことでした」
全身から嫌な汗が湧いてくる。それはどういう意図で言っているのだろう。もちろん史乃のことだ。
(やっぱり察してる?)
だが、問えやしない。嘘を重ねるしかない。つき通すしかない。
「スイートルームだったのでリビングに大きなソファがありましたし、寝室の扉は施錠できるものでした。とても申し訳ないことをしたと反省しています」
リビングに大きなソファセットがあったことは事実だ。が、そこで和眞が休んだわけではない。だが、この説明で、そう解釈してくれることだろう。
(限りなく嘘に近いけど、完全なアウトじゃないわ)
ただじっと嵐が去るのを待つしかない。
「いちいち言わなくてもわかっているでしょうけど、あなたは単なる二十五歳の娘ではなく、坂戸議員の次男との結婚を控えている者なのです。万が一、おかしな噂が立ったら、それは我が家ではなく坂戸家に多大な迷惑をかけます。政治家の周囲にはいろいろな人がいますから、行動はくれぐれも慎重に」
「はい。気をつけます」
「それに、璃桜さん、マスコミに嗅ぎつけられたら、あなたの人生も大変なことになるのですからね」
「わかっています、お母さま」
「璃桜、朝食は食べたのかい?」
力なく項垂れ返事をすれば、俊嗣がぜんぜん関係のない質問を差し挟んできた。気を遣ってくれたのだろう。璃桜はほんの少しの笑みを向けた。
「えぇ、ホテルでいただいてきました」
俊嗣は「そうか」と答えたら、わずかに肩を揺らして吐息をつき、手にしていた新聞に再び視線を戻した。
「それでは失礼します」
丁寧に礼をしてダイニングルームをあとにする。まっすぐ自分の部屋に向かった。が、部屋に入って足を止める。ベッドの端に座っている陽子を見て驚いた。
「お母さん、どうしたの? ダメじゃない、私の部屋に入っちゃ」
「どうしてダメなのよ。実の娘と話をしたらいけないの?」
陽子の顔、頬の辺りが赤い。それを見て璃桜は大きくため息をついた。
「また飲んだのね。止められているのに」
「だって悲しいじゃない。同じ屋根の下に暮らしているのに、娘と自由に話をしちゃいけない、あの人の傍に行っちゃいけないって」
あの人とは俊嗣のことだ。
「当たり前でしょ」
正妻がいるのに元愛人がこの屋敷に住んでいること自体がおかしいのだ。だが、追い出されたら行く当てがない。だから引き続き住み込み家政婦として雇われている。給料もきちんと支払われている。たとえまったく戦力になっていなくても。
「お母さん、お酒は先生がダメだって言っているの。お父さまや奥さまが意地悪しているわけじゃないのよ」
「だって」
ぐすっと鼻をすする陽子の背を撫でさすりながら、璃桜は根気よく説得する。
「お母さん、アルコール性肝炎なのよ? やめないと悪化するわ。肝硬変とか癌になったら死ぬのよ?」
「でも、寂しいじゃない」
「お願い、病気を治すことに専念して。お仕事だってろくにしなくてもお給料をもらっているし、依存症の先生迄つけてもらって、その費用は華原家が出してくれている。よくしてもらっているんだから裏切っちゃダメよ」
「でも、璃桜にもあの人にも近づくなって言われるわ」
「だから当然だって言ってるでしょ。どこの世界に正妻がいる屋敷の中で元愛人が近づけるのよ。それに私は華原家の娘として育てられた。華原夫妻に礼をもって接しないといけない。実の母だからってベッタリしたら裏切り行為になる。わかって」
「うう、うううぅっ」
「お母さん、半年後、私は結婚してここを出ていくわ。それ、わかってる?」
するとベソをかいていた陽子が顔を上げた。
「わかってるわよ。私も一緒に行くもの」
「一緒には住めないわよ。でも、この屋敷から出るならちゃんとしないと」
「璃桜ぉ」
「出してもらえなくなるわ。わかってるわよね? お母さんの心と体のためなのよっ」
上目遣いに見てくる陽子を璃桜は睨んだ。
「怒らないでよ」
「お酒もやめられない、自堕落も直せない、これでは一人暮らしなんて許してもらえないわ。ここを出たいんだったらちゃんとしないと」
陽子は唇を尖らせて璃桜の説教を聞いているが、言い返そうとした時、外で女性の大きな声がした。「奥さま」とか「お待ちください」などと聞こえる。璃桜は史乃がここに向かっていることを察した。
「マズいわ、奥さまよ」
「ええっ」
「どうしよう」
きょろきょろするが身動きができないまま部屋の扉がノックされた。
「璃桜さん、入るわよ」
「あ、あのっ」
扉が開いて史乃が入ってきた。そして璃桜のいる場所より二メートルくらい手前の場所まで来て立ち止まる。顎を突き出し腕を組んで立つ姿は高圧的で迫力がある。
「やはりここにいたわね。中森さん、あなた、医者に止められているのにまた飲んだでしょう」
「あ、えっと、少しだけ……」
「少しどころじゃないことはわかっているのよ。肝炎を患っているのにお酒を飲むなんて。依存症を患っていることを自覚なさい。しかもあなた、璃桜さんが結婚したらここを出て、二人が住むマンションの階下で一人暮らしをしたいのでしょう? 自分をコントロールできないならここを出ることは許しませんよ」
「……申し訳ございません」
史乃は「はあ」とあからさまなため息をついた。
「謝ってもらう必要はありません。あなたの体のことですから。これだけは言っておきます。ここにいる間は当家が金銭的にも治療においても責任をもって見ます。ですが、出てしまえばもう監督義務はありませんから、アル中になろうが、肝臓をやられて死のうが私たちは知りませんからね」
「……はい」
陽子が項垂れてしおらしく返事をするのを見ると、今度は璃桜に視線を向けた。
「理桜さん、ここを出たらあなたが中森さんの面倒を見るのです。しっかり注意なさい」
「承知しています」
史乃は二人をキリッと睨むと、さっと身を翻して璃桜の部屋から去っていった。
「こわかった。まるで嵐だわ」
ホッと安堵しながらつぶやいた陽子に、璃桜は振り返って手首を力任せに掴んだ。
「痛いっ」
「お母さんがいい加減だから叱られたんじゃない。それに奥さまのおっしゃっていることは真実だわ。もうお願い、ちゃんとして」
「わかってるわよ。でも、やっぱり寂しいのよ。璃桜にもあの人にも思うままに会えないのは。それにあの人は、奥さまの機嫌を気にして、会ってくれるどころか私を避けているし」
「だから、当たり前だっていうのに、どうしてわからないかな。お母さんのせいで間違えて手を出してしまったことは、お父さまにとって人生の汚点なのよ」
璃桜が辛らつな言葉を告げれば、陽子は怒ったように掴まれている手を振り払った。
「ひどいわ! 間違えてとか汚点とか! 私たちはちゃんと愛し合ったわよ」
今度は璃桜がひどく傷ついた顔をする。そして握りしめた拳を震わせた。だが、もうこれ以上は言わず、かぶりを振った。
「もういい。この件はやめましょう。部屋に戻って」
「璃桜ぉ、ねぇ、怒らないでよ。私にはお前しか頼る人がいないの。ねぇ」
「わかってるって。半年後、ここを出て、新しい生活をするの。お母さんも第二の人生を歩むのよ。素敵な人を見つけて今度こそ結婚しよ? ね?」
陽子は素直に「うん」と言ってうなずいた。そしてすっと立ち上がり、そそくさと出ていった。
「はあ」
重いため息が出る。そのまま後方に倒れ、ベッドに寝転ぶ。白い天井を睨むように眺めた。
脳裏に昨夜のことが蘇る。好きな人と再び結ばれたというのに、まったくよろこびなど湧いてこない。あれはあれで不安材料だった。
でも、とも思う。
(でも、社長の体温、温かかった)
逞しい腕に抱きしめられたらわけもなくホッとし、情けなくも泣いてしまった。
「社長、どう思ったかな……」
恥ずかしいと思う反面、勘ぐられても嫌だなと思う。連絡先を聞かれたが断った。そして和眞との関係はもう終わったと、そう自らに言い聞かせた。
ダイニングルームに行けば、俊嗣と史乃が朝食を終えてコーヒーを飲んでいるところだった。樹生の姿はないので部屋に戻ったか出かけたかしたのだろう。
「松阪さんには後日お礼を申し上げないといけないですね」
史乃の言葉になんと答えるべきか思案し、結局黙り込んだままになってしまう。
「それより酔いのほうが大丈夫なのか?」
俊嗣の問いには「はい」と返事をした。
「ならいいが、気をつけなさい。学生でもあるまいし、酔って動けなくなるなんてみっともないから」
「すみません」
昨夜はなにもなかったのか? ――きっと聞きたいはずだ。が、それはあまりにも危険な質問だし、なにもないという返事以外はないのだから二人もわざわざ問う気はないようだ。坂戸淳也という婚約者がいる身で他の男と間違いが起こったなど許されない。
(ならどうして、お母さまは許したの?)
聞きたいのはこちらのほうだった。
「先ほど、松阪さんから電話がありました」
「え?」
「大変申し訳なかったと。無事に帰しましたので、ご安心くださいとのことでした」
全身から嫌な汗が湧いてくる。それはどういう意図で言っているのだろう。もちろん史乃のことだ。
(やっぱり察してる?)
だが、問えやしない。嘘を重ねるしかない。つき通すしかない。
「スイートルームだったのでリビングに大きなソファがありましたし、寝室の扉は施錠できるものでした。とても申し訳ないことをしたと反省しています」
リビングに大きなソファセットがあったことは事実だ。が、そこで和眞が休んだわけではない。だが、この説明で、そう解釈してくれることだろう。
(限りなく嘘に近いけど、完全なアウトじゃないわ)
ただじっと嵐が去るのを待つしかない。
「いちいち言わなくてもわかっているでしょうけど、あなたは単なる二十五歳の娘ではなく、坂戸議員の次男との結婚を控えている者なのです。万が一、おかしな噂が立ったら、それは我が家ではなく坂戸家に多大な迷惑をかけます。政治家の周囲にはいろいろな人がいますから、行動はくれぐれも慎重に」
「はい。気をつけます」
「それに、璃桜さん、マスコミに嗅ぎつけられたら、あなたの人生も大変なことになるのですからね」
「わかっています、お母さま」
「璃桜、朝食は食べたのかい?」
力なく項垂れ返事をすれば、俊嗣がぜんぜん関係のない質問を差し挟んできた。気を遣ってくれたのだろう。璃桜はほんの少しの笑みを向けた。
「えぇ、ホテルでいただいてきました」
俊嗣は「そうか」と答えたら、わずかに肩を揺らして吐息をつき、手にしていた新聞に再び視線を戻した。
「それでは失礼します」
丁寧に礼をしてダイニングルームをあとにする。まっすぐ自分の部屋に向かった。が、部屋に入って足を止める。ベッドの端に座っている陽子を見て驚いた。
「お母さん、どうしたの? ダメじゃない、私の部屋に入っちゃ」
「どうしてダメなのよ。実の娘と話をしたらいけないの?」
陽子の顔、頬の辺りが赤い。それを見て璃桜は大きくため息をついた。
「また飲んだのね。止められているのに」
「だって悲しいじゃない。同じ屋根の下に暮らしているのに、娘と自由に話をしちゃいけない、あの人の傍に行っちゃいけないって」
あの人とは俊嗣のことだ。
「当たり前でしょ」
正妻がいるのに元愛人がこの屋敷に住んでいること自体がおかしいのだ。だが、追い出されたら行く当てがない。だから引き続き住み込み家政婦として雇われている。給料もきちんと支払われている。たとえまったく戦力になっていなくても。
「お母さん、お酒は先生がダメだって言っているの。お父さまや奥さまが意地悪しているわけじゃないのよ」
「だって」
ぐすっと鼻をすする陽子の背を撫でさすりながら、璃桜は根気よく説得する。
「お母さん、アルコール性肝炎なのよ? やめないと悪化するわ。肝硬変とか癌になったら死ぬのよ?」
「でも、寂しいじゃない」
「お願い、病気を治すことに専念して。お仕事だってろくにしなくてもお給料をもらっているし、依存症の先生迄つけてもらって、その費用は華原家が出してくれている。よくしてもらっているんだから裏切っちゃダメよ」
「でも、璃桜にもあの人にも近づくなって言われるわ」
「だから当然だって言ってるでしょ。どこの世界に正妻がいる屋敷の中で元愛人が近づけるのよ。それに私は華原家の娘として育てられた。華原夫妻に礼をもって接しないといけない。実の母だからってベッタリしたら裏切り行為になる。わかって」
「うう、うううぅっ」
「お母さん、半年後、私は結婚してここを出ていくわ。それ、わかってる?」
するとベソをかいていた陽子が顔を上げた。
「わかってるわよ。私も一緒に行くもの」
「一緒には住めないわよ。でも、この屋敷から出るならちゃんとしないと」
「璃桜ぉ」
「出してもらえなくなるわ。わかってるわよね? お母さんの心と体のためなのよっ」
上目遣いに見てくる陽子を璃桜は睨んだ。
「怒らないでよ」
「お酒もやめられない、自堕落も直せない、これでは一人暮らしなんて許してもらえないわ。ここを出たいんだったらちゃんとしないと」
陽子は唇を尖らせて璃桜の説教を聞いているが、言い返そうとした時、外で女性の大きな声がした。「奥さま」とか「お待ちください」などと聞こえる。璃桜は史乃がここに向かっていることを察した。
「マズいわ、奥さまよ」
「ええっ」
「どうしよう」
きょろきょろするが身動きができないまま部屋の扉がノックされた。
「璃桜さん、入るわよ」
「あ、あのっ」
扉が開いて史乃が入ってきた。そして璃桜のいる場所より二メートルくらい手前の場所まで来て立ち止まる。顎を突き出し腕を組んで立つ姿は高圧的で迫力がある。
「やはりここにいたわね。中森さん、あなた、医者に止められているのにまた飲んだでしょう」
「あ、えっと、少しだけ……」
「少しどころじゃないことはわかっているのよ。肝炎を患っているのにお酒を飲むなんて。依存症を患っていることを自覚なさい。しかもあなた、璃桜さんが結婚したらここを出て、二人が住むマンションの階下で一人暮らしをしたいのでしょう? 自分をコントロールできないならここを出ることは許しませんよ」
「……申し訳ございません」
史乃は「はあ」とあからさまなため息をついた。
「謝ってもらう必要はありません。あなたの体のことですから。これだけは言っておきます。ここにいる間は当家が金銭的にも治療においても責任をもって見ます。ですが、出てしまえばもう監督義務はありませんから、アル中になろうが、肝臓をやられて死のうが私たちは知りませんからね」
「……はい」
陽子が項垂れてしおらしく返事をするのを見ると、今度は璃桜に視線を向けた。
「理桜さん、ここを出たらあなたが中森さんの面倒を見るのです。しっかり注意なさい」
「承知しています」
史乃は二人をキリッと睨むと、さっと身を翻して璃桜の部屋から去っていった。
「こわかった。まるで嵐だわ」
ホッと安堵しながらつぶやいた陽子に、璃桜は振り返って手首を力任せに掴んだ。
「痛いっ」
「お母さんがいい加減だから叱られたんじゃない。それに奥さまのおっしゃっていることは真実だわ。もうお願い、ちゃんとして」
「わかってるわよ。でも、やっぱり寂しいのよ。璃桜にもあの人にも思うままに会えないのは。それにあの人は、奥さまの機嫌を気にして、会ってくれるどころか私を避けているし」
「だから、当たり前だっていうのに、どうしてわからないかな。お母さんのせいで間違えて手を出してしまったことは、お父さまにとって人生の汚点なのよ」
璃桜が辛らつな言葉を告げれば、陽子は怒ったように掴まれている手を振り払った。
「ひどいわ! 間違えてとか汚点とか! 私たちはちゃんと愛し合ったわよ」
今度は璃桜がひどく傷ついた顔をする。そして握りしめた拳を震わせた。だが、もうこれ以上は言わず、かぶりを振った。
「もういい。この件はやめましょう。部屋に戻って」
「璃桜ぉ、ねぇ、怒らないでよ。私にはお前しか頼る人がいないの。ねぇ」
「わかってるって。半年後、ここを出て、新しい生活をするの。お母さんも第二の人生を歩むのよ。素敵な人を見つけて今度こそ結婚しよ? ね?」
陽子は素直に「うん」と言ってうなずいた。そしてすっと立ち上がり、そそくさと出ていった。
「はあ」
重いため息が出る。そのまま後方に倒れ、ベッドに寝転ぶ。白い天井を睨むように眺めた。
脳裏に昨夜のことが蘇る。好きな人と再び結ばれたというのに、まったくよろこびなど湧いてこない。あれはあれで不安材料だった。
でも、とも思う。
(でも、社長の体温、温かかった)
逞しい腕に抱きしめられたらわけもなくホッとし、情けなくも泣いてしまった。
「社長、どう思ったかな……」
恥ずかしいと思う反面、勘ぐられても嫌だなと思う。連絡先を聞かれたが断った。そして和眞との関係はもう終わったと、そう自らに言い聞かせた。
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