183 / 254
第13章 南のラードルフ国
第183話 お約束
しおりを挟む
「美味しい!」
「旨いな」
「これは美味しいぞ!!」
ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、
ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、
ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、
屋敷の前にテーブルを出し、みんなで集まっている。
バイキング形式でマンフレートの町で買って来た、海産物をみんなで食べている。
そう言っても600人はいるので、全然足りません。
1人一切れですか…。
全員分を購入するのは無理です…。
「エリアス様、今度はどこに行くのですか?」
エリザちゃんが聞いてくる。
「マジスカ領に行こうと思います」
「それでは今度も、私を連れて行ってください」
「う~ん。そうですね」
俺は悩んだ。
実際、1人で行った方が移動が速いからだ。
「連れて行ってあげれば?」
アリッサさんがそう言ってくる。
「私達は行けないから、この機会に親睦を深めるのも良いと思うよ」
「そうかな」
「だからアーネさんは、今回は留守番していてくださいね」
「え?私は留守番ですか?」
アリッサさんに留守番と言われ、アーネさんは驚いている。
「ここに来てから2人になることが無かったから、この機会に良いと思って」
「そうですか…。分かりました。エリザ様、いってらしゃいませ」
アーネさんは、納得したようだった。
次の早朝、俺とエリザちゃんはセトラー国を出てマジスカ領に向かう。
リヤカーにエリザちゃんを乗せ、アスケルの森を下る。
そして今日のエリザちゃんは、魔女っ娘服を希望したが今回も却下した。
さすがにとんがり帽子と黒い服。
右手首に布を巻き左目に黒い眼帯は痛いからね。
大丈夫、この病気は年齢と共に治るから…、治るよね?
マンフレートの町に出たら、町の街道を北西に進む。
街道は道幅も狭く路面状況も悪くガタガタだ。
これではリヤカーの乗り心地も悪いだろう。
俺はそう思いリヤカーを停めた。
「どうされたのですか、エリアス様?」
「道が悪いから、乗り心地も悪いだろう。だから一旦、降りてくれないか」
「わかりました」
訳が分からない顔をして、エリザちゃんはリヤカーを降りる。
俺は左腕でエリザちゃんを抱きかかえる。
「きゃ!!」
「この方が早いからね」
そう言うとストレージにリヤカーを収納した。
「さあ、首に手を回して。行くよ!!」
俺は街道を走り出す。
『エ、エリアス様は積極的なのですね。そうやって他の奥様方も…、ポッ』
エリザちゃんの呟く声は、走る音にかき消されエリアスには聞こえなかった。
う~ん。
やっぱりこの方が、時間短縮になるな。
ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!
ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!
ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!
ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!
ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!
しばらく走って行くと前方に馬車が1台見えて来た。
どうやら見てみると道の先に襲われている馬車がある。
俺は立ち止まり、腕からエリザちゃんを降ろした。
「どうされたのですか、エリアス様?」
「いや、実は『お約束』が起こってね」
「『お約束』ですか?」
「そうだよ。街道を進んでいるとよくある事なんだよ」
「どんなことですか?」
「例えば今回のように道の前後を、山賊に挟まれ襲われている馬車とか」
「どうなるのですか?」
「山賊も弓を持っているからね。それに金目の物を差し出せば、命までは取られることは無いはずだよ」
「そうなのですか?」
「あぁ、お互いに無駄な争いをしなくて良いからね」
「では、どうされますか?」
「う~ん。終るのを待つとか。横を『じゃあ!』と、通すぎるとか…「おう、おう、お前達。さっきからそこで何をゴチャゴチャ言っているんだ?」
気が付くと俺達は山賊に追い付き、襲っている横でしゃがみ込んで話していた。
「旨いな」
「これは美味しいぞ!!」
ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、
ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、
ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、ガツ、
屋敷の前にテーブルを出し、みんなで集まっている。
バイキング形式でマンフレートの町で買って来た、海産物をみんなで食べている。
そう言っても600人はいるので、全然足りません。
1人一切れですか…。
全員分を購入するのは無理です…。
「エリアス様、今度はどこに行くのですか?」
エリザちゃんが聞いてくる。
「マジスカ領に行こうと思います」
「それでは今度も、私を連れて行ってください」
「う~ん。そうですね」
俺は悩んだ。
実際、1人で行った方が移動が速いからだ。
「連れて行ってあげれば?」
アリッサさんがそう言ってくる。
「私達は行けないから、この機会に親睦を深めるのも良いと思うよ」
「そうかな」
「だからアーネさんは、今回は留守番していてくださいね」
「え?私は留守番ですか?」
アリッサさんに留守番と言われ、アーネさんは驚いている。
「ここに来てから2人になることが無かったから、この機会に良いと思って」
「そうですか…。分かりました。エリザ様、いってらしゃいませ」
アーネさんは、納得したようだった。
次の早朝、俺とエリザちゃんはセトラー国を出てマジスカ領に向かう。
リヤカーにエリザちゃんを乗せ、アスケルの森を下る。
そして今日のエリザちゃんは、魔女っ娘服を希望したが今回も却下した。
さすがにとんがり帽子と黒い服。
右手首に布を巻き左目に黒い眼帯は痛いからね。
大丈夫、この病気は年齢と共に治るから…、治るよね?
マンフレートの町に出たら、町の街道を北西に進む。
街道は道幅も狭く路面状況も悪くガタガタだ。
これではリヤカーの乗り心地も悪いだろう。
俺はそう思いリヤカーを停めた。
「どうされたのですか、エリアス様?」
「道が悪いから、乗り心地も悪いだろう。だから一旦、降りてくれないか」
「わかりました」
訳が分からない顔をして、エリザちゃんはリヤカーを降りる。
俺は左腕でエリザちゃんを抱きかかえる。
「きゃ!!」
「この方が早いからね」
そう言うとストレージにリヤカーを収納した。
「さあ、首に手を回して。行くよ!!」
俺は街道を走り出す。
『エ、エリアス様は積極的なのですね。そうやって他の奥様方も…、ポッ』
エリザちゃんの呟く声は、走る音にかき消されエリアスには聞こえなかった。
う~ん。
やっぱりこの方が、時間短縮になるな。
ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!
ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!
ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!
ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!
ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!
しばらく走って行くと前方に馬車が1台見えて来た。
どうやら見てみると道の先に襲われている馬車がある。
俺は立ち止まり、腕からエリザちゃんを降ろした。
「どうされたのですか、エリアス様?」
「いや、実は『お約束』が起こってね」
「『お約束』ですか?」
「そうだよ。街道を進んでいるとよくある事なんだよ」
「どんなことですか?」
「例えば今回のように道の前後を、山賊に挟まれ襲われている馬車とか」
「どうなるのですか?」
「山賊も弓を持っているからね。それに金目の物を差し出せば、命までは取られることは無いはずだよ」
「そうなのですか?」
「あぁ、お互いに無駄な争いをしなくて良いからね」
「では、どうされますか?」
「う~ん。終るのを待つとか。横を『じゃあ!』と、通すぎるとか…「おう、おう、お前達。さっきからそこで何をゴチャゴチャ言っているんだ?」
気が付くと俺達は山賊に追い付き、襲っている横でしゃがみ込んで話していた。
45
あなたにおすすめの小説
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
目つきが悪いと仲間に捨てられてから、魔眼で全てを射貫くまで。
桐山じゃろ
ファンタジー
高校二年生の横伏藤太はある日突然、あまり接点のないクラスメイトと一緒に元いた世界からファンタジーな世界へ召喚された。初めのうちは同じ災難にあった者同士仲良くしていたが、横伏だけが強くならない。召喚した連中から「勇者の再来」と言われている不東に「目つきが怖い上に弱すぎる」という理由で、森で魔物にやられた後、そのまま捨てられた。……こんなところで死んでたまるか! 奮起と同時に意味不明理解不能だったスキル[魔眼]が覚醒し無双モードへ突入。その後は別の国で召喚されていた同じ学校の女の子たちに囲まれて一緒に暮らすことに。一方、捨てた連中はなんだか勝手に酷い目に遭っているようです。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを掲載しています。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~
きよらかなこころ
ファンタジー
シンゴはある日、事故で死んだ。
どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。
転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。
弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる