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終章
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注意:主人公以外誰も幸せになりません。
「はぁぁぁああああああ!?」
と、ロザリーは絶叫する。
ロザリーの発言を聞いて、たしかにほんの少しだけ可哀想だと思ったが、いかんせん話が長すぎた。
途中からプリシラはロザリーの話を右から左へ流していた。たしか、お涙頂戴ものの話だった気がする。
けれど、それを聞かされたってプリシラは困る。プリシラはロザリーなんかの人生に1mmも興味はないし、彼女が自分を冤罪で火刑にかけたという事実さえあれば十分だ。
まあ、逆行前はロザリーにまんまと騙されて彼女の思惑にハマってしまったのだが……そんなことは言う必要はないだろう。彼女には絶望に身を投じたまま死んで欲しい。
「そうそう、明日貴女たちメディチ家とヨハネスの火刑が決まったわ」
事も無げにプリシラは淡々と告げる。
ロザリーが思い出話をぶちまけてくれたせいで、興が削がれた。
「メディチ家……ってあんたも?」
ざまあみろ、とロザリーがプリシラをみる。が、「じゃあなんであんたは牢屋にいないのよ……」と呟く。プリシラはにっこりと微笑んだ。
あと、そうそう……。
プリシラは思い出したように、ロザリーの牢屋へと近づいた。
「な、何よ」
ロザリーが鋭い眼光でプリシラを睨む。
プリシラはそれに怯まず、ロザリーの両手で彼女の頬を包むと「今までやったことは」
「ぜーんぶ、貴女を地獄に落とすためにやったのよ!!!」
と、あの日、ロザリーがプリシラに告げた、そっくりそのままの表情で、プリシラは吐き捨てるように言ってやった。
◇◇◇
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」
「だずげでぐだざいいいいい!!!!!!!」
「いだだだだだだだだだだだ!!!!」
プリシラは眼下で炎に炙られるメディチ家の家族とヨハネスを含む王族を見ながら、うっとりと食に勤しんでいた。最高級のお肉と赤ワインだ。美味しい物を食べながら、最高に面白いショーを見て、プリシラは心が満たされていくのを感じた。
「よくそんな物が食べられるな」
「ん? 何? もう一回言って」
プリシラは横に座る黒髪黒目の美貌の男を振り返る。
今はボナパルトとロートリンゲンの戦争の最中。この度皇妃となったプリシラは特権を乱用して、処刑の様子を楽しんでいるが、実際は彼女の周囲ではロートリンゲンの兵士による民衆への一方的な惨殺が続いている。火刑にかけられている家族や王族達だけでなく、空中にこだまする悲鳴の量が多いのだ。そのため、プリシラが難聴という訳ではなく、普通によく聞き取れないのだ。
「いや……いい」
プリシラの夫……ユーリいやユリウスと言った方が良いだろうか、彼はプリシラの頬張る肉と赤ワインを見て、軽く目を逸らした。
「けれど、驚いたわ」
プリシラが分厚い肉を切り分けながらユリウスに告げる。
「まさか、貴方がロートリンゲン帝国の皇太子だったなんて」
プリシラはユリウスを横目でみる。
そう、ユーリ・ヴィスコンティと名乗っていた男の正体は、ユリウス・ロートリンゲン。つまり、宗主国の皇太子であったのだ。
「まあ、極秘だったからな。俺のボナパルトへの留学は」
「留学と称して、ボナパルトへ麻薬の調査へ来てたんでしたっけ?」
プリシラが尋ねる。
「そうだ。ロートリンゲンで麻薬が流行し、民たちが苦しむ姿を見て、俺はいてもたってもいられなくなった。だから、秘密裏にボナパルトへ来たんだ。テレジアおばさんの息子と称してな……。おばさんには無理なお願いをして、本当に頭が下がるよ」
ユリウスをボナパルトに引き入れたのは、テレジア・ヴィスコンティの仕業だった。彼女はロートリンゲンの皇妃から、ユリウスの事を頼み込まれ、自分の気が触れた振りをして、ユリウスの存在に目眩ましをかけていたのだ。そして、ユーリ・ヴィスコンティという架空の存在が出来上がった。
「でも、俺の結婚が受け入れられるとは思わなかった」
ユリウスはプリシラの左手の薬指に嵌められた、獅子の指輪を見た。
獅子はロートリンゲンの皇室の象徴である。
「だって、それしか方法が無かったんだもの」
何を言っているんだこいつは、とプリシラがユリウスを睨む。
地下牢でロザリーとの対峙を終えたプリシラを待っていたのは、ロートリンゲンの軍服に身を纏ったユリウスの姿だった。そこで、彼女は選択を迫られたのだ。
──死ぬか、彼の妻になるかを。
ユリウスの妻になるのはごめんだったが、それよりロザリーたちの火刑を見る前に死ぬ方がごめんだった。だからプリシラは、ユリウスの妻になるという提案に乗ったのだ。
「けれど、なんで私を妻にしようと思ったんですか?」
ふと、気になったことをプリシラはユリウスに伝える。
「それは……」
「それは?」
彼の口から甘い言葉が出るのを少し期待して、プリシラは彼の声に耳を寄せた。
「……それは、国民が麻薬漬けにされた国に嫁ぎたい変わり者なんていないからだ」
「たしかにそうですわね」
苦々しげにユリウスは呟いた。
「だから、この元凶であるメディチ家の一員でもある君には、責任をとってもらわないと」
「……一理ありますわね」
プリシラは微笑んで、それからメディチ家の屋敷に火が放たれた光景をしばらくの間眺めた。
そして、メディチ家の家紋である月桂樹が燃え盛るのを見て、プリシラはうっとりと口に弧を描いた。
月桂樹の花言葉は"栄光"勝利"栄誉"……そして"裏切り"。ボナパルトを支える四大公爵家の令嬢であるというのに、母国に攻め入った敵国の皇妃となる自分にぴったりではないか。
「うふふふふふ」
プリシラは、眼下で自らに死を乞う王族と家族、それからどんどん惨殺されていく民衆たちの悲鳴に包まれながら、恍惚とした笑みを浮かべ、赤ワインを口に含んだ。
ロートリンゲン帝国の兵士による殺戮は、夜が明けるまで続いたという。
──fin
※補足
ロートリンゲンの兵士がボナパルトの民衆を惨殺するのは、麻薬で家族や友人がおかしくなってるためその怒り。
ボナパルトがロートリンゲンに麻薬を輸出したのは、金と麻薬で弱体化したロートリンゲンを攻めるだめです。逆にやられましたけど。
あ、リリーは元気です。貧民街の皆はユリウスの指示により殺されていません。リリーも貧民街に逃げています。
ヴァレリオさんはプリシラ的には死んでも生きてもどっちでも良いって感じです。録でもない奴って分かってるので。
「はぁぁぁああああああ!?」
と、ロザリーは絶叫する。
ロザリーの発言を聞いて、たしかにほんの少しだけ可哀想だと思ったが、いかんせん話が長すぎた。
途中からプリシラはロザリーの話を右から左へ流していた。たしか、お涙頂戴ものの話だった気がする。
けれど、それを聞かされたってプリシラは困る。プリシラはロザリーなんかの人生に1mmも興味はないし、彼女が自分を冤罪で火刑にかけたという事実さえあれば十分だ。
まあ、逆行前はロザリーにまんまと騙されて彼女の思惑にハマってしまったのだが……そんなことは言う必要はないだろう。彼女には絶望に身を投じたまま死んで欲しい。
「そうそう、明日貴女たちメディチ家とヨハネスの火刑が決まったわ」
事も無げにプリシラは淡々と告げる。
ロザリーが思い出話をぶちまけてくれたせいで、興が削がれた。
「メディチ家……ってあんたも?」
ざまあみろ、とロザリーがプリシラをみる。が、「じゃあなんであんたは牢屋にいないのよ……」と呟く。プリシラはにっこりと微笑んだ。
あと、そうそう……。
プリシラは思い出したように、ロザリーの牢屋へと近づいた。
「な、何よ」
ロザリーが鋭い眼光でプリシラを睨む。
プリシラはそれに怯まず、ロザリーの両手で彼女の頬を包むと「今までやったことは」
「ぜーんぶ、貴女を地獄に落とすためにやったのよ!!!」
と、あの日、ロザリーがプリシラに告げた、そっくりそのままの表情で、プリシラは吐き捨てるように言ってやった。
◇◇◇
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」
「だずげでぐだざいいいいい!!!!!!!」
「いだだだだだだだだだだだ!!!!」
プリシラは眼下で炎に炙られるメディチ家の家族とヨハネスを含む王族を見ながら、うっとりと食に勤しんでいた。最高級のお肉と赤ワインだ。美味しい物を食べながら、最高に面白いショーを見て、プリシラは心が満たされていくのを感じた。
「よくそんな物が食べられるな」
「ん? 何? もう一回言って」
プリシラは横に座る黒髪黒目の美貌の男を振り返る。
今はボナパルトとロートリンゲンの戦争の最中。この度皇妃となったプリシラは特権を乱用して、処刑の様子を楽しんでいるが、実際は彼女の周囲ではロートリンゲンの兵士による民衆への一方的な惨殺が続いている。火刑にかけられている家族や王族達だけでなく、空中にこだまする悲鳴の量が多いのだ。そのため、プリシラが難聴という訳ではなく、普通によく聞き取れないのだ。
「いや……いい」
プリシラの夫……ユーリいやユリウスと言った方が良いだろうか、彼はプリシラの頬張る肉と赤ワインを見て、軽く目を逸らした。
「けれど、驚いたわ」
プリシラが分厚い肉を切り分けながらユリウスに告げる。
「まさか、貴方がロートリンゲン帝国の皇太子だったなんて」
プリシラはユリウスを横目でみる。
そう、ユーリ・ヴィスコンティと名乗っていた男の正体は、ユリウス・ロートリンゲン。つまり、宗主国の皇太子であったのだ。
「まあ、極秘だったからな。俺のボナパルトへの留学は」
「留学と称して、ボナパルトへ麻薬の調査へ来てたんでしたっけ?」
プリシラが尋ねる。
「そうだ。ロートリンゲンで麻薬が流行し、民たちが苦しむ姿を見て、俺はいてもたってもいられなくなった。だから、秘密裏にボナパルトへ来たんだ。テレジアおばさんの息子と称してな……。おばさんには無理なお願いをして、本当に頭が下がるよ」
ユリウスをボナパルトに引き入れたのは、テレジア・ヴィスコンティの仕業だった。彼女はロートリンゲンの皇妃から、ユリウスの事を頼み込まれ、自分の気が触れた振りをして、ユリウスの存在に目眩ましをかけていたのだ。そして、ユーリ・ヴィスコンティという架空の存在が出来上がった。
「でも、俺の結婚が受け入れられるとは思わなかった」
ユリウスはプリシラの左手の薬指に嵌められた、獅子の指輪を見た。
獅子はロートリンゲンの皇室の象徴である。
「だって、それしか方法が無かったんだもの」
何を言っているんだこいつは、とプリシラがユリウスを睨む。
地下牢でロザリーとの対峙を終えたプリシラを待っていたのは、ロートリンゲンの軍服に身を纏ったユリウスの姿だった。そこで、彼女は選択を迫られたのだ。
──死ぬか、彼の妻になるかを。
ユリウスの妻になるのはごめんだったが、それよりロザリーたちの火刑を見る前に死ぬ方がごめんだった。だからプリシラは、ユリウスの妻になるという提案に乗ったのだ。
「けれど、なんで私を妻にしようと思ったんですか?」
ふと、気になったことをプリシラはユリウスに伝える。
「それは……」
「それは?」
彼の口から甘い言葉が出るのを少し期待して、プリシラは彼の声に耳を寄せた。
「……それは、国民が麻薬漬けにされた国に嫁ぎたい変わり者なんていないからだ」
「たしかにそうですわね」
苦々しげにユリウスは呟いた。
「だから、この元凶であるメディチ家の一員でもある君には、責任をとってもらわないと」
「……一理ありますわね」
プリシラは微笑んで、それからメディチ家の屋敷に火が放たれた光景をしばらくの間眺めた。
そして、メディチ家の家紋である月桂樹が燃え盛るのを見て、プリシラはうっとりと口に弧を描いた。
月桂樹の花言葉は"栄光"勝利"栄誉"……そして"裏切り"。ボナパルトを支える四大公爵家の令嬢であるというのに、母国に攻め入った敵国の皇妃となる自分にぴったりではないか。
「うふふふふふ」
プリシラは、眼下で自らに死を乞う王族と家族、それからどんどん惨殺されていく民衆たちの悲鳴に包まれながら、恍惚とした笑みを浮かべ、赤ワインを口に含んだ。
ロートリンゲン帝国の兵士による殺戮は、夜が明けるまで続いたという。
──fin
※補足
ロートリンゲンの兵士がボナパルトの民衆を惨殺するのは、麻薬で家族や友人がおかしくなってるためその怒り。
ボナパルトがロートリンゲンに麻薬を輸出したのは、金と麻薬で弱体化したロートリンゲンを攻めるだめです。逆にやられましたけど。
あ、リリーは元気です。貧民街の皆はユリウスの指示により殺されていません。リリーも貧民街に逃げています。
ヴァレリオさんはプリシラ的には死んでも生きてもどっちでも良いって感じです。録でもない奴って分かってるので。
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