131 / 174
130
しおりを挟む
次のコレクションは10月に春夏。
気持ちを整えて、一致団結。
「なにが流行りますかね?」
小曽根くんは予想に迷う。
「ジレはどう?」
実用的で、どの年代にも合いそう。
「きれい目シャツがいい」
羽切さんと黒田くんの意見が一致。
話し合いながらどれを作るか、絞り込んでゆく。由愛ちゃんはさすが。だが、きらりと光るものとそうでないものの差が激しい。一人でショーをやる段階ではない。小曽根くんもいつもにもましてきれいなデザイン画を出してきた。黒田くんも食らいつく
。
コンセプトは『明日君がいなくならないように今日の僕にできる最大限のこと』と書きながら、よのぎさんのことを考えていた。少しでも君を温める、お洒落なジレ。
僕はこんなによのぎさんのことを考えて幸せな気持ちになっているのに、
『イライラしたときは』
とよのぎさんが検索をかけているようだった。主婦でも買い物途中や家の中で僕の不届きに苛つくことがあるのだろう。怒りは数秒で消えるらしい。
ストレスはどうにもできないからストレスに強くなる体になるような食べ物を買って帰ろう。やっぱりスタミナのつく肉とか抗酸化作用のある野菜だろうか。魚も好きだし、よのぎさんは果物も喜ぶ。よのぎさんのことを考えているだけで顔がほころぶ。
「社長、これだけは出てくださいね」
プレスは本来はうちの宣伝を担う人だ。雑誌掲載の対応や、その他広告、等々。
それなのに、どうしてもパーティに出ろという。嫌いなのだ。こんな仕事をしているのに煌びやかな空間が苦手。よのぎさんと一緒なら見える景色も違うのだろうか。
窓から見えた景色がきれいで、それをよのぎさんに伝えたい。そろそろ晩ごはんを作り出す頃だろうか。
『今日は早く帰るので夕飯は作らず空を見て待っていてください』
自分の仕事でなくても、夫の仕事の同伴ならよのぎさんは来てくれる。断れない。わかっている。だから誘いたくない。
そもそも表に出たがる女の人だったら結婚はしなかった。いちいちプレゼントしたものをネットに晒されたら恥ずかしい。君にあげたものなのに世の中の人にああだこうだ言われたくない。安い高いでは愛は測れないだろうに。
気持ちを整えて、一致団結。
「なにが流行りますかね?」
小曽根くんは予想に迷う。
「ジレはどう?」
実用的で、どの年代にも合いそう。
「きれい目シャツがいい」
羽切さんと黒田くんの意見が一致。
話し合いながらどれを作るか、絞り込んでゆく。由愛ちゃんはさすが。だが、きらりと光るものとそうでないものの差が激しい。一人でショーをやる段階ではない。小曽根くんもいつもにもましてきれいなデザイン画を出してきた。黒田くんも食らいつく
。
コンセプトは『明日君がいなくならないように今日の僕にできる最大限のこと』と書きながら、よのぎさんのことを考えていた。少しでも君を温める、お洒落なジレ。
僕はこんなによのぎさんのことを考えて幸せな気持ちになっているのに、
『イライラしたときは』
とよのぎさんが検索をかけているようだった。主婦でも買い物途中や家の中で僕の不届きに苛つくことがあるのだろう。怒りは数秒で消えるらしい。
ストレスはどうにもできないからストレスに強くなる体になるような食べ物を買って帰ろう。やっぱりスタミナのつく肉とか抗酸化作用のある野菜だろうか。魚も好きだし、よのぎさんは果物も喜ぶ。よのぎさんのことを考えているだけで顔がほころぶ。
「社長、これだけは出てくださいね」
プレスは本来はうちの宣伝を担う人だ。雑誌掲載の対応や、その他広告、等々。
それなのに、どうしてもパーティに出ろという。嫌いなのだ。こんな仕事をしているのに煌びやかな空間が苦手。よのぎさんと一緒なら見える景色も違うのだろうか。
窓から見えた景色がきれいで、それをよのぎさんに伝えたい。そろそろ晩ごはんを作り出す頃だろうか。
『今日は早く帰るので夕飯は作らず空を見て待っていてください』
自分の仕事でなくても、夫の仕事の同伴ならよのぎさんは来てくれる。断れない。わかっている。だから誘いたくない。
そもそも表に出たがる女の人だったら結婚はしなかった。いちいちプレゼントしたものをネットに晒されたら恥ずかしい。君にあげたものなのに世の中の人にああだこうだ言われたくない。安い高いでは愛は測れないだろうに。
1
あなたにおすすめの小説
ホストと女医は診察室で
星野しずく
恋愛
町田慶子は開業したばかりのクリニックで忙しい毎日を送っていた。ある日クリニックに招かれざる客、歌舞伎町のホスト、聖夜が後輩の真也に連れられてやってきた。聖夜の強引な誘いを断れず、慶子は初めてホストクラブを訪れる。しかし、その日の夜、慶子が目覚めたのは…、なぜか聖夜と二人きりのホテルの一室だった…。
雨の日にやさぐれお姉さんを拾ったと思ったら胃袋も心も掴んでくるスーパーお姉さんだった
九戸政景
恋愛
新人小説家の由利美音は、ある日の夜に一人の女性を拾う。太刀川凛莉と名乗る女性との共同生活が始まる中、様々な出会いを果たしながら美音は自身の過去とも向き合っていく。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
【完結】育てた後輩を送り出したらハイスペになって戻ってきました
藤浪保
恋愛
大手IT会社に勤める早苗は会社の歓迎会でかつての後輩の桜木と再会した。酔っ払った桜木を家に送った早苗は押し倒され、キスに翻弄されてそのまま関係を持ってしまう。
次の朝目覚めた早苗は前夜の記憶をなくし、関係を持った事しか覚えていなかった。
あまやかしても、いいですか?
藤川巴/智江千佳子
恋愛
結婚相手は会社の王子様。
「俺ね、ダメなんだ」
「あーもう、キスしたい」
「それこそだめです」
甘々(しすぎる)男子×冷静(に見えるだけ)女子の
契約結婚生活とはこれいかに。
溺婚
明日葉
恋愛
香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。
以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。
イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。
「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。
何がどうしてこうなった?
平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?
羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。
泉野あおい
恋愛
人の気持ちに重い軽いがあるなんて変だと思ってた。
でも今、確かに思ってる。
―――この愛は、重い。
------------------------------------------
羽柴健人(30)
羽柴法律事務所所長 鳳凰グループ法律顧問
座右の銘『危ない橋ほど渡りたい。』
好き:柊みゆ
嫌い:褒められること
×
柊 みゆ(28)
弱小飲料メーカー→鳳凰グループ・ホウオウ総務部
座右の銘『石橋は叩いて渡りたい。』
好き:走ること
苦手:羽柴健人
------------------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる