俺はモブなので。

バニラアイス

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もしかして....

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「げっ、デリク.....」

シャーロットが嫌そうにデリク・グレイを見ているが、デリク・グレイの方はそんなシャーロットを無視してアメリア皇女に話しかけた。

「初めまして、アメリア皇女殿下。私はグレイ公爵家のデリク・グレイと申します。

以後、お見知りおきを。」

「え、えぇ....アメリア・クロンディアです。よろしくお願い致します。」

「クレノくんも久しぶりだね。俺に会えなくて寂しかったかい?」

「いえ、全然。」

「酷いなぁ....俺、泣いちゃうよ?」

デリク・グレイは泣き真似をしながらなぜか俺とシャーロットの間に無理矢理身体を割り込ませ、シャーロットを押し退けて座った。

「ちょっと!なんでわざわざ私とクレノの間に座るのよ!座る場所ならいくらでもあるじゃない!!」

「.....いいだろ別に。俺はここに座りたいんだ。」

「良くないわ!大体なんでここにいるのよ!」

「試合が終わって暇なんだよ。」

「だからって、なんでわざわざここに座るのよ!別の場所に座りなさいよ!」

「ここが一番試合が見やすいんだよ。だから退くとか無理。」

「はぁ?!」

「それよりお前、俺がいない所で俺の悪口言ってんじゃねぇよ。」

「事実でしょうが!あんた相変わらず意地悪で生意気よ!!」

「そっちこそ。相変わらず可愛げがない、我儘お嬢様だな。」

「悪かったわね!安心してよ、あんたに可愛いなんて思われたくないから!」

「そうかよ。」

「とにかく、私はあんたじゃなくてクレノの隣がいいの!さっさと退きなさいよ!!」

「だから無理だって言ってんだろうが。」

....確かにシャーロットと話す今のデリク・グレイは、いつものあのチャラい感じがない。


(俺の隣に座りたいとか言ってたけど、シャーロットの方をずっと向いて話してるし、心なしか耳も赤いような......て、え?


.....もしかして、デリク・グレイって......)


「これより決勝戦を開始する!」


もしかして....と考えていた俺はその審判の声により、シャーロットとデリク・グレイに向けられていた意識を審判へと向けた。

    
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