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虹の瞳
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ニノンが中央教会の深部、聖女の部屋に招かれた。シスターも神父も付いて来ず、暗い暗い奥に一人で燭台を持って進む。
「聖女様は、虹の瞳をお持ちなんだよね」
ニノンは一人で呟く。
「虹の瞳を持つ者は聖女に認定される。虹の瞳は、一切の視力を失う代わりに膨大な魔力を与えてくれる」
ニノンは少し俯いた。
「聖女様は、その膨大な魔力を全て中央教会の深部にある魔法陣に流す。そのために魔法陣の上から離れることは許されない。そして視力も失っているからなんの楽しみもない」
ニノンは、このことを家庭教師から教わった時なら少し理不尽だと思っていた。
「聖女様にしてあげられること、なにかないかな。魔法陣に流された魔力は、国の兵器開発や各種ポーションの量産などに使われる。聖女様は国に尽くしてくれているのだから、何かしてあげたい」
そんなことをニノンが呟いているうちに、聖女の部屋の前にたどり着いた。ニノンが部屋のドアをノックすれば、鈴のような可愛らしい声が響く。
「ニノン様ですね、どうぞ」
「失礼します」
そこには一人のシスターに付き添われている、病的なまでに肌が白く痩せた少女がいた。
「聖女様は、虹の瞳をお持ちなんだよね」
ニノンは一人で呟く。
「虹の瞳を持つ者は聖女に認定される。虹の瞳は、一切の視力を失う代わりに膨大な魔力を与えてくれる」
ニノンは少し俯いた。
「聖女様は、その膨大な魔力を全て中央教会の深部にある魔法陣に流す。そのために魔法陣の上から離れることは許されない。そして視力も失っているからなんの楽しみもない」
ニノンは、このことを家庭教師から教わった時なら少し理不尽だと思っていた。
「聖女様にしてあげられること、なにかないかな。魔法陣に流された魔力は、国の兵器開発や各種ポーションの量産などに使われる。聖女様は国に尽くしてくれているのだから、何かしてあげたい」
そんなことをニノンが呟いているうちに、聖女の部屋の前にたどり着いた。ニノンが部屋のドアをノックすれば、鈴のような可愛らしい声が響く。
「ニノン様ですね、どうぞ」
「失礼します」
そこには一人のシスターに付き添われている、病的なまでに肌が白く痩せた少女がいた。
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