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大慌て
しおりを挟む「ん~...?なんだよ母さん....」
ノックもなしに入って来た母に、眠っていた俺はゴシゴシと目を擦りながら起き上がる。
「大変なのよ!!」
「だから何が大変なんだよ....」
朝からうるさいな。と思いながら母を見れば本当に慌てているようで、息を切らし、額から汗が流れていた。
「だ.......」
「だ?」
「だ、第二皇子殿下が、今日から急遽我が領地へお越しになるそうなのよ!!」
「.....えぇ!?」
(殿下が!?)
「しかも、この屋敷に帰省期間が終わるまでの間泊まるそうよ!」
「どうしてそんな急に.....」
「なんでも、殿下がこの領地にご興味があるそうで.....」
「へ...へぇ.....って、あとどれくらいで着く予定なの?」
「三時間後よ。」
「「.....」」
どうやら俺も母も、思っている事は同じのようだ。
「「急いで掃除しないと!!!」」
殆ど客が来る事がないこの屋敷は壁に穴が空いていたり客間が埃だらけだ。そんなところに第二皇子を入れるなんてできないし、絶対に許されない。
俺、母、父、兄、使用人と近くに住んでいる数人の村人達総出で第二皇子が来るまでの約二時間半、掃除したり庭を手入れしたりとできる限りの事はしたし、服装もできるだけ綺麗なものを選んで第二皇子を迎え入れる準備はギリギリすべて整った。
そして.....
「来た!!」
ついに、一つの豪華な馬車が門を潜り、敷地内へと入ってきた。
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