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第19章 召喚されしもの
第230話 フェアリー
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「ねえ、どうして泣いているの?」
私の顔の左側に15cmくらいの、可愛い女の子が浮かんでいた。
よく見ると赤色の長袖にショートパンツと、短めのベストを着ている。
金色の長い髪と背中から上下左右2枚ずつ、4枚の透明な羽根が生えている。
「あなたは?」
「私はミリア。妖精よ」
「フェアリー?」
「そうよ、あなたは誰?」
「私はこの国の王子の娘、ビッチェ・ディ・サバイア。どうしてあなたはここにいるの?」
「だって、あなたが私を呼んだのでしょう」
「私が、あなたを?」
「とても切羽詰まっていて、深刻そうな声が私を呼んだでしょう。それに魔力も美味しそうで、つい来ちゃった」
「つい、って」
「それより、ここはどこなの?」
「ジリヤ国の王都よ。そしてここは王都にある女神ゼクシー様の神殿よ」
「女神ゼクシー様ね…」
「知っているの?」
「もちろんよ。あの背中と胸が同じ…、」
妖精は何が可笑しいのか、笑いを堪えている。
「いいえ、ゼクシー様はとてもプロポーションの良い方よ。知っているの?」
「知っているわよ、こう見えても私は半神。女神ゼクシーが本社勤務なら、私は二次請けみたいな者で待遇も悪いし大変なのよ」
「二次請け??」
「良いわ、別に分からなくても。それに頼まれたら断れないもの」
「断れない?どういうことかしら?」
「いいえ、別にこちらのことよ。それに分かったことは、ここは私が居た世界ではないということね」
「そうよ、召喚したの。ごめんね、こちらの都合で呼んで」
「いいのよ別に。私はフェアリーで永遠の命があるし、それを選んだのも私」
「ありがとう。ここにいつまでも居たら変だわ。私の書斎に行かない?美味しいお菓子をご馳走するわ」
「お菓子!食べたい。早く行こう~」
「えぇ、そうね。早く行きましょうね」
嬉しそうな顔の妖精ミリアを肩に乗せ、私は神殿を後にした。
「やっと出て来たよ。王女様」
「そうだな、長かったよな」
神殿警備をしている神官見習い2人が話している。
「司祭様達が出てきたから、誰も居ないと思って中を見たら、王女様だけ残っていて何か1人でブツブツ言ってるしさ」
「中に入るな、て言われているから、出てくるのを待ってたけど。やっぱり噂通りビッチェ王女様は変人なのかな」
「ロターリ司祭様は、ビッチェ王女様と手を切るらしいぞ」
「あれじゃあ、利用価値が無いからな」
「司祭様は今度は誰に着くのだろう」
「決まっているさ」
「誰なんだい?」
「もちろん、お金をたくさんくれる人だろ」
「そうだろうな、はははは」
妖精ミリアを肩に乗せ、私は神殿から王宮の私の書斎まで戻って来た。
僅かな距離の移動だけど、お付きの者すら付かない王女なんて。
惨めなものだわ。
「お好きなところに座ってね」
彼女はしばらく辺りを飛び回り、木製のペンケースに座った。
ペンケースは高さ4~5cmで、身長が15cmくらいの彼女には座りやすかったのかもしれない。
「お菓子を持ってくるわ。待っててね」
「うん、待ってる」
私は厨房に行き来客用のお菓子をもらってきた。
「お待たせ、ミリアちゃん」
「ミリアちゃん?こう見えても私の方が、年上なんですけど」
「でも、そう呼ばせてもらえないかな。私には友達が居ないから」
「なんだ、ポッチか。それなら特別に呼ばせてあげるわ」
「ありがとう。それからもしかしたらあなたは、他の人には見えないのかしら?」
「見えないよ。私が許可した人以外は、声も聞こえないわ」
「あぁ、やっぱり。だから他の人には分からなかったのね」
「みんなが居なくなったから、あなたにだけ見えるように出てきたのよ」
「そうだったのね。ミリアちゃんの居た世界は、どんなところだったの?」
「私の居た世界はね、妖精の国よ」
「フェアリーランド?」
「そう、私みたいな半神がたくさんいて、偉い神様になるように勉強するのよ」
「神様も勉強が必要なんだ」
「そうよ。徳を積むだけでは神様にはなれないのよ」
「へ~、そうなんだ」
ミリアちゃんはお菓子を食べながら、自分が居た世界のことを話してくれた。
「この世界は背中合わせに、たくさんの世界があるのよ。その世界が間違った方向に向かわない様に、手助けするのが私達、妖精なの。神様は強大な力があるから、特定の人に力を貸せないけど。私達、半神は世界を滅ぼすほどの力はないから、手伝いが許されているの。まあ、頑張っても世界を救う力もないんだけどね!」
そうミリアちゃんは笑う。
「そして経験を積んで認められると、昇級試験と神様との面談があるの。これが大変で受かると次の上位の神様に上がれるのよ。それを何十万年も繰り返して、新しい世界を増やしていくの。なぜなら終わる世界もあるから、新しい世界を創っていかないとね。信仰する人が居なくなると、神様も存在理由が無くなるから、たくさんの世界を創造しそれを管理する人を育てる。それがフェアリーランドよ。まあ別名、神様養成学校て呼ばれているけど。世界を守る、どんな時にも欠かせない仕事。それがフェアリー。やりがいと安定の神様業、体力の心配は不要です。賞与、昇給、退職金手当あり。まあ、こんな感じね」
最後は何か違う職種の、求人文句みたいだけど。
ゴホ、ゴホ、ゴホ、
ミリアちゃんは一気に話し込んだのでむせている。
喉を潤す為に私はスプーンで紅茶をすくい飲ませてあげた。
ゴク、ゴク、ゴク、
「ぱぁ~、このお菓子は美味しいね!!」
「そう、喜んでくれて嬉しいわ」
「でも、どうして召喚なんてしたの?」
「今、この世界は大変な事になっているの。お願い助けて…」
「今回は私だったから良かったけど、他の人だったらどうするのよ」
「ミリアちゃんに会えなかったのは残念だけど、その召喚された方に頼んだわ」
「わかってないわね」
「どう言うこと?」
「召喚はね、とても危険なことなの。今回は頼まれたから召喚に応じたけど…」
私の顔の左側に15cmくらいの、可愛い女の子が浮かんでいた。
よく見ると赤色の長袖にショートパンツと、短めのベストを着ている。
金色の長い髪と背中から上下左右2枚ずつ、4枚の透明な羽根が生えている。
「あなたは?」
「私はミリア。妖精よ」
「フェアリー?」
「そうよ、あなたは誰?」
「私はこの国の王子の娘、ビッチェ・ディ・サバイア。どうしてあなたはここにいるの?」
「だって、あなたが私を呼んだのでしょう」
「私が、あなたを?」
「とても切羽詰まっていて、深刻そうな声が私を呼んだでしょう。それに魔力も美味しそうで、つい来ちゃった」
「つい、って」
「それより、ここはどこなの?」
「ジリヤ国の王都よ。そしてここは王都にある女神ゼクシー様の神殿よ」
「女神ゼクシー様ね…」
「知っているの?」
「もちろんよ。あの背中と胸が同じ…、」
妖精は何が可笑しいのか、笑いを堪えている。
「いいえ、ゼクシー様はとてもプロポーションの良い方よ。知っているの?」
「知っているわよ、こう見えても私は半神。女神ゼクシーが本社勤務なら、私は二次請けみたいな者で待遇も悪いし大変なのよ」
「二次請け??」
「良いわ、別に分からなくても。それに頼まれたら断れないもの」
「断れない?どういうことかしら?」
「いいえ、別にこちらのことよ。それに分かったことは、ここは私が居た世界ではないということね」
「そうよ、召喚したの。ごめんね、こちらの都合で呼んで」
「いいのよ別に。私はフェアリーで永遠の命があるし、それを選んだのも私」
「ありがとう。ここにいつまでも居たら変だわ。私の書斎に行かない?美味しいお菓子をご馳走するわ」
「お菓子!食べたい。早く行こう~」
「えぇ、そうね。早く行きましょうね」
嬉しそうな顔の妖精ミリアを肩に乗せ、私は神殿を後にした。
「やっと出て来たよ。王女様」
「そうだな、長かったよな」
神殿警備をしている神官見習い2人が話している。
「司祭様達が出てきたから、誰も居ないと思って中を見たら、王女様だけ残っていて何か1人でブツブツ言ってるしさ」
「中に入るな、て言われているから、出てくるのを待ってたけど。やっぱり噂通りビッチェ王女様は変人なのかな」
「ロターリ司祭様は、ビッチェ王女様と手を切るらしいぞ」
「あれじゃあ、利用価値が無いからな」
「司祭様は今度は誰に着くのだろう」
「決まっているさ」
「誰なんだい?」
「もちろん、お金をたくさんくれる人だろ」
「そうだろうな、はははは」
妖精ミリアを肩に乗せ、私は神殿から王宮の私の書斎まで戻って来た。
僅かな距離の移動だけど、お付きの者すら付かない王女なんて。
惨めなものだわ。
「お好きなところに座ってね」
彼女はしばらく辺りを飛び回り、木製のペンケースに座った。
ペンケースは高さ4~5cmで、身長が15cmくらいの彼女には座りやすかったのかもしれない。
「お菓子を持ってくるわ。待っててね」
「うん、待ってる」
私は厨房に行き来客用のお菓子をもらってきた。
「お待たせ、ミリアちゃん」
「ミリアちゃん?こう見えても私の方が、年上なんですけど」
「でも、そう呼ばせてもらえないかな。私には友達が居ないから」
「なんだ、ポッチか。それなら特別に呼ばせてあげるわ」
「ありがとう。それからもしかしたらあなたは、他の人には見えないのかしら?」
「見えないよ。私が許可した人以外は、声も聞こえないわ」
「あぁ、やっぱり。だから他の人には分からなかったのね」
「みんなが居なくなったから、あなたにだけ見えるように出てきたのよ」
「そうだったのね。ミリアちゃんの居た世界は、どんなところだったの?」
「私の居た世界はね、妖精の国よ」
「フェアリーランド?」
「そう、私みたいな半神がたくさんいて、偉い神様になるように勉強するのよ」
「神様も勉強が必要なんだ」
「そうよ。徳を積むだけでは神様にはなれないのよ」
「へ~、そうなんだ」
ミリアちゃんはお菓子を食べながら、自分が居た世界のことを話してくれた。
「この世界は背中合わせに、たくさんの世界があるのよ。その世界が間違った方向に向かわない様に、手助けするのが私達、妖精なの。神様は強大な力があるから、特定の人に力を貸せないけど。私達、半神は世界を滅ぼすほどの力はないから、手伝いが許されているの。まあ、頑張っても世界を救う力もないんだけどね!」
そうミリアちゃんは笑う。
「そして経験を積んで認められると、昇級試験と神様との面談があるの。これが大変で受かると次の上位の神様に上がれるのよ。それを何十万年も繰り返して、新しい世界を増やしていくの。なぜなら終わる世界もあるから、新しい世界を創っていかないとね。信仰する人が居なくなると、神様も存在理由が無くなるから、たくさんの世界を創造しそれを管理する人を育てる。それがフェアリーランドよ。まあ別名、神様養成学校て呼ばれているけど。世界を守る、どんな時にも欠かせない仕事。それがフェアリー。やりがいと安定の神様業、体力の心配は不要です。賞与、昇給、退職金手当あり。まあ、こんな感じね」
最後は何か違う職種の、求人文句みたいだけど。
ゴホ、ゴホ、ゴホ、
ミリアちゃんは一気に話し込んだのでむせている。
喉を潤す為に私はスプーンで紅茶をすくい飲ませてあげた。
ゴク、ゴク、ゴク、
「ぱぁ~、このお菓子は美味しいね!!」
「そう、喜んでくれて嬉しいわ」
「でも、どうして召喚なんてしたの?」
「今、この世界は大変な事になっているの。お願い助けて…」
「今回は私だったから良かったけど、他の人だったらどうするのよ」
「ミリアちゃんに会えなかったのは残念だけど、その召喚された方に頼んだわ」
「わかってないわね」
「どう言うこと?」
「召喚はね、とても危険なことなの。今回は頼まれたから召喚に応じたけど…」
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