62 / 83
私の魔女5(セブ視点)
しおりを挟む
堪らずハバトの腰に両腕をまわして抱え上げる。急なことに幾分驚いたようだったが、ハバトは「わっ」と小さな声を上げただけで、文句のひとつも言わずに素直にしがみつき私の腕の中に収まった。
ベッドの上にそっと下ろすと、抵抗なくくたりと細い身体がシーツに沈んだ。よく跳ねる柔らかな赤毛がふわりと広がり、羽織っていた薄手の上着がはだけて、滑らかな肩と二の腕が露わになる。着痩せしているが、女のように薄い肩をしているわけでもなく、理不尽な不健康さもない。若くしなやかな、成長期を終えたばかりの少年然とした身体だ。それがまた、凄まじく私の欲を煽る。
その身体に覆い被さって、小作りな唇を貪った。唇を甘く噛み、舌を絡ませ、上顎を丁寧に擦ってやる。敏感なハバトの身体はそれだけでも朱を帯び出す。それをよく目に焼き付けたくて、一度身体を離し最も近い窓のカーテンを半分程開け放つ。
「あ…見ないで。恥ずかしいです」
私の意図を直ぐ様察したハバトが、更に頬を赤くする。普段が人形のように血の気のない真っ白な肌をしている為、上気したその色味がよくわかる。
「何も恥ずかしがることはない。全て見せてくれ。君は何もかもが愛らしい」
再びハバトの上に乗り上げ、その唇から抵抗の言葉を吸い取る。口付けだけで感じて涙を浮かべるその様を、よくよく目に焼き付ける。息を弾ませながらも懸命に深い口付けに答えてくる、縋るような舌や唇の動きがいじらしい。溢れて首筋を使う唾液を舐め取ってやると、それにも感じたらしく、ひくりと肩が動いた。
肩から羽織を落とし、下に着た簡易なシャツを捲り上げて脱がせる。全身を余すことなく堪能したい。白く滑らかな肌全てを感じたい。
小さく立ち上がっている乳首に舌を這わせ、甘噛みすると、ハバトの吐息に艶が出てくる。つい先日が初めての性行為だったとは思えない程感度がいい。そんなところまで私好みだ。こんなに魅力的なのに、私だけしか知らない身体だ。もっと気持ちの良いことを教え込んで、私にだけ脆く身体を開くようにしてやりたい。
胸に軽く歯を立てたまま、衣服越しに陰茎を撫でると、「んんっ」と高い掠れ声を上げた。
「セブさん、待って、お願い」
「何故だ?気持ち良いだろう?」
衣服を押し上げる陰茎の膨らみを爪の先で掻いてやると、「あっ、あっ」と小さく声を出すのが真率でいい。
「ダメ、待って。あっ、俺、セブさんのちんちん舐めたい」
嗚咽まじりの切なげな声が、凄まじいことを口走った。そのあまりの衝撃に私の手が止まる。
「…ハバト、今何と言った」
ハバトが熱っぽい息を何度も短く吐きながら、涙に濡れたとろりとした垂れ目でじっと見つめてくる。
「…セブさんのちんちん舐めたい」
赤い舌を出して、あんぐりと小振りな口を開ける。温かく柔らかそうな口内を見せつけられ、挑発してるとしか思えない。しかし、ハバト本人にはそんな考えなどないことも重々承知している。
唾液でよく湿ったあの中に、好きに突き入れられたらさぞ気持ち良いだろう。いや、あんな小さな口にそんなことをすればハバトが苦しむ。しかし、その苦し気な表情もきっと愛らしいのだろう。
大切に甘やかしたい理性的な気持ちと、酷薄に追い詰めたい加虐心が脳内でせめぎ合っていると、業を煮やしたハバトがずりずりと私の下から這い出して、私の唇に噛み付いてすぐ離れた。
「舐めさせてください。ね、セブさん。ちんちん出して、俺にちょうだい」
噛み締め過ぎた奥歯がギリ、と不快な音を立てる。理性が完全に敗北した。
無言でハバトの下肢から衣服を剥ぎ取り、ベッドの下に放る。健気で愛らしい彼の陰茎をよく見る為だ。
私に雑に扱われてベッドに転げたハバトが、きょとりとした目でこちらを見ている。膝立ちになった私は自身の衣服を寛げると、伴侶である少年の眼前に不気味な程いきり立った陰茎を差し出した。
「君があまりに愛らしくて堪らないせいで、こんなになってしまった。責任を取ってくれ」
目の前の醜い欲望の象徴をしばし見つめて、またとろりと表情を溶かしたハバトが、「すごい…」と呟くと僅かな躊躇いの後、陰茎の先端に滲む先走りを舐め取り、そのまま亀頭を咥え込んだ。少年の口内は、思っていた通りに温かく柔らかく淫靡で、私の陰茎が更に硬さを増す。何も教えなくても彼は歯の当たらないように唇を窄め、不慣れなりに舌も使ってよく尽くした。
「上手だ、ハバト。そのまま深く咥えて」
私の言葉に目だけで頷いて、ゆっくりと喉奥まで飲み込んでいくが、途中何度も喉が反射拒絶して締まる。強く寄せられた眉根で、えずきを堪えているのがよくわかり、その献身が何とも愛らしくて胸を打つ。根本まで咥えきる頃には、私の腿に縋り付くハバトの指先はかすかに震えていた。
「もう十分だ。ありがとう。ゆっくり出しなさい」
加虐心に完全に火が着いていたが、それを眼裏に隠してハバトの頭を軽く押す。だが、彼は目を固く閉じて応えず、意図的かどうかわからないが柔く喉を締めた。そして、私の陰茎を口腔と喉を使って緩やかに愛撫し始める。酷く緩慢なそれは、ねっとり纏わり付く心地良い感覚以上に、呼吸すらままならないまま奉仕する痛々しい姿が堪らない。私の中の歪な支配欲を強く満たしてくれた。
ベッドの上にそっと下ろすと、抵抗なくくたりと細い身体がシーツに沈んだ。よく跳ねる柔らかな赤毛がふわりと広がり、羽織っていた薄手の上着がはだけて、滑らかな肩と二の腕が露わになる。着痩せしているが、女のように薄い肩をしているわけでもなく、理不尽な不健康さもない。若くしなやかな、成長期を終えたばかりの少年然とした身体だ。それがまた、凄まじく私の欲を煽る。
その身体に覆い被さって、小作りな唇を貪った。唇を甘く噛み、舌を絡ませ、上顎を丁寧に擦ってやる。敏感なハバトの身体はそれだけでも朱を帯び出す。それをよく目に焼き付けたくて、一度身体を離し最も近い窓のカーテンを半分程開け放つ。
「あ…見ないで。恥ずかしいです」
私の意図を直ぐ様察したハバトが、更に頬を赤くする。普段が人形のように血の気のない真っ白な肌をしている為、上気したその色味がよくわかる。
「何も恥ずかしがることはない。全て見せてくれ。君は何もかもが愛らしい」
再びハバトの上に乗り上げ、その唇から抵抗の言葉を吸い取る。口付けだけで感じて涙を浮かべるその様を、よくよく目に焼き付ける。息を弾ませながらも懸命に深い口付けに答えてくる、縋るような舌や唇の動きがいじらしい。溢れて首筋を使う唾液を舐め取ってやると、それにも感じたらしく、ひくりと肩が動いた。
肩から羽織を落とし、下に着た簡易なシャツを捲り上げて脱がせる。全身を余すことなく堪能したい。白く滑らかな肌全てを感じたい。
小さく立ち上がっている乳首に舌を這わせ、甘噛みすると、ハバトの吐息に艶が出てくる。つい先日が初めての性行為だったとは思えない程感度がいい。そんなところまで私好みだ。こんなに魅力的なのに、私だけしか知らない身体だ。もっと気持ちの良いことを教え込んで、私にだけ脆く身体を開くようにしてやりたい。
胸に軽く歯を立てたまま、衣服越しに陰茎を撫でると、「んんっ」と高い掠れ声を上げた。
「セブさん、待って、お願い」
「何故だ?気持ち良いだろう?」
衣服を押し上げる陰茎の膨らみを爪の先で掻いてやると、「あっ、あっ」と小さく声を出すのが真率でいい。
「ダメ、待って。あっ、俺、セブさんのちんちん舐めたい」
嗚咽まじりの切なげな声が、凄まじいことを口走った。そのあまりの衝撃に私の手が止まる。
「…ハバト、今何と言った」
ハバトが熱っぽい息を何度も短く吐きながら、涙に濡れたとろりとした垂れ目でじっと見つめてくる。
「…セブさんのちんちん舐めたい」
赤い舌を出して、あんぐりと小振りな口を開ける。温かく柔らかそうな口内を見せつけられ、挑発してるとしか思えない。しかし、ハバト本人にはそんな考えなどないことも重々承知している。
唾液でよく湿ったあの中に、好きに突き入れられたらさぞ気持ち良いだろう。いや、あんな小さな口にそんなことをすればハバトが苦しむ。しかし、その苦し気な表情もきっと愛らしいのだろう。
大切に甘やかしたい理性的な気持ちと、酷薄に追い詰めたい加虐心が脳内でせめぎ合っていると、業を煮やしたハバトがずりずりと私の下から這い出して、私の唇に噛み付いてすぐ離れた。
「舐めさせてください。ね、セブさん。ちんちん出して、俺にちょうだい」
噛み締め過ぎた奥歯がギリ、と不快な音を立てる。理性が完全に敗北した。
無言でハバトの下肢から衣服を剥ぎ取り、ベッドの下に放る。健気で愛らしい彼の陰茎をよく見る為だ。
私に雑に扱われてベッドに転げたハバトが、きょとりとした目でこちらを見ている。膝立ちになった私は自身の衣服を寛げると、伴侶である少年の眼前に不気味な程いきり立った陰茎を差し出した。
「君があまりに愛らしくて堪らないせいで、こんなになってしまった。責任を取ってくれ」
目の前の醜い欲望の象徴をしばし見つめて、またとろりと表情を溶かしたハバトが、「すごい…」と呟くと僅かな躊躇いの後、陰茎の先端に滲む先走りを舐め取り、そのまま亀頭を咥え込んだ。少年の口内は、思っていた通りに温かく柔らかく淫靡で、私の陰茎が更に硬さを増す。何も教えなくても彼は歯の当たらないように唇を窄め、不慣れなりに舌も使ってよく尽くした。
「上手だ、ハバト。そのまま深く咥えて」
私の言葉に目だけで頷いて、ゆっくりと喉奥まで飲み込んでいくが、途中何度も喉が反射拒絶して締まる。強く寄せられた眉根で、えずきを堪えているのがよくわかり、その献身が何とも愛らしくて胸を打つ。根本まで咥えきる頃には、私の腿に縋り付くハバトの指先はかすかに震えていた。
「もう十分だ。ありがとう。ゆっくり出しなさい」
加虐心に完全に火が着いていたが、それを眼裏に隠してハバトの頭を軽く押す。だが、彼は目を固く閉じて応えず、意図的かどうかわからないが柔く喉を締めた。そして、私の陰茎を口腔と喉を使って緩やかに愛撫し始める。酷く緩慢なそれは、ねっとり纏わり付く心地良い感覚以上に、呼吸すらままならないまま奉仕する痛々しい姿が堪らない。私の中の歪な支配欲を強く満たしてくれた。
217
あなたにおすすめの小説
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた
やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。
俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。
独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。
好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け
ムーンライトノベルズにも掲載しています。
親友が虎視眈々と僕を囲い込む準備をしていた
こたま
BL
西井朔空(さく)は24歳。IT企業で社会人生活を送っていた。朔空には、高校時代の親友で今も交流のある鹿島絢斗(あやと)がいる。大学時代に起業して財を成したイケメンである。賃貸マンションの配管故障のため部屋が水浸しになり使えなくなった日、絢斗に助けを求めると…美形×平凡と思っている美人の社会人ハッピーエンドBLです。
人気アイドルになった美形幼馴染みに溺愛されています
ミヅハ
BL
主人公の陽向(ひなた)には現在、アイドルとして活躍している二つ年上の幼馴染みがいる。
生まれた時から一緒にいる彼―真那(まな)はまるで王子様のような見た目をしているが、その実無気力無表情で陽向以外のほとんどの人は彼の笑顔を見た事がない。
デビューして一気に人気が出た真那といきなり疎遠になり、寂しさを感じた陽向は思わずその気持ちを吐露してしまったのだが、優しい真那は陽向の為に時間さえあれば会いに来てくれるようになった。
そんなある日、いつものように家に来てくれた真那からキスをされ「俺だけのヒナでいてよ」と言われてしまい───。
ダウナー系美形アイドル幼馴染み(攻)×しっかり者の一般人(受)
基本受視点でたまに攻や他キャラ視点あり。
※印は性的描写ありです。
待て、妊活より婚活が先だ!
檸なっつ
BL
俺の自慢のバディのシオンは実は伯爵家嫡男だったらしい。
両親を亡くしている孤独なシオンに日頃から婚活を勧めていた俺だが、いよいよシオンは伯爵家を継ぐために結婚しないといけなくなった。よし、お前のためなら俺はなんだって協力するよ!
……って、え?? どこでどうなったのかシオンは婚活をすっ飛ばして妊活をし始める。……なんで相手が俺なんだよ!
**ムーンライトノベルにも掲載しております**
初夜の翌朝失踪する受けの話
春野ひより
BL
家の事情で8歳年上の男と結婚することになった直巳。婚約者の恵はカッコいいうえに優しくて直巳は彼に恋をしている。けれど彼には別に好きな人がいて…?
タイトル通り初夜の翌朝攻めの前から姿を消して、案の定攻めに連れ戻される話。
歳上穏やか執着攻め×頑固な健気受け
何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない
てんつぶ
BL
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――
転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?
米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。
ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。
隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。
「愛してるよ、私のユリタン」
そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。
“最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。
成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。
怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか?
……え、違う?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる