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第18話 アルファの巣に連れ込まれたベータ(9)
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寝室はすでに清掃が終わっていて、開けられたカーテンから昼の陽射しが室内にふりそそいでいる。直樹は新をベッドに下ろすと、早足に窓際に近づいて乱暴にカーテンを閉めた。一気に室内が薄暗くなり、情事の気配をまとう。
直樹が新を振り返った。どうしよう、もう逃げられない。ベッドに座ったまま、新は配偶者のアルファがゆっくりと近づいてくるのを見つめた。
「あ、あの」
そこから先の言葉は、喉の奥に貼りついて出てこなかった。こういうとき、なんて言ったらいいんだろう。今までずっと性処理の道具として、一方的に直樹に抱かれてきたから、何もわからない。直樹はベッドのへりに座る新の隣に、少し間隔を空けて座った。
「そんな、今にも世界が終わりそうな顔をしないでくれ。新」
あらた。
「こういうときに俺の名前を呼んでくれたの、初めてですね」
嬉しさに思わず微笑むと、直樹は悲鳴をこらえるように喘いだ。右手で額を押さえ、目を閉じる。
「そう。そうだな。名前も呼ばないどころか、お前の兄の名前を呼びながら抱くなんて……最低だった。俺は新にひどいことばかりしてきた」
「いいえ。たくさん優しくしてくれました」
初夜のときも、新婚旅行でも、セックス未経験の自分が快楽を感じられるように、丁寧に抱いてくれた。直樹は苦痛をこらえるように眉を寄せた。
「新は優しすぎる」
そんなことない。
兄から「拓海と駆け落ちする」と告げられたとき、結婚式目前に!と思いつつも、直樹を義兄と呼ばずにすむことを喜んだ。兄の身代わりであっても、婚姻を無効にしないためでも、直樹とセックスできるのが幸せで仕方なかった。自分は優しくなんかない、身勝手な人間だ。
「お前に他に好きなアルファがいてもいい、そいつと結ばれる望みはないというなら俺にチャンスをくれ。俺を少しでも好きになってほしい」
他の人なんていない。俺にはあなただけだ。
言葉にできない思いを瞳に映して直樹を見つめる。そっと頭の後ろに手を回され、軽く引き寄せられてキスされた。さっきまでのキスの続きのように、直樹の肉厚の舌はすぐに新の口の中に入ってきた。唇を開いて受け入れ、つたなくても自分から舌を絡める。新の経験値の低い体は、セックスを予感させる深いキスにすぐに熱くなった。昨夜も今朝も直樹としたのに、もう恥ずかしい場所が淫らに疼いて、もじもじと太腿をこすり合わせた。
百戦錬磨のアルファは、配偶者の愛らしい恥じらいにすぐに気づいた。淫蕩な笑みを浮かべて視線を合わせたまま、大きくて意地悪な手で、配偶者の脚の間を膝から上へと撫でていく。服の上から半勃ちになったものを軽く揉まれて、新は小さな悲鳴を上げた。
「やっ」
「嫌なのか?」
「だって、あなたに触ってもらったら感じてしまうから」
こんな恥ずかしいことを口にするなんて、泣きそうだ。直樹は目を細めて微笑んだ。笑われた羞恥に逃げようと新がもがくと、あっという間にベッドに押し倒された。
「そんなに煽らないでくれ」
直樹は苦しげに懇願して、再びキスしてきた。煽ってなんかないという新の抗弁は、直樹の唇に塞がれた。ベッドの上でもつれあってキスを繰り返す。ようやく解放されたときには、新の息は完全に上がっていた。
「意地悪」
泣き言をもらすと、直樹は獣のように唸った。
「新が可愛すぎるんだ。ベータの男だから無理をさせてはいけないとわかっているのに、初夜のときから全然手加減できない」
直樹が新の服のボタンを外して、一枚一枚脱がせていく。新を全裸にさせたあと、自分の服は破く勢いで脱ぎ捨てた。
「あ」
昨夜も今朝もしたばかりなのに、直樹のものは怒張して反り返っている。新は見てしまったそれから視線を逸らした。そうか、発情期明けの料理には精力回復の効果があるから……。
「新の顔を見ながら抱きたい」
狂おしい囁きに、新は「駄目です」と拒んだ。傷ついた顔の直樹に、「俺を見て萎えるあなたを見たくないんです。お願い」と懇願する。直樹は苦しそうに顔を歪めて黙っていたが、しばらくしてから「わかった」と頷いた。
「あ……ああっ、駄目ッ」
逃げようとしても腰を掴んで引き戻された。
ぬぷっ…… 、ぬぷっ……、ぬぷっ……。一定のリズムを保ったまま、ペニスの雁首で前立腺を捏ねられる。直樹の責めに、四つん這いの新は気持ち良すぎてすすり泣いた。
新の薔薇色のペニスはずっと勃ちっぱなしで、夫に捏ねられるたび鈴口からとろとろと透明な蜜を垂れ流している。ごりっと強めに捏ねられて、新は「あぁっ!」と嬌声をあげて薄い精液を飛ばした。まろい尻がひくひくと夫の怒張を食い締める。ゆっくり引き抜かれる感覚に名残惜しさを感じていると、再びズンと突きあげられて、新は声にならない声を漏らした。
「新は奥が好きなのか」
「知らない、そんなのっ」
泣き声を上げると、直樹に深いところまで貫かれ、力強く抽送を繰り返された。新は性器からとろとろと透明なぬめりを漏らしっぱなしだった。奥を突かれる動きに合わせて尻を振る。
直樹の動きが早くなり、ひときわ深く貫かれた瞬間、新は甘やかな声を上げて達した。陰茎が揺れて、白濁した精液をわずかに漏らす。
そのまま彼はシーツに崩れ落ちた。
直樹は眉を寄せ、動きを止めてどくどくと濃厚な精液を新の中に注ぎ続けた。子種を全て出し切ったあと、ゆったりと抽送を繰り返して硬度の残るペニスを引き抜く。
「大丈夫か」
ベータの配偶者は、怨ずるような眼差しをアルファに向けた。
「大丈夫じゃ、ない。こんなの、ひどい」
ぐったりしすぎて一文が短くしか話せない。直樹は大切な配偶者を優しく撫でた。
「すまない、新が可愛すぎて何度でもイかせたくなった。新、ずっとうちにいてくれ」
直樹の懇願に、新はしばらく沈黙した。結論を口にするのは勇気が必要だったけれど、言わないわけにはいかなかった。
「無理です。俺、日曜の昼には自分の家に帰ります」
直樹が新を振り返った。どうしよう、もう逃げられない。ベッドに座ったまま、新は配偶者のアルファがゆっくりと近づいてくるのを見つめた。
「あ、あの」
そこから先の言葉は、喉の奥に貼りついて出てこなかった。こういうとき、なんて言ったらいいんだろう。今までずっと性処理の道具として、一方的に直樹に抱かれてきたから、何もわからない。直樹はベッドのへりに座る新の隣に、少し間隔を空けて座った。
「そんな、今にも世界が終わりそうな顔をしないでくれ。新」
あらた。
「こういうときに俺の名前を呼んでくれたの、初めてですね」
嬉しさに思わず微笑むと、直樹は悲鳴をこらえるように喘いだ。右手で額を押さえ、目を閉じる。
「そう。そうだな。名前も呼ばないどころか、お前の兄の名前を呼びながら抱くなんて……最低だった。俺は新にひどいことばかりしてきた」
「いいえ。たくさん優しくしてくれました」
初夜のときも、新婚旅行でも、セックス未経験の自分が快楽を感じられるように、丁寧に抱いてくれた。直樹は苦痛をこらえるように眉を寄せた。
「新は優しすぎる」
そんなことない。
兄から「拓海と駆け落ちする」と告げられたとき、結婚式目前に!と思いつつも、直樹を義兄と呼ばずにすむことを喜んだ。兄の身代わりであっても、婚姻を無効にしないためでも、直樹とセックスできるのが幸せで仕方なかった。自分は優しくなんかない、身勝手な人間だ。
「お前に他に好きなアルファがいてもいい、そいつと結ばれる望みはないというなら俺にチャンスをくれ。俺を少しでも好きになってほしい」
他の人なんていない。俺にはあなただけだ。
言葉にできない思いを瞳に映して直樹を見つめる。そっと頭の後ろに手を回され、軽く引き寄せられてキスされた。さっきまでのキスの続きのように、直樹の肉厚の舌はすぐに新の口の中に入ってきた。唇を開いて受け入れ、つたなくても自分から舌を絡める。新の経験値の低い体は、セックスを予感させる深いキスにすぐに熱くなった。昨夜も今朝も直樹としたのに、もう恥ずかしい場所が淫らに疼いて、もじもじと太腿をこすり合わせた。
百戦錬磨のアルファは、配偶者の愛らしい恥じらいにすぐに気づいた。淫蕩な笑みを浮かべて視線を合わせたまま、大きくて意地悪な手で、配偶者の脚の間を膝から上へと撫でていく。服の上から半勃ちになったものを軽く揉まれて、新は小さな悲鳴を上げた。
「やっ」
「嫌なのか?」
「だって、あなたに触ってもらったら感じてしまうから」
こんな恥ずかしいことを口にするなんて、泣きそうだ。直樹は目を細めて微笑んだ。笑われた羞恥に逃げようと新がもがくと、あっという間にベッドに押し倒された。
「そんなに煽らないでくれ」
直樹は苦しげに懇願して、再びキスしてきた。煽ってなんかないという新の抗弁は、直樹の唇に塞がれた。ベッドの上でもつれあってキスを繰り返す。ようやく解放されたときには、新の息は完全に上がっていた。
「意地悪」
泣き言をもらすと、直樹は獣のように唸った。
「新が可愛すぎるんだ。ベータの男だから無理をさせてはいけないとわかっているのに、初夜のときから全然手加減できない」
直樹が新の服のボタンを外して、一枚一枚脱がせていく。新を全裸にさせたあと、自分の服は破く勢いで脱ぎ捨てた。
「あ」
昨夜も今朝もしたばかりなのに、直樹のものは怒張して反り返っている。新は見てしまったそれから視線を逸らした。そうか、発情期明けの料理には精力回復の効果があるから……。
「新の顔を見ながら抱きたい」
狂おしい囁きに、新は「駄目です」と拒んだ。傷ついた顔の直樹に、「俺を見て萎えるあなたを見たくないんです。お願い」と懇願する。直樹は苦しそうに顔を歪めて黙っていたが、しばらくしてから「わかった」と頷いた。
「あ……ああっ、駄目ッ」
逃げようとしても腰を掴んで引き戻された。
ぬぷっ…… 、ぬぷっ……、ぬぷっ……。一定のリズムを保ったまま、ペニスの雁首で前立腺を捏ねられる。直樹の責めに、四つん這いの新は気持ち良すぎてすすり泣いた。
新の薔薇色のペニスはずっと勃ちっぱなしで、夫に捏ねられるたび鈴口からとろとろと透明な蜜を垂れ流している。ごりっと強めに捏ねられて、新は「あぁっ!」と嬌声をあげて薄い精液を飛ばした。まろい尻がひくひくと夫の怒張を食い締める。ゆっくり引き抜かれる感覚に名残惜しさを感じていると、再びズンと突きあげられて、新は声にならない声を漏らした。
「新は奥が好きなのか」
「知らない、そんなのっ」
泣き声を上げると、直樹に深いところまで貫かれ、力強く抽送を繰り返された。新は性器からとろとろと透明なぬめりを漏らしっぱなしだった。奥を突かれる動きに合わせて尻を振る。
直樹の動きが早くなり、ひときわ深く貫かれた瞬間、新は甘やかな声を上げて達した。陰茎が揺れて、白濁した精液をわずかに漏らす。
そのまま彼はシーツに崩れ落ちた。
直樹は眉を寄せ、動きを止めてどくどくと濃厚な精液を新の中に注ぎ続けた。子種を全て出し切ったあと、ゆったりと抽送を繰り返して硬度の残るペニスを引き抜く。
「大丈夫か」
ベータの配偶者は、怨ずるような眼差しをアルファに向けた。
「大丈夫じゃ、ない。こんなの、ひどい」
ぐったりしすぎて一文が短くしか話せない。直樹は大切な配偶者を優しく撫でた。
「すまない、新が可愛すぎて何度でもイかせたくなった。新、ずっとうちにいてくれ」
直樹の懇願に、新はしばらく沈黙した。結論を口にするのは勇気が必要だったけれど、言わないわけにはいかなかった。
「無理です。俺、日曜の昼には自分の家に帰ります」
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