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冷徹公爵は氷のようで。
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「セリーナ・マクギリウス。貴女の魔法省への入省を許可します」
はあ。これでなんとか就職口を確保できた。
ここがダメだったら残る選択肢は修道院。黙って家を出ちゃえばどうとでもなるとはいえそうすると完全に生活費にも困るから。
これでも今まで侯爵令嬢として傅かれスプーンより重いものも持ったことのない深窓の令嬢をしていたあたしとしては、まだ社会に出て自分でお金を稼ぐっていうのももう一つ自信がない。
今回のことでカンカンに怒っているお父様には「お前など修道院に放り込んでやる」って怒鳴られて。
あたしがどんだけ無実だって主張しても聞いてもらえなかった。
せめて、あたしの魔力を活かせる場所をと懇願し、この魔法省の採用試験を受験させてもらえたのだけど。
面接官の人に軽くお辞儀をして席を立とうとしたところで。
「ああ。それではまず最初に魔法省長官との面会がありますので、そのままもう少しお待ちくださいね」
と、椅子に座ったまま待つように促される。
魔法省の長官って言ったら……。
確か、氷のように冷徹だって噂のオルファリド・グラキエスト様、だよね……。
三大公爵家筆頭のグラキエスト公爵家。国王アウレリウス様の妹君が前公爵に降嫁してオルファリド様がお生まれになったはずだから、コーネリアス殿下とも御従兄弟で。
あたしはまだ社交界デビューしてなかったからお会いしたことはないけど噂では彫像のように美麗なお顔をしていらっしゃるのだとか。
怖いのかな。でも。
ちょっと興味が……。
「ふむ。君が噂の悪女か」
お部屋に入るなりそうのたまった彼、グラキエスト公爵さま。
じろっとこちらを眺めるように見る瞳は確かに氷のように鋭くて。
「わたくしは無実です!!」
思わず立ち上がったあたし、公爵様に向かってそう啖呵を切っていました。
⭐︎⭐︎⭐︎
はあ。これでなんとか就職口を確保できた。
ここがダメだったら残る選択肢は修道院。黙って家を出ちゃえばどうとでもなるとはいえそうすると完全に生活費にも困るから。
これでも今まで侯爵令嬢として傅かれスプーンより重いものも持ったことのない深窓の令嬢をしていたあたしとしては、まだ社会に出て自分でお金を稼ぐっていうのももう一つ自信がない。
今回のことでカンカンに怒っているお父様には「お前など修道院に放り込んでやる」って怒鳴られて。
あたしがどんだけ無実だって主張しても聞いてもらえなかった。
せめて、あたしの魔力を活かせる場所をと懇願し、この魔法省の採用試験を受験させてもらえたのだけど。
面接官の人に軽くお辞儀をして席を立とうとしたところで。
「ああ。それではまず最初に魔法省長官との面会がありますので、そのままもう少しお待ちくださいね」
と、椅子に座ったまま待つように促される。
魔法省の長官って言ったら……。
確か、氷のように冷徹だって噂のオルファリド・グラキエスト様、だよね……。
三大公爵家筆頭のグラキエスト公爵家。国王アウレリウス様の妹君が前公爵に降嫁してオルファリド様がお生まれになったはずだから、コーネリアス殿下とも御従兄弟で。
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怖いのかな。でも。
ちょっと興味が……。
「ふむ。君が噂の悪女か」
お部屋に入るなりそうのたまった彼、グラキエスト公爵さま。
じろっとこちらを眺めるように見る瞳は確かに氷のように鋭くて。
「わたくしは無実です!!」
思わず立ち上がったあたし、公爵様に向かってそう啖呵を切っていました。
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