完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ

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第16章 今度は召喚(ビッチェ王女編)

第215話 焦り

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 模擬戦は中止となり俺達は城の執務室に移動してきた。
 中には片側に10人分の席がある、長方形の長いテーブルと椅子が置かれている。


 俺の隣の席にはビッチェ王女が向かいはサバイア国王と、ガストン宰相、オバダリア侯爵、騎士団長リベラ、団長補佐コニーがそれぞれ座っている。

「勇者エリアス殿。此度は試すようなことをしてすまなかった」
「気にしておりません、国王様。それが当たり前だと思います」
「そう言ってもらえると助かる」
 俺の実力を見せてから周りの人々は低姿勢になっているな。
 それは当たり前か。

 そんなことを考えていると国王が切り出した。
「魔物の巣窟はここ王都より東にあるアレン領のアウルの森になる」
 あぁ、やっぱり、そうだと思った。

 要約すると森から魔物があふれ出し、近隣の領に散らばって生殖するようになったようだ。
 そこを元から叩けばこの魔物騒ぎは終わると言うことになる。
 後は歳月をかけ散らばっている魔物を各個撃破かっこげきはしていけば、いずれは元の平和な世界になる、とこういうことだ。
 理屈から言えばそうなるけど、どれほどの時間がかかることか。
 でもそれしかないだろう。

 ここで俺が動くことで過去がどうなるのかわからない。
 俺自体が歴史のイレギュラーなのか、それとも登場人物になっているかはわからないからだ。
 だがどう行動すれば正解なのかが分からない以上、進むしかないだろう。

「実は討伐遠征の前に一つ片付けてほしいことがある」
「どんなことでしょうか?サバイア国王」
「実は王都から徒歩で3時間くらいの場所に魔物が住み着いているらしい。その森は魔素も弱く、騎士団や見習い神官の練習場所になるくらいの魔物しかいない。だが手始めに身近なところか一掃してほしいのだ」
「わかりました。出発はいつでしょうか?」

「そうだな騎士団長リベラ、騎士団員の都合はどうだ?」
「は、200名程度であれば明後日あさってでも出発可能です」
「それは頼もしい。では準備を頼む」

 200名だと中隊規模だな。
 魔物を舐めているのか?
 だけどその人数で頼もしいのか、不足なのかは行ってみないと分からない。
 この世界の基準はどうなのだろうか?

「サバイア国王、質問があります」
「なんだね、勇者エリアス殿」
「この国の兵士の規模はどのくらいなのでしょうか?」
「聞いて驚くでないぞ。我が王都の騎士団員は600人規模だ」
 やっぱりそうか?!

 以前の世界でも都市人口は少なく王都でも5万人居ればいい方だった。
 それが300年前なら更に少なくなる。

「国王、お待ちください!!」
「なんだ、オバダリア侯爵」
「私の兵士も50人ほど参加いたします」
「おぉ、それは頼もしい!!加勢を感謝する」

 参加を申し出たオバダリア侯爵は、焦りと切羽詰まった顔をしていた。
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