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おっとり系おっさん領主が、渋々お嫁さんにした男の子に、15年後に食われる話。
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昔々あるところに、権力欲もなく、おっとりした領主の青年がいました。
青年は領民の平和があれば、それでいいと思っていました。
そんなある日、隣国の貴族から青年の元に縁談が舞い込みます。
「うちの子と政略結婚しませんか?」
権力欲のない青年はこう返します。
「領地が豊かになるならいいけど、おれに子どもができると先々の権力争いが不安だなあ。うちの家系は色々ややこしくて」
「じゃあ男をあげます」
「男ならいいよぉ」
結婚相手が男なら、隣国との結びつきが強くなりつつも争いは生まれない。
そう思った青年は快諾しました。
――しかし、やってきたお嫁さん(男)はまだ5歳だったのです。
これにはおっとりした青年もビックリしました。
なにせ自分の半分以下の身長。4分の1の年齢。
青年の倫理観が全力でNGを出します。
「ダメ!! さすがに君とは結婚できないよ!!」
すぐさま元の国に返そうとする青年に、聡明なお嫁さんは言います。
「子どもができないなら何歳でもいいのでは」
「そうかもだけどぉ……!!」
「うちの国はうちの国で色々とややこしく、帰れないのです」
頭を抱える青年に、お嫁さんは淡々と畳み掛けました。
悲しげな表情のオプション付きで。
お嫁さんは5歳でしたが、したたかでした。
そしておっさんはまんまと、お嫁さんの思惑通りに転がりました。
「せめて大事にするね……」
権力欲はないけど慈愛はある青年は、こうして5歳の子と結婚したのでした。
~15年後~
今日はお嫁さんの20歳の誕生日。
聡明だけど小さかった男の子も、すっかり立派な青年となり、すっかり立派なおっさんとなった領主を夜の寝室で押し倒していました。
「しないよ!? 年の差考えて!?」
「するんですよ。私たちは夫婦なのだから」
15年で領主を性的対象として見るようになった青年は、ここぞとばかりにグイグイいきます。
「君はよくてもおれは無理だよ、勃たないよ」
おっさんのおっさんは老人のように萎れていました。
「あなたは勃たなくて結構ですよ。ベッドの上ではあなたがお嫁さんなので」
「どういうこと……?」
青年となったお嫁さんは、領主のおっとりした気質を愛していましたが、この察しの悪さに付き合っていたら夜が明けるなとも思いました。
手っ取り早くわかってもらうため、裸に剥いた領主の全身に、あんなことやこんなことをします。
すると、領主は泣き出してしまいました。
「だめだよ、こんなの……あんなに小さかった君に、こんなことさせるなんて……」
誰がどう見ても無理やりされているのは領主の方ですが、領主は年齢差ゆえに自分を加害者とみなし、涙を流します。
どうやら、青年の恋心に気づいておらず、夫婦の義務としてことをなそうとしているのだと勘違いしたようです。
勘違いを解こうと青年が口を開く前に、領主はぽつりと言いました。
「せめて、優しくしないで。ひどくして」
この言葉には青年もびっくり。
どこまで人が良いんだと目を丸くします。
そしてこの、憐れで可愛いおっさんを、一生守り抜くと誓うのでした。
「優しくしますよ、ばかな人」
青年は領民の平和があれば、それでいいと思っていました。
そんなある日、隣国の貴族から青年の元に縁談が舞い込みます。
「うちの子と政略結婚しませんか?」
権力欲のない青年はこう返します。
「領地が豊かになるならいいけど、おれに子どもができると先々の権力争いが不安だなあ。うちの家系は色々ややこしくて」
「じゃあ男をあげます」
「男ならいいよぉ」
結婚相手が男なら、隣国との結びつきが強くなりつつも争いは生まれない。
そう思った青年は快諾しました。
――しかし、やってきたお嫁さん(男)はまだ5歳だったのです。
これにはおっとりした青年もビックリしました。
なにせ自分の半分以下の身長。4分の1の年齢。
青年の倫理観が全力でNGを出します。
「ダメ!! さすがに君とは結婚できないよ!!」
すぐさま元の国に返そうとする青年に、聡明なお嫁さんは言います。
「子どもができないなら何歳でもいいのでは」
「そうかもだけどぉ……!!」
「うちの国はうちの国で色々とややこしく、帰れないのです」
頭を抱える青年に、お嫁さんは淡々と畳み掛けました。
悲しげな表情のオプション付きで。
お嫁さんは5歳でしたが、したたかでした。
そしておっさんはまんまと、お嫁さんの思惑通りに転がりました。
「せめて大事にするね……」
権力欲はないけど慈愛はある青年は、こうして5歳の子と結婚したのでした。
~15年後~
今日はお嫁さんの20歳の誕生日。
聡明だけど小さかった男の子も、すっかり立派な青年となり、すっかり立派なおっさんとなった領主を夜の寝室で押し倒していました。
「しないよ!? 年の差考えて!?」
「するんですよ。私たちは夫婦なのだから」
15年で領主を性的対象として見るようになった青年は、ここぞとばかりにグイグイいきます。
「君はよくてもおれは無理だよ、勃たないよ」
おっさんのおっさんは老人のように萎れていました。
「あなたは勃たなくて結構ですよ。ベッドの上ではあなたがお嫁さんなので」
「どういうこと……?」
青年となったお嫁さんは、領主のおっとりした気質を愛していましたが、この察しの悪さに付き合っていたら夜が明けるなとも思いました。
手っ取り早くわかってもらうため、裸に剥いた領主の全身に、あんなことやこんなことをします。
すると、領主は泣き出してしまいました。
「だめだよ、こんなの……あんなに小さかった君に、こんなことさせるなんて……」
誰がどう見ても無理やりされているのは領主の方ですが、領主は年齢差ゆえに自分を加害者とみなし、涙を流します。
どうやら、青年の恋心に気づいておらず、夫婦の義務としてことをなそうとしているのだと勘違いしたようです。
勘違いを解こうと青年が口を開く前に、領主はぽつりと言いました。
「せめて、優しくしないで。ひどくして」
この言葉には青年もびっくり。
どこまで人が良いんだと目を丸くします。
そしてこの、憐れで可愛いおっさんを、一生守り抜くと誓うのでした。
「優しくしますよ、ばかな人」
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おっさん受けと聞いて!
したら先生のおっさん受け大好きです!✨
おっとり優しいおっさんが可愛くて、攻めちゃんも5歳でおっさんの魅力に気がつくとは大層お目が高い。
楽しんで拝読しました、ありがとうございました😊
ありがとうございます~! おっさん受け書くのめちゃめちゃ楽しいです!
15年の間にいろんな魅力を浴び続けた攻めでした!