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第44話大金星
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「「うおおおおおおお!!」」
41階層にやって来た僕らはいつもの二倍の悲鳴を上げながら、新しいフィールドを全力疾走で駆け抜ける。
毒ガス部屋の荒行のおかげで僕の方がまだレベルが高いから、引き離さないように注意は必要だったが、もっとまずいのは40階から先のフロアの床が飛び石のアクション要素満載だったことだろう。
「鳥が守護者だった段階で気づくべきだった……!」
「何なんでござるかこのアクションゲームみたいなところは! 崖の底がないでござる! というかこれ、島が宙に浮いているんでござるか!?」
「必死に走って! 落ちてもモンスターに見つかってもすぐ死ぬよ!」
「いっつもこんなことしてるんでござるか! 自殺でござるよこんなの!」
「優秀なナビゲーターがいない場合は絶対真似しちゃダメな奴だから!」
「???」
そして僕の頭の中ではその優秀なナビゲーターが最適ルートを叫び続けていて……それこそ転げ落ちるような勢いで、僕らは50階までやって来た。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……ね? やってみたら行けるものでしょ?」
「い、いやいやいや。これからどうするんでござるか? 同じようにして帰るんでござるか?」
なぜ誰もこれをやらないのか?
それは簡単。今の僕らがそうであるように手に負えない化け物どもに取り囲まれるだけだからである。
「いや? 50階の守護者をどうにかして、転移宝玉で帰る……んだけど。今回はマジでやばい。まともにやっても絶対勝てないから、絶対戦わないでね?」
「それは……戦う前からわかっているけど……ホントどうするんでござる?」
それは僕が聞きたい。
けれど何とかなると言うのなら本当に何とかなるのが攻略君だった。
まぁ精神面はあまり考慮されていないが、安全面はかなり信頼出来る。
ソースは僕である。
「そこは本当に出来ると信じてついて来てもらうしかないね」
「……」
返事は聞かずに僕は守護者への扉を開く。
今回の守護者のフロアは一面の水面と空。
そしていかにも何かありそうな神殿のある部屋だった。
「うぉ……すごいファンタジーだ」
「ウユニ塩湖みたいなとこでござる……」
ついつい呆けてしまうような映えスポットは、しかし鳥肌が立つような嫌な空気が立ち込めていた。
「レベルが上がったからかな? 最近危険に敏感になったみたいだ」
「……そうでござるな」
僕らはとりあえず何かあるっぽい神殿に向かうと、石畳の床に意味ありげな魔法陣が描いてあるのを発見する。
そして僕らが魔法陣をはっきりと視認出来る距離まで足を踏み入れると、ぼんやりと魔法陣が輝き始めて、攻略君の解説が始まった。
それを僕は桃山君にも分かるように自分の口でなぞった。
「ここの守護者は魔法陣から上位の精霊が出てくる。精霊は物理攻撃はほとんど効果がない精神体のモンスターで、出てくる個体は完全にランダム。魔法の弱点属性を突くことが効果的な攻撃手段だ」
「……魔法属性。ワタヌキ殿はちなみに何でござるか?」
「……水。使ったことないけど。だけど聖騎士のジョブは物理攻撃に聖なる力を乗せられるから戦えないことはない」
それでも効果抜群とはいかないがと、これは口には出さなかった。
「拙者は闇……使ったことないでござるけど?」
それは何ていうか、本来であれば絶望的だった。
はっきりと物理アタッカーしかいないメンバーで挑んだ時点で詰んでいる状況である。
ほどよい絶望感に浸っていると魔法陣の真ん中に何かが生まれ、出てくる。
それは光をまったく反射していないように真っ黒だが植物のようで、水墨画で描いた桜の木みたいな枝を持っていた。
「……桜の花?」
「真っ黒でござるが?」
木は魔法陣の上に根を下ろすとすごい勢いで枝葉を伸ばし、心なしかこちらに意識を向けた気がした。
「! 飛んで!」
「!」
避けた瞬間、足元に黒い槍が飛び出る。
危うく串刺しにされるところだったが、その正体は黒い根だった。
「あれは闇属性の精霊みたいだ。植物型は珍しいってさ……」
「闇属性に闇属性って効くんでござるか?」
「……効果はいまひとつです」
だが今日は戦うことがメインじゃない。
僕は頭の声に従って、ひょうたんを構える。
そしてその名前を呼んだ。
「がなふぇらぽにくと……我が命に従え」
「……なんて?」
たぶん重要なのは名前だろう。
その名が出た瞬間、精霊の動きがピタリと止まって動かなくなる。
そしてひょうたんに刻まれた文字が僕の魔力で輝き始めると、精霊はひょうたんの入り口に飛んできて、そのままシュポンと吸い込まれてしまった。
「うおっと!?」
「うおわ! 吸い込んだんでござるか!」
そして忙しく揺れるひょうたんの動きが完全に止まったのを確認して、頭の中の攻略君が得意気に言った。
『ふっふっふっふっ。精霊は名前を呼ばれると実態を掴めるんだ。そして私はその名前を看破出来る。そうなれば契約を結ぶことも封印することも容易い。いつもはアドバイスしか出来ないが私の大金星だね』
「だから50階に行かせたがったのか……でもまぁ確かに今までで一番簡単だったまであるよ」
『そうだろう? まぁざっとこんなもんだよ』
確かにすごい。攻略君の手柄だと手放しで褒め讃えたっていいだろう。
まぁ説明されても僕では想像すら出来なかっただろうけど、それでも前もってもうちょっと詳しく話して欲しいもんだった。
「しかし……この封印した精霊どうしようか?」
攻略君の話では、魔法属性が同じだと相性がいいらしい。
とすると僕には相性のいい心当たりは一人しか思い浮かばなかった。
「あ、桃山君。良かったらこの精霊貰ってくれない?」
「………」
最初桃山君は何を言っているのかよく意味を理解出来ていないような顔をしていた。
だがひょうたんを手渡して、僕の顔とひょうたんを交互に見比べた桃山君はやはり訳が分からないと首を傾げた。
「え? どういう意味でござるか?」
「そりゃそうだね……まぁ、とりあえず疲れたし、いったん帰ろうか? ここは
……生きた心地がしないよ」
「……そうでござるな」
ここまでの決死行は初めてなら疲れるだろう。かくいう僕も相当疲れていた。
桃山君も良くついてきてくれた。
その報酬としては、なかなか妥当なものが手に入ったんじゃないかと僕はそう思った。
41階層にやって来た僕らはいつもの二倍の悲鳴を上げながら、新しいフィールドを全力疾走で駆け抜ける。
毒ガス部屋の荒行のおかげで僕の方がまだレベルが高いから、引き離さないように注意は必要だったが、もっとまずいのは40階から先のフロアの床が飛び石のアクション要素満載だったことだろう。
「鳥が守護者だった段階で気づくべきだった……!」
「何なんでござるかこのアクションゲームみたいなところは! 崖の底がないでござる! というかこれ、島が宙に浮いているんでござるか!?」
「必死に走って! 落ちてもモンスターに見つかってもすぐ死ぬよ!」
「いっつもこんなことしてるんでござるか! 自殺でござるよこんなの!」
「優秀なナビゲーターがいない場合は絶対真似しちゃダメな奴だから!」
「???」
そして僕の頭の中ではその優秀なナビゲーターが最適ルートを叫び続けていて……それこそ転げ落ちるような勢いで、僕らは50階までやって来た。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……ね? やってみたら行けるものでしょ?」
「い、いやいやいや。これからどうするんでござるか? 同じようにして帰るんでござるか?」
なぜ誰もこれをやらないのか?
それは簡単。今の僕らがそうであるように手に負えない化け物どもに取り囲まれるだけだからである。
「いや? 50階の守護者をどうにかして、転移宝玉で帰る……んだけど。今回はマジでやばい。まともにやっても絶対勝てないから、絶対戦わないでね?」
「それは……戦う前からわかっているけど……ホントどうするんでござる?」
それは僕が聞きたい。
けれど何とかなると言うのなら本当に何とかなるのが攻略君だった。
まぁ精神面はあまり考慮されていないが、安全面はかなり信頼出来る。
ソースは僕である。
「そこは本当に出来ると信じてついて来てもらうしかないね」
「……」
返事は聞かずに僕は守護者への扉を開く。
今回の守護者のフロアは一面の水面と空。
そしていかにも何かありそうな神殿のある部屋だった。
「うぉ……すごいファンタジーだ」
「ウユニ塩湖みたいなとこでござる……」
ついつい呆けてしまうような映えスポットは、しかし鳥肌が立つような嫌な空気が立ち込めていた。
「レベルが上がったからかな? 最近危険に敏感になったみたいだ」
「……そうでござるな」
僕らはとりあえず何かあるっぽい神殿に向かうと、石畳の床に意味ありげな魔法陣が描いてあるのを発見する。
そして僕らが魔法陣をはっきりと視認出来る距離まで足を踏み入れると、ぼんやりと魔法陣が輝き始めて、攻略君の解説が始まった。
それを僕は桃山君にも分かるように自分の口でなぞった。
「ここの守護者は魔法陣から上位の精霊が出てくる。精霊は物理攻撃はほとんど効果がない精神体のモンスターで、出てくる個体は完全にランダム。魔法の弱点属性を突くことが効果的な攻撃手段だ」
「……魔法属性。ワタヌキ殿はちなみに何でござるか?」
「……水。使ったことないけど。だけど聖騎士のジョブは物理攻撃に聖なる力を乗せられるから戦えないことはない」
それでも効果抜群とはいかないがと、これは口には出さなかった。
「拙者は闇……使ったことないでござるけど?」
それは何ていうか、本来であれば絶望的だった。
はっきりと物理アタッカーしかいないメンバーで挑んだ時点で詰んでいる状況である。
ほどよい絶望感に浸っていると魔法陣の真ん中に何かが生まれ、出てくる。
それは光をまったく反射していないように真っ黒だが植物のようで、水墨画で描いた桜の木みたいな枝を持っていた。
「……桜の花?」
「真っ黒でござるが?」
木は魔法陣の上に根を下ろすとすごい勢いで枝葉を伸ばし、心なしかこちらに意識を向けた気がした。
「! 飛んで!」
「!」
避けた瞬間、足元に黒い槍が飛び出る。
危うく串刺しにされるところだったが、その正体は黒い根だった。
「あれは闇属性の精霊みたいだ。植物型は珍しいってさ……」
「闇属性に闇属性って効くんでござるか?」
「……効果はいまひとつです」
だが今日は戦うことがメインじゃない。
僕は頭の声に従って、ひょうたんを構える。
そしてその名前を呼んだ。
「がなふぇらぽにくと……我が命に従え」
「……なんて?」
たぶん重要なのは名前だろう。
その名が出た瞬間、精霊の動きがピタリと止まって動かなくなる。
そしてひょうたんに刻まれた文字が僕の魔力で輝き始めると、精霊はひょうたんの入り口に飛んできて、そのままシュポンと吸い込まれてしまった。
「うおっと!?」
「うおわ! 吸い込んだんでござるか!」
そして忙しく揺れるひょうたんの動きが完全に止まったのを確認して、頭の中の攻略君が得意気に言った。
『ふっふっふっふっ。精霊は名前を呼ばれると実態を掴めるんだ。そして私はその名前を看破出来る。そうなれば契約を結ぶことも封印することも容易い。いつもはアドバイスしか出来ないが私の大金星だね』
「だから50階に行かせたがったのか……でもまぁ確かに今までで一番簡単だったまであるよ」
『そうだろう? まぁざっとこんなもんだよ』
確かにすごい。攻略君の手柄だと手放しで褒め讃えたっていいだろう。
まぁ説明されても僕では想像すら出来なかっただろうけど、それでも前もってもうちょっと詳しく話して欲しいもんだった。
「しかし……この封印した精霊どうしようか?」
攻略君の話では、魔法属性が同じだと相性がいいらしい。
とすると僕には相性のいい心当たりは一人しか思い浮かばなかった。
「あ、桃山君。良かったらこの精霊貰ってくれない?」
「………」
最初桃山君は何を言っているのかよく意味を理解出来ていないような顔をしていた。
だがひょうたんを手渡して、僕の顔とひょうたんを交互に見比べた桃山君はやはり訳が分からないと首を傾げた。
「え? どういう意味でござるか?」
「そりゃそうだね……まぁ、とりあえず疲れたし、いったん帰ろうか? ここは
……生きた心地がしないよ」
「……そうでござるな」
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