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7、経始
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やるべきことはまだある。淳也への対応は本命でありながら保険でもあった。
和眞は腕時計を確認し、深呼吸をするとスタッフを呼んだ。別の客と次の商談があるからと述べ、テーブルの上のものをすべて下げてもらう。それからしばらく目を閉じ、時間が過ぎるのを待った。
うまい具合に会いたい二人のスケジュールを確保できたことはラッキーだった。しかも一人目の約束から二時間後という絶妙なタイミングだ。
和眞は根拠のない手ごたえを抱いていた。理由は、アメリカでも帰国後の起業でも、考えられない力学が働くことがあった。そういう時はいかに難しい案件でも成功するのだ。
今、この感覚を抱いている。淳也と約束した二時間後に、二人目のアポが取れたことは、和眞的には〝考えられない力学は働いている〟に等しかった。
内ポケットの中でスマートフォンが振動している。確認しなくてもそれがメールや電話の着信ではなく、あらかじめセットしておいたアラームでることはわかっている。念のために腕時計に視線を落とせば、二人目の待ち合わせの十分前だった。
こちらも本命である、保険である。つまり、どちらかが成功すればいいのだ。
カツカツと床を叩くヒールの音が近づいてきた。顔を向ければこちらに歩いてくる女がいる。レース意匠が施された白いスーツに身を包んだ品のある婦人だ。その姿を確認すると同時に和眞は立ち上がった。
「お待たせしました」
「いえ、時間より早いです。こおちらこそお呼び立てしてしまってすみません。本日はお時間を頂戴いたしまして、ありがとうございます」
礼儀正しく頭を下げる。昔の西洋貴族なら、ここで手の甲にキスでもするだろうシチュエーションだ。が、現代日本ではそのような習慣はないので、そのまま椅子に腰を落ち着けた。
すかさずスタッフがやってくるが、華原史乃は紅茶を頼み、和眞はまたコーヒーを選んだ。もとより、先客があったなど気づかせるへまはしない。
「そろそろ暑くなってきましたわね」
「そうですね。ですが、その前に自己紹介させてください」
「よろしくてよ。お会いするのは初めてだけど、電話でお話しさせてもらっているから。私より、あなたが私の顔を知っているほうが驚きではなくて?」
「そうでしょうか」
「あなたはテレビや雑誌に出ていらっしゃるから」
そこにスタッフが飲み物を持ってきてテーブルに置いた。
和眞はスタッフの背を目で追った。
(やっぱ、違うな)
淳也は状況関係なくいきなり本題を切り出してきた。史乃は世間話をしながらスタッフが仕事を終えて去るのを待った。訓練された一流のホテルスタッフが客の話に耳を傾けることなどない。自身の仕事に徹し、耳は会話を拾わないように心掛けている。それでも人間だ。なにがあるかわからない。大事な話はスタッフが去ってからすべきだ。
「それで、私に話ってなにかしら?」
カップに少しの砂糖を入れてかき混ぜる。それだけのことなのにずいぶんと優雅に見える。
「璃桜さんのことです」
「娘の? なにか仕出かしたのかしら? もう会社を辞めてひと月以上経ちますよね?」
「……素直に言います。璃桜さんとおつきあいさせてほしいと思っています」
「あの子の嫁ぎ先はもう決まっています」
「それを覆せるのはあなたしかいないと思っています」
史乃はカップを持ち上げて口につけた。そしてまたテーブルに戻す。その間、和眞とは視線を合わせようとはしなかった。
「娘は結婚に前向きです。今も式の準備に追われています」
「そこのところの事情は承知しています。ですが、想い合っていないばかりか、その真逆です。家のために犠牲にするのは気の毒です。彼女も、相手の方も」
女がいる、との言葉は呑み込んだ。告げ口外交はしたくない。相手を貶めて自らを挙げようなんて下《げ》の手法は取りたくなかった。
それを察してか、史乃が視線を和眞に向けた。
「あなたたちがどういう関係かなんて私の知ったことではありません。ですが、昔と違って今は婚約を破棄するのもそれほど大層なことでもないはずです。ようは本人たち次第でしょ? 周囲がとやかく言うものではないと思っています。わたしは璃桜さんが坂戸さんのご子息と結婚する、うれしい、と言うから受け入れいているんです。あぁ、言い直すわ。私も夫も、よ」
カチッと陶器が触れる音がした。和眞の指が当たってカップがわずかに動き、ソーサーに触れたのだ。
「その〝うれしい〟の意味は解釈違いではないですか?」
「どうでしょうね。人は他人の心を窺い知ることはできません。言ってくれないとわからない。言わないということは伝えるつもりがないということです。璃桜さんはなにも語らないでしょう。あなたにそれをさせられる?」
口調が変わった。和眞は反射的に身を乗り出していた。
「やります」
「それはあなたが、本当にあの子を想ってくれていると解釈していいということですね?」
「そうです」
「なら、そうしてちょうだい。でも私にも立場がありますから、璃桜さんか先方か、どちらかがあなたに乗れば、私も協力します。乗らなければ協力しません。それでいいかしら」
「かまいません。華原さんには、ここに至るまでに助けてもらいましたから」
すると史乃の顔にうっすら笑みが浮かんだ。
「そんなことはないわ」
「一度目は偶然でも、二度目は必然でしょう?」
「そうかしら? ところで松阪さん、二度目ってどういう意味?」
危ない橋は渡らないほうがいい――和眞は自分が持っている〝勘〟を信じている。〝考えられない力学〟と同じモノだ。そして〝触らぬ神に祟りなし〟という。
「いえ、なんでもありません。僕の言い間違いです」
「そう。ならいいわ」
「華原さん、あなたは彼女の縁談に反対なんですか?」
史乃は左側の肘置きに体重をかけて座っている。体をわずかに斜にしている姿は優雅であり、またなんとも迫力があった。
「賛成でも反対でもないわ。結婚は本人が決めればいいだけのことですから。ただ、そうねぇ、人は平等ではない。あなたも松阪グループの方だからよくわかると思う。やっぱり格があるものよ。特徴とも言えるかしら。政略結婚なんて古臭いけどね、誰しも自分や身内が持っている利益は享受し、さらに拡大させたいと思うものでしょう。失うなんてもってのほかだから、淳也さんがノーと言えないのはわかるわ」
貧乏くじを引くのは淳也だ。それは間違いない。ただしその貧乏くじの先に、彼が真に望むモノを用意できるなら、手を伸ばすことだろう。
「人を不幸にして自分だけ幸せになろうとは思っていません」
「人間は一人で生きているわけじゃないわ。あなたに身内がいるように、璃桜さんにも、淳也さんにも身内がいる。それも覚えていてくださいね」
「もちろんです」
史乃は、うんうん、と何度か頷いた。それでも表情が明るくなることはない。終始重苦しいそれだ。
そんな史乃を正面から見ながら和眞はぼんやりと考えた。
(いつから勘づいていたんだろう。いや、そうだよな? 勘づいていたから二回目の時は電話してきたんだよな? そんなにわかりやすかったのか?)
まさか、とも思うし、そうかな、とも思う。
逡巡している和眞と元より聞かれたことしか答えていない史乃の間に沈黙が生じ、しばらく続いた。やがて和眞がその沈黙がこの場の終わりと告げていると察して口を開こうとすると、それよりも先に史乃が話し始めた。
「きっといろいろ調べてこの場に臨んでいるのだと思いますけど、我が家は少々ややこしい。なのでまたこれからも調べ続けてもらってけっこうです。でも、これだけは言っておきます。私は今まで、子どもたちを区別したとはありませんし、今後も変わりません。華原家の子として普通にいてほしいと思っています。だけど璃桜さんは違って、その考えを私は解いてあげることができません。それがどうにも心配なんです。人には役割があって、その役割を与えられていない者はどんなに足掻いても、どうすることもできない。あなたが淳也さんを説得できたらその憂いは晴れると思うので、どうかよろしくお願いします」
今までとは打って変わって縋るようなまなざし。そして一つの疑問が浮かび、一つの言葉を思い出す。
――あなたを信用します。一人のほうが心配なので、お任せします。
(まさか)
和眞はゾクリとなにかが背中を這い上がってくるような気がした。
「華原さんが彼女に監視をつけてるってのは」
和眞の視線から逃げるように顔を逸らし、史乃は俯き加減にじっと足元を見ている。その姿に戦慄を覚える。
「どの道が最善なのかわからない。家にとどめておくべきと思う反面、本人の意向を尊重して叶えるべきとも思う。あの子は私への罪悪感に苛まれてなんとかしようと必死なんです。だけど松阪さんだけは違うのよ」
「違う?」
「テレビか雑誌だかで知って、憧れて、あなたの会社に入ろうとしました。後にも先にも自分のために行動したのはこれだけ。だから、私はあの夜、あなたと一緒にいると言われて天啓だと思ったわ」
史乃が顔を上げた。
「子どもは親を選べない。そして因果応報の輪から抜けることができない。天は自ら助くる者を助く――あの子の努力に、その恩恵が下ることを祈っています。よろしくお願いします」
そこまで言うと立ち上がり、深々と頭を下げた。
勘づいていたのではない。名を聞いて、乞われたのだ。
和眞は天啓の言葉に息が止まるような錯覚に襲われた。
和眞は腕時計を確認し、深呼吸をするとスタッフを呼んだ。別の客と次の商談があるからと述べ、テーブルの上のものをすべて下げてもらう。それからしばらく目を閉じ、時間が過ぎるのを待った。
うまい具合に会いたい二人のスケジュールを確保できたことはラッキーだった。しかも一人目の約束から二時間後という絶妙なタイミングだ。
和眞は根拠のない手ごたえを抱いていた。理由は、アメリカでも帰国後の起業でも、考えられない力学が働くことがあった。そういう時はいかに難しい案件でも成功するのだ。
今、この感覚を抱いている。淳也と約束した二時間後に、二人目のアポが取れたことは、和眞的には〝考えられない力学は働いている〟に等しかった。
内ポケットの中でスマートフォンが振動している。確認しなくてもそれがメールや電話の着信ではなく、あらかじめセットしておいたアラームでることはわかっている。念のために腕時計に視線を落とせば、二人目の待ち合わせの十分前だった。
こちらも本命である、保険である。つまり、どちらかが成功すればいいのだ。
カツカツと床を叩くヒールの音が近づいてきた。顔を向ければこちらに歩いてくる女がいる。レース意匠が施された白いスーツに身を包んだ品のある婦人だ。その姿を確認すると同時に和眞は立ち上がった。
「お待たせしました」
「いえ、時間より早いです。こおちらこそお呼び立てしてしまってすみません。本日はお時間を頂戴いたしまして、ありがとうございます」
礼儀正しく頭を下げる。昔の西洋貴族なら、ここで手の甲にキスでもするだろうシチュエーションだ。が、現代日本ではそのような習慣はないので、そのまま椅子に腰を落ち着けた。
すかさずスタッフがやってくるが、華原史乃は紅茶を頼み、和眞はまたコーヒーを選んだ。もとより、先客があったなど気づかせるへまはしない。
「そろそろ暑くなってきましたわね」
「そうですね。ですが、その前に自己紹介させてください」
「よろしくてよ。お会いするのは初めてだけど、電話でお話しさせてもらっているから。私より、あなたが私の顔を知っているほうが驚きではなくて?」
「そうでしょうか」
「あなたはテレビや雑誌に出ていらっしゃるから」
そこにスタッフが飲み物を持ってきてテーブルに置いた。
和眞はスタッフの背を目で追った。
(やっぱ、違うな)
淳也は状況関係なくいきなり本題を切り出してきた。史乃は世間話をしながらスタッフが仕事を終えて去るのを待った。訓練された一流のホテルスタッフが客の話に耳を傾けることなどない。自身の仕事に徹し、耳は会話を拾わないように心掛けている。それでも人間だ。なにがあるかわからない。大事な話はスタッフが去ってからすべきだ。
「それで、私に話ってなにかしら?」
カップに少しの砂糖を入れてかき混ぜる。それだけのことなのにずいぶんと優雅に見える。
「璃桜さんのことです」
「娘の? なにか仕出かしたのかしら? もう会社を辞めてひと月以上経ちますよね?」
「……素直に言います。璃桜さんとおつきあいさせてほしいと思っています」
「あの子の嫁ぎ先はもう決まっています」
「それを覆せるのはあなたしかいないと思っています」
史乃はカップを持ち上げて口につけた。そしてまたテーブルに戻す。その間、和眞とは視線を合わせようとはしなかった。
「娘は結婚に前向きです。今も式の準備に追われています」
「そこのところの事情は承知しています。ですが、想い合っていないばかりか、その真逆です。家のために犠牲にするのは気の毒です。彼女も、相手の方も」
女がいる、との言葉は呑み込んだ。告げ口外交はしたくない。相手を貶めて自らを挙げようなんて下《げ》の手法は取りたくなかった。
それを察してか、史乃が視線を和眞に向けた。
「あなたたちがどういう関係かなんて私の知ったことではありません。ですが、昔と違って今は婚約を破棄するのもそれほど大層なことでもないはずです。ようは本人たち次第でしょ? 周囲がとやかく言うものではないと思っています。わたしは璃桜さんが坂戸さんのご子息と結婚する、うれしい、と言うから受け入れいているんです。あぁ、言い直すわ。私も夫も、よ」
カチッと陶器が触れる音がした。和眞の指が当たってカップがわずかに動き、ソーサーに触れたのだ。
「その〝うれしい〟の意味は解釈違いではないですか?」
「どうでしょうね。人は他人の心を窺い知ることはできません。言ってくれないとわからない。言わないということは伝えるつもりがないということです。璃桜さんはなにも語らないでしょう。あなたにそれをさせられる?」
口調が変わった。和眞は反射的に身を乗り出していた。
「やります」
「それはあなたが、本当にあの子を想ってくれていると解釈していいということですね?」
「そうです」
「なら、そうしてちょうだい。でも私にも立場がありますから、璃桜さんか先方か、どちらかがあなたに乗れば、私も協力します。乗らなければ協力しません。それでいいかしら」
「かまいません。華原さんには、ここに至るまでに助けてもらいましたから」
すると史乃の顔にうっすら笑みが浮かんだ。
「そんなことはないわ」
「一度目は偶然でも、二度目は必然でしょう?」
「そうかしら? ところで松阪さん、二度目ってどういう意味?」
危ない橋は渡らないほうがいい――和眞は自分が持っている〝勘〟を信じている。〝考えられない力学〟と同じモノだ。そして〝触らぬ神に祟りなし〟という。
「いえ、なんでもありません。僕の言い間違いです」
「そう。ならいいわ」
「華原さん、あなたは彼女の縁談に反対なんですか?」
史乃は左側の肘置きに体重をかけて座っている。体をわずかに斜にしている姿は優雅であり、またなんとも迫力があった。
「賛成でも反対でもないわ。結婚は本人が決めればいいだけのことですから。ただ、そうねぇ、人は平等ではない。あなたも松阪グループの方だからよくわかると思う。やっぱり格があるものよ。特徴とも言えるかしら。政略結婚なんて古臭いけどね、誰しも自分や身内が持っている利益は享受し、さらに拡大させたいと思うものでしょう。失うなんてもってのほかだから、淳也さんがノーと言えないのはわかるわ」
貧乏くじを引くのは淳也だ。それは間違いない。ただしその貧乏くじの先に、彼が真に望むモノを用意できるなら、手を伸ばすことだろう。
「人を不幸にして自分だけ幸せになろうとは思っていません」
「人間は一人で生きているわけじゃないわ。あなたに身内がいるように、璃桜さんにも、淳也さんにも身内がいる。それも覚えていてくださいね」
「もちろんです」
史乃は、うんうん、と何度か頷いた。それでも表情が明るくなることはない。終始重苦しいそれだ。
そんな史乃を正面から見ながら和眞はぼんやりと考えた。
(いつから勘づいていたんだろう。いや、そうだよな? 勘づいていたから二回目の時は電話してきたんだよな? そんなにわかりやすかったのか?)
まさか、とも思うし、そうかな、とも思う。
逡巡している和眞と元より聞かれたことしか答えていない史乃の間に沈黙が生じ、しばらく続いた。やがて和眞がその沈黙がこの場の終わりと告げていると察して口を開こうとすると、それよりも先に史乃が話し始めた。
「きっといろいろ調べてこの場に臨んでいるのだと思いますけど、我が家は少々ややこしい。なのでまたこれからも調べ続けてもらってけっこうです。でも、これだけは言っておきます。私は今まで、子どもたちを区別したとはありませんし、今後も変わりません。華原家の子として普通にいてほしいと思っています。だけど璃桜さんは違って、その考えを私は解いてあげることができません。それがどうにも心配なんです。人には役割があって、その役割を与えられていない者はどんなに足掻いても、どうすることもできない。あなたが淳也さんを説得できたらその憂いは晴れると思うので、どうかよろしくお願いします」
今までとは打って変わって縋るようなまなざし。そして一つの疑問が浮かび、一つの言葉を思い出す。
――あなたを信用します。一人のほうが心配なので、お任せします。
(まさか)
和眞はゾクリとなにかが背中を這い上がってくるような気がした。
「華原さんが彼女に監視をつけてるってのは」
和眞の視線から逃げるように顔を逸らし、史乃は俯き加減にじっと足元を見ている。その姿に戦慄を覚える。
「どの道が最善なのかわからない。家にとどめておくべきと思う反面、本人の意向を尊重して叶えるべきとも思う。あの子は私への罪悪感に苛まれてなんとかしようと必死なんです。だけど松阪さんだけは違うのよ」
「違う?」
「テレビか雑誌だかで知って、憧れて、あなたの会社に入ろうとしました。後にも先にも自分のために行動したのはこれだけ。だから、私はあの夜、あなたと一緒にいると言われて天啓だと思ったわ」
史乃が顔を上げた。
「子どもは親を選べない。そして因果応報の輪から抜けることができない。天は自ら助くる者を助く――あの子の努力に、その恩恵が下ることを祈っています。よろしくお願いします」
そこまで言うと立ち上がり、深々と頭を下げた。
勘づいていたのではない。名を聞いて、乞われたのだ。
和眞は天啓の言葉に息が止まるような錯覚に襲われた。
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