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大団円!?
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かくかくしかじか。
あーでーこーでーそんでもって、こうなって……。
全部、洗いざらい吐きました。
何ひとつ誤魔化すこともできずに、問われるままに白状しました。
いやいや、俺だって流石に異世界からの転移者とか、言ってないスキルを持ってるとかは黙ってるつもりだったよ?
でもな……イリヤさんとルイさんの尋問に負けた……。
そして、全てゲロっちまいました!
ひととおり、俺の話を聞いたハイスペックイケメンヤローは円陣組んで話し合い、なんか俺の知らないところで方針を決めてしまい。
今、俺はジンの見張りのもと泊まっていた宿屋まで戻ってきました。
ジンは例のマッチョオネエたちに俺の宿泊代の清算をしていて、俺は荷物の整理をしています。
なんか、見たいんだって。
俺の持っている「知識の宝珠」を。
結構、使っていない宝珠が残っているな……。
「無限収納」に入れてなかった他の荷物も鞄に詰めて、と。
準備ができて、階下に降りていくと、笑顔満面のジンが待っていた。
「荷物、それだけ?」
「ああ」
ジンは俺の手からひょいと鞄を奪うと、マッチョオネエに手を振って、俺を宿屋から連れ出す。
「どこに行くんだよ?」
「イリヤのとこ。あそこ屋敷は広いし庭もあるし、ゆっくりできるよ」
そんな爽やかな笑顔で言われても、俺にとっては魔王城に素手で行く勇者の気分だ。
結果、ジンの馬鹿力にズルズルと引きずられるようにしてカケスの街を移動した。
しばらく歩くこと数十分。
アルカサル侯爵家が建つ高台よりはやや落ちるが、カケスの街の富豪層が屋敷を構える一角。
ちょっと離れた場所にドドーンと屋敷があって、周りは広めの庭。
庭? もう広場だろ? 運動場だろ? サッカー場ばりの芝だし、馬もいるし……。
「やっぱ……王子だからか?」
「は? これぐらい高ランク冒険者なら買えるぞ。ほら、行くぞ」
嘘だろ?
冒険者ってそんなにボロ儲けできる職業だったんだ……。
呆然とする俺の背中をグイグイ押して、門扉を潜り、屋敷の玄関を勝手に素通りし、そのまま二階へと連れて行かれた。
ジンが開いた扉の向こうには、ゴージャスな広間。
壁紙に金銀の模様が……、シャンデリアが幾つも……絨緞がふかふか……ソファセットが重厚すぎる……。
「庶民には、眩すぎる!」
ぎゅっと目を瞑った俺に頓着することなく、肩を抱いて部屋へとエスコートしてソファに座らせるイリヤさん。
他にもルイさんがいて、彼は寛いで紅茶まで飲んでいる。
あ、俺にも紅茶を淹れてくれた。
「ありがと」
紅茶をひと口。
はー、落ち着く……て、お前は何やってんの?
王家の影が、可愛い顔にあちこち殴られた跡をつけて、床に正座していた。
「……罰、受けた」
ま、イリヤさんという主君筋に刃を向けたら、本当なら切腹もんだし。
殴られただけなら、いい方かな?
「ちなみに私は殴るだけの腕力がないので、魔法でちょっと」
ニコッと笑いながら報告することじゃないよね? ルイさん怖い。
「おい、イリヤ! これ、すごいぞ。魔法・禁術編とか黒歴史編とか、ヤベェのがゴロゴロしてる」
「知識の宝珠」を確認していたジン。
え? そんなのあったけ? なんか、神様が勝手に「知識の宝珠」を増やしている気がする。
まだ、俺も全部は確かめてないんだよな。
ちょっと好奇心をくすぐられて、俺もジンたちに混ざって「知識の宝珠」を確認してみる。
一つ、二つ手に取り見ると、「地理・地図編」とか「便利な生活の知恵編」とかがある。
「ん?」
なんか、急に上着のポケットが重くなったな?
ポケットに手を突っ込んで取り出すと、新しい「知識の宝珠」らしき球体。
なんだろう?
ふむふむ……ん? ……えっ!
「どうした? アオイ?」
「へ? なんでもない、なんでもないよ」
慌てて俺は、持っていた宝珠を体の後ろに隠す。
これ……「SEXの知識編」です。
タラーッ、タラーッ。
じーっと見つめられる俺。
そこへ、反対側からルイさんが俺の手から宝珠を奪ってしまう。
「ああーっ!」
「そんなに珍しい物ですか? ……え? これって……」
マジマジと宝珠を見た後、また俺を除け者にして円陣を組んで、こしょこしょと内緒話を始めやがった。
そして、そのときは仲間に入れてもらえる王家の影が羨ましい。
なんか、漏れ聞こえてくる内容が不穏なんだけど……。
教えるなら自分で教えたいとか。
知らないことをじっくりたっぷり教え込むのが楽しいとか。
ノーマルモードよりハードモードもいいものだ、とか。
え? なんの話?。
でも、背中がゾクゾクするんだよねぇ……、よし、逃げよう。
今のうちに逃げよう、と後ろを向いて脱兎のごとく走り出そうとして、捕まった。
「どこ、行くの?アオイちゃん」
「アオイ、逃げんな」
「大丈夫ですよ。ちゃんと順番を守りますから」
「…………」
いや、順番ってなんですか? ルイさん!
王家の影、お前は喋れ!
「いや、俺……間に合ってるんで……。て、なんでジンとイリヤさん俺の腕を拘束するんですか? え? どこに連れて行くの? ルイさん、その部屋は何? へ? なんでベッドに寝かされるの? おい!お前が用意している小瓶には何が入ってるんだ? え? ええ? ちょっと、待って……あ、あー!」
異世界転移して…………旦那が四人できました。
今は産む子供の順番で揉めています。
え? 俺が産むの?
……もう元の世界に戻りたいとは思わないけど……愛されて、幸せだけど……。
でもやっぱり、雄っぱいよりおっぱいの方が好きだー!
あーでーこーでーそんでもって、こうなって……。
全部、洗いざらい吐きました。
何ひとつ誤魔化すこともできずに、問われるままに白状しました。
いやいや、俺だって流石に異世界からの転移者とか、言ってないスキルを持ってるとかは黙ってるつもりだったよ?
でもな……イリヤさんとルイさんの尋問に負けた……。
そして、全てゲロっちまいました!
ひととおり、俺の話を聞いたハイスペックイケメンヤローは円陣組んで話し合い、なんか俺の知らないところで方針を決めてしまい。
今、俺はジンの見張りのもと泊まっていた宿屋まで戻ってきました。
ジンは例のマッチョオネエたちに俺の宿泊代の清算をしていて、俺は荷物の整理をしています。
なんか、見たいんだって。
俺の持っている「知識の宝珠」を。
結構、使っていない宝珠が残っているな……。
「無限収納」に入れてなかった他の荷物も鞄に詰めて、と。
準備ができて、階下に降りていくと、笑顔満面のジンが待っていた。
「荷物、それだけ?」
「ああ」
ジンは俺の手からひょいと鞄を奪うと、マッチョオネエに手を振って、俺を宿屋から連れ出す。
「どこに行くんだよ?」
「イリヤのとこ。あそこ屋敷は広いし庭もあるし、ゆっくりできるよ」
そんな爽やかな笑顔で言われても、俺にとっては魔王城に素手で行く勇者の気分だ。
結果、ジンの馬鹿力にズルズルと引きずられるようにしてカケスの街を移動した。
しばらく歩くこと数十分。
アルカサル侯爵家が建つ高台よりはやや落ちるが、カケスの街の富豪層が屋敷を構える一角。
ちょっと離れた場所にドドーンと屋敷があって、周りは広めの庭。
庭? もう広場だろ? 運動場だろ? サッカー場ばりの芝だし、馬もいるし……。
「やっぱ……王子だからか?」
「は? これぐらい高ランク冒険者なら買えるぞ。ほら、行くぞ」
嘘だろ?
冒険者ってそんなにボロ儲けできる職業だったんだ……。
呆然とする俺の背中をグイグイ押して、門扉を潜り、屋敷の玄関を勝手に素通りし、そのまま二階へと連れて行かれた。
ジンが開いた扉の向こうには、ゴージャスな広間。
壁紙に金銀の模様が……、シャンデリアが幾つも……絨緞がふかふか……ソファセットが重厚すぎる……。
「庶民には、眩すぎる!」
ぎゅっと目を瞑った俺に頓着することなく、肩を抱いて部屋へとエスコートしてソファに座らせるイリヤさん。
他にもルイさんがいて、彼は寛いで紅茶まで飲んでいる。
あ、俺にも紅茶を淹れてくれた。
「ありがと」
紅茶をひと口。
はー、落ち着く……て、お前は何やってんの?
王家の影が、可愛い顔にあちこち殴られた跡をつけて、床に正座していた。
「……罰、受けた」
ま、イリヤさんという主君筋に刃を向けたら、本当なら切腹もんだし。
殴られただけなら、いい方かな?
「ちなみに私は殴るだけの腕力がないので、魔法でちょっと」
ニコッと笑いながら報告することじゃないよね? ルイさん怖い。
「おい、イリヤ! これ、すごいぞ。魔法・禁術編とか黒歴史編とか、ヤベェのがゴロゴロしてる」
「知識の宝珠」を確認していたジン。
え? そんなのあったけ? なんか、神様が勝手に「知識の宝珠」を増やしている気がする。
まだ、俺も全部は確かめてないんだよな。
ちょっと好奇心をくすぐられて、俺もジンたちに混ざって「知識の宝珠」を確認してみる。
一つ、二つ手に取り見ると、「地理・地図編」とか「便利な生活の知恵編」とかがある。
「ん?」
なんか、急に上着のポケットが重くなったな?
ポケットに手を突っ込んで取り出すと、新しい「知識の宝珠」らしき球体。
なんだろう?
ふむふむ……ん? ……えっ!
「どうした? アオイ?」
「へ? なんでもない、なんでもないよ」
慌てて俺は、持っていた宝珠を体の後ろに隠す。
これ……「SEXの知識編」です。
タラーッ、タラーッ。
じーっと見つめられる俺。
そこへ、反対側からルイさんが俺の手から宝珠を奪ってしまう。
「ああーっ!」
「そんなに珍しい物ですか? ……え? これって……」
マジマジと宝珠を見た後、また俺を除け者にして円陣を組んで、こしょこしょと内緒話を始めやがった。
そして、そのときは仲間に入れてもらえる王家の影が羨ましい。
なんか、漏れ聞こえてくる内容が不穏なんだけど……。
教えるなら自分で教えたいとか。
知らないことをじっくりたっぷり教え込むのが楽しいとか。
ノーマルモードよりハードモードもいいものだ、とか。
え? なんの話?。
でも、背中がゾクゾクするんだよねぇ……、よし、逃げよう。
今のうちに逃げよう、と後ろを向いて脱兎のごとく走り出そうとして、捕まった。
「どこ、行くの?アオイちゃん」
「アオイ、逃げんな」
「大丈夫ですよ。ちゃんと順番を守りますから」
「…………」
いや、順番ってなんですか? ルイさん!
王家の影、お前は喋れ!
「いや、俺……間に合ってるんで……。て、なんでジンとイリヤさん俺の腕を拘束するんですか? え? どこに連れて行くの? ルイさん、その部屋は何? へ? なんでベッドに寝かされるの? おい!お前が用意している小瓶には何が入ってるんだ? え? ええ? ちょっと、待って……あ、あー!」
異世界転移して…………旦那が四人できました。
今は産む子供の順番で揉めています。
え? 俺が産むの?
……もう元の世界に戻りたいとは思わないけど……愛されて、幸せだけど……。
でもやっぱり、雄っぱいよりおっぱいの方が好きだー!
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