完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ

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第6章 エリアス商会

第109話 目標

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 夕方になり俺は、アリッサさんとオルガさんに呼ばれた。
 商業ギルドのノエルさんを、迎えに行く時間になったからだ。

 3人で商人ギルドに向かう。
 中に入るとノエルさんが、ギルドの人に挨拶をしていた。
 帰るだけなのに大げさだな?

 ノエルさんは振り向き俺に気づく。
「エリアス様、お待たせいたしました」
 そう言った。
 俺は今来たところですけど…。
 アリッサさんとオルガさんは頷いている。

 俺達はノエルさんと一緒に商業ギルドを出た。

「私の泊っている宿屋はあそこです」
 そう言われみんなで宿屋に入ってい良く。
 
 この国は賃貸で家を借りるより、宿屋に寝泊まりした方が安く食事も付いてくる。
 自炊しなくても良いので、宿屋暮らしの人が多い。
 
「この部屋です」
 そう言われ俺達は中に入る。
「荷造りはしておいたので…」
 ノエルさんに言われ部屋の中を見ると、風呂敷の様な布の中に服が入っていた。
 
「エリアス君、頼むわ」
 アリッサさんに言われ、俺は首を傾げた。
 うん?

「その荷物をエリアス君ので収納してほしいの」
 あぁ、そう言うことか。
 ノエルさんはストレージのことは知らないからね。
 俺は言われた通り荷物をストレージに収納した。

「さあ、行こうか」
 オルガさんが言い、みんな後に続く。
 ノエルさんは宿の人と別れを惜しんでいる。
 あれ?
 これからノエルさんは、どこに行くのかな?
 
 アリッサさんを先頭に4人で歩いている。
 このままいくと、俺達の屋敷だけど…。
 あぁ、やっぱりそうだ。

 本館の中に入り俺達の部屋がある三階に上がる。

「私達はエリアス君の両側の部屋だけど、ノエルさんはどうする?」
「では私はエリアス様の向かいの部屋で…」
 二階、三階は各七部屋ある。
 階段がある関係で三部屋ある向かい側が四部屋だ。
 俺は三部屋の真中に住んでおり、その両側がアリッサさんとオルガさんの部屋だ。
 では四部屋側の向かいの部屋がノエルさんか。

 でもどうしてだ?
 あっ!わかったアパート経営だ。
 部屋は余っている。
 それを利用して、人に貸そうと言う事か。
 なんだ、みんなも言ってくれればいいのに。
 
「エリアス、ノエルさんにも家具のセットを出してあげてくれないか」
 オルガさんに言われ、ストレージの中で『創生魔法』で言われた物を創った。
 ベッド、テーブル、椅子4つ、タンス、三面鏡ドレッサーと椅子のセットだ。

 ノエルさんは三面鏡を見て、とても嬉しそうに眼を輝かせていた。
 そして俺はストレージに仕舞っていた、ノエルさんの荷物を出した。

「明日は寝具を買ってこないとな。まあ、今日は良いけど」
 なんてことを言うんだオルガさん。
 寝具の無いベッドで、ノエルさんに寝ろと言うのか。
 
「今夜はノエルさんの歓迎会ね。なごみ亭に美味しいものを、食べに行きましょう」
 アリッサさんがそう言う。
 そして4人で『なごみ亭』に向った。

「こんばんは!」
「あら、いらっしゃい!!」
 サリーさんが迎えてくれる。
「4人前でお願いします」
「わかったわ。空いている席に座ってね」

 席に座って待っているとこの店の看板娘、10歳のアンナちゃんがサリーさんと一緒に食事を持ってやってきた。
「お待たせ、エリアスお兄ちゃん」
「ありがとう、アンナちゃん」
「ねえ、エリアスお兄ちゃん。その女の人は?」
「あぁ、ノエルさんだよ」
「そういうことを言っている訳ではないのよ?!」
「では、どう言う?」
「また女の人が増えたの?て聞いているのよ」
「いや、そう言う訳では…」
「じゃあ、どう言うことよ。エリアスお兄ちゃんは体力馬鹿なの?奥さんが2人も居てまだ足りないの?そんな無駄な体力があるなら、他のことに使いなさい!!お父さんなんてお母さん1人で、へた…」
 モゴ、モゴ、モゴ、
 見るとお母さんのサリーさんが、鬼の形相でアンナちゃんの口を手で塞いでいる。

「アンナ、何言っているのかな?ちょっと、こちらに来なさい」
 ズル、ズル、ズル、
 そう言うと奥にアンナちゃんを引きずって行った。

「かわいい子ね」
 ノエルさんが笑っている。
「おませさんなんですよ」
「人気があるのね、エリアス様は」
「そんなことはないですよ」
 俺達は夕食を済ませ屋敷に戻った。


「美味しかったわねオルガ」
「そうね、アリッサ。エリアスの調味料を使って、料理のレシピも教えているもの」
「さすがアンテナショップね」
「アンテナショップとは、なんでしょうか、オルガ様」
「なんだっけ?エリアス」
「俺が代わりに説明します。口で美味しいと言っても伝わりません。特に調味料や料理はそうなります。そこで試しに販売してもらい、お客の反応を見ることです」
「それはいい考えです、エリアス様」
 ノエルさんは感心している。

 そこからみんなで他愛の無い話をした。
「それでは、そろそろお風呂に入りましょうか」
「そうねアリッサ。エリアスみんなで入ろうか?」
「な、なにを言っているのですかオルガさん。ノエルさんも居るのですよ?」
「いいじゃないか。別館はこの時間、お客がいないんだから」
「いえ、そういう問題では…」
「あぁ、そうか。エリアスは後でじっくり楽しみたいタイプか」
 な、何を言っているのかな?
 オルガさん?

 俺達は入浴を楽しみ部屋の前まで戻って来た。

「それじゃあ、お休み~」
「おやすみなさい。エリアス君、ノエルさんに優しくね。お手柔らかに」
 そう言ってオルガさんとアリッサさんは、自分の部屋に入って行った。

 優しくて。
 するとノエルさんは、自分の胸辺りで両手をモジモジしている。
「こ、今夜からよろしくお願いします」

 こ、こう言うことか!
 寝具が無くても、良いと言うのは。

 そして今夜は俺と…。
 頭一つ背が低いノエルさんを、俺は抱きしめた。




 この世界に転生してきて3ヵ月。
 現実味がまるでなくて、ゲームの世界に居るようだった。
 だから無茶もできた。

 でもこれはまぎれもない現実だ。
 そしてこの人達とこれから俺は生きて行こう。

 それには目標をもとう。
 この世界で俺にしかできない大きな目標を…。




 と、日記に書いておこう。
 つけてないけど。

 🐈ニャオ~~~~~~~~ン!!


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 読んで頂いてありがとうございます。
 物語はまったり、のんびりと進みます。
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