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第5章 事業展開
第87話 リヤカー
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俺達はまた装備を付けて、アスケルの森に来ている。
「エリアス、お前はこの森が本当に好きだな」
「えぇ、森は自然の恵みを与えてくれるし、それに落ち着きますから」
「それはそうだが」
そう言いながら俺達は探し物をしている。
正確には探しているのは俺だけど。
オルガさん達には低い幹が茂るところを探してください、と伝えてある。
何を捜しているのかって?
お茶さ。
この国で紅茶が栽培されていると聞き、お茶が飲みたくなった。
お茶の樹の茶樹は、常緑樹だから一年中あるはず。
探すこと3時間。
森の奥に入り面倒な魔物は避け、美味しそうな魔物は狩りながら進んだ。
あった!
多分これだ?!
鑑定で調べたてみたが、間違いなかった。
「オルガさん、アリッサさん、ありました!」
「ほう、これがお茶の樹か。初めて見たよ」
「ほんと、そうね」
「では、少しもらって行きましょうか」
そう言うと俺はストレージに、辺り一面の茶樹を収納した。
もちろん全部ではなく、増えるようにと残したけどね。
「では次はラプタですね」
森にはラプタという卵を産む鳥が居る。
今までは見かけても、そのままだったが今日は確保したい。
そしていざ探すとなると、中々見つからなかった。
そこでアリッサさんの風の探知魔法が大活躍した。
だが見つけても傷付ける訳にはいかない。
そこで考えたのが、河などで魚を捕る時に使う投げ編みだ。
ラプタを見つけ風魔法を使い、網を広げ上から被せていく。
この方法でオスを1匹、メスを6匹捕まえた。
きっとこの子達が1つのファミリーなんだろう。
鶏と同じならオス1羽に対して、10羽から30羽のメスがパートナーのはずだ。
1日1個卵を産むと言うから毎日、卵を6個生んでくれるといいな。
ラプタを持ち帰るのに、45cm真角の木箱を『創生魔法』で3つ創った。
そして2~3匹ずつ入れ、1人1箱を持って帰る。
今回は森の奥に入っていたので、出てくるのに時間が掛かった。
森の出口に着くころには、みんな箱を下げて歩くのが面倒になっていた。
「もう街ですね。この箱を持って移動するのは面倒です。こうしましょうか?」
俺は以前、騎士団に寄付した様なリヤカーを『創生魔法』で作って出した。
ただ違うのは2輪だと安定が悪いので、4輪にして前一列に座席があることだ。
「なんだい、これは?」
「リヤカーと言って荷物を運ぶものです。オルガさん達も乗ってください」
「私達は荷物なのかい?」
「あはは、そう言わずに。ラプタを入れた箱を乗せて座ってください」
俺はオルガさん達を乗せ、リヤカーをアレン領まで足早に引いて歩く。
城門に近付くと門番や、街に入るために並んでいる人達が驚いて見ている。
「それはなにかな?」
門番に聞かれてたので、思わず答える。
「これはリヤカーと言って、物や人を運ぶものです」
「ほう、そのロゴは…」
「あぁ、この前、俺が襲われた時に来てくれた騎士団の方ですね」
「この前の物より、運びやすそうだな」
「えぇ、あれから改良しましたから」
全然、してませんけど…。
「そうか、しかしそれはどこで売っているのかな?両脇のロゴのエリアス商会はどこに店があるのかな」
「卸の店なので店舗は構えていませんよ」
「それは残念だ、前に貰ったのが便利でね。特に今回のも良さそうだから、騎士団で欲しかったんだよ」
「では冒険者ギルドの近くにある、アバンス商会に何台か卸しておきますから」
「そうかい、後で行ってみるよ」
ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、
ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、
俺達は城門を通り、街中でリヤカーを引き歩いている。
「ねえエリアス君。恥ずかしいから、降りたら駄目かしら?」
「駄目ですよ、アリッサさん。これは宣伝ですから」
「宣伝か~」
オルガさんも恥ずかしそうだ。
エリアス商会のゴロが入った、リヤカーを引きながら街中を歩く。
そしてそのまま俺達は、アバンス商会に向った。
事情を話し何台か置いて貰わないと話が合わなくなる。
すると店先に奥さんのオルエッタさんが丁度、出ていた。
「まあ、エリアス様。それに皆様、それはなんでしょうか?」
「これはリヤカーと言って、物や人を運ぶものです」
俺はまた門番に言った事と同じことを言った。
「そんな、私との約束は明日なのに、そんなに待ちきれなかったのでしょうか?」
「あっ、いえ…「いくらエリアス様とは言えど、私は年上でしかも人妻ですよ!」
「えっ?わかっています…「わかっていても気持ちは正直、しかも白昼堂々と…」
「え、え?…「仕方ありません、エリアス様なら…「こら!オルエッタ。なにをやっいるのかね?店の前が騒がしいと思ったら…」
アイザックさんだ、助かった。
「これはエリアス様、ようこそおいで下さいました」
「こんにちは、アイザックさん。実は…」
俺はアイザックさんに事の経緯を話した。
アスケルの森にラプタを捕まえに行き、運ぶのが大変なのでリヤカーを創った。
そして城門の騎士団の人からリヤカーを欲しいと言われたこと。
エリアス商会は卸なので店舗を構えていない。
そのため、アバンス商会に卸すと話したことを伝えた。
「それは有難い。騎士団様との伝手が出来れば、こんな嬉しい事はありません」
「でも、本当に買いにくるのかは分かりませんよ」
「それは、勿論です。しかしラプタを捕まえて、どうされるのですか?」
「養鶏を始めようと思いまして」
「養鶏ですか?」
「えぇ、自分達の食べる分だけですが卵を生産したり、食用にしようと思いまして」
「ほう、それは。自分達で飼い、育て、食べるとは。さすがエリアス様です」
何かその流れを言葉で言われると、残酷な気がするのは俺の気持ちの問題なのか。
気持ちを切り替え俺は、2輪と4輪のリヤカーをそれぞれ2台ずつ卸した。
「この4輪のリヤカーは便利そうですな。物や人も乗せられ農家に喜ばれそうです」
人を乗せる?
待てよ、俺はあることを思い付いた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
読んで頂いてありがとうございます。
物語はまったり、のんびりと進みます。
「エリアス、お前はこの森が本当に好きだな」
「えぇ、森は自然の恵みを与えてくれるし、それに落ち着きますから」
「それはそうだが」
そう言いながら俺達は探し物をしている。
正確には探しているのは俺だけど。
オルガさん達には低い幹が茂るところを探してください、と伝えてある。
何を捜しているのかって?
お茶さ。
この国で紅茶が栽培されていると聞き、お茶が飲みたくなった。
お茶の樹の茶樹は、常緑樹だから一年中あるはず。
探すこと3時間。
森の奥に入り面倒な魔物は避け、美味しそうな魔物は狩りながら進んだ。
あった!
多分これだ?!
鑑定で調べたてみたが、間違いなかった。
「オルガさん、アリッサさん、ありました!」
「ほう、これがお茶の樹か。初めて見たよ」
「ほんと、そうね」
「では、少しもらって行きましょうか」
そう言うと俺はストレージに、辺り一面の茶樹を収納した。
もちろん全部ではなく、増えるようにと残したけどね。
「では次はラプタですね」
森にはラプタという卵を産む鳥が居る。
今までは見かけても、そのままだったが今日は確保したい。
そしていざ探すとなると、中々見つからなかった。
そこでアリッサさんの風の探知魔法が大活躍した。
だが見つけても傷付ける訳にはいかない。
そこで考えたのが、河などで魚を捕る時に使う投げ編みだ。
ラプタを見つけ風魔法を使い、網を広げ上から被せていく。
この方法でオスを1匹、メスを6匹捕まえた。
きっとこの子達が1つのファミリーなんだろう。
鶏と同じならオス1羽に対して、10羽から30羽のメスがパートナーのはずだ。
1日1個卵を産むと言うから毎日、卵を6個生んでくれるといいな。
ラプタを持ち帰るのに、45cm真角の木箱を『創生魔法』で3つ創った。
そして2~3匹ずつ入れ、1人1箱を持って帰る。
今回は森の奥に入っていたので、出てくるのに時間が掛かった。
森の出口に着くころには、みんな箱を下げて歩くのが面倒になっていた。
「もう街ですね。この箱を持って移動するのは面倒です。こうしましょうか?」
俺は以前、騎士団に寄付した様なリヤカーを『創生魔法』で作って出した。
ただ違うのは2輪だと安定が悪いので、4輪にして前一列に座席があることだ。
「なんだい、これは?」
「リヤカーと言って荷物を運ぶものです。オルガさん達も乗ってください」
「私達は荷物なのかい?」
「あはは、そう言わずに。ラプタを入れた箱を乗せて座ってください」
俺はオルガさん達を乗せ、リヤカーをアレン領まで足早に引いて歩く。
城門に近付くと門番や、街に入るために並んでいる人達が驚いて見ている。
「それはなにかな?」
門番に聞かれてたので、思わず答える。
「これはリヤカーと言って、物や人を運ぶものです」
「ほう、そのロゴは…」
「あぁ、この前、俺が襲われた時に来てくれた騎士団の方ですね」
「この前の物より、運びやすそうだな」
「えぇ、あれから改良しましたから」
全然、してませんけど…。
「そうか、しかしそれはどこで売っているのかな?両脇のロゴのエリアス商会はどこに店があるのかな」
「卸の店なので店舗は構えていませんよ」
「それは残念だ、前に貰ったのが便利でね。特に今回のも良さそうだから、騎士団で欲しかったんだよ」
「では冒険者ギルドの近くにある、アバンス商会に何台か卸しておきますから」
「そうかい、後で行ってみるよ」
ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、
ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、ゴロ、
俺達は城門を通り、街中でリヤカーを引き歩いている。
「ねえエリアス君。恥ずかしいから、降りたら駄目かしら?」
「駄目ですよ、アリッサさん。これは宣伝ですから」
「宣伝か~」
オルガさんも恥ずかしそうだ。
エリアス商会のゴロが入った、リヤカーを引きながら街中を歩く。
そしてそのまま俺達は、アバンス商会に向った。
事情を話し何台か置いて貰わないと話が合わなくなる。
すると店先に奥さんのオルエッタさんが丁度、出ていた。
「まあ、エリアス様。それに皆様、それはなんでしょうか?」
「これはリヤカーと言って、物や人を運ぶものです」
俺はまた門番に言った事と同じことを言った。
「そんな、私との約束は明日なのに、そんなに待ちきれなかったのでしょうか?」
「あっ、いえ…「いくらエリアス様とは言えど、私は年上でしかも人妻ですよ!」
「えっ?わかっています…「わかっていても気持ちは正直、しかも白昼堂々と…」
「え、え?…「仕方ありません、エリアス様なら…「こら!オルエッタ。なにをやっいるのかね?店の前が騒がしいと思ったら…」
アイザックさんだ、助かった。
「これはエリアス様、ようこそおいで下さいました」
「こんにちは、アイザックさん。実は…」
俺はアイザックさんに事の経緯を話した。
アスケルの森にラプタを捕まえに行き、運ぶのが大変なのでリヤカーを創った。
そして城門の騎士団の人からリヤカーを欲しいと言われたこと。
エリアス商会は卸なので店舗を構えていない。
そのため、アバンス商会に卸すと話したことを伝えた。
「それは有難い。騎士団様との伝手が出来れば、こんな嬉しい事はありません」
「でも、本当に買いにくるのかは分かりませんよ」
「それは、勿論です。しかしラプタを捕まえて、どうされるのですか?」
「養鶏を始めようと思いまして」
「養鶏ですか?」
「えぇ、自分達の食べる分だけですが卵を生産したり、食用にしようと思いまして」
「ほう、それは。自分達で飼い、育て、食べるとは。さすがエリアス様です」
何かその流れを言葉で言われると、残酷な気がするのは俺の気持ちの問題なのか。
気持ちを切り替え俺は、2輪と4輪のリヤカーをそれぞれ2台ずつ卸した。
「この4輪のリヤカーは便利そうですな。物や人も乗せられ農家に喜ばれそうです」
人を乗せる?
待てよ、俺はあることを思い付いた。
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読んで頂いてありがとうございます。
物語はまったり、のんびりと進みます。
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