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皇帝陛下の愛娘は突然倒れこむ
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「パパー、みてみて、庭師のお爺ちゃんが朝摘みのバラでブーケを作ってくれたのー!」
「よかったな、リリアージュ。ルイス、庭師に褒賞を」
「はい」
ルイスは姿は見せず声だけで返事をし、褒賞を与える準備をしに行く。
「パパあのね、私も庭師のお爺ちゃんからお花をもらってパパのために花かんむりを作ったの。はい!屈んで!」
ナタナエルは素直に屈む。リリアージュは嬉しそうにナタナエルの頭に花かんむりを乗せる。
「パパ!似合ってる!」
「ありがとう、リリアージュ。お礼に、お前の好きな宝石を一つやる」
「わあ…!ありがとう、パパ!」
リリアージュは宝石が好き…というか、キラキラしたものが好きだ。宝石と一緒にガラス玉やビーズなども飾っている。コレクションがまた一つ増えることとなった。
「パパ、あのね、実はね」
「…どうした?」
「なんだか今日は、朝からくらくらするの」
「…そうか」
ナタナエルは瞬時に治癒魔法をリリアージュにかける。しかし、リリアージュは回復するどころか気を失って倒れ込んだ。
「…リリアージュ?…リリアージュ!ルイス!いるか!?」
「ここにおります!」
ルイスが姿を見せた。その表情には普段ない焦りが現れる。
「リリアージュをベッドに運ぶ!宮廷魔術師を呼べ!」
「御意!」
ナタナエルは、治癒魔法が効かないどころか逆効果ということは呪いだとすぐにわかった。だが、ナタナエルは魔法の天才だが〝呪い〟は専門外なのだ。宮廷魔術師に頼る他ない。
しかし誰が、なんの目的で。実際、リリアージュを狙う者は恐らく多い。皇后になりたい者や他国の命知らずなど。犯人探しも、しなければならない。ナタナエルは自分のベッドで呻くリリアージュを、ただみていることしか出来なかった。
それが先刻のこと。
「…で。呪いが強力過ぎて解除できない?」
「はい。我々宮廷魔術師でも手に負えないものでして…」
「ならばリリアージュはどうなる」
「残念ながら…手は尽くしました。もう、姫様は…」
「ルイス」
「はい」
ルイスはナタナエルに剣を渡す。ナタナエルは何も言わずに、宮廷魔術師を斬り殺した。宮廷魔術師も覚悟の上だった為、醜い声も上げずに絶命した。
「ルイス。国一番の呪術師を呼べ」
「…はい」
呪術師を宮廷に呼ぶということ。それは自ら毒を喰らうことと同義。どんな呪いを施されるかわかったものではないのだ。だが、ナタナエルはリリアージュを救うことのみを優先した。
「リリアージュ。頼む、お前は生きてくれ…」
そして呪術師はルイスに連れられ宮廷に足を踏み入れる。
「ほほ。私などに頼るとは、冷血の皇帝が聞いて呆れるな」
「貴様、皇帝陛下を愚弄するか…!」
ルイスが剣を抜くが、ナタナエルは手で制する。
「ルイス。今はどうでもいい。…お前、リリアージュを助けられるか?」
「ふむ。…ふんふん、コトリバコにやられたか。可哀想に」
「コトリバコ?」
ルイスが首をかしげる。
「女と子供だけを取り殺す呪いの箱だよ。生贄にした子供の数だけ強さが増すね」
「…子供を贄にする呪術?聞いたことがないが」
呪術師は悲しげな顔をする。呪術師は、実は結構子供は好きだった。
「そりゃあ、私らの間でも禁忌だからさ。男には被害が出ないが、女と子供限定で宮の使用人たちにもその内影響が出るよ」
「…つまり、リリアージュを殺して俺を生かしたい奴の犯行か」
「そうさ。おそらくはね。女はコトリバコに近付くと呪われるから、実行犯は男かな」
「で、リリアージュを救うにはどうすればいい?」
「私が呪いの箱を見つけ出す。責任を持って預かるよ。ただ…」
「ただ?」
「私の代でコトリバコの呪いが弱まるとは思えない。弟子達の誰かに託すことにはなるが、どうなることやら」
「…報酬は弾む」
「そうこなくちゃね。さて、コトリバコを探すよ」
「どうやる?」
「嬢ちゃんの唾液をこのハンカチに染み込ませな。ちょっとだけで充分だ」
「…これでいいか?」
ナタナエルがリリアージュの唾液をハンカチに染み込ませて、呪術師に渡す。
「あいよ。このハンカチで鳥を作って…さあ、呪いの根元に案内しな!」
ハンカチで形作られた鳥は、真っ直ぐリリアージュの部屋へと向かう。呪術師と共に鳥を追いかけるナタナエルとルイス。リリアージュのキラキラしたものコレクションの中に、その箱はあった。
「あーあ。なるほど、箱に可愛らしいキラキラした装飾を付けて持ち帰らせたんだねぇ。えげつないなぁ」
いいながら呪術師は箱を手に取り何かの袋に詰めて仕舞う。
「これでもう大丈夫だよ。呪いを遮断する袋に詰めたからね。おまけに、コトリバコは対象は女子供限定とはいえ、誰か一人に絞るような呪いじゃないから、離れてしまえばすぐに嬢ちゃんは回復するさ」
「…助かった、礼を言う。報酬は後日、必ず言い値で払う」
「そうかい。なら嬢ちゃんと私の婚約を…」
「…殺されたいか?」
「嘘嘘冗談。ただ、この嬢ちゃんはちょっとだけ特殊な運命にあるようだ」
「何?」
ナタナエルは呪術師に先を促す。
「政略的な婚約者は絶対、何があっても突っぱねな。嬢ちゃんが誰を選ぶかはこの先の人生次第なんだろうが…素敵な貴公子がこぞって嬢ちゃんを求めるだろうよ」
「…変な虫は追い返す」
「それがいい。そうして残った素敵な貴公子の中の誰かが、必ず嬢ちゃんを幸せにする」
ナタナエルはなんとなく面白くない。
「…まだ、リリアージュには早い話だ」
「だが、そのタネはそろそろまかれはじめるよ」
「…どういうことだ?」
「この先は秘密さ。ただ…嬢ちゃんは、人を幸せにする天使なのさ」
「なんの話だ」
言いながら、ナタナエルはリリアージュが天使なのは確かに事実だと思う。
「まあ、やきもきしてな。これ以上は本当に言えないからね」
「…なんなんだ」
呪術師は帰る。ルイスに呪術師への褒賞を準備させる。
「リリアージュ」
リリアージュはナタナエルのベッドの上ですやすやと、先程までの苦しさが嘘のように穏やかに眠っていた。
「…よかった」
ナタナエルは、普段なら絶対何があっても流さないそれを、一雫零した。リリアージュは、最早ナタナエルの命だった。
そして後日。
「パパ!もう元気になったよ!」
「そうだな」
「お庭で遊んでいい?」
「まだダメだ」
「むー!」
呪術師に言い値で褒賞を与えて、庭師にも軽い褒賞を与えて、コトリバコを持ってきた実行犯は捕まえて拷問にかけ極刑に。拷問の際漏らした依頼者…ナタナエルに娘を嫁がせたかった他国の王族は、極大魔法で国を滅ぼし一族を全員凄惨な拷問の末火炙りで公開処刑し、滅ぼした後残った更地は周辺諸国に売り払った。
「なんで!」
「また怪しげなものを拾ってコレクションされてはたまらん」
「もうしないもん!」
「どうだかな」
「パパの意地悪ー!」
そんなことを言いながらも、リリアージュはナタナエルが自分を大切にしてくれているのが一番嬉しかった。ナタナエルは、リリアージュに対して過保護過ぎるとルイスから注意され流石に明日から好きにさせてやろうと決める。そしてリリアージュはなんだかんだで今日も無邪気に笑う。ナタナエルは、それを見て微笑んだ。
「よかったな、リリアージュ。ルイス、庭師に褒賞を」
「はい」
ルイスは姿は見せず声だけで返事をし、褒賞を与える準備をしに行く。
「パパあのね、私も庭師のお爺ちゃんからお花をもらってパパのために花かんむりを作ったの。はい!屈んで!」
ナタナエルは素直に屈む。リリアージュは嬉しそうにナタナエルの頭に花かんむりを乗せる。
「パパ!似合ってる!」
「ありがとう、リリアージュ。お礼に、お前の好きな宝石を一つやる」
「わあ…!ありがとう、パパ!」
リリアージュは宝石が好き…というか、キラキラしたものが好きだ。宝石と一緒にガラス玉やビーズなども飾っている。コレクションがまた一つ増えることとなった。
「パパ、あのね、実はね」
「…どうした?」
「なんだか今日は、朝からくらくらするの」
「…そうか」
ナタナエルは瞬時に治癒魔法をリリアージュにかける。しかし、リリアージュは回復するどころか気を失って倒れ込んだ。
「…リリアージュ?…リリアージュ!ルイス!いるか!?」
「ここにおります!」
ルイスが姿を見せた。その表情には普段ない焦りが現れる。
「リリアージュをベッドに運ぶ!宮廷魔術師を呼べ!」
「御意!」
ナタナエルは、治癒魔法が効かないどころか逆効果ということは呪いだとすぐにわかった。だが、ナタナエルは魔法の天才だが〝呪い〟は専門外なのだ。宮廷魔術師に頼る他ない。
しかし誰が、なんの目的で。実際、リリアージュを狙う者は恐らく多い。皇后になりたい者や他国の命知らずなど。犯人探しも、しなければならない。ナタナエルは自分のベッドで呻くリリアージュを、ただみていることしか出来なかった。
それが先刻のこと。
「…で。呪いが強力過ぎて解除できない?」
「はい。我々宮廷魔術師でも手に負えないものでして…」
「ならばリリアージュはどうなる」
「残念ながら…手は尽くしました。もう、姫様は…」
「ルイス」
「はい」
ルイスはナタナエルに剣を渡す。ナタナエルは何も言わずに、宮廷魔術師を斬り殺した。宮廷魔術師も覚悟の上だった為、醜い声も上げずに絶命した。
「ルイス。国一番の呪術師を呼べ」
「…はい」
呪術師を宮廷に呼ぶということ。それは自ら毒を喰らうことと同義。どんな呪いを施されるかわかったものではないのだ。だが、ナタナエルはリリアージュを救うことのみを優先した。
「リリアージュ。頼む、お前は生きてくれ…」
そして呪術師はルイスに連れられ宮廷に足を踏み入れる。
「ほほ。私などに頼るとは、冷血の皇帝が聞いて呆れるな」
「貴様、皇帝陛下を愚弄するか…!」
ルイスが剣を抜くが、ナタナエルは手で制する。
「ルイス。今はどうでもいい。…お前、リリアージュを助けられるか?」
「ふむ。…ふんふん、コトリバコにやられたか。可哀想に」
「コトリバコ?」
ルイスが首をかしげる。
「女と子供だけを取り殺す呪いの箱だよ。生贄にした子供の数だけ強さが増すね」
「…子供を贄にする呪術?聞いたことがないが」
呪術師は悲しげな顔をする。呪術師は、実は結構子供は好きだった。
「そりゃあ、私らの間でも禁忌だからさ。男には被害が出ないが、女と子供限定で宮の使用人たちにもその内影響が出るよ」
「…つまり、リリアージュを殺して俺を生かしたい奴の犯行か」
「そうさ。おそらくはね。女はコトリバコに近付くと呪われるから、実行犯は男かな」
「で、リリアージュを救うにはどうすればいい?」
「私が呪いの箱を見つけ出す。責任を持って預かるよ。ただ…」
「ただ?」
「私の代でコトリバコの呪いが弱まるとは思えない。弟子達の誰かに託すことにはなるが、どうなることやら」
「…報酬は弾む」
「そうこなくちゃね。さて、コトリバコを探すよ」
「どうやる?」
「嬢ちゃんの唾液をこのハンカチに染み込ませな。ちょっとだけで充分だ」
「…これでいいか?」
ナタナエルがリリアージュの唾液をハンカチに染み込ませて、呪術師に渡す。
「あいよ。このハンカチで鳥を作って…さあ、呪いの根元に案内しな!」
ハンカチで形作られた鳥は、真っ直ぐリリアージュの部屋へと向かう。呪術師と共に鳥を追いかけるナタナエルとルイス。リリアージュのキラキラしたものコレクションの中に、その箱はあった。
「あーあ。なるほど、箱に可愛らしいキラキラした装飾を付けて持ち帰らせたんだねぇ。えげつないなぁ」
いいながら呪術師は箱を手に取り何かの袋に詰めて仕舞う。
「これでもう大丈夫だよ。呪いを遮断する袋に詰めたからね。おまけに、コトリバコは対象は女子供限定とはいえ、誰か一人に絞るような呪いじゃないから、離れてしまえばすぐに嬢ちゃんは回復するさ」
「…助かった、礼を言う。報酬は後日、必ず言い値で払う」
「そうかい。なら嬢ちゃんと私の婚約を…」
「…殺されたいか?」
「嘘嘘冗談。ただ、この嬢ちゃんはちょっとだけ特殊な運命にあるようだ」
「何?」
ナタナエルは呪術師に先を促す。
「政略的な婚約者は絶対、何があっても突っぱねな。嬢ちゃんが誰を選ぶかはこの先の人生次第なんだろうが…素敵な貴公子がこぞって嬢ちゃんを求めるだろうよ」
「…変な虫は追い返す」
「それがいい。そうして残った素敵な貴公子の中の誰かが、必ず嬢ちゃんを幸せにする」
ナタナエルはなんとなく面白くない。
「…まだ、リリアージュには早い話だ」
「だが、そのタネはそろそろまかれはじめるよ」
「…どういうことだ?」
「この先は秘密さ。ただ…嬢ちゃんは、人を幸せにする天使なのさ」
「なんの話だ」
言いながら、ナタナエルはリリアージュが天使なのは確かに事実だと思う。
「まあ、やきもきしてな。これ以上は本当に言えないからね」
「…なんなんだ」
呪術師は帰る。ルイスに呪術師への褒賞を準備させる。
「リリアージュ」
リリアージュはナタナエルのベッドの上ですやすやと、先程までの苦しさが嘘のように穏やかに眠っていた。
「…よかった」
ナタナエルは、普段なら絶対何があっても流さないそれを、一雫零した。リリアージュは、最早ナタナエルの命だった。
そして後日。
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「まだダメだ」
「むー!」
呪術師に言い値で褒賞を与えて、庭師にも軽い褒賞を与えて、コトリバコを持ってきた実行犯は捕まえて拷問にかけ極刑に。拷問の際漏らした依頼者…ナタナエルに娘を嫁がせたかった他国の王族は、極大魔法で国を滅ぼし一族を全員凄惨な拷問の末火炙りで公開処刑し、滅ぼした後残った更地は周辺諸国に売り払った。
「なんで!」
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「どうだかな」
「パパの意地悪ー!」
そんなことを言いながらも、リリアージュはナタナエルが自分を大切にしてくれているのが一番嬉しかった。ナタナエルは、リリアージュに対して過保護過ぎるとルイスから注意され流石に明日から好きにさせてやろうと決める。そしてリリアージュはなんだかんだで今日も無邪気に笑う。ナタナエルは、それを見て微笑んだ。
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