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2月29日(火)
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2月29日、4年に一度の誕生日に、大好きな風凛くんがプロポーズしてくれる。4年前に叶わなかった未来が今ここにある。
涙が溢れて『はい。』の二文字すら言うことができなかった。感情のまま、風凛くんの胸に飛び込む。
「これって、『はい。』ってことでいいのかよ?」
こくこくと頷くが体を離され『でもやっぱり、「はい。」って言葉を叶未の口から聞きたいんだけど。』と片手で口を両側からグッと寄せられ、口が鳥のくちばしみたいになる。
「ぷっ!面白い顔!」
「もう、やめてよ!」
「おっ、しゃべれたな。」
「あ・・・。」
「・・・俺と結婚してくれる?」
上目遣いの風凛くんは反則的に可愛かった。
「・・・はい。」
そう答えると風凛くんは私の左手をとり、薬指に指輪にをはめてくれた。その指輪を近くで見ようと手を顔に近づけたが、その途中にベッドに押し倒され唇が重なった。
4年間を埋めるキスは信じられないくらい濃厚な熱いものでその熱さでとろけてしまいそうだった。
この後アリサと茉結に会うというのに、風凛くんは首にも容赦なく吸い付いてくる。
───あそこのアフタヌーンティー、量多いって口コミあったからワンピースで行く予定だったけど、タートルネックのワンピにしないと・・・。
「あ、そうだ。今日の映画とアフタヌーンティー、アリサと茉結はドタキャンするってよ。」
私と目を合わせた風凛くんはニヤリと笑った。
「!?」
「それからさ・・・俺の方が大好きだし、愛してるからな。」
「!」
───あの時の言葉、届いてたんだ・・・!
再び唇が繋がる。もちろんキスだけでは終わらないし終われない。
指輪をゆっくり眺めるのはしばらく後のことになりそうだ。
───『2月31日 ~少しずれている世界~』 完───
涙が溢れて『はい。』の二文字すら言うことができなかった。感情のまま、風凛くんの胸に飛び込む。
「これって、『はい。』ってことでいいのかよ?」
こくこくと頷くが体を離され『でもやっぱり、「はい。」って言葉を叶未の口から聞きたいんだけど。』と片手で口を両側からグッと寄せられ、口が鳥のくちばしみたいになる。
「ぷっ!面白い顔!」
「もう、やめてよ!」
「おっ、しゃべれたな。」
「あ・・・。」
「・・・俺と結婚してくれる?」
上目遣いの風凛くんは反則的に可愛かった。
「・・・はい。」
そう答えると風凛くんは私の左手をとり、薬指に指輪にをはめてくれた。その指輪を近くで見ようと手を顔に近づけたが、その途中にベッドに押し倒され唇が重なった。
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この後アリサと茉結に会うというのに、風凛くんは首にも容赦なく吸い付いてくる。
───あそこのアフタヌーンティー、量多いって口コミあったからワンピースで行く予定だったけど、タートルネックのワンピにしないと・・・。
「あ、そうだ。今日の映画とアフタヌーンティー、アリサと茉結はドタキャンするってよ。」
私と目を合わせた風凛くんはニヤリと笑った。
「!?」
「それからさ・・・俺の方が大好きだし、愛してるからな。」
「!」
───あの時の言葉、届いてたんだ・・・!
再び唇が繋がる。もちろんキスだけでは終わらないし終われない。
指輪をゆっくり眺めるのはしばらく後のことになりそうだ。
───『2月31日 ~少しずれている世界~』 完───
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