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第6章 エリアス商会
第104話 会社訪問
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トンッ、トンッ、トンッ、
10時過ぎくらいだろうか、ドアノッカーを叩く音がした。
「は~~~い!!」
俺は聞こえる訳もないのに、屋敷の中で返事をしながら門に向かう。
ギィ~~~~~!!
ドアを開けると昨日、伺った斡旋ギルドのギルド長アクアさんの顔があった。
「やあ、いらっしゃい」
俺は声を掛けた。
「本当にこの屋敷だったんだね。間違いかと思ったよ」
「アクアさん昨日、話したじゃないですか」
「実際に来て見ると信じられなくてね」
「そうですか」
「エリアス様の望んだ通り男性6人、女性8人。男女半々が人族と獣人だよ」
見るとみんな10代後半くらいだった。
「わかりました。よくこの短時間で集まりましたね」
「あぁ、労働時間が6時間、能力次第で人種関わらず望めば給与は1万。そんな仕事は他には無いからね」
「でもギルドで手数料3割取りますよね」
「あははは、それはそうだが。うん?そちらは?」
オルガさんとアリッサさんが後からやってきた。
「あぁ、妻のオルガです。オルガは昨日、具合が悪かったので」
アクアさんは、ほう、という顔をした。
獣人のオルガさんは茶色の短い髪、俺より身長が高く175cmくらい。
筋肉質で男の服を着せれば、男装の麗人として女性にモテそうだ。
「さあ、行きましょうか?」
「でも良いのかい?看板に5万円と書いてあったけど。私を入れて15人は居るんだ。そんな大金は払えないよ」
「いいですよ無料で。それに看板は昨日作って今日から出してます。昨日まで10万でしたから」
「10万だって?!いったいどんな施設なんだい?」
「まあ、入って見ればわかりますよ。さあ、どうぞ」
そう言って俺達は1階の受付にやって来た。
「受付には誰も居ないのかい?」
「ええ、今のところ人が居ないのでドアノッカーが叩かれたら、迎えに出る感じでしたから。みなさんにやって頂きたいのはそこですね」
「門番に受付かい?」
「えぇ、そうです」
するとアルバンさんとアリッサさんが受付にやって来た。
今日は3組のお客様が来ている。
「どうですか?」
「はい、お客様には一通りの説明は終わりました。エリアス様」
「こちらもよ」
アルバンさんとアリッサさんが答える。
「妻のアリッサと従業員のアルバンです。今日は他に3組お客様が来ています。今、館内の説明を終わったところで、これもみなさんのお仕事です。浴槽の使い方が分からない人が多いので、中で説明して頂きます」
「だから男女が必要なんだね」
「そうですアクアさん。まさか女性風呂に男性は入れませんから」
そして簡単に館内を説明した。
この別館は3階建てで、日帰り温泉風に創ってある。
1階は受付と浴室で男女別々の入口と脱衣所がある。
浴室はお湯の出る流れるプールで高い滑り台から、お湯と共に降りて来れる。
それにサウナやジャグジー、打たせ湯、大浴場。
2階には娯楽施設として、ボウリングのレーンが6本。
そして3階は休憩所とレストランになっている。
憩い処にはリクライニングシートを設置して、仮眠もできゆったりくつろげるようになっている。
そして階段を上り屋上に出る。
屋上には男女別に露天風呂が完備され、空を見上げながらお風呂を満喫できる。
それをみんなに話した。
「みなさんは主にお客様に案内をする係りになります」
「お客様に案内をする係り?!」
「みなさんの仕事はお客様に1日楽しんで頂く事。目配り、気配り、心配りをする仕事です」
「目配り、気配り、心配り?!」
「そうです、例えば食堂で何かを頼もうとした時に顔を上げると、給仕がすぐに来てくれると嬉しいですよね。これは給仕があなたのことを注意深く観察していたからです。これを『目配りができる』といいます」
確かにそうだね。
同感だわ。
斡旋ギルドの連れて来た人達が呟く。
「お客様が手に取る前に気づき、渡してあげる。お客様の気持ちになり自分だったら次にどのような行動を起こすか考え、それを行動に移すことが『気配り』です」
ほう~。
「『心配り』は相手を思い何をしたら喜ぶのか、相手の心に寄り添い行動することです。気配りよりも、さらに相手のことを思って行動することですね」
そうね。
もっともなことだ。
執事やメイドさん達が頷く。
「つまり目配り、気配り、心配りとは、表裏のない『心』でお客様をお迎えすること。これを『おもてなっしー』と言います」
「『おもてなっしー』?!」
「そうです、語尾をやや声を高めに上げ、軽くジャンプし『おもてなっしー』です」
『おもてなっしー』?!
みんなそれぞれ感心したように、語尾を高めに上げつぶやく。
「これから館内を男性はアルバンさん、女性はアリッサさんに案内させます。楽しんで来てください」
そう俺が言うとみんなそれぞれ、男女別に分かれて脱衣所に入って行った。
オルガさんは本館に戻っているからと帰って行った。
そして俺は今、3階の休憩所兼レストランにいる。
お風呂に入って出てきた人や、2階の娯楽施設で遊んだ人達が休みに来るからだ。
バスローブ姿やジャージで、ボーリングを楽しんだ人達はくつろいでいる。
先客の3組は9時過ぎに訪れ、今は休憩中だ。
12時くらいにガヤガヤ声がしたかと思うと、斡旋ギルドの人達がやってきた。
良いお湯だったな。
お風呂がこんなに気持ちいいとは。
シャンプーとボディソープが良いわ。
この香りときたら。
みんな思い思いに感想を言っている。
その時だった。
「なんだ、ここは!!獣人と一緒など、臭くてたまらん!!」
先客の3組の内、2組はどこかの貴族の女性で1組は50代の男性だった。
最近では男性も訪れるようになり、その1人だった。
そして紹介者は2組の貴族の女性内のどちらかだ。
もう誰の紹介で来ているのかさえ分からない。
斡旋ギルドのアクアさんが連れて来た、獣人の人達を蔑むような目で見て言う。
仕方がないな。
「お客さ~ん。困りますね~大きな声を出されると。他のお客様に迷惑ですよ」
俺はドラマなどで見た仲裁方法で止めに入った。
「だから何だと言っているのだ?この施設では獣人がいるなど信じられん」
「表の看板に書いてありましたよね?」
「書いてはあったが、まさか同等とは思わないだろう」
それはあなたの捉え方でしょう。
「獣人を追い出せ!!」
「それはできません」
「事が聞けないのか。私はアール・グレイ伯爵の家に呼ばれたこともあるんだぞ!」
誰だ、それは?
お茶か?
しかも呼ばれたから、なんだと言うのだ?
あんた誰?
だから権力に媚びる人は面倒だ。
ああ、そうだ。
それなら、いいものがあった。
「俺はこういう物を持ってますよ」
そう言って俺はストレージから、あるものを出した。
王都に行った時にファイネン公爵からもらった、紋章が入ったメダルを見せた。
「そ、それは公爵家の紋章…」
「王都に行った時にファイネン公爵様から頂いたものです」
「そ、そんなまさか。こんなお屋敷を持っている時点で気付けばよかった…」
なにをだよ?
「さあ、青年よ、私を好きにすればよい。私は逃げも隠れもしない」
わっ!やめろ。
男性はこちらに向かってやってくる。
くるな、バスローブの前を開けて見せるな!!
10時過ぎくらいだろうか、ドアノッカーを叩く音がした。
「は~~~い!!」
俺は聞こえる訳もないのに、屋敷の中で返事をしながら門に向かう。
ギィ~~~~~!!
ドアを開けると昨日、伺った斡旋ギルドのギルド長アクアさんの顔があった。
「やあ、いらっしゃい」
俺は声を掛けた。
「本当にこの屋敷だったんだね。間違いかと思ったよ」
「アクアさん昨日、話したじゃないですか」
「実際に来て見ると信じられなくてね」
「そうですか」
「エリアス様の望んだ通り男性6人、女性8人。男女半々が人族と獣人だよ」
見るとみんな10代後半くらいだった。
「わかりました。よくこの短時間で集まりましたね」
「あぁ、労働時間が6時間、能力次第で人種関わらず望めば給与は1万。そんな仕事は他には無いからね」
「でもギルドで手数料3割取りますよね」
「あははは、それはそうだが。うん?そちらは?」
オルガさんとアリッサさんが後からやってきた。
「あぁ、妻のオルガです。オルガは昨日、具合が悪かったので」
アクアさんは、ほう、という顔をした。
獣人のオルガさんは茶色の短い髪、俺より身長が高く175cmくらい。
筋肉質で男の服を着せれば、男装の麗人として女性にモテそうだ。
「さあ、行きましょうか?」
「でも良いのかい?看板に5万円と書いてあったけど。私を入れて15人は居るんだ。そんな大金は払えないよ」
「いいですよ無料で。それに看板は昨日作って今日から出してます。昨日まで10万でしたから」
「10万だって?!いったいどんな施設なんだい?」
「まあ、入って見ればわかりますよ。さあ、どうぞ」
そう言って俺達は1階の受付にやって来た。
「受付には誰も居ないのかい?」
「ええ、今のところ人が居ないのでドアノッカーが叩かれたら、迎えに出る感じでしたから。みなさんにやって頂きたいのはそこですね」
「門番に受付かい?」
「えぇ、そうです」
するとアルバンさんとアリッサさんが受付にやって来た。
今日は3組のお客様が来ている。
「どうですか?」
「はい、お客様には一通りの説明は終わりました。エリアス様」
「こちらもよ」
アルバンさんとアリッサさんが答える。
「妻のアリッサと従業員のアルバンです。今日は他に3組お客様が来ています。今、館内の説明を終わったところで、これもみなさんのお仕事です。浴槽の使い方が分からない人が多いので、中で説明して頂きます」
「だから男女が必要なんだね」
「そうですアクアさん。まさか女性風呂に男性は入れませんから」
そして簡単に館内を説明した。
この別館は3階建てで、日帰り温泉風に創ってある。
1階は受付と浴室で男女別々の入口と脱衣所がある。
浴室はお湯の出る流れるプールで高い滑り台から、お湯と共に降りて来れる。
それにサウナやジャグジー、打たせ湯、大浴場。
2階には娯楽施設として、ボウリングのレーンが6本。
そして3階は休憩所とレストランになっている。
憩い処にはリクライニングシートを設置して、仮眠もできゆったりくつろげるようになっている。
そして階段を上り屋上に出る。
屋上には男女別に露天風呂が完備され、空を見上げながらお風呂を満喫できる。
それをみんなに話した。
「みなさんは主にお客様に案内をする係りになります」
「お客様に案内をする係り?!」
「みなさんの仕事はお客様に1日楽しんで頂く事。目配り、気配り、心配りをする仕事です」
「目配り、気配り、心配り?!」
「そうです、例えば食堂で何かを頼もうとした時に顔を上げると、給仕がすぐに来てくれると嬉しいですよね。これは給仕があなたのことを注意深く観察していたからです。これを『目配りができる』といいます」
確かにそうだね。
同感だわ。
斡旋ギルドの連れて来た人達が呟く。
「お客様が手に取る前に気づき、渡してあげる。お客様の気持ちになり自分だったら次にどのような行動を起こすか考え、それを行動に移すことが『気配り』です」
ほう~。
「『心配り』は相手を思い何をしたら喜ぶのか、相手の心に寄り添い行動することです。気配りよりも、さらに相手のことを思って行動することですね」
そうね。
もっともなことだ。
執事やメイドさん達が頷く。
「つまり目配り、気配り、心配りとは、表裏のない『心』でお客様をお迎えすること。これを『おもてなっしー』と言います」
「『おもてなっしー』?!」
「そうです、語尾をやや声を高めに上げ、軽くジャンプし『おもてなっしー』です」
『おもてなっしー』?!
みんなそれぞれ感心したように、語尾を高めに上げつぶやく。
「これから館内を男性はアルバンさん、女性はアリッサさんに案内させます。楽しんで来てください」
そう俺が言うとみんなそれぞれ、男女別に分かれて脱衣所に入って行った。
オルガさんは本館に戻っているからと帰って行った。
そして俺は今、3階の休憩所兼レストランにいる。
お風呂に入って出てきた人や、2階の娯楽施設で遊んだ人達が休みに来るからだ。
バスローブ姿やジャージで、ボーリングを楽しんだ人達はくつろいでいる。
先客の3組は9時過ぎに訪れ、今は休憩中だ。
12時くらいにガヤガヤ声がしたかと思うと、斡旋ギルドの人達がやってきた。
良いお湯だったな。
お風呂がこんなに気持ちいいとは。
シャンプーとボディソープが良いわ。
この香りときたら。
みんな思い思いに感想を言っている。
その時だった。
「なんだ、ここは!!獣人と一緒など、臭くてたまらん!!」
先客の3組の内、2組はどこかの貴族の女性で1組は50代の男性だった。
最近では男性も訪れるようになり、その1人だった。
そして紹介者は2組の貴族の女性内のどちらかだ。
もう誰の紹介で来ているのかさえ分からない。
斡旋ギルドのアクアさんが連れて来た、獣人の人達を蔑むような目で見て言う。
仕方がないな。
「お客さ~ん。困りますね~大きな声を出されると。他のお客様に迷惑ですよ」
俺はドラマなどで見た仲裁方法で止めに入った。
「だから何だと言っているのだ?この施設では獣人がいるなど信じられん」
「表の看板に書いてありましたよね?」
「書いてはあったが、まさか同等とは思わないだろう」
それはあなたの捉え方でしょう。
「獣人を追い出せ!!」
「それはできません」
「事が聞けないのか。私はアール・グレイ伯爵の家に呼ばれたこともあるんだぞ!」
誰だ、それは?
お茶か?
しかも呼ばれたから、なんだと言うのだ?
あんた誰?
だから権力に媚びる人は面倒だ。
ああ、そうだ。
それなら、いいものがあった。
「俺はこういう物を持ってますよ」
そう言って俺はストレージから、あるものを出した。
王都に行った時にファイネン公爵からもらった、紋章が入ったメダルを見せた。
「そ、それは公爵家の紋章…」
「王都に行った時にファイネン公爵様から頂いたものです」
「そ、そんなまさか。こんなお屋敷を持っている時点で気付けばよかった…」
なにをだよ?
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